381. 十二夜(1996)
信頼していた男性が女性だった、恋した男性が女性だった。兄妹が再会して、めでたく2組のカップルができました。うーん、なんか少し無理があるぞ。オリヴィアはあのての人だったら誰でもいいのー。オーシーノはそんなに簡単に恋愛に切替できるのー。セバスチャンは見ず知らずの人となんで愛を交わすんだー。と、そんなことを言いたくなりましたが、まー、そんなことは気にせず、素直にシェイクスピア劇の映画化として楽しめました。 6点(2004-03-25 16:01:30) |
382. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 これは、タイトル通りに無間道をさまようことになるラウよりも、ヤンのせつなさが、演じるトニー・レオンの雰囲気から実によく伝わってきました。それだけにヤンの絶命シーンはもう少しなんとかならなかったものか。いきなり正体を現しやがったサムのイヌなんかといっしょの箱の中で同列に並べるなんてヤンに失礼じゃないかなー。母親にわざと年齢を間違われていたヤンの娘、知らないだろうけど父親はこんなに立派に生きたんだよ、と誰か教えてやってはくれないだろうか。ラウはあの娘を命を張って守るのが、無間道に生きる義務だと思う。あの娘がヤンの娘だ、と誰かラウに教えてやってはくれないだろうか。母親しか知らないのであるが・・・。 8点(2004-03-25 00:46:35) |
383. マイ・レフトフット
母親の「声に余分なものが混じってるわ」「希望よ」。母にのみ許される感覚。私にとっては、もうこのシーンに尽きる。これ以上書くと余分なものが混じりそう。 7点(2004-03-24 17:29:32) |
384. 草の上の仕事
ごちゃごちゃ背景を描かずにただ草を刈る1日。その中で、ひたすら2人の心と言葉のやりとり、その雰囲気を感じるという作品ですね。なんか篠原さんがこんなの撮りてーな、みたいな感じがよく出ていて、コマーシャリズムを感じさせないところがいいですね。お金はなくてもいい映画は撮れる、という典型的な映画かな。 7点(2004-03-24 14:01:13) |
385. チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
このミュージック、このホラー、このラブストーリィ、このゴースト。まさしくこの世界観は、ジャパニーズでもアメリカンでもなく、ましてやジャマイカンではなくてチャイニーズだ!香港映画碑的作品。 6点(2004-03-23 21:19:59) |
386. 桃中軒雲右衛門
実在の浪曲家、桃中軒雲右衛門。全人格を「芸」に拠っていた雲右衛門が、その依存度の揺らぎを妻に悟られ、もはや感性ではなく意識として人格維持がなされていることをより意識するようになる。そして、真に芸に生きる妻との関係の維持をも意識するようになる。その維持装置として千鳥を妾とし、木魚を蒐集し、妻を見舞わず、「芸のために」もより言語化されていく。世間や息子にはそれが奇行、無情ににしか見えない。しかしそうとしか生きることが許されない、しかもその行為が雲右衛門の意識下にあることに彼の悲哀を知る。最後、妻の亡き骸に哀悼を捧げる浪曲がなんとも切なく、雲右衛門とお妻の他生の縁を想像しました。 6点(2004-03-23 18:57:00) |
387. 四月物語
ストーリィはどこまでも起伏なく、独特の単調であるが心地いいリズムに乗せて進行します。物語性が希薄化した物語。そこに落ちていそうな、あなたの、わたしの四月。見終わってそのタイトルの余韻にしばし浸りました。 7点(2004-03-21 12:07:33) |
388. テス
《ネタバレ》 時代、家柄、血筋に翻弄されながら、自らの運命に身をまかせるテス。その加速の始まりが、名門の家柄だと知った時からだというのがなんとも皮肉。あの牧師の一言から彼女の人生はズレていく。その後は、ズレ、ズレ、ズレ・・・。そしてついに最後には、そのズレを強引に元に戻すかのように天井が赤でにじむ。捕らえられた後に昇る太陽がズレを象徴しているかのようであった。牧師の一言がなかったら彼女の人生は幸せだったのか、その一言があって彼女は不幸せだったのか。それはきっと誰にもわからない、と思う。 6点(2004-03-21 01:15:09) |
389. ラヴソング
《ネタバレ》 背中のミッキーマウスの刺青、背中にテレサテンのサインの入ったシャツ。シウクワンとパウはレイキウに背中を向けること、同じ方向を向くことによって物語にキーとなるシーンを刻む。そしてマンハッタンのラスト。テレサ・テンというこの物語のモチーフを媒介に、2人がまさしく同方向を見ることで再会するというのはなんとも象徴的である。そして、偶然だが最初は全くの正反対を見ていた2人がさらりと付け加えられることも心憎い。 8点(2004-03-20 18:17:50)(良:2票) |
