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41.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
重い話のようで実はカラッと楽しめるバイオレンス・アクション映画。このさじ加減が良い意味で漫画的。最初から「凄い奴」として登場する主人公、えらく精緻に組み上がった裏社会、窮地を救ってくれる親友、女殺し屋の始末は「掟」が付ける(主人公にやらせない)。そして強敵と書いて「とも」と呼ぶ最終対決・・・etc。  漫画的といえばキャストがハマってる。チンケな悪党やらせたら天下一品のアルフィー・アレン、怪しい訳知り顔親父が似合いすぎるイアン・マクシェーン、そして女性がみんな綺麗。きらびやかで役得十分な「裏社会」の魅力がある。キアヌはもう言わずもがな。  一つ疑問はマフィア達がしゃべるロシア語、僕はよくわからないがあんまりロシア語っぽく聞こえないんだが?ロシア語には英語字幕が「吹き出し」みたいに画面中央あたりに出てくるがそこもやっぱり漫画的。  人が死ぬシーンも傷付くシーンも残虐シーンも上質なアクションと映像、そしてアゲ音楽でさらりと見せる。1時間40分の実写漫画作品。いいんじゃない?
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-04 22:46:18)
42.  アントマン&ワスプ 《ネタバレ》 
これはお見事!MCUも回を重ねるごとにウェルメイドになってきてウェルメイド具合が鼻に付くくらいでこれもそうなんだが、全編細か~いギャグ満載なのでずっと楽しく観られる。それが良く出来ているから文句はない。ちょっと「父娘」話に偏り過ぎでは?と思うが、どの娘も可愛いし強いor賢いのでよーしお父ちゃん頑張っちゃうぞー!な気分は共有できる。  今回はとにかく全部のキャラが輝いている。FBIの東洋人、すっかりマブダチの元妻の現旦那、いけ好かないアホな悪役、引き続き愉快な仲間たち、そしてモーフィアス。(ローレンス・フィッシュバーンは何やってもモーフィアスに見える)  それと女性陣が全員最高なんだよな。おい腐れ老害学者の嫁がミシェル・ファイファーかよ。タウリエルは相変わらず存在感が美しいし、ゴーストもイケてるし元嫁は美人だしキャシーの可愛さは今回も破壊的。あんな娘のためなら世のお父ちゃんどこまでも頑張っちゃうでしょ。  しかしそんな光輝いてるキャスト達にホワホワ~となってる最後の最後であの「引き」はないんじゃない?最後だけシリアスにしてどうする。そして今回はあのシンプルでちょっとお間抜けでダサかっこいいテーマ曲があまり鳴らなかったね。せっかく印象的なテーマを作ったんだからちゃんと使え。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-26 23:49:19)
43.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 
アメコミ映画は自分にとっていつもリアリティのラインをどこに置いたらいいのかわからない。これもまたまず自分の中へどう落ち着かせたらいいのかで迷う。純アフリカの隠された超文明国。その無茶な設定を可能にするディテールは素晴らしい。各部族の文化は色々適当に引っ張ってきてしまった感はあるが。  とてもウェルメイドではあるんだよね。ゴリラ族(?)がいいキャラだったりCIAのおっさんが男気見せたり悪役はむしろ感情移入させるキャラだったり妹ちゃんが可愛かったり(あの子ちょっと万能過ぎないか?)、あと白髪のお母様も美しいですね。とりわけ全編ずっと「アフリカ訛り」で話される英語が素晴らしい。ここは彼らの言語としてまったく手を抜かない。  しかし少なくとも自分には「ウェルメイド」を超えて来るものはなかった。音楽もすべて過不足なし、というか手慣れすぎな気がする。結局MCUというかアメコミ世界の「設定」は今その時のアメリカが必要としているモノが詰め込まれているんだね。だから「これはSFなのかファンタジーなのか」と悩む人間など気にしていない。  そしてそういうコトを気にする人間がいつも引っかかる所、登場人物が汗かかない。髪乱れない。顔汚れない。体に埃付かない。そこは不要ってこと?不要かなぁ?
