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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ストックホルム・ケース
ストックホルム・シンドロームという言葉が生まれるきっかけとなった1973年のストックホルムの銀行強盗事件を基にした作品。 事件の発端から犯人逮捕と人質解放まで、登場人物のキャラクターは分かりませんが、筋書きはある程度事実に沿っているのだと思います。 2人組の犯人、人質の女性行員との奇妙な連帯感。「狼たちの午後」を思い出す空気もありますが、 「狼たちの午後」のパチーノと同じく、本作で主犯を演じたイーサン・ホークがあまりにも素晴らしい。 醸し出す憎めない感や人間味。時にコミカルですらありますが、一方でサスペンスとしての空気も崩さない絶妙のバランスで演じている。 彼のその演技には、実際にこんな風に犯人と人質の間に奇妙な連帯感が芽生えていったのかと思わせる不思議な説得力があります。 もう1人の主役である、極限状態の中で次第に犯人に対し好意を抱く人質の女性行員を演じたノオミ・ラパスの静かな熱演も光る。 ハッピーエンドということでもないが、命を落とす者も無く、この手の映画にしては鑑賞後の後味も悪くない。不思議な味のある作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-07-27 21:30:17)
42.  海底47m 古代マヤの死の迷宮 《ネタバレ》 
サメ映画としてはソコソコ楽しめる作品です。 前作と同じくサメに襲われるのが女の子で(今回は女子高生です)、 サメの恐怖プラス酸素の残量が減っていく恐怖という設定も前作と同じ。 今回は海底に沈んだ古代遺跡の迷宮の中で簡単には脱出できないという新たな要素が加わっています。 冒頭の学校でのいじめ描写から、いじめっ子がサメに食われる要員かと思っていたら、いじめは全然関係なしでした。 この2人は無事脱出するんだろうなという分かりやすい展開ではあるのですが、 作品の大半の時間を占める古代遺跡よりも面白い最後の一波乱がなかなかよく出来ていたと思います。 スタローンの娘とジェイミー・フォックスの娘の共演ということでも話題になった作品ですが、 いい映画に出られるよう、2人ともこれから頑張って!
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-27 21:08:09)(良:1票)
43.  フルスロットル(2014)
オリジナルは未見ですが、ストーリー自体は大したことはない、 しかし邦題通りオープニングからラストまで格闘にカーチェイスに フルスロットルで走り続ける。終盤の展開の適当さも含め、いかにもベッソンらしい作品です。 90分程度の尺で相変わらず作品のテンポはいいのであっという間のエンディングです。 本作はポール・ウォーカーの遺作でもあります。もちろんウォーカーが主演ですが、 冒頭のアパートからの逃走アクションに代表されるパルクール・アクションが見所となっており、 アクションに関してはダヴィッド・ベルにおいしいところを持っていかれてしまった感じです。 まあ、この時点で本作がウォーカーの遺作になってしまうとは誰も思いもしないですからね・・・。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-07-17 20:33:22)
44.  家族を想うとき
反骨の巨匠、ケン・ローチの最新作。 もう80歳をゆうに超えている。映画監督からの引退を宣言したこともあった。 60年代からの長いキャリアの中で一貫して描き続けてきた労働者階級の人々の暮らしとそこのある社会の歪みや理不尽。 雇い主からは都合のいい時だけ「個人事業主」を持ち出され、働くほどに搾取されていくイギリスの宅配ドライバーの厳しい現実。 引退などしていられない。黙っていられるか!本作もそんなケン・ローチの衰えることの無い反骨心が垣間見える作品です。 中盤に一度は崩壊しかけた家族ですが、反抗期の息子が本気で父を心配し、仕事に行かせまいとする。 現実の厳しさの一方で、それでも再び絆を取り戻そうとする家族の姿に庶民の強さを感じさせる。 ケン・ローチらしさが感じられるラストでした。
[DVD(字幕)] 8点(2021-06-16 21:03:56)
45.  ジャッキー ファーストレディ 最後の使命
