401. 天国は待ってくれる(1943)
不倫は現世でも地獄に落ちるけどね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-01-12 12:33:27) |
402. キューポラのある街
吉永小百合の急激な感情変化の演技がちょっと唐突というか仰々しくて違和感があった。当時の世相をどの程度表現しているのかは不明であるが、史料的な記録映画としては貴重に思えるものの、映画作品として面白いかと言われると微妙かな。調べてみると当時の高校進学率は65%ぐらいなので、進学するしないというのはそれなりの決断を伴うものだったのかと。ちなみに北朝鮮の帰国事業に関しては最近公開された関係各国の史料から背景や実態の調査研究が始まったばかりであり、その解明に興味関心を持っている。どうも日本政府が人道的立場を装って「厄介払い」したかったの実情であるようだが、本作においては差別偏見なく対等平等に交際している描写が今見ると新鮮でもある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-11 17:20:13) |
403. 記憶にございません!
《ネタバレ》 『デーヴ』と設定が似ているが記憶喪失ではインパクトが弱くて(というかスリルがなくて?)二番煎じの劣化版という印象。終盤のオチも不倫の言い訳というチマチマした話題でシラケル。実在のA夫人の言動の方がオモシロイし。個々の役者は頑張っていたとは思う。 [地上波(邦画)] 4点(2021-01-10 00:01:31) |
404. 恐怖のメロディ
やや表現は過剰にも思えるが、こういうストーカーものは当時としては先進的な内容だったのだろう。ただし、吹き替えで見ると少々コメディにも思えてしまうが。ラストはあっさりしすぎかな。 [地上波(吹替)] 6点(2021-01-09 16:54:09) |
405. 落下の王国
現実と空想が徐々にシンクロしていく過程や映像的な趣向等々全体的にはよく出来ているとは思うが、大人の女に裏切られ、御伽噺で少女を利用しようとし、結果的には少女との交流で救済されるというは、ちょっとロリコン臭があるような。ただし、無垢な少女への逃避が大人の女への不信に対する有効な救済方法であるというのも、ある意味真実であるのかもしれないが。でも、自暴自棄な青年が少女と親密になっていくのはちょっと危うい感じはしたかな。それも含めて楽しむ作品なのだろうか。 [地上波(字幕)] 5点(2021-01-06 12:02:24) |
406. 天気の子
上京少年の東京コンプレックスってこういうものなんだなという印象。東京の雰囲気はよく描けていたと思うが(千駄ヶ谷駅ホームから見える首都高が特によかった)、電線の描写が多いのが気になった。長野から出てきた製作者にはそこが引っかかったという事か。素人声優は概ねよかった。特に本田翼はEテレの『Q~こどものための哲学』で声優としての才能に注目していたので、本作での全く違う声色には驚いた。内容的には『君の名は。』と比較するとスケールダウンしたようにも思えるが、舞台を23区に限定して映像と音楽で押し切るスタイルにはスピードとパワーを感じるし、「自己犠牲」なんてクソくらえ(自分さえよければいい)という開き直りは現代的な感覚を表しているのかもしれないと感じた。まあ、自分が死んだら「セカイは終わる」と言えなくもないからね。 [地上波(邦画)] 6点(2021-01-05 11:40:28) |
407. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 「物語がなければ世界は存在しない」から物語を構成するのは言語という事で、「言語がなければ世界は存在しない」へと解釈を拡大すれば、この世はフィクションという事になる。Dr.パルナサスは鏡を境界にして「想像の扉」を開き、現実と空想の世界を往来するわけだが、この世がフィクション(想像)であるのだから、そもそも境界自体が曖昧であるとも言える。そういった世界観を映像的に表現しているとも言えるわけだが、内容的難解というか少々不可解な点もあって観客を置き去りにしている部分もあるように思える。「俗」の象徴であるトニーが当て馬的な役割で、これだけ壮大な世界観を提示しておきながら、最終的には「結婚・子作り」という「ささやかな幸福」的な無難なオチになってしまったのが尻すぼみで勿体なかったかな。 [地上波(字幕)] 6点(2021-01-04 17:46:45) |
408. アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ
前作同様2人のキャラが被っているので、もうちょっと凸凹感を出してほしかった。また、シリアス系にするほどの内容でもないので、もうちょっとユーモアの要素を入れてもいいんじゃないのかと。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-01-04 17:29:11) |
409. アルティメット
男2人のキャラをもっと際立たせた方がよかった。また、妹の登場シーンが中々よかったので、人質にはせずにその後もニキータ的な活躍をさせた方がよかったような。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-01-02 18:45:02) |
410. ガンジー