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-19 22:54:15)
44.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 
いやー凄い!キモい!グロい!そして汚い(笑)。ある程度覚悟はしていたが、しょせん明らかな作りモノ、耐えられるだろうと思ったらグロはともかくスカ耐性のない僕にはきつかった。なんであんなにリアルに作り込むんだよ!(笑)  全体の作り物感や細かいギャグとオマージュで軽いノリにはなっているが、途中までの地獄展開に本当に気分が悪くなってきた。だって元のキレイな世界に戻れてもアレだしさぁ?だからあの女の子が出てきてからは本当に救われる。  ラストの展開はちょっとずるいという気がするが、いかにも一人の人間が煮しめたオタク的な情念の結晶という感じがする。他者の視点が入らないからこその突っ走り。デル・トロが喜ぶはずだよ。  一人で作ったストップモーション・アニメということでもっとカクカクしてるものと思ったら意外なほどのヌルヌル感。そこに細かく入る視点変化と表情、ライティング、そしてギャグ。7年かかったというが、よく7年でこんなの作れましたね。エンドロールはまあ予想通りではあるが、とにかく長い昨今のエンドロールに辟易している中で短すぎて物足りないと思ったのは初めてだ。あの変な曲も劇中で何度か流せばいいのに。♪ビンビンパンパン♪ビンビンパンパン  ところでみんなあの話の続きが観たいと思うんですが、続編作りますよね?今度はもっと人雇って2~3年後くらいに観せてもらえますよね?堀さん?ね?ね?
[映画館(邦画)] 10点(2021-06-18 20:34:04)
45.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 
あ、これ俺好きなやつ。冒頭から世界観を提示、軽妙な雰囲気で主人公のクセのある性格を上手く表現する。まあカンバーバッジ師匠には間違いはない。こいつが演じれば絶対「すげぇ奴」に見えるからな。MCUでは多分ぶっちぎりで変な設定なのでとにかく映像で説得力を持たせようとするのは良い。美魔女のティルダ・スウィントンが本当に美しい魔女の役をやってるのも良かった。説得力ありすぎだろ。  ただ魔術の表現は最初感心したのだが、だんだん妙になってくる。ネパールの魔術師が白人中心なのもあれだが、魔術自体もあまり変わり映えせずただスケールが大きくなるだけ。細かい技にもっと説明が欲しいのだが。そしてその「説明」、クライマックスに近づくにつれ言葉がどんどん軽くなる。軽いと言うかありきたりと言うか、それじゃ今どきの日本漫画にも及ばないぞ。もうちょっと脚本家頑張れ。  全体的にすごく美しく個性的で大きい風呂敷をばっ!と広げたは良いが、結局畳めなくて普通に丸めた感じ。「全部まやかしなんだよ!」と叫ぶあいつに観終わってから感情移入してくる(笑)。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-18 20:29:57)(良:1票)
46.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 
のっけからギャグ満載、それがずっと続く。『マイティ・ソー』ってこういうシリーズだっけ?ツェッペリンの『移民の歌』が要所でかかるがそんなノリのシリーズだっけ?かっこいいけどよ。アガるけどよ。♪あああ~~~~~あ!!!  これ何の話?この先どうなるの?という疑問を挟む余地なくてんこ盛り盛りに進んでいく。常にギャグ交えながら。誰がこんなの作ったんだと思ったら監督はタイカ・ワイティティ。『マンダロリアン』の監督回でも思ったが、それまでの流れをガラっと変えて、新しい要素ガンガンぶち込んで、しょうもないシーンしつこく撮って、それがまた面白くて、大きな話を更に広げてビジュアルで納得させる。急に80年代シンセ・ポップを入れるセンスや最初道化的に扱ったキャラを最終兵器に使う展開の「軽さ」も含め、好き嫌い毀誉褒貶はあるだろうがワイティティは明らかに天才だ。  僕はMCU映画ではこの『マイティ・ソー』シーリズがわりと好きだが、それはヘムズワースの神様っぽい肉体と容姿と演技があったからだ。しかしこれは前2作を内容で超えた。今回やっと神っぽくなるロキの立ち位置と演技、かっこいいヴァルキリー(の誰なんだよ?)、ハルクも最初のクソつまんねぇ(失礼)第1作からだいぶ救われたんじゃない?あとヘラはあの歩き方だけでもう完璧ね。  一つ大文句を言わせてもらうなら邦題。この話の大テーマである「ラグナロク」を途中の1プロットに過ぎない「バトルロイヤル」にしてしまうとはな。にほんじんにはこっちのほうが通りがいいっしょーって?邦題考えた奴と通した奴はニヴルヘイムに堕ちろ。
