41. ワイルド・スピード
映画の楽しさに目覚め、一人で映画館に行くようになった時に観た思い出の映画です。臨場感たっぷりでエンジン音も凄まじく、ストーリーもそれなりにしっかりしています。 8点(2004-04-27 21:27:02) |
42. ロード・トゥ・パーディション
エンドロールの最後まで楽しめる映画というのは数少ないと思います。まずは映像の美しさ。吐き出したタバコの煙とその口のセクシーさ、全体に感じる荘厳さ、ドアの下の穴から覗いた3人の位置関係が判るショット、車のライトの動きによって移りゆく雪上に倒れた自転車の影、暖炉の炎の揺らぎに照らされるルーニー、窓際に立つ父親と窓ガラスに映る浜辺にいる息子、どのシーンを取っても美しい写真になりそうです。 そして音楽。荘厳な重みを含む音が実に映像とマッチしている。エンドロールでは2時間観てきたことを振り返りながらじっくりと音楽に酔いしれたい。 キャスト。全員が全員なんの違和感も無く見事に役柄にマッチしている。マフィアと息子思いの父親両方の顔を持つには、完全な悪役顔ではなくトム・ハンクスの少し優しげな顔がぴったりとくる。 2組の父親と息子の愛を対比して展開するストーリー。この関係を一番象徴しているのが、通夜後のダンスの後で演奏されるルーニーとサリヴァンのピアノシーン。実の息子以上に愛し愛されるルーニーとサリヴァン、それを幸せそうに見るマイク、そして嫉妬深く見つめるルーニーの息子コナー。この人間関係が軸となりストーリーは展開していく。 特筆すべきは、DVDのコメンタリー。通常役者が面白おかしくただ感想を言うだけのことが多いが、これを今回サム・メンデス監督自身が「ここの映像はこういう思いで撮った」とさらに映画に深みを与えてくれる。この映画が好きな人はぜひコメンタリーも聞いてもらいたい。 10点(2004-04-27 20:00:45)(笑:1票) (良:1票) |
43. APPLESEED アップルシード
わざわざ表情だけのために専属の女優を起用し顔だけのモーションキャプチャーでキャラクターに表情を与えたとはいえ、ほとんど変わらずのっぺらした印象でした。しかし3DCGは立体感、奥行感がすごいですね!!ストーリーはありきたりだったのですが、さすがに絵に合わせて作っただけのことがあって音楽はとてもかっこいいです。 6点(2004-04-27 11:13:27) |
44. インファナル・アフェア
CG無し、アクション無し、音楽は控えめ。なのにどうしてここまで惹き込まれてしまったのだろう。いや、それが無くても惹き込まれる映画なのだ。互いに潜入してから10年、一体本物の自分がどっちの立場なのか、どっちに傾向しているのか。葛藤しながらも任務を遂行していく2人の男の生きざまは本当にかっこいいし目が離せない。最初から最後まで漂うこんな緊張感は今まで感じたことがありません。 8点(2004-04-22 12:28:24) |
45. ブラックホーク・ダウン
実際にあった軍事介入への失敗を描いた、正義アメリカではない戦争映画です。泥沼へと変わっていく戦況の中で、何も把握できていない指揮官の命令されるがままに行動しなくてはいけない軍隊の厳しさ、不甲斐なさ。戦闘シーンは機関銃・小型ヘリ・RPG等の小中型武器がほとんどで派手さこそありませんが、それだけに市街戦での実態をまざまざと見せ付けられました。「これは私達の戦争だ。君らのものではない」とジェノサイド(民族虐殺)を続ける民兵に介入するアメリカ軍。この映画とは全く関係ありませんが、「戦争なんてどっちも正しいと思ってる、そんなもんだよ。」この言葉が強く心を締め付けます。海岸線を飛行するBLACK HAWK機隊の映像の美しさが忘れられません。それにしてもあんなにでかいBLACK HAWKがあんなに至近距離からのRPGを避けられるものなんですか?民族的な音楽が少し耳障りでしたが、異国ソマリアで戦うアメリカ軍の焦燥感を増幅させるような雰囲気で、いい選曲だと思います。 8点(2004-04-15 00:32:07)(良:1票) |
46. ブリジット・ジョーンズの日記
この主人公タイプの女の人、絶対に自分とは合いません。(え?女はみんなこうだって?!)ただレニー・ゼルウィガーには+1点。 1点(2004-04-14 17:28:58)(良:1票) |
