421. 野火(2014)
《ネタバレ》 かなりの低予算で作られたらしいけど、画面からはそんなチープ感はあまり感じれらなかった。ただ兵士の悲惨な状況なのに、風景がみょうに綺麗なのが不思議な世界観を作り出し、興味深い雰囲気がありました。印象的だったのは、戦闘機の機銃表現。戦闘機は一切映らず、ドッドッドッとゆう音と共に、地面が噴煙をあげ、それはまるで何かの超常現象のような感じで、気が付けば隣の兵士の顔が吹っ飛んでるとゆう、あまり観た事がない感じで、それがとても不気味だった。ちなみにグロ描写はけっこう強い方だと思う。クライマックスの3人の兵士の確執からの、主人公が人間じゃない何かになってしまい、その後、また人間に戻って、書斎で変な儀式とともに食事をするくだりは、異様な雰囲気で、逆に目が離せなかったです。しかし、それまでの経過で、場面によっては、役者の表現がちょっと薄っぺらに見えた時もあり、全体的には、それほどすごい映画を観たとゆうインパクトはあまりありませんでした。監督に期待しすぎたのかもしれません。僕自身の感情的な動きはあまりありませんでしたが、退屈ではなかったし、鑑賞後、後を引く感じはあったかな。 [DVD(邦画)] 7点(2016-09-25 11:13:03) |
422. きみはいい子
《ネタバレ》 ちょっと前に話題になりましたよね。誰かに抱きしめてもらう宿題を出したとかなんとか、そん時は話題だけを聞いて、へー、そんなユニークな宿題出す人がいるんだーと感心しつつも聞き流していたんでけすけど、この映画、もしくは原作が元だったのかなー。ちょいビックリ。嫁さんと観ていたんですけど、嫁はママ友トークとか、子供描写とか、トイレで授業を抜け出すとことか、チョーリアルで、ほんとあるある描写と言ってました。独居老人、幼児虐待、ネグレクト、モンスターペアレンツ、学級崩壊、養護学級などの様々なテーマを、群像劇で見せた映画で、それぞれの登場人物たちは、例えば、最後に出会って物語が一つになるとかはありません。あくまで、いくつかの物語を、同時進行的に見せています。ただし、それぞれにどこかつながっているような感じがあって、全然、別の物語を観ているような感じがあんましなかったかな。それに何気ない日常の連続ですが、リアルな自然さと不穏さ、ちょっとしたコミカルさもあって全然退屈はしませんでした。僕は先生が姉の子供にガンバレをしてもらった所で、涙腺決壊でした。あんなことされたら、癒されるってのが手に取るように伝わって、涙がポロポロ。その後、子供は何もなかったよーに風呂に行くんだけど、そのアッサリ感にも納得って感じで。これは誰かをギュッとしたくなる映画。特に子育て中のママさんは共感できるんちゃうかなー。 [ブルーレイ(吹替)] 10点(2016-09-24 21:10:42)(良:1票) |
423. 味園ユニバース
《ネタバレ》 僕は生まれも育ちも生粋の大阪人ですが、この映画、ディープな大阪のアングロ感がちゃんと出ていて、すんなり映画の世界に入っていけました。特に赤犬の公園でのライブ風景、ディープな大阪ならありそうな、あのヘンテコ空間にやられました。そして、そこでの血だらけの男のアカペラの「古い日記」、体がマジ、ゾクゾクしました。いやー、すごい、主役の渋谷すばるの圧倒的歌唱パフォーマンス。ビビりました。ジャニーズすげー。この時点で、僕はもう渋谷すばる演じる主役から目を離せない状態になっちゃいまして、歌一発で、僕の心は映画の中に持ってかれちゃいました。なんだろ、この主役のキャラの存在感は。クズに戻った時の渋谷すばるの演技も説得力ありまくり。やっぱ僕は説得力があり、なんらかの魅力あるクズには惹かれちゃう所があるみたいです。で、この映画、クライマックスにかなり問題がありまして、恐らく、多くの人はここでのありえない展開に目が点になってしまうと思われます。なんやーそれー!みたいな。でも、僕は、その前の子供と主役の対面に実はボロ泣きしてしまいまして。あの束の間の2人の出会いが不憫すぎて。僕にも一人息子がいて、ちょうど年齢も同じくらいからかもしれませんが、モロに感情移入しちゃいまして、それもこれも、とにかく主役のキャラ性です。どーしようもないクズなんですけどね。だから、クライマックスの非現実的すぎる展開も、なんかもう、どーでもよくなっちゃって、もうこの映画は、こーゆうもんなんだと強引に納得する始末でした。ちなみに、主役がゲロを吐くシーンの場所、梅田の近くにあります。そして、主役の姉のオドオドした旦那役の人、よく見たら白石映画常連の宇野祥平さんじゃないすか。この人、こーゆうオドオドした役もうまいんですけど、危ないチンピラ役もめっちゃうまいです。とにかく、バイオレンスな冒頭から最後まで面白く観れた歌とクズの映画でした。 [DVD(邦画)] 10点(2016-09-24 05:21:44) |
