481. 情婦
《ネタバレ》 いわゆる謎解きと思っていたら、そうではなく法廷もの・・・途中から自分が陪審員の立場になった気分でした。暗く地味になりそうなストーリーですが、老弁護士の個性が明るさを与えて全体にバランスよい雰囲気になっていたと思います。 ただ、終盤になり、ちょっと強引な新証拠の出現・・・この不自然さで何となくですがオチのイメージがわいてしまいました。もちろん、その予想すら裏切られるラストなのですが、衝撃的というよりは後味の悪さが残ったため採点は少々抑え気味です。 惜しむらくは、この邦題でなければ、もっと多くの方に鑑賞してもらえるのではないかと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-11 08:37:41) |
482. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 テンポがよくてわかりやすい、マイケル・J・フォックスがまさにはまり役の作品。 さしずめマーティは、のび太としずかちゃんの運命を守るために未来からきたセワシ君(セワシ君は孫ですけどね)といったところか。しっかり典型的なジャイアン役も出てきてるし(^^; ちょっと抜けてるドラえもん役が誰かは言わずもがな・・・ それくらいわかりやすく愛されるべき作品ということです。 それにしても、マーティがあれだけカッコよく活躍すれば、そりゃ(未来の)母親から惚れられるでしょう。 最後にちゃっかり「続編も見てね!」という感じで終わっているところが抜け目ない。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-06 15:31:57) |
483. レナードの朝
《ネタバレ》 このように病気を題材とした作品は、感動をもたらすための演出が過ぎると白けてしまうでしょうし、かといってガチガチに医療のリアルさばかり描写するとわかりにくくエンターテイメントとして疑問符がつくと思います。 私はこの作品の題材となった病気の現場、現状を知りませんが、想像するに、この演出とリアルさのバランスが非常にとれている作品だったと思います。 奇跡がおきた夜の感動、自らの身体が動かなくなっていく絶望感、最後に女性を見送る際の切なさ・・・箇所箇所でいろいろな感情が胸にわき、考えさせられました。また、これらのシーンが観ている者に対し押し付けがましくなく、さりげなく描写されていて落ち着いた作品になっていると思います。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-05 22:11:01)(良:1票) |
484. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 この作品自体に期待はしていませんでした。 というのも、原作を読んだのが純粋(?)だった小学校低学年のころの図書室・・・まだテレビ、漫画、TVゲームなどの洗礼を受けていないころです。 まさにワクワクしながら読んだのを覚えています。 そのときでさえ、結末には「あれっ?」だったことを鮮明に覚えています。 当然ながらこの作品、とにもかくにも内容がコテコテの古典なんです。 これを映像化して秀作になろうはずがない・・・という思いでした。 、と前置きが長くなりましたが、あの3本足の異形の敵が出現したことといい、一方的に攻められていることといい原作を懐かしく思い出しました。そして肝心なラスト・・・やはり原作どおり呆気なく終わりました。 血液を吸うという残虐な殺戮シーンが原作にあったかどうかは覚えていませんが(児童書だからカットされてたのかも)、廃屋の中のホラー仕立ての場面は蛇足だったと思います。そもそも地球侵略しに来た異星人が、一つの廃屋ごときをチマチマと詮索する必要もないでしょう。 細かいことはさておき、幼少期に受けたイメージは何となく再現してくれた作品でした。いい意味での裏切りはありませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-05 21:07:16)(良:2票) |
485. レインマン
家族(兄弟)愛をライトタッチに描いており、気持ちよく観れました。 自閉症自体がどのようなものかわかりませんが、その実態はこんな軽く表現できるものではないでしょうし、関わっている家族の苦労の部分はこんなものではないはずだと思います。 しかし、この作品は自閉症自体を深く掘り下げてはいないと思いますので、その辺は評価の対象とはしていません。 かと言って、あまりにもフィクションの度が過ぎると白けてしまいそうですが、許容範囲ギリギリで兄弟間のコミュニケーションを表現しており、バランスがとれた作品になっていると感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-04 22:11:35) |
486. ナイル殺人事件(1978)
エジプトの情景をバックに美しい作品になっています。 結末はサプライズなのでしょうけど、なぜか感銘を受けませんでした。 なぜだろうと考えたのですが・・・真犯人以外の人物が容疑者としての強弱がなく同じようなレベルで描かれており、かつ、それらの容疑者のうち特定の誰かが犯人であるとミスリードする展開もない・・・ことにその原因があると思いました。 このため、「仮に真犯人以外の人物が犯人ならば全く面白くない」・・・という風に話の途中で感じてしまったのです。 とはいえ、ポアロと大佐のコンビはいい味出してました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-04 13:56:36) |
487. アバター(2009)
