501. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 原作の面白さが全く表現されていない。周到に練られたはずのソニエールの暗号が、どれもあまりにあっさり解かれてしまっていて、一つ一つの暗号が印象薄になってしまっている。原作のラングドンはキリスト教の歴史に対して、テイービングと似通った見解を持っている人物であるのに対して、こちらのラングドンは極めて一般的な宗教観を語る。あくまでも一般アメリカ人にとっての悪役は、まさに悪役のティービングだけになっていて、作り手の「逃げ」を感じた。映像化されて良かったところといえば、紫檀の木箱、クリプテックスなどのアイテムがヴィジュアル化されたこと、最後の晩餐の説明をCGで分かりやすくしてくれたこと、ソフィーがシラスを殴ったところくらいか。あとは原作を読んだほうが十倍は楽しめる。 [映画館(字幕)] 5点(2007-04-17 17:42:26) |
502. コンドル(1975)
ちと分かりにくいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-03-26 14:41:11) |
503. バックドラフト
《ネタバレ》 バックドラフトという現象を映像で再現し、火が生き物であるという恐怖は充分分かった。冬場火事が多発する時期に生活バラエティなんかで見る再現VTRに物語をくっ付けちゃった感じ。でそれが放火で犯人が消防士だったなんてやりすぎ。スコットグレン助けなければ良かったのに。殉職になるし。でも二人とも死んじゃった後、犯人はスコットグレンとカートラッセル?みたいな事になっちゃって結局は兄さん無駄死?デニーロも全然活躍してないし、良かったのはサザーランドだけだった。 [地上波(字幕)] 5点(2007-02-15 15:43:09) |
504. コールド マウンテン
期待して見たが、それ程でもないです。たぶんみんなが持った感想でしょう。豪華キャスト陣ですと、どうしても期待してしまいますし、制作費も莫大で製作側や配給側は力みますよね。決して悪くない作品なんですが、その背負い込んだプレッシャーには答えきれていません。まず誰もが指摘する 何故二人はちょっと会っただけなのにあそこまで惹かれ合っているんだろう という疑問。あれはまぁ百歩譲って 一目惚れ ってことにしましょう。美しすぎる二人ですから。不思議じゃ無いです。あと 無意味に残虐リアルな殺戮シーン あれも実際の戦争が残虐だから 出来る限り残虐に撮ってみたのでしょう。見る人が目を覆ってしまうくらい。目を覆ってしまったので見えなくなってしまいましたが。これも普通です。つまりこの作品、期待の割りに普通過ぎるんですね。ルビーとエイダのやり取りなんかも、イマイチ。もっとモメたり殴りあったりして欲しいもんです。込められたメッセージ 戦争が人を変える とか 空腹で正気を失う とか 金物が社会を変える とかもストレートでとても良いんですが、普通なんですね、やっぱり。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-14 11:29:25) |
505. オルガミ ~罠~
韓国映画はほとんど見ないのですが、不覚にも「冬ソナ」にはハマってしまい、そしてこの作品を見ることになったわけですが…。なかなかおもしろかったです。嫁姑バトルはこのくらいの時間(100分)で十分です。うまくまとまってる。「いいかげんにせぇ~!」と思い始めたころに終わってくれたし。「冬ソナ」みたいに長かったらぜったい見ないよ。 [地上波(字幕)] 5点(2005-05-24 13:09:19) |
506. 13デイズ
緊迫感ありテンポも良くなかなかおもしろい。キューバ危機ってこんなだったんだぁ、勉強になったなぁ。8点。…と思ったけど、これかなり史実を歪曲しているようですね。ソ連がなぜキューバに核ミサイルを持ち込んだかとか(もちろん理由はどうあれ核には反対ですが)、アメリカとキューバの関係はどんなだったかとか、そういった多角的な視点では全く描こうとしてない。言ってしまえば地球侵略をもくろむ宇宙人に立ち向かう、強いアメリカを描こうとしているんですねぇ(あれ、こんな話ありましたね)。いくら事実を基にしたフィクションでも、ここまで来るとアメリカ万歳の都合いい話になってしまいますね。これはいかんです。 5点(2005-02-08 10:26:59) |
507. ザ・ファーム/法律事務所