インドのRCEP不参加時の「ガンジーも参加を許さない」という台詞が注目された。つまりガンジーは保護主義者という事になるわけだが、インド首脳は上手い具合にガンジーを利用したものである。歴史の潮流を考慮すれば、ガンジーがいなくとも結果的にインドは独立していただろう。という意味ではガンジーの果たした役割は「政治的」には大きくはない。では、ガンジーが歴史上の偉大な人物として評価される理由は何か。それは「非暴力・不服従」という「思想性」にあると言えるだろう。ただし、ガンジーの場合はただの思想家ではなく行動する思想家である。つまり、映像的にはガンジーの思想が行動で示された事を表現する事が重要になってくるわけだが、それは概ね成功していると言える。とは言え、只管「非暴力・不服従」の映像表現が続くだけではやや平坦で冗長に感じる部分もあり、やはりもうちょっと台詞等々で「思想性」を説明・アピールする必要もあったのではないかとも思う。印象的なのは対外政治的には「非暴力・不服従」で国内を団結させる事ができたにも関わらず、国内宗教的にはそれは不可能であったという皮肉な結果である。「寛容」は敵を生む内在性があるという事を痛感させられる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-01 18:39:25) |
411. トゥームストーン
カート・ラッセルがミスキャストな感じがして終始違和感があった。 [地上波(吹替)] 4点(2020-12-30 15:32:15) |
412. ブラック・ダイヤモンド
ジェットリー目当てで見たが、出だしはよかったものの徐々に失速。中盤のリング戦でうのはなんか違う気が。最後に戦車が出てきたたのはヤリスギじゃないのかと。 [地上波(吹替)] 3点(2020-12-29 20:15:56) |
413. ブライダル・ウォーズ
ラブコメと言っても男女のドタバタではなく、男不在で女同士の争い。どっちが先にどのように結婚するかというのは女友達にとっては結構重要なのかもしれない。という意味ではナーバスな問題を扱っているとも言える。でも普通は同じ式場ではやらないよなあ。だからこそのドタバタなんだろうが、オチのつけ方がスッキリしないのが難点か。そして、結婚の次は出産で、その後は夫の出世とか子供の進学とか、そうやってこの2人はマウンティング的ウォーズを延々と展開していくんだろうか?と余計な事まで考えてしまう作品でもある。でも、これって結構「あるある」だったりして? [地上波(字幕)] 5点(2020-12-28 17:44:26) |
414. 荒野のストレンジャー
「正義」なき世界のリアリズムを表現した作品と言えるのかもしれないが、とは言っても近代社会はそれなりの法秩序や行政機能があるわけで、昔の小さな田舎町だからこそ成立する物語であるとも言える。「力」がものをいう時代を批判的に描いているとも言えなくもないが、スッキリはしないし後味が良くない作品ではある。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-26 11:11:34) |
415. 砂漠の鬼将軍
この時点では史実はハッキリしていないだろうし脚色もあるんだろうが、戦後の世界秩序の構築過程の中でヒトラーを悪にするための政治的意図が感じられる作品ではある。まあ歴史は勝者によって作られるので仕方ないが。ただし、全体的には抑制が効いており扇情的でもない点は評価できる。他国の軍人を手放しで賞賛し英雄扱いするわけにもいかないという事情が上手く働いたとも言えるのだろうが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-26 09:03:09) |
416. ザ・エージェント
カネよりも理想(誠実さ?)を求めて苦労するものの、最後はハッピーエンドな男女の話だが、予定調和的でイマイチ盛り上がらず。恋愛要素は余計だったかな(TV放映で30分程度カットされているせいか2人が不仲になる理由がよくわからなかった)。もっとビジネスストーリーに特化した方がよかったような。見方を変えれば仕事と家庭の両立というかバランスを問う作品でもあるんだろうが。まあ、邦題の付け方にも問題がある気もするが。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2020-12-24 17:51:33) |
417. 華麗なるギャツビー(2013)
74年版は見たし、原作も既読。特に作品に思い入れもなく、なんで原作が評価されているのかもわからないのだが、WWⅠ後の好景気の「派手派手しさ」を映像的に表現する事には成功しているとは思う。原作の世界観にマッチしているか否かは意見がわかれるだろうが。まあでも相変わらず救いがなくて、ドンヨリするな。 [地上波(吹替)] 4点(2020-12-24 17:29:29)(良:1票) |
418. SPY/スパイ
ステイサム目当てで見たんだが、イガイとこういうコメディ系の演技もイケルもんだな。 [地上波(吹替)] 5点(2020-12-24 12:12:59) |
419. ザ・バンク -堕ちた巨像-
事件の構図そのものは序盤に明らかにされてしまうのでサスペンスとしての謎解き要素はない。印象的なのは資本主義に魂を売った元軍人の側近が改心するシーン。信念を貫く難しさと簡単にダークサイドに落ちる人間の弱さがよく出ていた。それにしても行政が政治に従属しているのは仕方ないとしても、この司法の弱さは何なんだろう?って感じさせる作品だ。これが現実であり、権力分立なんてのは所詮理想でしかないのだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-23 18:21:31) |
420. 山猫は眠らない7 狙撃手の血統
シリーズのテコ入れなのか、ベケット親子&リチャード・ミラーの3者初競演。結構長いシリーズなのでこの競演はちょっと感慨深い。トム・ベレンジャーはすっかり丸くなってしまって?カーネルサンダース扱いされていたが、ビリー・ゼインはショーンコネリーみたいになってしまったような。内容の方は男女ペアのコンビ行動というこれまでにないパターン。弾の方も新型なのか距離で破裂するという優れもの。これじゃ弾が当たらなくても、狙撃?できちゃうのでスナイパーとしてのスキルはあまり関係なくなってしまうような。と、色々ツッコミ所はあるんだが、3者初競演ってだけで楽しめる作品になっていると思う。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-12-22 14:09:51) |