401. トロン
有名なジェフ・ブリッジスが主人公かと思っていると、「この役者さん誰?」なブルース・ボックスライトナーさん演じるトロンが主人公のようだったり、話の筋はほとんど印象に残ってない。ただ、この映画が登場して数年後に一般用のパソコンでしょぼいCG画像とかアニメーションとか作れる時代が到来して、せっせとCG作りのお遊びをしていた頃、いかにモデリングをシンプルにしてCPUの負担を軽減しつつカッコいいオブジェを作るかっていうことが重要でした。その観点からシド・ミードのデザインしたバイクや戦車や空母など数々のデザインは「やっぱスゲーなー」と思うものでした。今じゃ超リアルなCGが飽きるほどジャラジャラと量産されてますが、チープな中にデザインセンスが問われる、こうした初期CGのワールドって、たまーにその世界に迷い込んでみたい味があると思います。この作品とか『バーチャル・ウォーズ』のCGって、夏の暑い時期に暗くした室内で観覧すると心地よい涼しさを感じて、なーんか好きです。 [映画館(字幕)] 6点(2011-06-11 00:22:33) |
402. リーサル・ウェポン
《ネタバレ》 公開時に映画館で観たきりです。この頃は僕にとってダニー・グローバーは『刑事ジョンブック』の悪徳警官と『カラーパープル』のひどい旦那のイメージしかなかったので、メルの良い相棒という役柄は「おめでとう」という気持ちでした。シリーズ化されるほどとは思っていませんでしたが、ラストの決闘シーンは好きでした。きっと今見直すとショボく思えたりするのかもしれませんが、面倒な法律だの立場だの全部取っ払って、純粋に男気でもって単純明快にタイマン勝負の決着という締めくくり方は、気恥ずかしいながらもスカッとするものがあったのを記憶してます。格闘そのものの内容は覚えてませんが、手出しさせないところとかカッコいいと思いました。一緒に観た友人が「かっこ良すぎるよねー」なんて言ってましたが、ほんとキマリ過ぎてて観てるのが恥ずかしいくらいカッコ良く思えました。で、それが相当恥ずかしいため一度観たきりとなってます(要はクサイってことか)。今見直したら、それほどに思わないのかな、それとももっとクサく感じるのかな・・・ [映画館(字幕)] 6点(2011-06-10 23:47:55) |
403. プレデター
《ネタバレ》 アクション映画しか楽しめない友人との付き合いで劇場で観ました。ロッキーのアポロ役の人とか、シュワちゃんが、ジャングルの中でマッチョな身体をさらして戦闘アクションするんだろー、はいはい・・・と冷めて観ておりましたから、ジャングルのグリーンが妙に歪んで動いてからテンション上がりました。当時はCG特撮とかなかった時代だし、クリチャーデザインもどんなに頑張ったってエイリアンを超える斬新さを期待するのは酷だったし、そんななかで登場した『透明』って存在は、わりかし新鮮なものでした。あれこれ考えてデザインした怪物出すより、よっぽどセンスいいと評価できます。今だとこのビジュアルはCGで簡単にやれちゃうだろうけど、当時は結構な手間がかかったんじゃないでしょうか。可視状態のプレデターのデザインは幻滅しましたけど。あの中にはジャン・クロード・ヴァンダムが入ってたんですねー。点数は公開時に観た印象です(それ以降観てないし)。 [映画館(字幕)] 6点(2011-06-10 20:14:39) |
404. バックドラフト
「カート・ラッセルもとうとう大作の主役かぁ!」「レベッカ・デモーネイも大作に顔出す出世したね!」と思いながら劇場で観ましたが、お安い犯人探し映画で感動もなくガックリでした。ドナルド・サザーランドのレクターっぽいキャラがちょっと記憶に残った程度です。 [映画館(字幕)] 4点(2011-06-10 19:51:31) |
405. グリフターズ/詐欺師たち
ラストの唐突でビックリな展開と呆れるほどの卑しさが印象に残ってます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-10 18:59:18) |
406. クライング・ゲーム
ずいぶん昔に一度観たきりです。なので細かいことは覚えてないです。つまり、そんなに内容的に面白さは感じませんでした。フォレスト・ウィテカーを知り注目するようになった作品ではありました。あと、ビックラした映画だということは忘れません。しかし、あの新人さんをどう見つけて出演を口説いたんでしょう? この企画、あの俳優さんナシでは成り立たないですよね。有名人は使えないです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-10 18:52:49) |