390. 花とアリス〈劇場版〉
映画全体を貫く淡い質感、色感。その淡さは、度の低い心地いい酩酊感に誘い込む。そして、物語のリアリティーは論理思考外に放り出され、ひたすら花とアリスの“風の舞”に身をまかせ、ほろ酔う。中心に位置する“先輩”の情報量はどこまでもミニマムに、花とアリスはその周りで、嘘と本当、遠慮とエゴ、芝居と現実の間の振幅を舞う。流れる音楽も淡くせつなく。でしゃばり過ぎない伏線が彩りを添え、アリスが自らの意志で踊り出すバレエに冒険心、解放感が与えられる。もしも、記憶喪失になってもこの映画の記憶は忘れたくない、っつって。 10点(2004-03-20 01:45:46)(良:1票) |
391. WASABI
鬼束ファンのわたくしとしては、彼女の音楽が使われているだけで満足なわけで、それだけを聞きに映画館に足を運んだわけであります。まー、冒頭のS&Bだったかの宣伝で「WASABIの後のわさび」というコピーを今でも妙に覚えているぐらいで内容は忘れつつあるのですが、広末さんのフランス語がそこそこ巧く聞こえたような印象は残っています。 4点(2004-03-14 13:50:37) |
392. 恋愛寫眞 Collage of our Life
死んだはずの彼女、恋、ニューヨーク、夢、せつなさ、写真・・・。そんな言葉からのイマジネーションからリラクゼーション映画だと思って、身も心も弛緩しきって映画館のソファに落ち着いていたのに、おいおい! 4点(2004-03-14 13:29:28) |
393. アンタッチャブル
役者陣、カメラワーク、モリコーネの音楽、時代感あるセットとなかなかの秀作なのですが、どうも緊迫をあまり強いられずに終わってしまった。ネス本人、あるいは彼の家族への危害が希薄なのがその原因か。乱暴に言えば、ネスを消してしまえばいいのではないか、と歯がゆかったのです。 7点(2004-03-14 13:10:21) |
394. TRICK トリック 劇場版
トリックファン、鬼束ファンなもので、7点をつけようかと思ったのですが、映画化するようなネタなのかと問われれば、「くるくる」と言ってしまいそうで6点に。 6点(2004-03-14 00:02:38) |
395. 12モンキーズ
映像の質感にニヤリ。マルクス兄弟やらヒッチコックが登場してニヤリ。ラストのおばさんの顔をみてニヤリ。三度でもニヤリとはこれいかに。 7点(2004-03-13 23:32:43)(笑:1票) |
396. 竜馬の妻とその夫と愛人
東京ヴォードヴィルショーの芝居で見た、あめくみちこのおりょうがとにかく妖艶で、その残像が邪魔してか、悪くはないんだけど、んー。芝居と比して、だから映画化したのか、というのがいまいち伝わってきませんでした。三谷作品の映画化にこの作品を選択した市川準監督のセンスがやや・・・。 6点(2004-03-13 16:41:59) |
397. FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM>
ラストのオチでのプーのケラケラっとした笑いがいいですね。プーと夏郎の2人がそれぞれの執着から解放されたような感じがよく出ている。このラストでこの物語はタイトルのイメージどおりカラッとフライドされたような気がします。 7点(2004-03-13 09:21:56) |
398. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
《ネタバレ》 シラノの“心意気”、ギシュの最後の重みのある台詞、すごくいいんだが、喉元に小骨のように刺さって抜けないのが、ロクサーヌの心情。ラスト、真実を知ってクリスチャンの愛に裏打ちされていた自己が崩れてしまわないのか、そこがどうも、うーん、という思いです。 7点(2004-03-12 23:29:59) |
399. クレイマー、クレイマー
子どもの親権を前妻と争いながら、これはテッド対テッド、前の自分対今の自分との闘いではなかろうか。焦げたフレンチトースト対出来のいいフレンチトーストとの闘いと言いかえるとどこかチャーミング。 7点(2004-03-12 19:49:54) |
400. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
今こうして書いている私は、なぜ私といえるのか。たましいをあやつられた私が7点をつけているのではないか。そんなことを少しでも考えた私は、作り手=人形つかいにあやつられているのかな? 7点(2004-03-10 22:51:53)(笑:1票) |