424. THE GREY 凍える太陽
《ネタバレ》 飛行機が雪原に墜落、生き残った人々が寒さやオオカミと戦いながらサバイバルする映画。設定は面白いし、飛行機が墜落するとこなんて、臨場感あってよかったんですけど、全体的になんだかまったりしてまして、途中、ちと時間気にしちゃいました。主役のリーアムニーソンが奥さんに先立たれて人生に絶望しているって設定なんですが、ことあるごとに、その奥さんとのベッドでのゴロゴロ思い出シーンが入ってきて、いや、もう、それ、さっき見たし、もう悲しいのはわかったから、そない、なんべんも見せんでえーよってなってきて。まったりするなー。展開は、案の定、一人また一人と脱落していくんだけど、なんか怖いとかあんまり感じないねんなー。やっぱまったりしてるからか。オオカミがジョーズとかの動物モンスターっぽく描かれているのはいいんやけど、なんかこう群れで襲ってきてるとゆう躍動感あるシーンが少ないせいか、こちらもまったり感でまくり。なんだ途中から子供頃の思い出の詩とか出てくるのも、中途半端な芸術感。最後のほうでもやっぱ奥さんの映像が出てきちゃうんだけど、こっちの気持ち的には無感情。きっとあれだ寒さで観てる俺も心が凍っちゃったんだな。 [DVD(字幕)] 3点(2016-09-24 00:29:25) |
425. ホビット/思いがけない冒険
《ネタバレ》 僕はロードオブザリングを観て楽しんだ方なので、これも楽しめるかなと遅ればせながら、観ました。やっぱ、こーゆうのは映画の大画面で観なきゃ、本当の意味で楽しめないとは思うんですけど、色々な上映手法でやってたみたいだし、でも、それなりに楽しめました。最初の方は、冒険に出るまで、あまり新鮮味もなく、ちょっと飽きた感があってダレたんだけど、冒険に出てからは、さすがに見所も沢山あって面白かったです。危機一髪⇒味方登場のパターンばっかりだけど、特にガンダルフはおいしい登場ばっかですけど、それは前作のシリーズも同じだし、これはこれで十八番って感じで、そんなに気にはなりませんでした。前作のシリーズの前日譚なので、前作で語られてた場面が登場し、そこは素直におおってなりました。印象的なシーンはやっぱゴラムとビルボのなぞなぞ対決ですかね。ゴラムの細かな表情はやっぱスゲーです。あと、ゴブリンの地下王国でのチェイスは迫力ありました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-09-23 18:21:02)(良:1票) |
426. ゼロの未来
《ネタバレ》 おおっと、こないだ観たばかりのビッグアイズの嫌な夫役のクリストフ・ヴァルツさんが主役でしたか。未来世界風刺が印象的でした。街中、広告映像ばっか。しかも横を歩けば追いかけてくる広告。将来的にありそー。主役の仕事がわけわからな過ぎて面白かったかな。なんか機械の前で必死に体動かして、うまくいけば、シリンダーみたいなんに入った液体を横の機械に入れる。すると目の前の機械が、いきなり開いて、普通に人の手が出てきて、新たなシリンダーを渡す。未来やのにアナログ。バカ過ぎ。ただ、ストーリーはなんとなくわかるんやけど、前半は、正直、しんどかった。もう眠くて、眠くて。色々こったギミックで楽しい映像なんだけど、物語にまったく興味がわかなくてまいった。おそらく、主役がわけわかんな過ぎて、全然共感できないのが問題かも。途中で、ベインズリーとゆう女性がセクシーな看護婦姿で登場して、よーやくエロで眠気が抜け、そこらあたりから、主役の背景とかがわかりかけてきて、物語に入り込めた感じでした。でも、テリーギリアム監督作、面白いのもあるんやけど、今回はのれなかったなー。未来世紀ブラジル系の映画は自分にはあってないのかも。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2016-09-23 01:11:15) |