407. さよならジュピター
高校か大学のとき付き合いで劇場で観た。あの裸のランデブーは、自分にとって『模倣犯』の首チョンパと並ぶ名シーンになってます。「いくら設備がなくても俺の方がマシな映像作れる」と感じた記憶があります。乱闘が挨拶代わりの親友って、そこまで遠慮ないマブダチいたらいいなとか思ったけど、ぱっと見分からない病気や怪我でもしてる時に、そんなダチと不意に出くわしたら「今日はダメ!」とストップかけるのが先か、パンチ食らうのが先か、やっぱり疲れそうだなー。真っ黒いバックにミカンかリンゴが膨張するCGがあったなー。ライトに照らされたプラモが映ってたなー。ユーミンの歌「Voyager」はなんでアルバムに入れないのかなー。覚えてるのはそれくらいです。親のスネかじってたあの頃、これほどのつまらない映画に千何百円も出して「もったいない」と思うことすらなかった自分のことに思いが巡ります。ああ、ドブに捨てる2千円もあるなら、さぞ美味しいマンゴーが買えるのに、自分は2時間の退屈を買ったのだ。 [映画館(邦画)] 0点(2011-06-09 17:00:01) |
408. スターシップ・トゥルーパーズ
《ネタバレ》 きちんと感じさせたり考えさせたりするような作りがどこにもない。スゴく薄っぺらくて軽い。ここまで軽すぎると、皮肉な内容も味がなく、広報に乗せられる人間たちは超おバカなだけにしか思えない。虫の大群に迫力があったので、そこそこ楽しめた。 【2012/3/19追記】原作読んでないけど、ちょっと調べてみたところ、多分、この映画はもっといろんな国籍の人出すべきだったんじゃないかな? あとハインラインの原作に流れる思想をきちんと反映させるなら「市民権要らない、戦うなんてやだね」といった人たちのマイナスな側面をしっかり描写する必要があったと思うんだけど、多分、これは監督の意思とか以前の問題で、この物語を映画化しようなんて企画が挙がった時点で、思想的な部分はうやむやにして巨大虫とのスペクタクルを見せることしか考えてなかったと思います。「自分の生活する社会は自分たちの力で守る」と言えば理にかなっているしカッコよくもあるけれど、世界を市場としたハリウッド映画で、そういうことを真面目にのたまう映画を作ったらどんな反響が起こるか・・・もともとが問題作で、2時間枠でとうてい人々を説得感動させて黙らせられる類の内容ではないし、もう、虫とドンチャンやるおバカ映画にするしか企画の進めようがないとも思えます。そのへん、真面目に作る気のなかったことは、アイアンサイド以外のあまりにクダラナイ出演者たちの顔ぶれが物語っています(原作のプロパガンダに真面目に付き合う勇気のある有名俳優がいただろうか?)。それならそれでも、せめて多国籍なムードくらい作ってくれたら、も少し人間群像の絵的にも楽しめたんじゃないかと思えます。こんな政治的問題原作を真面目に監督したい人どれだけいたかな? 映画がどう反応されようが、よその国の人間に監督させれば都合いいし、バーホーベンは虫と戦う映画企画が実現できるなら原作が何であれ飛びつきたかっただけなんじゃ。そんな感じの出来上がりです。本作含め興行コケまくりで今じゃお呼びもかからない監督ですもんね。点数は虫の特撮だけに。 [映画館(字幕)] 5点(2011-06-08 21:03:14) |
409. ハリーとトント
高校生の時から音楽だけは知っていて、その音楽がわりと好きでよく聴いていて、聴きながら物語を想像していました。40代になってはじめてその物語を実際に見てみましたが、正直、なにがいいのかさっぱり分かりませんでした。この歳になれば人生の機微も少しは分かるようになり、こういう映画の良さを噛み締められるようになっていると思っていたのに・・・。老後の過ごし方とか思うことはあるけれど、この物語になにか参考になるものなり、共感するものなり、憧れるものなり、牧歌的なものなり、もの悲しく感じるものなり、何かひとつでも感じれればと思ったけれど、思ったことはひとつ「こんな退屈な時間を過ごしたくないな」でした。 [DVD(字幕)] 1点(2011-06-08 20:20:58)(笑:1票) |
410. ハンコック