[インターネット(字幕)] 9点(2021-06-14 07:29:45)(良:1票)
47.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 
前作よりはだいぶこの世界を受け入れるハードルが下がって見やすくなった。・・・ってそれは前作を観たからではないのか?と自分でも思うがそれは置いといて素直な感想を述べる。  相変わらず僕にはアライグマと樹はあれのどこが面白いのかわからないんだが、それ以外のキャラクターには魅力を感じた。特に主人公ね。適度なイケメン具合(他が異形なんでそりゃイケメンに見えるわな)とバカさ加減。ただ生みと育ての父親がどっちもあの調子なのに陰がなさすぎるという気はする。  この映画は音楽の使い方が肝なんだが、今回はより歌詞を重視しているようで、それはつまり他人様の言葉に頼っているということ。このヒットポップスとありきたりないかにもな「映画音楽」との食い合わせが悪い。いやどっちも良くて絶妙!と言う人はいるだろうが、僕には違和感がある。やはりここに断絶があるな。  なんだかんだ言ってもこの世界が好きになってきた。でもこれMCUなんだよね?もうこれはこれで別の世界でいいじゃない。無理して同じ土俵にしなくてもさぁー
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-22 16:30:08)
48.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 
そりゃおかしなところはありますよ。あまりに人間的すぎる人工生命体とかだいたいスタークのせいとか。それでも僕はディテールの丁寧さとそこにかける労力、余計な説明を省いて詰め込みたいものは全部詰め込む熱に魅力を感じる。  MCUもたいがい各キャラを深堀りしているので見せ所と言うか見せなきゃいけない要素が山ほどある。それをちゃんと表現しきったのには感心する。全体のテーマはディープエコロジーとかトロッコ問題的なのとか、まあまあ普遍的な哲学に正面から取り組んでいると感じた。陳腐かもしれないが、真面目だ。この映画は真面目だ。  アメコミ世界は荒唐無稽ではあるが、マーベルは一応SFの範疇には収まるので世界観ができる。そしてスーパーヒーローの存在理由「人助け」をちゃんとやったね。この映画は与えられた命題に、とにかく逃げなかった。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-17 21:21:22)
49.  シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 《ネタバレ》 
あ、これは良いですね。「スーパーヒーロー」が現実にいたらどうなるか、どんな問題が起こるか、世界はどう対処するか、そいつら同士が争ったらどうなるか、全部ぜ~んぶ真面目に考えている。  アクションは「マーシャルアーツ殺陣」から一歩進んでわざと見づらくしてある。そりゃ一般人に目で追えるものではないはずでしょう。そしてそれぞれが抱える問題、性格からくる選択、葛藤、衝突、執着の全てが描き出される。その結果どうなるか?を全部逃げずに描ききる。  この作品は自分たちが生み出した世界を真剣に突き詰めたように感じる。そこが僕のようなアメコミ・ヒーローに全く思い入れがない人間にも刺さってくる。スパイダーマンがあれでいいのかといういう問題はあるけどね(笑)。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-05 23:24:36)(良:1票)
50.  カンフー・パンダ3 《ネタバレ》 