427. クーデター
コワ!コワすぎ!もう映画のほとんどドキドキしっぱなし。耐えられへんほどドキドキしてもーた。幼い娘二人をもつ家族が南アジアのとある国の街でクーデターに遭遇し、外国人が次々殺される最中、逃避行する映画。ホテルの部屋にいて、隣の部屋とか反乱軍に皆殺しにされてる状況で、もうね、怖くて怖くて。序盤ですら、この怖さ。俺、この映画、耐えられるのか?と心配になってきたよ。まさに、観てる自分が、そんな状況になってる感覚になちゃって、下手なホラーより数倍も怖い。しかも、一人ならまだしも、奥さんもいるし、幼い娘が2人もいるんやで、どないすんねんこの状況。結婚して家族がいる人は観ない方がいいかも、心臓に悪いわ。もう怖くて、逆に終わりまでの時間が気になっちゃって、やばい所を脱出しても、まだ時間あるやん、まだやばいことあるんやと何回も絶望的になってしまった。怖い体験したい方はオススメかも。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2016-09-22 17:05:59) |
428. ビッグ・アイズ
《ネタバレ》 ティムバートンの「ビッグ・フィッシュ」に続くビッグシリーズ第二弾ってゆうのは、うそうそ、嘘です。すんまんせん。実際にあったお話の映画化です。日本でも、ちょっと前にありましたよね、サムラなんとかのゴーストライター事件。あれ、思い出しました。なんか作品の売り方とか、本当の原作者の性格とか、どっか似てるんですよねー。世界のどこにでもあるんですね、こーゆうことは。さて、映画のほうは、恐ろしいシーンもあるんですけど、カラフルな色使いと、妙に軽快な音楽で、全体的なトーンはカラッとしていて、気楽に観れる感じになっておりました。特に裁判シーンはコミカルな演出もあって思わずその解決方法に吹き出しました。いや、あれをやれば一番いいのになーってずっと思っていたら、裁判官がまさにその選択肢をいいタイミングで選んだので、ハッとしてグー。鑑賞後の気分もなんか晴れやかでよかったです。主役のマーガレットの自信なさげでありそなキャラもよかったです。特に、批評家にボロクソ言われて、夫が怒りで思わずつかみかかる後ろで、その絵を描いたマーガレットが黙ったまま立ってるシーンが印象的でした。それを描いたのは私、でもボロクソ言われてる、でもそれで怒ってるのは憎い嘘つきな夫、そしてその批評家も周りの誰もそれを知らない。この時のマーガレットの気持ちを想像すると、なんかゾクゾクしてきます。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-09-22 00:47:45) |
429. エンド・オブ・キングダム
《ネタバレ》 エンド・オブ・ホワイトハウスの続編。ただし物語的なつながりは全くないので、実質上は単品作品であります。舞台はイギリスですけど、ロンドンの街でのテロには、ちょっとビックリしてしまいました。ありえねーって、あんなテロ。でも、そのやりすぎ感に、なんか、逆に映画の世界に引き込まれました。次々、殺される各国のエライさん達。その中には、日本の総理もいて、なにーーー!やっちまったなー、てゆーか、やられちまったなー。その後は、もうおきまりの展開で、主役ががんばってアメリカ首相を助ける物語で、特に目新しい部分はないんだけど、テンポがわりといい方なので、頭空っぽで普通に観てられます。ただし、前作ほどのクライマックスのカタルシスとかはないかなー。前作は建物内ってゆう限定された空間の攻防で、そんなかで色々あたので、面白かったんだけど、街全体がテロにさらされちゃうってのは、ほんと舞台を広げすぎでしょ。説得力にかけるってゆーか、途中から街に人々が全くいなくなっちゃうってのも、なんか非現実的。ミサイルでヘリコプターが落ちても乗っていた主役と大統領は無傷ってゆう荒唐無稽さが気にならなければ観てもいいかも。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-09-21 16:32:18)(良:1票) |
430. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
《ネタバレ》 人生さいこーーーー!うひょーーー!ってなテンションで、そのまま涙がボロボロこぼれる映画でした。感動とかじゃなくて、なんて言ったらいいのか、料理を食べて、今まで味わったことのない複雑な構成のうまさが口の中に広がって、まるで口の中がディズニーパレード状態になってしまい、その満ち足りた幸せに思わず涙がこぼれてしまう感じといいましょうか、ニンマリしたまま涙、みたいな。ツイッターで炎上とか、ネットで悪口とか、それで職を失うとか、現代の深刻にとらえがちな事態も、映画全体を取り巻く楽しい雰囲気で、ちっとも苦になっていない感じが、観てるこちらの気分をドンドン幸せにしてくれて、もちろん料理の映画ですから、食いたくなる気分も満載です。あと、息子がよかった。そんなにしゃべらないけど、もう、存在感だけで、あー、親父と仕事したいんだろーなーとか、今、家族気分を楽しんでるやなーとか、ひしひしと伝わってくる。そこへきて、ちょうどいい感じのおじさんマーティンがまたいい感じで、この親子を盛り立ててくれる。さすがに恋人と元奥さんがどちらも綺麗すぎるのは笑ってしまうけど、目の保養になるから、ま、いーか。とにかく、楽しく生きたくなる映画でした。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2016-09-21 01:16:05)(良:1票) |
431. 海にかかる霧
《ネタバレ》 朝鮮系の人たちを密航させるある漁船の映画。漁船のメンバーの人たちの演技が、もうそんな人にしか見えないので、映画の世界にはすぐに入り込めた。しかし、後半、とんでもない事が起こる。それは予想外だったから、結構、びっくり。描写不足で、なんで船がそんな事になってるかの疑問や、いくらなんでも、クライマックスはホラー映画に寄りすぎじゃないか?とは思うものの、最後まで引き込まれて映画を観れたので、良かったのかな。韓国映画独特の不気味な怖さがしっかり出てる。それにしても、船酔い止めで、指をナイフで切るってのは初めて聞いた。そんなんあるんだ。後、ひたすら女のことしか考えないキャラが最後までブレてない所には、不謹慎だけど、ちょっと面白く感じてしまった。お前、そんな状態でも、女かよ!と突っ込みたくなる。これって実際にあった事件を元にした映画だそうだけど、クライマックスあたりは、さすがに脚色なんだろーなー。 [DVD(字幕)] 7点(2016-09-20 19:15:03) |
432. ブリッジ・オブ・スパイ
《ネタバレ》 スパイとありますが、007とかの派手なものじゃなく、一応、飛行機の墜落シーンやベルリンの壁が建てられるシーンなどの映像的に面白い箇所もありますが、全体のトーンとしてはひたすら地味です。しかも主役はスパイじゃなくて弁護士。でも僕みたいな派手映画好きな者でも途中から普通に楽しめました。この映画のどこらへんに惹かれたかとゆーと、それはもう主役のプロとしての仕事っぷりです。流されずしっかり自分をもって、目の前の仕事をしっかりこなす姿ってのは、単純に観てて気持ちいいです。ベルリンでの交渉にはビックリしました。普通の発想ならやらないですよね。そんな無茶な交渉。でもやる人がいるんですよね。しかもそれの伏線が最初のほうのセリフにちゃんとあって、なんか納得。 [DVD(字幕)] 7点(2016-09-20 18:11:33) |
433. ワイルド・スピード/SKY MISSION