1963年11月22日。夫であり合衆国大統領であるジャック・ケネディがダラスで銃弾に倒れた直後からの妻のドラマ。 当然ではあるのですが、作品は終始重く暗い空気に包まれる。 暗殺事件直後からのドラマと、そこから少し経った後のインタビューの再現が交互に挿入される。 悲しみに暮れる妻と、子ども達の姿。まだ幼い、駐日大使も務めたキャロラインも登場します。 一方で、強気な姿勢を見せながらインタビューを受ける姿は全く異なった印象を受けます。 意識して2つの姿を交互に見せようとしたのだと思いますが、伝記モノとして、彼女をどう伝えたかったのだろう。 もう1つ挿入されるのが暗殺事件前のTV番組で、笑みを浮かべホワイトハウスを案内する彼女を捉える当時のアーカイブ映像。 今となっては貴重な映像資料だと思いますが、ここが本作で最も印象的な彼女の姿でした。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2021-05-23 13:06:11)
46.  カセットテープ・ダイアリーズ
イギリス発、ロックと恋と友情と、パキスタン移民の家族愛を描いた青春映画の秀作です。 小さな町、学校、家族、出自。主人公を取り巻く閉塞感と彼をそこから解放していく、 ザ・ボスことブルース・スプリングスティーンの曲の歌詞が見事なまでにリンクしている。 中盤の“ Thunder Road"や“Born to Run”が挿入されるシーンが素晴らしい。 主人公がしがらみから解き放たれていく、その若さと躍動感が溢れ出ている。 主人公のパキスタン人の青年を演じた俳優に、彼と恋に落ちる女の子役が瑞々しい好演。 僕も80年代が人生の特別な一時期だった世代。 レコードやカセットテープが擦り切れる程洋楽を聞きまくった。 ブルースのことも好きだった。 本作の主人公と同じく、ブルースの曲の歌詞がどストライクに心に響いたこともあった。 久々にあの頃をゆっくり思い出した2時間。いい時間を過ごすことが出来た本作に感謝。
[DVD(字幕)] 9点(2021-04-18 21:06:01)(良:2票)
47.  ホテル・ムンバイ
2008年にインドのムンバイで起こったテロ事件を映画化。 絶望のホテル内で離ればなれになってしまった家族と赤ちゃん、 そして勇気あるホテルの従業員たちのドラマと、テロリスト側の動きが交錯する。 ここまで張りつめた緊張感が全く途切れることの無い映画を久々に見た気がした。 その一方で見るのを止めたくなるようなシーンが一体何度あったことだろう。 実際に起こったテロ事件の映画化なので、序盤から登場する主要登場人物でさえ、 「全員殺してしまえ」の命令1つであっけなく殺されていく。 そんな中にも事件鎮圧後のいくつかの再会と最後のホテル再建の映像、 そして「今もいる従業員の多くがホテル・ムンバイの戦士である」に胸が熱くなった。 二度と見たくはならないだろう。しかし凄い映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-04-10 20:01:09)(良:2票)
48.  ハングマン(2017)
去年、パチーノが80歳になったというニュースを見た。本作の頃は70代も後半。 そんな歳だと全然感じさせないし、実際、元気すぎます。 パチーノの実年齢を考えるとこんな凶悪な事件の捜査の最前線に、 70代後半のおじいちゃんを送り込むなどあり得ないのですが、 いくつになっても、こういう殺伐とした世界観の中でこんな役が絵になってしまう。 パチーノにはずっと、こういうパチーノでいてもらいたい。 まだまだ元気で刑事ものや犯罪・マフィアものなんかでブイブイ言わしてもらいたいものです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-03-20 21:30:17)
49.  喜望峰の風に乗せて 《ネタバレ》 
ヨットの機器を売る会社を経営するヨット好きの男。 しかし順調とは言えない会社の経営状態を打破すべく、 単身ヨットで無寄港世界一周という過酷なレースに挑んだ、実在した男のドラマです。 ヨットは好きだが素人。チャレンジの準備に費やす時間も著しく不足している。 借金をしてまで挑んだこのレース、勝てば人生一発大逆転ですが、勝って賞金と名声を得ない限りは全てを失う。 案の定ヨットはトラブル続き、順調な航海が続いているという嘘を重ね、進むことも撤退することもできない。 大海原を行く爽快感や解放感は全く無く、海洋アドベンチャーとしても極めて地味な作品ですが、 絶望と孤独のヨットで徐々に精神的に追い詰められていく男を演じるコリン・ファースは流石に見応えがありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-16 20:50:26)
50.  僕たちのラストステージ