話でかくなりましたねー(笑)。出だしからいきなり異次元の世界(いやそもそもこの世界の「チャイナ」って)。ウーグウェイ導師の年寄り感、爬虫類感、そして達人感を合わせて十分に醸し出すキャラ造形は相変わらずお見事。にしてもこの人だけは終始慌てないな。たぶん神なんだろう。  それにしてもあれだけもったいつけてきた出生の秘密、仲間パンダの存在等が冒頭であっさり登場。そして話はどんどん広がっていく。ただでも何でもありなのにもうとめどない。このいったん転がりだしたら転がるに任せるというのは正しい。大体どの映画でも途中で作為的な操作を感じられた時に醒めるものだが、この映画は冷まさず強引に最後まで転がしていく。  今回不満な点は音楽。もうちょっとかっこよくできたんじゃないの?そして笑いも感動もてんこ盛りではあるんだが、ちょっと味が薄い気がする。バカ親父とパンダ族の異常性の描写に力を割きすぎたのでは?そしてパワーとギャグ勝負ばかりで肝心の「カンフー」がちょっと少ない。  強くて優しくて真面目で賢いタイグレス、今回もいい感じで絡んでくるがあまり進展せず。前回ハグされて固まってたが今回は自分から真っ先に抱きついたね。もうお前ら結婚せい。(この世界に異種婚はありなように見えるが出てこないな)  二匹のバカ親父ズが息子に全肯定されるのはあっちの父子関係の夢を描いたファンタジーなのかもしれない。子供向け作品は親も落とさないといけないからな。と考えてるとちょっと辛くなってきた(笑)。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-04 22:44:26)(良:1票)
51.  アントマン 《ネタバレ》 
「小さくなる能力」なんかで一体どうやったらヒーロー物できるんだ??と思ってたら、あら上手いじゃない。ミクロの世界でしか表現できない造形は実に新鮮。町破壊するのとかいいかげん飽きてきたしなー。  映画全体は常に細かいギャグを入れていくスタイルだが序盤がやや重い。シリアスに見せて実は・・・という狙いだろうが、この接続はうまく行っていない気がする。ただでも設定飲み込むのにハードルがあるんだから序盤と中盤以降で雰囲気が変わるのは余計だ。主人公は最初からもっとふざけるべきだし連れのメキシカンは拳だけは硬いとか見せとくべき。あとクライマックスシーンの映像、途中までは良かったんだが「量子の世界」てもうちょっと容赦ない感じだと思うんでそこはもうちょっと科学的な想像力が欲しかったというか・・。  とはいえ文句はここまで。キャストは全員キャラが立って少し間抜けでチャーミング。ホープ役のエヴァンジェリン・リリーは美人じゃないが魅力と貫禄があってどちらの大女優様でしたっけ?と思ったら『ホビット』のタウリエルか。元嫁役のジュディ・グリアは綺麗だなーと思ったら1975年生まれでこの時すでに40歳か。あとキャシー役の子、向こうの子役は上手いというが、まだ永久歯揃わないのに上手すぎでしょ。  そして良いのはテーマ音楽。恐ろしくシンプルなテーマでシリアスなのにそのシリアスさに自分で吹き出すような、この映画にぴったりな雰囲気でいつまでも耳に残る。もっともこの映画がクソ映画だったら思い切り神経を逆撫でされそうな曲だが(笑)。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-25 22:27:23)
52.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 《ネタバレ》 
この映画の点数ですか?もちろん満点ですよ。文句なしですよ。非の打ち所ありませんよ。じゃあなぜここで「5点」なんか付けてるかって?  まず冒頭からすごく良く出来てる。子供の不器用な振る舞い、爺さんも良い人だ。話が進んで、まずアクションが良い。そして良いのが最初まったく理解できない者同士が仲間になる過程、知的で痴的なジョーク、悪役含め全員にそいつなりの依って立つ根拠が感じられる魅力的なキャラ造形、音楽・・・。  ・・・たぶんここなんだよ。サントラ曲を知ってるかどうか、70年代のポップス/ロックが好きかは関係ない。良い曲と思うかどうかも多分関係ない。あれらの曲に対する「受容体」を持っているかどうか。僕は持っていないので、あのよく出来た映像とストーリーが目の前を「ツー」と滑っていく。そして「ル」と止まらずそのまま視界から消えていく。  映画というのは広く一般に公開されるものだが、その映画を観て感じるという行為は改めてパーソナルなものなのだということを思い知った。自分が信頼する批評家やライターがみんな大絶賛、自分もその「良さ」は理解できる。しかし感じることが出来ない・・・。この映画は「サントラ曲」が劇中でも鳴っていてストーリーにも関わるというメタ構造になっている。だからそこに引っかかるフックがあるかどうかで感想が大きく変わってくるのだろう。  まあガモーラよりネビュラの方が可愛いよな。たぶんここなんだよ。(なのか?)