《ネタバレ》 僕はこのシリーズ全く見た事はありませんが、できるなら、シリーズは最初から観た方がいいかもしれません。観なくても、一応ストーリーやキャラはなんとなくわかるけど、細かい部分はもちろん過去作とつながっているので、観た方が、色々なつながりですんなり映画世界に入り込めるし、よりキャラに感情移入できてオモシロさが倍増するはずだから。で、主役の一人であるポール・ウォーカーとゆう役者さんが、この映画の製作中にプライベートで事故して亡くなりまして、彼の代役やCGなどを駆使して、なんとか完成させたとゆう経緯があるみたいです。最後の部分は、そんな彼に捧げた演出がなされていて、そー考えると、あの終わり方は、なかなか味のあるシーンに感じました。で、映画の中身の方は、車をテーマにした、スパイチームもの(または泥棒チームもの)って感じです。ただし、やってることはかなりファンタジック。車で空からパラシュートをつけて降下して道路にうまく着地するくだりですらぶっ飛びですが、その後のシーンはそれ以上にぶっ飛んだアクションがいっぱいで、笑かしてくれます。でも、僕、そんなん好きです。現実的じゃありえない映像が見れるのが映画の醍醐味やし。とにかく、車のスピード感をビンビン感じながらが、テンポよく進むので、長いですが、そんなに飽きずに楽しめました。それにしても坊主率が高いな。 [DVD(字幕)] 7点(2016-09-19 22:35:57)(良:1票) |
434. トゥモローランド
《ネタバレ》 娯楽映画として普通に楽しめました。前半、よくわかんないままヒロインの女の子が事件に巻き込まれていくんだけど、これは観てる僕らの目線も同じで、これによって、最初は何に巻き込まれているのかよーわからんモヤモヤ感をヒロインと共有でき、マトリックスの前半みたいな、この現実世界には何が隠されているのや?ってゆう興味で楽しめました。襲ってくる謎の人型ロボットもいい感じで、おもちゃの光線銃がいきなり本物ってのも面白い。あの目がパチパチする表現も印象的。そして、もう一人のヒロインのアテナが、なんかめちゃくちゃ魅力的なんやけど。どこか手塚治虫風な感じがあって、巨大ロボットの戦いでは、ウランちゃんが戦ってるようにも思えてしまった。もちろん、最初の方で観れる、未来都市の映像も好き。なんかディズニーランドのアトラクション風にも見えるんだけど、無重力のプールとか、ロケットで空飛んだりとか、やってみないなー、いつかこんなの出来そうとかとにかくワンダー。クライマックスでは、正直、ちょっとだけ説教臭く感じた部分があったけど、それを上回る演出とキャラとビジュアルで、面白ければなんでもいいじゃんとも思えて、途中からあまり気にならなくなりまして、最後はなんか感動。こーゆう演出には弱い。なんかね、最近、夢は必ずかなうもんじゃないとか現実主義的な考えが多くなってる気がするねん。僕はどっちかゆーたら現実主義だし才能もないダメ人間だし夢もあまり見ないんやけど、でもそんな考えの声が大きくなると僕の中のバランス感覚とか天邪鬼的な思考が働いて、逆を言いたくなる。夢を追いかける人は夢見続けたらいいやん。信じたらかなうかもしれんやん。別にそれで報われんでもいいやん。みんないつかは死んじゃうんだから、結局最後はどう生きたかやん。現実主義の言葉に負けるなドリーマーってね。無責任かもしれんけど、世の中が一方方向に流れるのが嫌なので。この映画を観終った後に、そんな風に考えてみたり。そして、いつか、みんな行けるといいなートゥモローランドに。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2016-09-18 23:08:55)(良:2票) |
435. キングスマン
《ネタバレ》 荒唐無稽でケレンミがある一昔前のスパイものを現在のスタイルにクオリティーをあげ、それでいて、観るのがバカらしくなるほどコミカルにはせず、スリルや敵スパイの恐ろしさなどはちゃんと描いているスパイ映画。正直、めちゃくちゃ面白かった。展開が予想を裏切る部分が多く、先が読めないってのもあるんだけど、雰囲気がなんか好き。紳士だけど下品みたいな、コミカルだけど怖いみたいなところ。敵のボスは結構楽しそうにふざけているんだけど、そこが逆にめちゃくちゃ強敵に思え、こんな奴に勝てるのか?ってゆう感じもとてもいい。両足が刃物のような義足になってる女性の部下のビジュアルもキテレツすぎて面白い。しかも動きがめちゃくちゃかっこいい。そして、マジ?ってゆう大きな驚きの展開が2回ほどあるんだけど、最初の部分では、なんてゆーか、引いちゃうんだけど、かっこいいとゆーか、こんなことやっちゃうんだってゆう驚きで、思わず見入ってしまった。その後の、クライマックス部分では、思わず声を出して笑ってしまいました。こんなこと、映画を観ていてあまりないんだけど、そうくるか!ってゆーのと、敵を倒すカタルシスと演出のバカらしさと伏線の回収に感心してしまい、なんかテンション高めで笑っちゃいました。もし続編やるなら観たいなー。 [DVD(字幕)] 10点(2016-09-18 22:20:24) |
436. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 時間軸が複雑になって何でもあり的なとことか、シュワルツェネッガーが登場して、1と2の再現にサービス感を感じたりとか、そーゆう事に、関心がいくより、まず単純に、観ていて、少々退屈でした。僕の中では特にターミネーターはこうでなきゃってゆうコダワリはそんなにないので、面白ければ、何をしてもいいんですけど、今作はなんなんでしょう?なんかイマヒトツ感があって。テンポが悪いのかなー。いやアクションもそれなりにドカドカあるし、迫力もあるのになー。シュワルツェネッガーもがんばってるのに、なぜか物語への興味があんまわかんない。やっぱ、色々な設定を少し万能にしすぎた感じが嫌なのかも。これをやりたいから、こーゆう事もできることにしようってゆうのが見えすぎてしまって。例えば、皮膚が老化するロボットとか、粒子となって人と同化するとか。設定を万能にしすぎると、物語より製作スタッフの思惑のほうが頭にチラついて、物語に説得力を感じなくなってしまい、どーでもよくなってくるんですよねー。もちろん、それすらを凌駕する演出とか見せ方のうまさがあれば、いいんだけど、それもなんか僕的には特別いいってほどじゃない。ターミネーター愛で最後まで普通に観れたんだけど、観終った後に印象に残ったのはシュワルツェネッガーのぎこちない笑顔とサラとカイルの口論だけで、後は忘れちゃいそうです。 [DVD(字幕)] 5点(2016-09-17 00:03:27)(良:1票) |
437. ターミネーター4
《ネタバレ》 ターミネーターの1作目を観た時はそりゃもう度肝をぬかされました。こんな面白い映画、凄すぎるって。でも僕は正直、2も3も結構気に入ってます。特に評判の悪い前作も見ごたえあって楽しめた方です。そんな僕にとっては、この作品も、それなりに楽しめました。前半がちょっとわかりにくくて、モッタリしてましたが、後半にいくにしたがってテンションが上がり、最後は、完全に映画の世界にドップリ状態です。ジョンコナーやカイルが登場しますが、この作品は死刑囚マーカスの物語になってる所が、今までと違う視点で、展開もマンネリ気味になったターミネーターシリーズの今までの展開とは違うので、そのへんも良かった。バイク型とか巨大ロボット型とか、新たな敵マシーンも登場し、新鮮味もありました。最初の衝撃的な謎にも驚けたし、オチと冒頭がつながってる所にも感心しました。マーカス、かっこよすぎでしょ。 [DVD(字幕)] 7点(2016-09-16 23:28:50)(良:1票) |
438. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 やっぱこのシリーズ面白いですね。今回は前作のような面白ビックリガジェットはあまり出てこないですが、そのぶん、ストーリーが良かったです。謎の組織にはめられ、それに反撃するって展開は単純に燃えます。組織の成り立ちのヒネリとか興味深かったし、特に組織のボスのキャラの、こいつやべーわってゆう手強さがにじみ出てる所がいい感じでした。アクションでいえば、銀行への侵入の水中シーンは圧迫感でドキドキできたし、バイクシーンはスピード感と重量感で迫力満点でハラハラしました。女性スパイもかっちょよく魅了的でした。クールで超有能、度胸もあり、銃を向けられてからの体術でのカウンターにしびれまくりです。彼女とイーサンとの、スパイだからわかる苦悩の共有みたいな所も、セリフではないですが、こっちに二人の距離感みたいなもんがビンビン伝わってきます。そして、テーブルでのイーサンと組織のボスの駆け引き。イーサンはギャンブラーだと前にボスが言うのですけど、まさにギャンブル的な駆け引きで、熱い。でも、なんといってもラストですね。これぞスパイ大作戦ってゆう素晴らしいオチ。まさか、あれが伏線になってるなんて!と、ここで僕はものすごくスカーッとしました。ほんと、このシリーズ、2以外はどれも最高です。 [DVD(字幕)] 10点(2016-09-16 16:37:54) |