ジーン・ハックマン、エド・ハリス、ホリー・ハンター、みんなぴったりのキャスト(悪く言えば意外性がない?)で、面白そうなんだけどちょっと分かりにくい。置いてかれた気分・・・ポツーン。原作読んでからまた出直します。 5点(2004-05-24 16:29:17) |
508. マラソン マン
《ネタバレ》 血を見ない拷問はめずらしい。そういった意味では必見だけど、そこだけが一人立ちしてしまっている感有り。ナチ戦犯がニューヨークに訪れたたことへの恐怖や、今だ残るユダヤ人と呼ばれる者との関係など、時代背景をもっと明らかにしてもらえるとありがたかったです。確かに拷問したり、スーツの袖口からシャキーンと刃物を出すローレンス・オリビエはもの凄く怖かったけど、それだけで終わってはいけないシナリオだったので点数低めで。 5点(2004-02-10 20:52:30)(良:1票) |
509. マトリックス リローデッド
冒頭の予知夢に悩み、それを阻止することが今回の目的であり理由であり結果となる。それ以外の進展は特にないと言っていい。スミスの増殖やザイオンの全貌は、取るに足りないものと(レヴォリューションズを観た今となっては)思う。新登場人物メロビンジアン、パーセフォニー、ツィンズ等、ビジュアルアップを図ったのは分かるが、シリーズ物としての広がり・魅力を感じない。アーキテクチャーやキーメイカー、オラクルまでも理屈っぽく禅問答をぶってくる。前作のオラクルは庶民派で解り易かったのに。それでいてあのカンフーアクション。ブレットタイムなし。スミスが増殖したのは良く分かったから!もういいから!キリないし!ネオフィギュアになってるって!!ザイオンダンスも長すぎる。どうでもいいから!!見終わった後は、劇場の前の方の席だったこともあって、目が廻ってしまい、正気ではなかったのだろう。スゴイ・・・と思ってしまった。があれはドラッグだ。冷静にレヴォと比べると いらなかったじゃん と。マトが大好きだっただけに、これはレヴューが書けないほど悩んだが、何の事はない つなぎ だ。厳しく減点! 5点(2003-11-14 22:33:35) |
510. バーティカル・リミット
父の死を受け登山を止める者、父のために登る者。他人のために自分を犠牲にする者、自分のために他人を犠牲にする者。対極ではあるがどちらの命も尊い。恐れるべきは大自然である。荘厳な雪山には圧巻だったが俳優陣が弱いような…。スコット・グレンのみ存在感があった。 5点(2003-07-21 15:07:55) |
511. ハンニバル(2001)
タイトルを「羊~2」にしなかったのはせめてもの救い。比べると悲しくなってくる。まず大富豪メイスンはその顔に不気味なインパクトを持つが、見慣れてくるとどって事ない。車椅子のため動きに恐怖を感じられない。バッファロービルのほうがまだ怖い。逆にレクターは牢獄に入れられ、動けないほうが不気味なのだ。閉鎖された空間で天才レクターが想像をめぐらし、人間を見事なまでに分析してしまう所がおもしろいのだ。レクターが自由に動き回ってはおもしろくないのだ。また一番残念なのはクラリスがJ.フォスターでない事。J.ムーアも悪くはないがやっぱり別人は別人。そしてもう一つ、レクターちょっと老け過ぎ。10年後だから当然だけど、あれじゃおじいちゃんだよ。でも映像は綺麗だったと思う。 5点(2003-06-16 17:14:07) |
512. グレムリン2/新・種・誕・生
ローテクだねぇ~今見ると(笑)。でも本編はハイテクをかなり皮肉ってる。そういう見方をすれば何とか楽しめる。けど前作が受けたのはグレムリンというキャラクターの新鮮さでしょ?だから2はダメです。いくら新種ったって大して変わんないし。コウモリ種が増殖したらまだおもしろかったけど。 5点(2003-06-03 07:33:38) |
513. インデペンデンス・デイ
『マーズ・アタック』『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』『インディペンデンス・デイ』の順かな。 5点(2003-03-24 14:22:58) |
514. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981)
はい、想像してたのとは全然違います。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-09-08 18:15:29) |
515. 劇場版 SPEC~天~