[インターネット(字幕)] 5点(2021-03-22 22:10:10)
53.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 
長年観そびれてきて年を追うごとに評判が悪くなるこの映画、巷のあまりの酷評ぶりに気になって観てみました。意外に、とてもいい!  まずクリプトン星のあれこれから誕生譚までが素晴らしい。完全に異世界のテクノロジーを一からここまで創り上げる創造力に恐れ入る。産みと育ての両両親の演技も感動的だ。スーパーパワーを持った青年が隠れて生きねばならない描写も細やか。ただ殴られても痛くもかゆくもない子がイジメにトラウマ持つかなあという疑問は感じる。子供はもっと生物的に考えるものだよ。  後半の破壊描写に嫌悪感を抱く人が多いようなのだが、スーパー種族同士が戦えば当然ああなるでしょう。この激突は『スーパーマン2』では表現しきれなかった部分なのでちゃんと見れてよかった。ちょっとしつこすぎるとは思うが。  この映画は「スーパーマン」という荒唐無稽な設定を現実世界に着地させることのみに集中している。その結果ファンタジー要素はできるだけ排してハードSF+現実感のあるドラマに仕立てている。個人的には現代にリブートするならこれしかなかったんじゃないかと思うが、ちょっと振り切りすぎてアメコミ・ヒーローのファンからはそっぽを向かれてしまったのだろう。  たしかにヘンリー・カヴィルはスーパーな体はしているがSスーツがいまいち似合わないし笑顔が汚い。しかしスーパーヒーローの中のスーパーヒーローをなんとかして現実世界に映そうとした努力、エンタメを捨ててでもSFに殉じた成果を俺は買う。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-03-22 21:15:48)
54.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
MCUに疎かったので時系列で順に観ていっているところですが、これは出色の出来では?とにかく隙がない。  まずアクションが良い。撮り方も良くて、きっちり見せるところとカメラワークでごまかすところの配分が絶妙。全体的にマーシャル・アーツ的で全員同じ競技やってるのか?という感はあるが。西洋カンフー映画?  この映画は無駄な説明をしないのが小気味良い。僕みたいな門外漢には理解できないところもそりゃあるが、いわゆる映画的表現てやつで、絵と演技で「これは何かあるんだな」と分からせる。  全部のシーンが良く出来た隙のない映画だが、個人的に気に入っているのは冒頭でキャプテンを迎えに来るナターシャのバカ女ぶり。部外者に重要任務と悟られないためだな、とちゃんと分かるスカジョの演技。あと「隣のナース」役エミリー・ヴァンキャンプはめちゃくちゃ可愛いな。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-03-22 21:08:55)(良:1票)
55.  マイティ・ソー/ダーク・ワールド 《ネタバレ》 
自分にとってアメコミ映画はいつもリアリティラインをどこに置いたら良いのか分からない。北欧神話の神々は実は宇宙人でした!という理解でよろしいか?  これはSFなのだなという見方で言うと、あの「神々の世界」は頑張って作ってはいるが、ディテールは見事であるもののあそこで人が生活している、できるようには見えない。あくまで生活感のない「天空の世界」なんだよな。このへんの解釈の揺れがこの映画の世界観をあやふやなものにしてしまっている。  とはいえ前作に続いてこのシリーズはキャラクターに魅力があるので楽しく観ていられる。特に4人の年代を超えた仲間感はうらやましい。俺もあんな友人が欲しいが、そのためにはあの博士くらいはっちゃけないといけないようだな。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-01-10 21:53:05)
56.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 《ネタバレ》 
あ゛~~~~~~~、うぜえ(笑) 始まってから延々続く思わせぶりなシーンと演出?これまさか2時間半続くの?続くんだよ、それが。そりゃ演者の演技は良いですよ。感動的なところもありますよ(ロイスのエイミー・アダムスは泣くシーンで泣いてなかったがいいのか?)。アルフレッドとレックス・ルーサーの再解釈も面白い。どっかで見たような感じではあるがな。  しかしほんとずっと重々しいの。重いじゃなくて重々しい。わけのわからない怪物でやっと軽くなりワンダーウーマン登場で文字通り救われる。しかしその後がまた長い。まったくこの種の自家中毒を止める奴はいないのか。  クリストファー・ノーランとザック・スナイダーとハンス・ジマー、こいつらは生真面目でディテールにこだわりセンスがある。だけ。才能のある奴を野放しにするのも問題があるな。誰か「権力者」が無理やりぶった切った100分くらいの「アンディレクターズ・カット」があったらちょっとはマシになるんじゃないの?  良かったのはバットマンが悪人どもを惨殺しまくるところ。そらそうでしょう。この世界でこの状況ならそうなるでしょう。神の殺しvs悪魔の殺し。「不殺のヒーロー」とかいうレッテルにこれでもかと嫌がらせしまくるのは痛快だ。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-11-01 02:01:49)