439. ジュピター
《ネタバレ》 マトリックス大好き、B級SF大好きなはずなのに、20分くらいたっても、ちっとも面白くならない。まだ先があるとがんばって観たんですけど、空中をローラースケートしたり、宇宙船などガジェット的にもかっちょよく、アクションもそれなりにあるのに、なぜか眠たくなってきまして、そこで気づきました。この映画、僕にとってイマイチ。なんでなんやろ?お金もかけてるし、迫力もあるし、狼男のハイブリッドやドラゴンとか、中二病的な世界観も好きなはずなのに。終わった後になぜ楽しめなっかたのかを考えると、一番の原因は各キャラに魅力を感じなかった所かな。特に主役の女性。冒頭の重い背景いるかな?その割には、よくわかんない家族構成の家で、それなりの生活おくってたりして、なんかストンと心に入ってこない複雑なキャラ背景、ここでまず、主役にのれない。その後、いきなりよーわからんSF世界での3人の男女のトークシーン。話の内容もわからんし、いるかな?このシーン。てゆーか結局3人もいらんかったんやけど。出だしから、こんな感じで、ドンドン、映画への興味が薄れていきまして、その後、アクションとか色々あるんだけど、世界観の真実が公開されるにつれ、余計にモヤモヤ感が増え、キャラの行動原理も薄っぺらく思えて、なんか燃えない。好きなジャンルなのに、残念っス。 [DVD(字幕)] 3点(2016-09-16 00:19:22)(良:1票) |
440. ジュラシック・ワールド
《ネタバレ》 冒頭、子供たちがジュラシックワールドに出かける描写から始まる。弟の方は本物の恐竜を観れるのでワクワクしている、このワクワク感は観てる僕らの気持ちと連動していて、僕らも、あのジュラシックパークの久しぶりの映画で、どんな展開がまっているかワクワクしてくる。そして、ジュラシックワールドきたーーー!あの有名なテーマソングがドーンとかかる。普通なら、ここで恐竜の素晴らしい姿を映し出して、子供のテンションと僕らのテンションが同化して、おおー!いよいよ恐竜映画がはじまるーって感じで素直に映画の世界に溶け込める。ところが、この映画、そこで恐竜は登場しない。観れるのは、ジュラシックワールドの入り口付近の全景である。おいおいおい、USJのジュラシックパーク行ったことないんかい。テーマソングで扉がドーンと開いて、ブラキオサウルスが首を伸ばして迎える、あの感動。あれがあるから、ジュラシックパークライドに何回も乗れるのに、あろうことか、この映画にはそれがない。それどころか、しばらく、どーでもいい人間ドラマが展開され、結構、恐竜を出し惜しみする。一作目ならそれもいいが、もう4作目で、いい加減、こちらも恐竜は見慣れてるんだぜ。出し惜しみしてどーする。で、肝心の恐竜は、途中から動物園の単なる動物のような見せ方でシレッと見せちゃう。Tレックスにいたっては、大勢の客の隙間から、チョロッとだけとか、テンションダダ下がりである。俺のワクワク感を返せー、バカ。まー途中から、ちゃんと色々な恐竜をしっかり見せてはくれるんだけど、もし、最初に素直に感動させる見せ方してくれたら、それだけで、後半までテンションはしっかり維持できるのに、それをしないから、結構、ストーリーの穴に文句も言いたくなってくる。オリに恐竜がいないって騒ぎになるんだけど、GPSつけてんだから、まず電話で位置確認せーや。それからオリに入れや。子供らー、ちゃんと指示を守れやー!主役たちよー、緊迫時にいちゃつくなやー!登場人物へのイライラ度は結構高めである。それでも、後半からは、恐竜パニックムービーとしてしっかり楽しませてくれて、恐竜同士の迫力ある戦いや、ラプトルとバイクの追跡劇など観たいものを見せてくれて、テンションは一気に上がったんやけどね。これ映画館で観たら、めちゃめちゃ楽しめたやろなーと思わずにはいられないくらい。それだけに出だしがすごーく残念な作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2016-09-15 02:43:31) |