《ネタバレ》 公開前のチラシ見た時はかなり期待してました。映画を見てガックリでした。善悪が単純明快に行かなくなった複雑な時代における、ゆるがぬ基準を問う物語のように思わせる冒頭から、経済活動を否定せずに慈善的理想社会を目指す「オールハート」のプロジェクトや、大昔一緒だった女性との再会でパワーを失うという設定がもたらす意味など、話が散漫になっていく。多分、それぞれの中心角にあるのは、お決まりの『愛』であるはずだが、それぞれのエピソードで独立した物語が作れそうなものを、欲張って全部織り込んだ結果、どこにも感情の置き所がない浅いものに仕上がったという感じです。「オールハート」のプロジェクト、『ペイ・フォワード』みたいに何か可能性を期待させる描き方して欲しかったし、それを提案するレイはもっと存在感ある役者を起用して欲しかった。だってラストにあのハートマークをどかんと持ってくるなら、あのプロジェクトはそれなりに存在感(や「もしかしたら世の中すこしは変われるかも」という期待感)を持たせておくべきだと思う。 [DVD(吹替)] 3点(2011-06-08 19:29:42) |
411. キック・アス
《ネタバレ》 ゲーム世代の感覚なんでしょうね。次から次へと息つく暇もなくパンパン派手に撃ち殺していく。そのバイオレンスな快感をゲームの安いCGじゃなく映画の作り込んだ映像で見せてくれる。性ネタもさらっとしてはないし、R15は納得。自分的には不快感もなく面白く観れました。けれど見終わった後に残るものがあるかというと、なぁ~んにも残りません。冒頭の切り口すごく良かったのに、出口は空っぽ。彼女とうまくいって、ヒーローをやめる約束をして、で、結局のところどうするのか、あの終わり方じゃ、なんかうまいこと話を逸らされてる感じがします。YouTubeで大注目されて後も、同じコスチューム着て街をのびのび歩けるなんて、なんか受け入れ難いし、自分の娘に銃弾を撃ち込んで鍛えている父親が、いざ娘が不意に銃弾を受けたとき、無防備で娘の安否に集中して簡単に倒される姿に違和感あったし、公開リンチでたしか主人公はカイザーナックルみたいなので殴られたと思うんだけど、あんなので殴られて、あの程度の怪我というリアリティのなさは、前半のシニカルなリアリティを忘れてしまったかのよう。あれほど派手なドンパチ見せてバイオレンスにフタしないのなら、リンチ後の主人公の顔はリアルに大怪我させとけって思います。そのくらい痛々しくリアルヒーローを描いてくれたら8~9点は付けられたかも。 ヒットガールはいいですね。それとアメコミのカットを3D-CGで見せてくれるところ好きです。 [DVD(吹替)] 6点(2011-06-08 17:55:10) |
412. 三十四丁目の奇蹟(1947)
《ネタバレ》 子供と観る場合、子供がサンタをまだ信じているなら、ちょっと注意した方がいいかも。「やっぱりサンタっていないの?」と思わせそうなシーンがいくつもあります。もちろん、それなりに考慮されて良いオチになりますが、頭のいい子だと大人たちのセリフや行動から悟ってしまいますね。とくに証言台に子供を立たせるシーンは、大人側からは微笑ましい場面ですが、分かる子は「大人は子供の為に嘘を言っているんだ」ということを確信できると思います。サンタが実在するという真実を大人が知らないだけという解釈のしようもあるけど、そう捉えても「信じてもいないのに、いると言っているんだ」ということになります。まぁ、うちの子はおそらくもうサンタを信じてないと思うんですが、サンタを信じているフリをしています。多分「サンタはいない」という態度を親に見せたら、親が用意する『サンタからのプレゼント』もなくなると恐れているからでしょう。というわけで、うちの子は法廷シーンでニヤニヤ笑っておりました。その姿を見て「お前、本当はおらんて知ってるやろ!」と内心確信した次第であります。この映画は「現実直視に行き詰まる時が来る、その時は目に見えない美しいものを思い出すんだね」みたいなセリフがとっても気に入りました。サンタが教える『想像の世界』の弁も好きでした。 [DVD(吹替)] 7点(2011-06-07 23:41:32) |
413. 禁じられた遊び(1952)