テレビシリーズは、小ネタとサスペンスSFのバランスが良ろしく、回を重ねる毎にSPECの世界にハマってゆく感じにワクワクしたものですが。小ネタなどは連ドラにしか出せない連続性の面白さとか、今度はそう来たか的な意外性を見つける楽しさとかが無いとダダスベリする危険性があるのは分かっているであろうに、そのまんま映画化してしまいましたね。単発物(たとえシリーズものであろうと映画は単発として成り立たなければならないと思うから)である映画が、連続ドラマと同じ事をやろうとしても無理。いっそドラマよりSF色を強くして、ドラマ観てない人でも分かるようなものに作り直して、続編に向けてしまっても良かったのではないか。 [地上波(邦画)] 4点(2014-05-14 09:29:17) |
516. 大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]
《ネタバレ》 原作漫画未読で、二宮×コウ版を観た時の観てはならないものを観てしまった感は半端なかったが、ドラマ版家光有功編でその背景をしっかりと説明していただき、二人が結婚するきっかけにもなり、私自身元々の大奥好きもあって、本作は期待して鑑賞。しかし残念、としか言いようがない。ドラマ版を観ていないと分からない設定になってしまっているし、なぜ大奥が逆転したかもやはり描かれていない。ドラマでやってください。 [ビデオ(邦画)] 4点(2014-04-26 21:33:33) |
517. ハイ・クライムズ
あまり面白くなかった。見どころは、お茶目なモーガンフリーマンのみ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-17 09:17:57) |
518. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 このような物語とは全く知りませんでした…。ミリオンダラーベイビー、ボクシングで成功する女の子のお話かと思って観はじめました…。正直、どんより。ボクシングなどはその材料でしかなく、ここ最近クリントが訴え続けている「死」についてのお話だったので、面食らいました。重すぎます。救いようが無さ過ぎます。そこまで不幸な女子の話は共感できない、というか、気の毒で気の毒で、作品本来のメッセージを考えることすら忘れてしまいます…。ご冥福をお祈りすることも忘れて、ただただ呆然とするばかりです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-06 21:44:33)(良:1票) |
519. ラブリーボーン
《ネタバレ》 サスペンススリラーの部分と、ファンタジーの部分と、ホームドラマ、ラブストーリーの部分、一人の少女をめぐって描かれたストーリーなのにそれぞれの切り口があり、それぞれ別の作品のようになってしまっているのは、まとまりが無いという印象。おそらくは、死後でも精神的に成長する少女と、悲しい事実を消化し前進する家族を描いたホームドラマが中核になるストーリーで、監督もそこを一番描きたかったんだろう事は伝わってくる。が、やはりピータージャクソン、ファンタジーもサスペンスも捨てきれず、必要以上に素晴らしく描き込み過ぎてしまった。犯人役の演技もまた素晴らしく、実はサスペンス部分が一番面白くなってしまった。とは言え、ラスト、スージーは穴の中に投棄されてしまうのにラブストーリー部分で何だかハッピー。犯人は捕まる事無く事故死なのに、スージーは成仏し、家族は平穏な生活に戻る。一番面白かったサスペンス部分は、実は一番どうでもいい部分だった。支離滅裂である。 [映画館(吹替)] 4点(2010-02-04 18:09:46) |
520. THE 4TH KIND フォース・カインド
《ネタバレ》 「実際の映像」としてはさまれる映像そのものを「作り物」と全否定してしまえば、これほど胡散臭い映画は無い。夫の自殺を受け入れられない妻と、それに加担したスタッフによって、まことしやかに作られた「偽せモノ」なのかもしれない。百歩譲って半信半疑な目で見たとして、映画という娯楽をそのような目で見なければならないのは非常に寂しいことだと思う。むしろ全肯定して見てみるとしたら、これほど衝撃的で価値の有る映像は無い。「信じるも信じないもあなた次第」という作りはいささか無責任な感もあるが、この手の話題が仮説止まりになってしまうのは当然だろう。とりあえず私は、空をくまなく観察しながら家路を急いだ。 [映画館(字幕)] 4点(2010-01-04 15:56:42) |