521. アンタッチャブル
《ネタバレ》 他の映画と似たシーンが多々有りますね。優秀な演出だとは思うが、新鮮みに欠ける印象は「どこかで見た」という記憶が有るせいかも知れない。 アンタッチャブルとマフィアの闘いを壮絶に描いた脚本は上手く構成されていて、特にカポネ逮捕後に禁酒法が説かれるというシナリオは何か皮肉な悲哀を感じます。 俳優陣も豪華な顔ぶれで驚いた。が、個々の役者が有名すぎて肝心の中心人物の印象が薄い。作品の中で共食いしているような感じだ。一番印象に残ったのは白い服の殺し屋。本気で腹が立ってくる演技は素晴らしかった。 5点(2003-12-19 17:02:26) |
522. タクシードライバー(1976)
帰還兵のまつろを描いた映画はよく有るが、これは一種独特の作品です。デニーロの生々しい演技は、主人公の「社会にたいする嫌悪感」や「曲がった正義感」を十分過ぎるほどに表現できていると感じた。「純粋故の狂気」といった印象。 6点(2003-12-19 17:01:46) |
523. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 どんでん返しが流行った頃の映画です。最後のオチは身構えて見ていても意外なものでした。 ただ、本人が飛び降りることまで計算できるでしょうか? それのみが疑問であり最大の弱点でも有る。 4点(2003-12-19 17:01:09) |
524. YAMAKASI ヤマカシ
のっけから興味を失うような展開。 ヤマカシがズラッと整列してビルを見上げる・・・ださい。 お次は個々のメンバーが意味なく側転したり前転したりしながらビルに登っていく。「こんなに凄い技が有るぞ」「身軽だぞ」という印象を見る側に対して足早に無理強いする演出。さらには、頂上で夕日を眺めてみました。有り難う。 かけつけた警察もただの馬鹿あつかい。これは「タクシー」と同じです。 場面は変わり、警察署長がご丁寧にメンバーを紹介。この脚本は小学生が作ったのか? それ以降もくだらない演出はラストまで延々と続きます。 コメディーで有るこの作品は、困ったことに「笑い」という面でも失敗している。笑わせようと意図しているシーンは有りましたが、それを見つけるのにも苦労するぐらいです。 2点(2003-12-19 16:57:53) |
525. スティング
俳優の演技も素晴らしいし、それぞれのエピソードにタイトルが付いている演出も舞台の第一幕、第二幕というような感じでイメージにピッタリ。シナリオも上手く構成されていて出来すぎなぐらい。 ただ、何故かオチが読めてしまった。最近の映画は「オチのビックリ」に命をかけたような作品が多数有るせいで、身構えてしまう癖がついたのかも・・・。自分に残念賞。 7点(2003-12-18 18:15:00) |
526. カッコーの巣の上で
普通にしていてもイッているように見えるニコルソンにとって適役だったと思う。 完全にシステム化された病院。プログラマーは婦長である。チーフはアノマリーで・・・、あ、マトリックじゃなかった! もとい、そのシステムにより世間に出ることを恐れるようになって自閉ぎみになっている患者たち。彼らは外の世界に居るよりも、院内の世界の方が気楽にすごせるようになってしまう。異端物資であるチーフは自由という喜びを仲間(患者)に思い出させるように行動を始める。自分で選択する人生、楽しい人生は自分でつかみにいくものだということを、身をもって教えるのである。 患者の心を解放したチーフは、皮肉にも「死ぬ」ことで自分の心を解放することとなった。 婦長の「管理主義」とチーフの「自由主義」。双方の感性のぶつかり合いが見事に演出された見応え有る秀作でした。 7点(2003-12-18 17:13:39) |
527. バーティカル・リミット
高所恐怖症の唯一の利点は、映像で高い所にいる人を見ると「ムズムズ」できることです。 この手の映画はストーリーとかは考える必要は無いと思います。おしりがムズムズしたかどうかです。 3点(2003-12-18 17:13:08) |
528. 親指ゴッドファーザー
笑わせようと努力している。 1点(2003-12-18 17:12:29) |
529. ゴッドファーザー PART Ⅲ
このシリーズの極めつけの(一番肝心な)シーンが最後に訪れます。 マイケルは事態を収拾しようとしますが、マフィアという職業の悲しい運命は許さず、一番大切に思っていた娘が死んでしまいます。まさに深き愛情が間違えた結果を導き出してしまった。 マイケルがひとり寂しく死んでいくシーンは、監督が語りたかったテーマが克明に表現されたシーンのように思います。 8点(2003-12-18 17:11:25) |
530. ゴッドファーザー PART Ⅱ