《ネタバレ》 音楽を含めあまりにも有名な作品ながら、これまで一度も観たことがなく、今回初めて鑑賞しました。どうしてこんなに評価が高いのか分からず「自分の感覚って何か変ですか?」とうろたえそうです。女の子の両親が撃たれるシーンはなんだかリアルな感じがして脈拍上がりそうな感じでした。でも、直後の少女のリアクションに呆気にとられてしまいました。死を受け入れられないとか理解できないという表現だと受け止めようとはしたけど、心に入ってきませんでした。両親より犬に執着する心理も理解できない。この時代は知らない孤児を家に住まわせてあげる大らかさがあったのかなーと、そういうことが新鮮でした。話の核は、なんてことはないもので数十文字あったら充分に内容を伝えられそうなほど単純だけど、隣人との仲の悪さや、フクロウの存在がこの映画の彩りを厚みのある感じにしているなーと思いました。けれど、どんなオチが待っているのか気になりながら観ていた自分としては「えっ、これで終わりかい?」と、かなり拍子抜けするものでした。やっぱり少女の両親の死や、少年の兄の死など、それに対する周囲のリアクションがわりと淡々として受け入れてる感じで、そんなノリを見せられた後に、あのラストを見せられても感動も悲哀もとくに起きませんでした。多分、自分がずっと印象に残すのは墓地での大人の喧嘩シーンだと思います。あのシーン微笑ましくて好きです。 [DVD(字幕)] 3点(2011-06-07 20:00:19) |
414. 帰らない日々
《ネタバレ》 冒頭、事故の加害者と被害者となるそれぞれが淡々と交互に映される。よくあるオーソドックスな表現だけど、それぞれの些細な言動の何が事故を誘発するのかハラハラした。ひき逃げ事件の犯人と被害者ともなれば、被害者を応援する気持ちになって観てしまいそうなものだけど、この映画はどちらの立場にも感情移入した。被害者が加害者の事務所に訪れた時、自分が犯人の感情になっているのに気づいて、珍しいタイプの映画だなと感じた。社会派か人間ドラマの類と思いながら観ていたけれど、徐々に「もしかして復讐劇???」と思わせるようなサスペンス風味が顔を出し「期待はずれか・・・」と微かに思い始めたら、それもいいスパイスになって心情的にすんなり受け入れられる余韻の深いエンディングを観られた。決して「めでたしめでたし」のハッピーエンドではないけれど、被害者が思いの丈を犯人にぶつけ、加害者が真っ当に懺悔し彼なりの苦しみを吐き出すことで、一応の気持ちの締めくくりが出来ることが、ある意味心地よかった。そのクライマックスはそれぞれの気持ちが痛くて涙が出た。犯人に怒りをぶちまけることができた父は、ようやく息子のいない日々の自分の感情にシフトできるようになり妻の胸で思い切り泣く。決して苦しみから解放されたわけじゃないと伝わるショットだけど、ああやって手放しに泣けるのは「心が一区切りできた」からこそ。そこの感情のあり方は『ラブリー・ボーン』なんかと大違いで、やはりある種の心地よさがある。残された加害者側の少年のラストショットは切ないけれど、ひき逃げしたまま卑怯に暮らしている男の息子でいるよりも、起きてしまった事故に対して最後は正しい選択をとった父を誇りに思える日が来ると思いたい。この映画がひき逃げ犯の気持ちにもなって観れるのは、彼がそれほど無謀運転をしていたと思えない点が大きいのかもしれない。自分の場合「あれは仕方ないよね」と同情する(そのまま逃走したことは別だが)。少し違えば彼らが死んでいたかもしれない、そんな危険を回避した結果の出来事だ。つまり間違えば、ラストで悲しい背中を見せた少年が死んでいたかもしれないのだから、その彼が生きているだけメッケもんだ。カーブを大きく張り出してきた対向車の運転手は、自分のせいで2つの家族が苦しんでることなど何も知らずへらへらと暮らしてるんだろうなと思うと、それが一番許せない。 [DVD(吹替)] 8点(2011-06-07 06:03:07) |
415. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
実話だということも知っていたし、TV番組でもこの詐欺師のエピソードは少し知っていたけど、自分にとっては「ふぅ~ん」て感じであまり思い入れられるものがありませんでした。 [映画館(字幕)] 3点(2011-06-06 13:00:19) |
416. マルコヴィッチの穴
奇妙キテレツな話だったことは記憶しているけれど、その奇妙な設定に期待していたら大して気持ちが盛り上がることもなく終わってしまいました。一番印象に残ってるのは「かわいいな、美人だな」と思っていたキャメロン・ディアスがひどくヨレヨレに疲れた感じの風貌で出ていて「この人スゲー幅が広そう!」と感心したことでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-06-06 13:00:06) |
417. 300 <スリーハンドレッド>