57.  アイアンマン3 《ネタバレ》 
『アイアンマン』シリーズの1・2を、これはこういうもんなんだろうなー、まず受け入れないといけないんだろなーという温度で観ていた者にとって『3』は普通に面白かった。特に前半の暗さ、重々しさ、悪役の感じの悪さがとても良い。  いつも思うがアメコミ映画はSFとファンタジーを現代劇に突っ込むという滅茶苦茶な力技をやってのける。MCUの世界では科学は魔法と同義語だ。ゼスチャーで操作できる3Dスクリーンも観客を魔法の世界にいざなうための大事な小道具。実によく出来ている。  この作品ではとにかく演者がみんな良い。個人的にはトニー・スタークというキャラクターに初めて好感を持った。特に逃避行の際の感じの悪さが最高。あそこでいい人になってちゃ駄目でしょう。そして普通に喋ってても正視したくないガイ・ピアース、女刺客のステファニー・ショスタク、みんないい。  巷ではスーツが山ほど出てきたり遠隔操作するプロットを嫌ってる人も多かったようだが、こちとら特に思い入れはないので純粋に面白いアイディアだと思った。いろんな人に着せたりするのも。  全体的に重く始まったテーマをプロットで軽くしていくので後味が良い。なぜ思わせぶりな独白から始まるのか?と思っていたら・・・とか。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-09-27 22:34:09)
58.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 
まず、とてもよくできた映画なので良いめの点付けます。そして正直な感想言います。  演者の「汚し忘れ」多いよねー。顔にはリアルな傷付けたり(特にアイアンマンスーツの汚しは偏執的なほど)と一応気は使ってるけど髪の毛が常に乾いてセットされてるし、だいいち汗を一切かかない。着替えてない気持ち悪さもない。ここまで荒唐無稽な話にリアリティを与えたいならそこは一番頑張らないといけないポイントでは?特にキャプテン・アメリカのスーツは最後までピカピカ。  話の無茶さは、そういう話なんだから別にいいでしょう。「神」っつったって要は単に宇宙人なわけだし。ただ『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースが地上に降り立った瞬間から人間と尺度が違うスケール感を醸し出すのにトム・ヒドルストンのロキはあくまでセコくて「心の闇」を抱えた一般人のまま。いや、演技は上手いですよ?むしろ最高級ですよ?でも「神」のスケール感はない。  ホークアイとブラック・ウィドウという生身の人間がちゃんと活躍するのは良かった。でも、実際は無理だよね。そして結局はハルクが宇宙最強?マーク・ラファロは素晴らしかったがそれでいいの?  個人的にはどうもフューリー、サミュエル・L・ジャクソンが演じる、巷で評判の良い、この話の扇の要になる人物にどうも乗れないんだよね。なんかこいつ嘘臭くね?物語じゃなくて映画的に。そして話は別にいいと言ってはみたが、戦闘機に搭載できる核ミサイルで沈められる敵なんか、素の人類で十分勝てるよね?
[インターネット(字幕)] 7点(2020-09-27 18:44:03)
59.  ストーカー(1979) 《ネタバレ》 
とことん相性が悪い中年ウスラハゲトリオがひたすら泥水の中をびちゃびちゃと歩き回る。次のシーンで服が乾いていて(自分は通常こういうのを気にするたちなのだが)ホッとしてもまたすぐびちゃびちゃ。観てるだけで足がふやてきそう。この映画を美しいと感じる人は視覚優位なのだろうか?それでいくとたぶん僕は触覚優位で、汚れた水と濡れた服の気持ち悪さが気になって仕方がなかった。特に濡れた苔の上で寝るとかもう!  終始ずっとテンパりつつメソメソしっぱなしのストーカーにもうんざり。いい嫁さんもらえてよかったなお前!なんだかんだ言ってけっこう幸せじゃないか?あと寝る時靴下脱がなかったがあれも濡れてるんじゃないのか?すげぇ気になるぞ!人懐こい犬は可愛かった。  映画としてはそりゃ価値ある表現だろうと思うけど、わたくしめにはだいぶきつうございました。
[DVD(字幕)] 5点(2020-09-27 01:13:27)
60.  マイケル・ムーアの世界侵略のススメ 《ネタバレ》 
まったく泣けてくるわ。この映画で比較されるアメリカの問題はほとんど日本にも共通する問題。ただし日本にはマイケル・ムーアのような「侵略者」はいない。この映画を見ていると国、というか人間の社会が何のためにあるのか考えさせられる。その構成員が幸せになるために、生き残るためにどうやってその力を活かすか。  この映画は身近な楽しい話題から重い話、普遍的な課題へという展開が上手い。そして「侵略」ネタが実はアメリカ発であったことが希望を抱かせる。ムーア本人が言うように各国にも問題はあるし「道は遠い」のだが。そしてこれはやはり日本も同じなんだよね。かつては工業製品の信頼性が日本だけのものだった時代があったんだよ(今もそうだと信じてる人は多いが)。  相変わらず断トツNo.1経済大国のアメリカがこれからどうするかは分からないが、変革する力は持っている。さて我々日本人は果たして自分たちの問題を「ノミとハンマーでダウン」できるのかな。それともそんな問題は存在しないと思い込んで停滞を延ばし続けるのだろうか?
[インターネット(字幕)] 10点(2020-08-30 22:02:42)
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