401. めまい(1958)
《ネタバレ》 いや、正直もっと面白いのかと思っていたけど、ちょっと拍子抜けしました。話のテンポがあまりよくないし、脚本も練りが足りない。説明が多すぎて萎えます。もっとうまく見せられると思うんですが。また、ミッジの使い方も中途半端。登場人物がみんな少しずつイッちゃってるんですが、突き抜けてはいないのが何とも歯がゆい。どちらかというと失敗作なんじゃないかなと思います。やっぱ、サイコがベストなのかなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2007-08-06 22:18:09) |
402. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 かなり独特な意見かもしれませんが、私にとっては「仕事」というものに対する向き合い方や考え方について、非常に考えさせられる映画でした。私には、アンドレアのやっている仕事は、はっきり言って非常にくだらないことに感じられました。台風の最中に飛ぶ飛行機を性格の超悪い上司のために探す。しかも、クソ生意気な彼女の双子の娘のピアノ発表会ごときのために。この任務に成功することによって何の役に立つのか?せいぜい上司の家庭内不和を、ほんの少し緩和する程度のことでしょう。しかし、「仕事は仕事」と割り切ってアンドレアは飛行機を探します。この精神を私は軽蔑しますが、一方どこかでうらやましく思うのも事実です。「与えられたことを一生懸命やる」「他人に負けたくない」。それだけのポリシーで働ける人間ほど強い者はいないからです。 私はファッション業界の仕事自体をくだらないと考えているわけではありません。自分に合った服を探したり、斬新なデザインの服を眺めたりするのは楽しいことです。それを提供してくれるわけですから、「意味のある」仕事だといえるでしょう。しかし、人間的に劣った者のために、骨身を削って働くのは、はっきりいってくだらないことだと考えます。だから、最終的にヒロインの下した決断には非常に納得がいきました。 考えさせられたという意味で6点です。一見の価値はありました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-16 17:02:37)(良:3票) |
403. ブリット
《ネタバレ》 スティーブ・マックィーンのかっこよさは何か納得いかない。顔も普通にかっこいいんだけど、何かプラスアルファーなものが全身から発散されているというか、とここまで書いて思ったが、これこそがいわゆるオーラなんじゃないか?特に強いわけじゃないし、敵に飛行機から逃げられたりしてちょっとまぬけだし、そのくせ彼女はすっごいかわいいし、彼の演じるブリットはいわゆるヒーローじゃないけど、どこかかっこいいのである。「隣のお兄さん」的なかっこよさなのに、そのかっこよさの程度が半端じゃないのだ。この映画に関しては、極論すれば、もうあらすじとかどうでもよくて、彼のプロモーションフィルムみたいになっちゃってるところがすごいし、それを観客に許させちゃうところがもっとすごい。はっきり言って、台詞が少なすぎて一回観ただけではよく分からない部分とかあって、こういうのは通常なら致命的なはずなんだけれども、「まあ、いいか。かっこいいし」と思わせられてしまうところなど何か恐い。スティーブマジックが爆裂したスタイリッシュムービー。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-14 17:09:51) |
404. セルピコ
一言で言えば渋い!!今のところ、レビュー点が見事な得点の分布を平均以上のレベルでかたちづくっているところからも、一目瞭然。傑作ではない。でも、これは間違いなく佳作。野球で言えばセンター前ヒット。来た球をきっちりと打ち返している。まあ、でも、パチーノだから打ち返せたという感もある。珍しくホームランではなくヒット狙いの抑制された演技になっているところがまた良い。彼ほどの力量がない俳優がこれを演ったら、間違いなく恐ろしく退屈な映画になっていただろう。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-16 16:42:03) |
405. そして、ひと粒のひかり
うーん、真摯に麻薬問題と向き合い、丁寧に作っている印象はありますが、ヒロインをずっと追っていく視点は、若干退屈でした。たくさんヒロインのことを映している割には、伝わってくる情報量が少ないのがもどかしい。素材はいいのだが、薄味すぎる。話の筋+設定+演技-映画のつくり=6点!観て損はないレベルだと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-13 21:36:10) |
406. 人生の特等席
こいつはさすがに陳腐ではないか。 [DVD(吹替)] 5点(2013-04-18 07:33:15) |
407. ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
原作既読。原作は大好きである。本作は3Dで鑑賞したが、この話はやはり本で楽しむべきものではないか。美麗な映像ではなく、自分の頭でそれぞれのシーンを想像し、ラストでそれを読み解く鍵を手に入れる、その瞬間のカタルシスが得られなかったのは残念だ。 [映画館(字幕)] 5点(2013-01-31 07:52:19)(良:1票) |
408. 危険なメソッド
演技は良いが、ドラマとして脚本の魅力が薄い。これだけのキャストを揃えて惜しいが、失敗作と言わざるを得ない。 [映画館(字幕)] 5点(2012-11-10 10:21:37) |
409. ボーン・レガシー