情景がきれい、CGキャラも思ったより酷くなく自然、ストーリーはサクサク進みわかりやすい、グロい描写や下ネタ的表現もない・・・まさに、親が小学生の子供に安心して見せられる作品です。 一方、深く掘り下げた話ではないので、歓喜や悲壮感などによりグッとくるシーンはこれといってありませんでした。個人的には、○の谷の○ウ○カを実写(?)版にし、さらに童話のように単純な内容にしたというイメージを持ちました。 3D映画の先駆けとなった話題作ということに敬意を表して甘めに採点。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-04 13:32:58) |
488. パルプ・フィクション
とにかく斬新! 一つの一つの話はタイトルどおりそれほど大した内容でもないし、それぞれの話が機知や仕掛けを凝らして結びつくわけでもありません。それぞれの登場人物がたまたま居合わせたという程度です。 それでも時系列の工夫でこれほど面白くなるのはなぜなんでしょうか? ましてやバイオレンスや下劣な表現連発で本来マイナスになりかねない、それでもどこかオシャレに感じてしまう不思議な作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-29 20:38:16) |
489. セブン
《ネタバレ》 ラストに向かう過程・・・やや長いと思いましたが、結末が楽しみだったので気になりませんでした。 残された死体は2つ、現場に向かう刑事が2人ということで、この辺りが関係してくるのだろうなと想像しましたが、その上をいくインパクトがありました。 安易な終わらせ方ではなく、終始一貫、暗く重苦しい作風を貫いたようです。 それが映像の雰囲気とも調和してバランスよい作品になっていると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-29 15:48:24) |
490. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 アイディアと謎めいた宣伝文句に惹かれ鑑賞しましたが、ストーリに見所はなく何も残りませんでした(そもそもストーリー云々をいうべき映画ではないと思いますが、それを言ってしまったら映画じゃないと思います)。 また、ハンディで撮ってる構成のため映像は荒くても手振れでも構わないですが、それ以前に吹っ飛んでくる自由の女神や、ちらりと見えるモンスターのクオリティが低く興醒めしました。 内容がないので、85分という尺でも長すぎるように思います。 その見せ方の発想に1点。 [DVD(字幕)] 1点(2010-08-29 13:01:21) |
491. インデペンデンス・デイ
《ネタバレ》 公開当初の予告でこれほどワクワクさせられた映画も珍しい。果たして、結末がどうなるのかとても気になったものです。 最後の戦いに挑む際に、大統領が「インデペンデンス・デイ!!」と叫ぶシーンが忘れられません(かなりアメリカのご都合主義っぽいですけど、好きな場面です)。 しかし、内容的には、圧倒的な敵の登場のときと核兵器が通用しなかったときの絶望的場面くらいが見所に思えました。 この映画に限りませんが、異星人が登場すると冷めることが多いです。異星人=グロテスク(又は人間型)、という固定観念にどの作品もとらわれすぎ。もう少し創造力はないのでしょうか? これなら異星人の姿を伏せておくほうがまだマシだと思います。 ストーリーはラストに進むほど・・・特に敵の母艦に進入するあたりから雲行きが怪しく感じられ、最期のあっさり勝利にはやや興ざめでした。 全体として好きなストーリーなんですけれど、もう少し重厚な作品になっていればなお良かったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-28 18:29:04) |
492. 第9地区
《ネタバレ》 まず、いろいろ考えずにリラックスして観るべき映画だと思います。 「なんで宇宙人が地球の言葉をしゃべるんだ」とか「こんな風に宇宙からの生物を受け入れるわけないだろ」とか言い出したらキリがありません。 ストーリーはけっこうぶっ飛んでますし、描写やキャラはグロいし、B級映画臭がプンプンしてます・・・が、面白い! 設定が斬新なことに興味をそそられましたし、ドキュメンタリ風な構成も話をわかりやすくしていたと思います。 ただし、この作品の「テーマ」とか「訴えていること」とか、小難しいことは念頭にありません。 名作ではなく、あくまでも「ハイレベルなB級映画」(矛盾した表現^^;)だと思いますので・・・ [DVD(字幕)] 6点(2010-08-28 13:58:31)(良:1票) |
493. 月に囚われた男
《ネタバレ》 最初は状況がつかめなかったのですが、話が見え始めてからはなかなか興味深くなってきて、あとはストーリーをどのように畳むのか注目しました。 2人のサムやロボットどおしの裏切りなどがあって、結果的に何事もなかったように終わるのでは・・・という有り勝ち、かつ、バッド・エンドを予想したのですが、いい方向に予想が外れました。 結果として、シンプルで後味の悪くない終わり方をしてくれたと思います。 2人のサムのみならず、ロボットのガーティまでもが、けっこう「人間味」があって心温まりました。ガーティに表情の表現をつけたのはプラスポイントだと思います。中盤の「泣き」表情にホロリとさせられました。 古典SF映画の雰囲気(それほど映画を知らない私でさえ有名映画を連想しました)を漂わせており、その点も個人的に気に入りました。地味映画ですので好き嫌いは分かれるかもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-28 13:26:17) |