47. 戦場のピアニスト
これは映画ではなく実話ドキュメントとして観るべき。たった半世紀ちょっと前の現実である。どんなに幸せになりたいと思っていても戦争という状況ではどうにもならないという事実。常に空腹で、雨風を凌ぐこともままならない、どうしようもない絶望。それでも人間は毎日隣り合わせの死を感じながら必死で生きていく。家に帰ればご飯があり、暖かい布団で眠るのが当たり前の現代において、これだけの現実があったのだと見せつけられると日頃自分が抱えている悩みというものはなんとちっぽけで甘ったれたものかと自己嫌悪すら感じてしまう。あの時代を必死で生きた人達、生きたくてもどうにもならなかった人達に対して敬意を示し、出来る限り精一杯生きていこうと強く思う。 10点(2004-04-14 16:47:14)(良:1票) |
48. ホテル ビーナス
思いもよらず、いい映画と出逢えました。それぞれが過去に縛られ時間が止まったままだったり、絶望を感じていたりしているのですが、決してこのままでいいとは思っておらず、1歩進んで2歩下がっても、いやそれ以上に後退してしまうことがあっても、みんながみんな励ましあっているわけではないのに、お互いの人生が交錯し合うことで何かが変わっていき、結果的に決して良い方向へ進んだというわけではないが、時には傷つくことを覚悟してでも前進しなくてはならないことがあるという、人生を歩む上で、痛みさえも抱えながら進んでいかなくてはならないんだという、力強いメッセージを感じました。この時期にこの映画に出逢えたことに感謝したいです。 9点(2004-04-14 10:55:33) |
49. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
ドラマですでに人間関係がはっきりと描かれていたので、映画ではその説明が必要ではなく(それが見せ場でもあるのに!!)、その分ストーリーに重点が置かれますが、はっきり言ってどんな内容だったか良く覚えていません…。しかしそれぞれのキャラクターと役者の適応性、音楽、ドタバタの展開と、面白い要素が沢山詰まっています。ドラマを全くと言っていいほど見ない自分がこのドラマだけは再放送があるたびに毎回観ていました。そりゃー映画になっても面白いはずです。 8点(2004-04-14 00:54:48) |
50. モンスターズ・インク
《ネタバレ》 女の子もぎょろ目ちゃんもかわいいし、他のキャラもとても個性があって素直に楽しかったです。驚かせてそれをエネルギーにするっていう発想も面白い。字幕・吹替と2回観たのですが、2回目では女の子とサリーが別れてしまうシーンで場内からすすり泣きが聞こえはじめ、自分も泣いてしまいました。 8点(2004-04-14 00:48:21) |
51. 黄泉がえり
《ネタバレ》 結構期待していたのですが、意外と淡白な感じでした。あまりにも黄泉がえりしてくる人が多過ぎて、それが返って黄泉がえり現象だけでなく黄泉がえりを果たした人と再会した人達との関係を希薄にしてしまったのではないでしょうか。主人公なら主人公だけにスポットを当てて、深く掘り下げた方が良かったと思います。でももし自分に黄泉がえりを果たした人が戻ってきたら…それを考えるととても切ないストーリーです。 5点(2004-04-14 00:43:16) |
52. アバウト・ア・ボーイ
《ネタバレ》 主人公に感情移入出来ない。ずっと印税生活をしていたのにあんなに急に心が移り変わるわけがない。主人公の考えは理解出来なかったが、それでもヒュー・グラントは役者としては嫌いではないです。大勢の生徒、教師、親が居る体育館で2人で一緒に唄うシーンが唯一の救い。 3点(2004-04-14 00:28:42) |
53. ショコラ(2000)
ジョニー・デップが見たくて観た映画です。それなのに彼は後半のほうからやっと出てきてくれて、それまでは退屈でした。しかし彼が出てくることによって物語に勢いというか、スパイス的な要素が加わり、だんだんとほのぼのとした方向へ向かっていく展開は素直に楽しめました。 6点(2004-04-13 19:28:19) |
54. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ジョニー・デップなくしてこの作品の成功はなかったでしょう。それくらいジョニーのキャラが際立っています。本当に彼はこういうちょっと変わった役を演じると光りますよね。海賊が攻めてきたシーンは本当にエキサイティングだし、オーランド・ブルームも良かったと思います。ただストーリーがあまり良くないせいか、映画館でもDVDで観直しても同じところで眠ってしまうのはなんなんでしょう。 7点(2004-04-13 19:24:39) |
55. シカゴ(2002)
これは絶対に劇場で見なくてはダメです。DVDなんかでは、プラズマのスタジアムサイズ+5.1chサラウンドでも無理です。100インチのプロジェクターでも無理でしょう。実際DVDを購入して観たのですが、全くつまりませんでした。やはり劇場の大画面でないと、まるで自分がそこに居るかのような錯覚を覚えることは出来ません。ミュジカル映画というものを初めて観て、最初はこれは一体どうなっているんだと疑問でしたが、進んでいくにつれて進行の仕方に慣れ、それからはその音楽、歌声、豪華さ、骨まで響くリズム、これこそまさにエンターテインメントとしての映画の王道だと感じました。「ブリジット・ジョーンズの日記」が最悪だった分、今回のレニー・ゼルウィガーはとてもかわいくて輝いていて、何を隠そう予告で「ロオォ~キスィーハァト♪」と唄う彼女を見たくて映画館に行ってしまいました。 9点(2004-04-13 19:19:42) |
56. 恋愛寫眞 Collage of our Life
《ネタバレ》 広末のイメージフィルムとしてであれば文句無く良いです。かわいいです。しかしどうしょうもなさすぎる松田の英語発音。これって演出?そして極めつけは小池栄子。お前かー!! 2点(2004-04-13 18:52:18) |
57. あずみ
《ネタバレ》 原作は知らないのですが、時代劇風アクションとしてはとても良くできていたと思います。10年共に修行してきた仲間同士が切り合うといった場面では葛藤や動揺があまり伺えず、心を描いた作品ではなかったとは思いますが、自分の使命とそれを遂行していくうちにぶつかる疑問や失望、しかしそのまま進まなくてはならない刺客としての使命をまっとうし、「使命は全て果たした」と爺に言われようともそれでもまだ進んでいく生き方は素直にかっこいいです。途中悪役のキャラばかりが目立ってしまい、せっかくの雰囲気が台無しと思ったけれど、原作は時代劇アクションのまんが。まんがの世界をそのまま映像化したという点では成功ではないでしょうか。それとはまた別に、完全にまんがテイストを排除して荘厳で重厚な雰囲気の時代劇に作り上げてみてもいい作品になったと思う。上戸彩は申し分ない。この年齢で今の日本のアイドルでかわいくもあり格好良くもある表情を持ち、演技が出来るのは彼女しかいない。殺陣はバレエを踊っているように綺麗でした。 7点(2004-04-13 18:50:53)(良:1票) |
58. OUT(2002)
《ネタバレ》 決まりきった日常に飽き飽きしていた主婦仲間達が、そのうちのある一人が起こしてしまった殺人により、非日常へと変化していく過程がとても見応えがあります。本当に、今この日本で起こっているような、そんな気すら感じさせてしまう女優陣の演技力。ベテランの演技がここまで光るっていうのは稀に見る。遺体をバラバラにするシーンは、本当にどこにでも居そうな主婦達がやるからこそ、どんなホラーよりも恐かったです。たまたまTVでやっていたので観たのですが、最初からもう目が離せませんでした。 8点(2004-04-13 18:47:19) |
59. HERO(2002)
美しい。色と時間をリンクさせ、その色と景色の美しさの共演がさらに惹き立てあって、幻想的である。そしてやはり剣術シーン。これはアクションではなく紛れもなく「舞」である。美しすぎる。 8点(2004-04-13 18:29:03) |
60. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
最高に眠かった…。戦いのシーンではなんでこの人達は戦っているんだろうと理解出来なかったし、ただ莫大な制作費を投じて作っただけの映画だと思った。でも作品ではなく、前日深夜から朝まで働いてそれで寝ないで観に行った自分が間違いでした。 4点(2004-04-13 18:14:25) |