ローレル&ハーディ。彼らのことは名前を聞いたことがある程度の知識しかなかった。 数多くの映画が製作され、戦前には世界的な人気を誇ったという。 本作はその絶頂期から時は流れて戦後、すっかり落ち目になって金銭的にも苦労したコンビ晩年のドラマです。 そのコンビ愛、芸人魂を演じたジョン・C・ライリーとスティーヴ・クーガン。お見事という他にありません。 エンドロールで当時の2人の映像が流れますが、2人とも本当によく似ていたし、 この映画のために組んだコンビだとは思えない息もぴったりの芸を披露する。 特にライリーは彼だと言われても本当にそうなのか?と思わせる変身ぶりです。 実在の人物を描いた人情喜劇として非常に手堅い作りとなっていますが、 ローレル&ハーディを見事に再現した2人が文字通りのラストステージに至るまで、しっかり楽しませてくれる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-10 20:22:36)
51.  フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて
実際にあった庶民の人生や生活の中にあるちょっといい話を映画化。 イギリス映画の得意とするところですが、 本作にもそんなイギリス映画の良さが詰まっています。いい映画でした。 港で漁師たちが昔から歌い継がれている海や漁の歌を町の人に披露している。 それを聞く、ロンドンから小さな漁師町に休暇で訪れていた音楽業界に身を置く主人公の男。 その歌にすっかり魅了されてしまう。彼らの素晴らしい歌を多くの人に聞いてもらいたい。 無骨な漁師のおっさん10人からなるコーラスグループや漁師町の人々と、 彼らのデビューに向けて奔走する主人公の男の交流を描く人情喜劇の佳作です。 1700年代からの先祖代々の言い伝えを守り、言い伝えを歌い続け、誇りをもって仕事に励んできた彼ら。 「海の労働歌は1750年のロックだ!」 いかにして人々の心に響く歌を世に送り出すかと奔走する主人公の男と、 いかにしてカネになる音楽を世に送り出すかにしか興味が無いようなロンドンの業界人の対比。 そこに込められた皮肉も効いています。 主人公の男は漁師たちに対し、「もし売れれば、もう朝早くから魚を獲ってしんどい仕事をすることなんてないぞ」 なんてことは決して言わない。そこにはイギリス映画らしい労働者階級の人々へのリスペクトが感じられます。  そして本作はもう1つのことに言及しています。それはイギリスの庶民の生活に根付く伝統的なパブ文化。 港町、そして彼らが訪れたロンドンのパブにいる皆で合唱するシーンが実にいい。 人々が愛してやまないパブも、コロナ禍でイギリスでは今もロックダウンが続く中、苦境にあることだろう。 2019年の作品なのでコロナが世界を覆う直前の作品になると思いますが、 パブに集う人々のいきいきとした表情を見ていると、少しでも早いコロナの終息を願わずにいられませんでした。
[DVD(字幕)] 8点(2021-02-25 18:16:06)(良:1票)
52.  男と女 人生最良の日々
どんなに時を経ても変わらないもの。そして時の流れと共に変わりゆくもの。 「不易流行」という言葉がありますが、本作を見ていて思い出した言葉です。 時は止まることなく流れてゆき、人間、誰もが年をとる。しかし、若い頃の鮮烈な思い出が心の中で色褪せることは無い。 名匠ルルーシュは既に80歳を超えている。そして1966年に男と女を演じた2人は90歳近くになっている。 ルルーシュの盟友であるフランシス・レイは既にこの世を去っていますが、 あのメロディもまた全く色褪せることなく、53年前と変わることなく本作を彩っています。 90歳近くなった男と女のロマンス。2人が出会った53年前の姿が時折あのメロディに乗せてフラッシュバックされる。 その53年前の2人を演じているのもまた本作の2人。そう、1966年の「男と女」です。 あの男と女の53年後の物語。本当に奇跡のような映画を見た思いです。
[DVD(字幕)] 9点(2021-02-22 21:46:03)(良:1票)
53.  大脱出2
還暦を過ぎても強いスタローンとシュワちゃんの豪華競演の前作から大幅にパワーダウンです。 後半に入るまでスタローンは出番すらほとんどありません。 シュワちゃんに代わり、WWEのスーパースターだったバウティスタが新たに参戦ですが中途半端な扱い。 スタローンがなかなか始動せず、中盤の間延び感も半端ないです。 やっぱりスタローンの映画は、スタローンが作品の真ん中にいなきゃダメなんですよ。 みんなスタローンが見たいんだから。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-02-07 19:09:15)
54.  さらば愛しきアウトロー