494. トイ・ストーリー2
《ネタバレ》 魅力的な登場人物・・・いや登場おもちゃ、無駄のないスリリングな展開、もの悲しげな表情などなど完成度の高さに驚かされました。 前作は「陳腐化により飽きられるというおもちゃの宿命」、そして今回は「子供の成長とともに存在意義が薄れるおもちゃの宿命」というように一貫してぶれないテーマが根幹にあることが完成度の高さにつながっていると思います。よく「1」の人気にあやかり、とってつけたような「2」物がありますが、この作品はそうではありません。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-15 14:22:54) |
495. ポセイドン(2006)
《ネタバレ》 リメイク元作品はパニック映画というより人間ドラマという側面に感銘を受けたのですが、この作品はパニック強調で元作品の肝心な部分がなくなった感じです。パニック映画としてはそれでいいかもしれませんが・・・(パニック映画に目が肥えている人なら、むしろ満足しないのでは?) 元作品と比較ばかりで申し訳ないですが、この作品は登場人物の個性がもう一つ際立たず、感情のぶつかり合いもそれほどなく、全体にインパクトに欠けました。また、最後の脱出シーン、あそこまで描く必要があったのか・・・沈み行く船の横でボートが助かるというのがどうもリアリティがなく蛇足っぽく感じました。 不満ばかりになってしまいましたが、元作品に欠けていた波にのまれる場面の迫力、これが補填されていたのが救いでしょうか。 [DVD(字幕)] 4点(2010-08-14 20:16:47) |
496. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐
難しく考えて観る必要なし。もう単純明快、典型的なSF、ハッピーエンドストーリー。これまでのシリーズをうまくまとめ上げた印象です。もともと複雑な話ではないのでまとめるのは容易だと思いますが・・・大きく風呂敷を広げつつ回収しない作品よりかなりマシです。けして名作、感動作ではないでしょうけど、悲壮感もなくリラックスして楽しめる、良い意味での娯楽大作だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-14 18:07:17) |
497. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
《ネタバレ》 どう評価すべきか迷ってしまった。いろいろ詰め込んでいた印象だが、一つ一つがやや間延びして退屈な印象、序盤など果たして必要なのか?といったシーンもあって少しストレスでした。一方、ヨーダの登場や、ダース・ベイダーとのやり取りなど見所も多く、ラストも次回作に期待をもたせる終わり方(前作の無理やり大団円に比べるとかなりいいのでは?)だったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-14 17:49:53) |
498. スター・ウォーズ
まあまあ普通の作品と思っていましたが、EP1~3を観たあとで俄然楽しませてもらいました。映像は古いとはいえ当時では最高なのでしょう。というより今でも非常に心地よい。星や要塞の爆破シーンがあまりにアッサリしすぎなのは置いておくとして・・・CGに比べ異星人がいい味出してます。登場人物も個性あってインパクトあり。ストーリーもサクサク進んでストレスを感じさせませんでした。こう考えるとEP1~3はこの作品の引立て役として意義はあったのかなと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-14 10:20:13)(良:1票) |
499. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
単純に楽しめました。1、2でどうかと思いましたが、3は浅いファンでもわかりやすいストーリーだったと思います。むしろ、3をメインに1、2短縮の1本映画で充分なのでは・・・? たしかに、往年の「スターウォーズ」へのつなぎ以外何物でもない作品だと思いますが、単体作品として主人公がどうしようない悪のまま終わる作品(当たり前ですけど^^)というのも珍しいのでなかなか新鮮でした。最後のエピローグはもう少し丁寧に終わって余韻をもたらしてほしかったです。この場面に限りませんが、シーンの切り替わりのスクロールの仕方がどうも目障りで(監督のセンスかもしれませんが)演出がいまいちという印象でした。 シリーズ通して全体的にキャラの薄さ、ストーリーのアッサリ感は否めませんでしたが、旧作の4以降を改めて楽しみたくなる、そんな気にさせてくれました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-14 06:10:05)(良:1票) |
500. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
この作品に限りませんが、どうもCGによる多数の兵士の表現に限界を感じます。観ていて全くリアリティや迫力が感じられません。ほかにも、ヨーダはいいとして、あまりにもアニメっぽい描写シーンが多すぎて、ストーリー以前に気が散って入り込めませんでした。 アナキンにしてもキャラクターに特に魅力は感じなかったですが、何とか3への期待感がつながったので、どうなるか楽しみにしたいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-13 21:36:47) |