ビトーの懐古シーン(昔)とマイケルのシーン(現代)を上手く絡ませることにより、マフィアのボスとしての苦渋を息子が受け継いだことへの悲哀をより一層強く物語っている。 いろんな意味でマフィアのイヤな部分が克明に描かれているが、特に身内の裏切りまでも疑わなくてはならないなんて悲しいものが有りますね。 ひとつ不満が有るのは、最後に各ファミリー間の抗争が足早に終わってしまった点です。 8点(2003-12-18 17:10:38) |
531. ゴッドファーザー
非常に重厚な作品という感想です。壮絶なマフィアの世界を偽り無く映像化していて、残虐さや理不尽さが印象深く表現されている。とりわけファミリー(家族)に焦点が絞られている。マフィアという性質上、身内に対する愛情の深さが逆に悲惨な運命へと家族を導いてしまう。 この作品は自分本位なマフィアが、自分の家族への愛情のみを最優先するがゆえに、皮肉にも間違えた方向へと進んでしまう。その悲しい性をうたったものだと思います。 「仁義なき戦い」がよく引き合いにだされますが、「仁義」などがテーマでは無いので完全に見当違い。 そんなものは語ってません。道徳的で現実的な「良い人」を題材にしても面白くないでしょ。 7点(2003-12-18 17:09:57) |
532. ブレイブハート
力を入れて作られたという雰囲気が随所に出ている。長い作品だけど無駄な描写が無いので最後まで気持ちが切れずに見ることができる。皆さんが言われる通り戦闘シーンも素晴らしい。 ただ、個人的に問題点がひとつだけ有る。ウォレスには最初の奥さん一筋であって欲しかった。確かにイザベラとの間に子供が出来て、エドワードの血筋を絶ったことでウォレスやスコットランド人への救いを演出にしたのは分かるが、どうしても納得がいかない思いも残る。考え方古い? 6点(2003-12-18 17:08:53) |
533. 踊る大捜査線 THE MOVIE
警察を馬鹿にして笑いをとっている軽薄な作品である。 小泉今日子の怖くもなんともない演技、暑苦しい織田、3バカ親父の面白くもなんともない掛け合いは見ていてイライラしてくる。コメディーだが、嫌みな「笑い」。 小道具などで関連性をつけてマニアの心をくすぐっているようだが、そんなことばかりマメに頑張っている。 日本映画史に残る愚作。 1点(2003-12-18 17:08:01)(良:1票) |
534. フィフス・エレメント
ブルース・ウィリス。クリス・タッカー、ミラ・ジョヴォビィッチ・・・ 非常に悲惨で残念な映画だった。 リュック・ベッソンは苦手な監督NO1に決定だ。 1点(2003-12-18 17:07:19) |
535. トゥルーマン・ショー
大規模なセットで偽りの世界を作り、その中で一人の人間の一生を巧みに操作して、それを盗撮してテレビで連続ドラマとして放送する。 あまりにも強引で身勝手な発想。どんな理由があっても許される行為では無い。このプロデューサーは死刑だな。「面白い画が撮れれば何でもやる」現実のテレビ番組もそんな感じだが、それを風刺した作品なのか? 3点(2003-12-18 17:06:51)(良:1票) |
536. ローマの休日
このストーリーにオードリーをキャスティングしたことが全ての勝因。単純明快な物語は一般受けする見本。 ただ、世間はどうしても過大評価しすぎてしまう。おそらく日本人のほとんどの人が「オードリーと言えばローマの休日」でしょう。他にも沢山オードリーの映画は良い作品が有るのにね。もう少し評価が割れてもいいような気がしますけど・・・。 ちなみに僕の場合は断然「マイ・フェア・レディー」です。 6点(2003-12-18 17:05:40) |
537. GODZILLA ゴジラ(1998)
何が悪いって? それは、ゴジラがたくさんの子宝に恵まれたからだ!!! 1点(2003-12-18 17:04:55) |
538. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 最初は一人の反対意見。しかし、その男の括弧たる信念の訴えかけにより「単に人の意見に流される者」は簡単に無罪という意見に傾く。また、「証拠や目撃談を信じる者」も実験や分析などから生まれた矛盾点を指摘されると意見は無罪へと変わっていく。ただ、最後まで意見を変えなかったのは「偏見を持つ者」であった。偏見による差別的な感情が、実は一番根深い問題なのだということを教えられた。 9点(2003-12-18 17:03:09) |
539. シティーハンター(1993)
あやうく魂がぬけかけた。 1点(2003-12-12 18:32:09)(笑:2票) |
540. X-MEN2
1と同じく「楽しめる映画」として完成度のレベルは上位と言ってもいいかも知れない。 映像の描写がレベルアップしたという感じは無いが、それが逆にシリーズの統一感が出ててケガの功名か。 ターミネーターなんて1と2のCGの差なんて致命傷です。 4点(2003-12-12 18:26:16) |