名優レッドフォードが本作をもって俳優を引退すると発表した作品。 その作品で演じたのは、実在した老銀行強盗。80年代初頭のお話。 銃は持っているが一度も撃ったことが無く、刃物を振り回したり脅したりすることも一切なく、 物腰柔らかく紳士的。スーツ姿でスマートに犯行を実行していく。 そんなレッドフォードの老銀行強盗の姿を見ていると、 彼が若かりし頃、「スティング」で演じたジョニー・フッカーを思い出した。 「スティング」から40年か50年後、年老いたジョニー・フッカーの今を見ているような感じでもあった。 ユーモアと品がある、ささやかに挿入されるシシー・スペイセクとのロマンスも良かった。 80過ぎという年齢を考えるとやっぱりカッコいいな。そういうことで十分の作品です。 銀行強盗モノの緊張感とは無縁、大人のおとぎ話的な作風も本作にとっては良かった。 本作をもって俳優を引退することを表明し、レッドフォードがスクリーンから去っていくことになる。 扉の向こうに消え行く後ろ姿のラストが印象的。感謝を込めて本作の邦題風に、さらば愛しきレッドフォード。
[DVD(字幕)] 7点(2021-02-06 21:35:08)
55.  レイニーデイ・イン・ニューヨーク
ティモシー・シャラメとエル・ファニング演じる大学生カップルのお話なんですが、 2人が一緒にいるのは冒頭と最後のごく短時間。すぐに2人をNYでバラバラにし、それぞれの身に起こる騒動をテンポよく描く。 NYを舞台にアレンらしい空気、アレンらしい作品の色、アレンらしいテンポ、アレンらしい登場人物とNYのガヤガヤ感。 アレンファンには十分に楽しめる作品に仕上がっていると思います。 ちょっと神経質でスランプに悩める映画監督。妻の浮気に振り回される脚本家。 NYで離ればなれになった恋人となかなか合流できずやきもきする少々理屈っぽい大学生。 アレン自身が映画に出なくなってからも、多くの作品で彼の分身というべき登場人物が登場しましたが、 本作はそれぞれの年齢の時にアレン自身が演じていたら楽しかっただろうなと思える、冴えない男が一杯出てきます。 エル・ファニングがNYで絡む映画関係者を監督→脚本家→今を時めく人気俳優とテンポよく変えていく。 相変わらず誰もがよく喋ります。相変わらずのユダヤネタも登場します。小気味いい、アレンらしい脚本が楽しい。 「僕はNYに残る。君は帰れ。僕には排気ガスが必要だ。」主人公カップルのカレの彼女への最後の台詞。アレンらしい一言です。 彼に若かりし頃の自分を投影させていたのかな。 もう80代半ばのアレンの衰えることのない創作意欲、感性の若さには驚かされます。 しかし彼は今非常に厳しい状況にあり、年齢を考えるとこの先彼が再び映画を撮ることが出来るのかは不透明な状況です。 本作は本国アメリカでは未公開となっており、復帰はそう容易では無いのかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2020-12-22 20:54:56)(良:1票)
56.  ザ・ピーナッツバター・ファルコン 《ネタバレ》 
プロレスラーになることを夢見て入所していた施設を逃げ出してきたダウン症の青年と、 職を失い、自暴自棄になっていたアウトロー漁師の2人旅を描く、優しさのあるロードムービー。 本作もアメリカン・ロードムービーらしい風景がある作品ですが、 トウモロコシ畑の中を歩き、自作の筏で川を下り、アメリカ南部の自然の中をいく。 旅の風景が美しく、カントリー調の音楽もいい具合に作品に絡んでいく。 全く華の無い2人の旅に関わることになるダコタ・ジョンソンの透明感のある存在感が光る。 あっさり2人の旅に同行し、一緒にフロリダにまで行ってしまうには説得力に欠けますが、 まあ、フロリダという旅の目的地が示され、2人の旅に同行した時点でこの結末は予想がつく。 ラストも、さも当然という感じでフロリダに向かう3人の姿で作品は終わります。 本作のようなほっこり系の映画にはこういう予定調和がいい。 しかし3人でフロリダへ行こう!と決意するに至る過程はもう少し見せてほしかったかな。 出番は少なかったですが、脇を固めるブルース・ダーンとトーマス・ヘイデン・チャーチがいい味を出している。 プロレス好きにしか通じませんが、ミック・フォーリーとジェイク”ザ・スネーク”ロバーツが見れたのは嬉しかった!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-13 15:20:26)(良:2票)
57.  殺し屋チャーリーと6人の悪党 《ネタバレ》 