公開時、僕はまだジェラルド・バトラーて人を知らずにいたし、なんや知らん俳優さんばっか揃えてエラいマッチョ仕立ての映画が出てきたなと思いました。スパルタ軍の話ということと、マンガ原作ということだけ知ったうえでDVDレンタルして観ました。マッチョマンたちの血湧き肉踊る壮絶な戦いぶりを官能できるかもと、ちょっと期待したのだけど、正直つまらなかったです。マンガ原作ということでその世界観を大事にすれば仕方ないことかもしれませんが、いかにもゲイ的な強敵キャラとか、CG使いまくりの映像とか、かなり興ざめでした。しっかり訓練して磨き上げた生身のアクションで惚れ惚れと唸りたかったです。「あんなカラダだったらいいなー」と思うだけで、どこにも「すげぇ!」は存在しませんでした。エンド・タイトルだけが光ってました。 [DVD(吹替)] 3点(2011-06-06 12:59:56) |
418. 時をかける少女(1983)
高校生の頃、薬師丸ひろ子主演で大林宣彦監督による『ねらわれた学園』て映画を友人との付き合いで観て、あんまりなチャチい映像に軽いパニックを覚えていた。その免疫があったので、大学時代に先輩の付き合いでこれを観る時は覚悟できていたけど、この作品では「映像センスいいじゃん」と思った。ユーミンの旦那さんによる音楽も雰囲気作りにかなり貢献していたと思う。ノスタルジックで叙情的な味わいが良かったです。アイドルを使うのはいいとして、この監督はなぜにあんな大根少年を二度も大役に使ったのか、何をねらっていたんだろう? [映画館(邦画)] 5点(2011-06-06 12:59:41) |
419. ウエストワールド
《ネタバレ》 公開当時、僕は小学生。西部劇には全く興味のない子供でしたがビルの壁面に切り抜きで張り付いたドデカいユル・ブリンナーの看板はイヤでもインパクト大でした。カウボーイハットに銃という出で立ちで「なんやあのハゲびんたんのおっちゃんの西部劇なんやなー」と思ったら、口とか身体の所々がおかしい・・・。「ロボット??? いやいやカウボーイ風のユル・ブリンナーとか出す大人の映画で子供向けのロボットもんはないやろー」と当時は不思議な印象を持っていましたが、数年後にそれがロボットSFだったことを知りました。西部劇の味とロボットSFをドッキングするなんて斬新な感性! と、そこまでハッキリ思わなかったけれど、漠然とそういう感覚は感じました。『ターミネータ』のクライマックスを観た時はこの作品を思い出しました。テーマパークの目玉が制御不能で暴走・・・クライトンはこんな前から『ジュラシックパーク』の元を作っていたんですよね。西部劇が流行らなくなってかなりの年月だけど、今こういうのをリメイクしてもガンアクションの演出や特撮などレベルアップされて面白いのじゃないかと思ったりします。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-06 03:36:56) |
420. アンドロメダ・・・
《ネタバレ》 初めて観たのは10代の頃TVで。その時は興奮しました!(当時の感性だと8~9点) 寝たきりの爺さんと赤ん坊だけが生き延びた謎に引き込まれたもんです。感染すると血液が粉になって死んじゃうという不思議で怖い病気と、その病原体の不思議な仕組みにドキドキでした。けれど、今回久々に見直してみたら、やはりちょっとスローでゆるい感じは否めなかったです。しかし、この作品を初めて観た時の感動は、物語の面白さのみではなく、この話を作り出したのが医学生かなんかだということも自分の中でプラスされてました。医学生だったのかどうか曖昧な情報入手しかしてませんでしたが、どうやら医学畑に関係する人らしいってことは分かって「そういう人が小説書いたりもしちゃうんだ、スゴいなー!」と感心してました。『ウエスト・ワールド』っていう、西部開拓時代を再現したテーマパークで、安全管理されたロボット扮するガンマンたちと西部劇ごっこを楽しむはずが、ロボットが暴走するという映画もあって、その映画は本作と同じ原作者でしかも映画監督までやっちゃったらしく「なんてオールマイティーな人なんだ!」とウラヤマビックリしておりました。自分が大人になってからもその人が面白いお話を作り続けてるとは当時思ってもなく、『ER』だの『ジュラシック・パーク』だの出してきた日ニャ「マイケル・クライトンてどんだけスゴい人なんや」と感心しまくりでした。というクライトンさんの存在を知るきっかけになった作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-06 03:00:10)(良:2票) |