ストーリーに花がない。レイチェル・ワイズは相変わらずの美しさ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 17:54:43) |
410. 誰も知らない(2004)
傑作「歩いても 歩いても」や「奇跡」につながる「家族」にまつわる物語。会話量が少なく、退屈なシーンも多いが、特異な設定と子供たちの演技に救われて、最後まで鑑賞できた。ただ、つらかった。 [DVD(邦画)] 5点(2012-09-08 17:52:12) |
411. ナポレオン・ダイナマイト
クライマックスは良いんだが、少し眠かった。 [DVD(字幕)] 5点(2012-08-05 23:39:41) |
412. ヘルプ 心がつなぐストーリー
下ネタはちょっと・・・。女って怖い。 [映画館(字幕)] 5点(2012-07-02 20:32:48) |
413. 預言者
それほどではなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2012-07-02 20:25:46) |
414. ヒューゴの不思議な発明
映画愛が先走って、色んなものが置いてけぼりになった映画。 [映画館(字幕)] 5点(2012-07-01 11:35:22) |
415. サマーウォーズ
どうにもテンションについていけず。最後の場所選びはかなり杜撰。間違ったら数百人が死ぬレベル。 [DVD(邦画)] 5点(2012-07-01 11:32:32) |
416. 海洋天堂
《ネタバレ》 「ぴあ」のサイトで高評価だったので、かなり期待して鑑賞したが、正直に言って期待はずれな出来だった。自閉症の息子と死期が近い父親という取り合わせは、観客の同情心に対して最大級の破壊力を持つコンビであり、だからこそある程度突き放した描き方が為されるものと考えていたが、かなりストレートに涙を取りに来たため、その時点で少しこちらの気持ちが引いてしまった。また、邦画の難病モノにありがちな感動の押し付けが散見され、それをうっとうしく感じてしまった。 このような題材を扱った作品は映画やテレビ、小説等の媒体を問わず既に大量に存在する。だからこそ、このようなテーマの作品が制作される際には、既存の作品との差別化を図り、ステレオタイプ化されないように、細心の注意が払われるべきだと感じる。この作品は、父親の勤め先を水族館に設定し、息子もそこで泳ぎを学び、母親も過去に海で死んだということで、人と海との因縁を裏のテーマに据えているが、あまりそれを前面に押し出すことは無く、少し弱いという印象を持たざるを得ない。この「海」の存在が、この作品を救うきっかけになりうる唯一の候補だったから、それを十分に活用できなかったのは、この作品の致命傷に等しい。 その他、駄菓子屋の女性や旅芸人の少女、テレビの上のぬいぐるみなどの仕掛けはいずれも小規模である上に、陳腐に過ぎており、この作品を根本的に救う契機とはなりえない。ストーリーも単調で、まったくドキドキしない。キャストの力演で「いい映画」には仕上がったものの、作品としての魅力には疑問符がつく。 [映画館(字幕)] 5点(2011-11-20 16:54:21) |
417. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
発想は悪くないのだが、何というかカタルシスがないのがつらい。一つ一つのシーンは悪くないのだが、筋に捻りがあるわけでもなく、何となく終わってしまう。スコットもモテモテだから自己同一化できないし。主役カップルに特に思い入れは抱けなかったが、ドラマーの女の子キムは個人的に大好きだ。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-03 17:49:12) |
418. カウボーイ&エイリアン
徹底的にアクションの爽快感を追求するのか、それとも観客に「考えさせる」社会派を気取るのか。UFOに飛び移るような痛快なシーンを撮りたいのか、それとも人間が協力して宇宙人をやっつける頭脳戦を描きたいのか。全部やりたくて、どれも中途半端に終わっている。西部劇の舞台に宇宙人が突然来襲するというその破天荒さを生かしたストーリー展開があってよかった。ダニエル・クレイグとハリソン・フォードというキャストにも期待したし、2人とも力演したが、この脚本の前では刀折れ矢尽きた。最後に致命的なのが宇宙人のしょぼい造形とその無能さ。どっかで観たことのある何か。こんなのじゃ全然ドキドキできないぞ! [映画館(字幕)] 5点(2011-10-30 10:42:17) |
419. ハンナ
ケミカル・ブラザーズが音楽を担当するアクション映画ということで、興味津々で観に行った。確かに音楽は映画の内容とうまく調和していたと思うのだが、脚本が一本調子なので、観ていてそれほどワクワクしなかったのが正直なところ。シアーシャ・ローナンもケイト・ブランシェットも好きだし演技も良かったので、この点数をつけるが、ラストに至るまで何も捻りが無いのは困ったものだ。 さらには、エリックのキャラクターややっていることがそもそもよく分からない。娘を復讐マシーンに仕立て上げるなら、せめて仇敵の顔ぐらいは事前に教えておくべきではないか。本ばっかり読ませて音楽をはじめとする現代文化に全く触れさせないというのも、ちょっと解せない。挙句の果てに、サバイバル術やら殺人術を散々教授しておいて、最後はやるかやらないかはお前次第という放置プレイにも戸惑いを覚える。いくらなんでも色々と説明不足過ぎやしないか。 [映画館(字幕)] 5点(2011-09-11 19:42:30) |
420. 28週後...
《ネタバレ》 結局コードレッドの徹底が最善だったって言う夢も希望もないオチには笑いました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-07 21:55:28) |