ある1人の殺人事件に関わる人々それぞれの思惑が交錯する犯罪コメディ。 この手の映画は個人的にはサスペンスはほどほどにコメディに軸足を置いて、 もうちょっと登場人物をドタバタさせた方が圧倒的に面白くなると思うのですが、 サイモン・ペッグを主演に据えた割には徹底しきれなかった感じです。 ペッグももうちょっと弾けたかったんじゃないかな。 そしてこの手の映画はさて、最後に利するのは誰と誰だ?というのが見どころの1つになるのですが、 そこに関しては最後はうまくまとめてくれましたね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-01 20:39:02)
58.  華氏119
今日は2020年11月8日。 大統領選挙が混沌とする中、アメリカ主要メディアがバイデンの当選確実を報じ、バイデンが勝利宣言を行った。 このタイミングでCSで放送されていたので久しぶりにマイケル・ムーアの作品を見ることにした。 これまでの作品と比べると角が取れている感じですが、彼のことですから当然主張の根底にあるのは反トランプです。 しかし殊更そこだけを強調するのではなく、 アメリカの政治や民主主義の現状、対抗馬の民主党についても冷静に物申す作品となっています。 あまり馴染みのない出来事も取り上げられていますが、相変わらず巧みな構成で分かりやすくまとめられています。 そんな中にも「ブッシュが骨抜きにされるのは快感だったな。」と所々でムーア節が顔をのぞかせてはいますけどね。  「トランプのおかげで僕は目を覚ますことが出来た。今動き出さなければ。その時間はもう無い。」 本作は2018年の作品。トランプが大統領になって2年。そして次の大統領選挙まであと2年。 「119」とは、前回選挙でトランプが勝利宣言を行った11月9日を指すのだという。 これまでの経緯を振り返り、アメリカの現状を見つめなおし、我々は今、何をせねばならないのか。 マイケル・ムーアが本作でメッセージを出すのはまさにこのタイミングだったのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-09 20:02:22)
59.  スターリンの葬送狂騒曲
スターリンの死後巻き起こったフルシチョフとベリヤの権力抗争とソビエトの権力中枢の混乱を茶化して見せるブラックコメディ。 スターリンの死の直前。コンサートとその録音を巡る冒頭からよく出来ています。 その恐怖政治がいかに市民生活の隅々にまで踏み込んでいたかがよく分かります。 当然、その話自体にコメディ的要素は無いのですが、当時の権力中枢にいた人物を演じる主要キャストの演技が素晴らしく、 全編を通して浮足立ったような軽さと、こういう政治ドラマに必須の重みや凄味を全員が見事に両立させてみせる。 終盤、ベリヤが失脚し処刑されるくだりでは、それまでの軽い空気は一変していきますが、 失脚から処刑までを一気に見せる、非常に嫌な空気が漂うその時間帯もまた見応えがある。 本作はロシアでは上映禁止になったという。 製作サイドの意図がどこにあったのかは分かりませんが、それも織り込み済みだったのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-03 20:23:17)
60.  ハリケーンアワー 《ネタバレ》 
今は亡きポール・ウォーカーのほとんど1人芝居の作品。 ハリケーン・カトリーナにより街は壊滅的被害を受け、 出産で妻を亡くし、産まれてきた子どもは48時間は人工呼吸器が外せない。 電気も止まり、オンボロの自家発電機を回すしかない。 その自家発電機を回しても3分しか持たない。しかし、その3分も徐々に短くなってく。 みんな避難してしまい誰もいない病院で、人工呼吸器の中の産まれてきたばかりの我が子に、 君のママはこんな人だったんだと語りかけ、 最愛の妻を亡くした現実を受け入れる暇もない状況で、父として人間的な強さを見せる。 カトリーナが街を襲う直接的描写はほとんど無く、低予算で撮られた作品だと思いますが、 そんなウォーカーの静かなる熱演が胸を打つ作品になっています。 2~3分ごとに発電機を回さなければならないという時間的制約が効いていて、 中盤に遭遇した、置き去りにされた犬も効果的に使っています。 我が子を守るために、略奪目的で病院に侵入してきたクズどもとの戦いや、 仮眠をとることも少しの休息を取ることも許されない状況が 1人芝居で単調になりがちな作品にあって、巧くサスペンス的空気を作っています。 48時間。我が子を守り抜いたラストの父の姿がいい。 鑑賞前はよくあるパニックものかと思っていたのですが、意外な掘り出し物でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-06 18:46:59)(良:1票)
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