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DONGYAOSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  風の谷のナウシカ
フランク・ハーバートの長編SF小説「砂の惑星」を、東映動画のテイストでアニメ化。本作の絵コンテのようなコミックは、アニメ専門誌(アニメージュ)に掲載され、本作公開後何年も連載の続いた(休載が長かったせいもありますが)大長編となりました。構成能力のたいへん高い'60~'70年代の東映動画で仕事をしてきた宮崎だけあって、とりとめのない断片的なエピソードを1本の映画にうまくまとめてあります。また、メーヴェという小道具を出したことで、当時の宮崎の持ち味であるスピード感を、たっぷりと見せてくれています。脚本は、「砂の惑星」をベースにした壮大な設定からはみ出して見える思慮不足が、残念。主人公のナウシカは、同胞やオームには深い情けを見せるのですが、同胞でない人間の命はかなり軽んじています。人から嫌われるオームになぜ執着するのか、書き込みが足りなかったように思います。たとえば、ゴキブリと心を通わせる少女がいたら、それはかなりマズい。「かわいそうに」と言って、ほほすりよせるのは、さらにマズい。それを正当化するには、よほど強い説得力が必要なはずです。本作は、1984年、アニメブームに便乗して製作されました。当時のマニアを狙ったのですが、精密な世界観よりもむしろ、宮崎の固執する美少女キャラクターが大きく注目される作品となりました。 原画には、アマチュアの庵野秀明が参加しています(20数名のうちの1人)。
4点(2004-06-25 06:40:55)(良:1票)
42.  フィッシャー・キング 《ネタバレ》 
失ってはいけないものを失ってしまい、立ち往生してしまう。先に進むためには、失ったものを取り戻すか、代わりのものを見つけるしかありません。いずれにしろ、時間は容赦なく過ぎてゆきます。本作の主人公である2人の中年男性は、失意から立ち直るきっかけを欲しがっています。本作は、彼らがそれを手に入れるまでの過程を、苦悶ではなく、慈悲の目で見ています。監督は、テリー・ギリアム。本作の6年前に製作した「未来世紀ブラジル」のテイストを残し、大人の寓話を描いています。傑作です。
8点(2004-06-24 14:22:32)
43.  ペイ・フォワード/可能の王国 《ネタバレ》 
原作は、キャサリン・ライアン・ハイド。ハイドは、ペイ・イット・フォワード財団(趣旨は映画と同じ)を設立した、ある種の典型的なアメリカ女性です。「気の毒な人を助ける」ために、「(ハイエナのように)気の毒な人を見つける」、または「気の毒な人を作る」意図が見え、興ざめする部分があります。しかし天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの熱演は、本作への疑いをしばし忘れさせてくれました(オスメントのキャストが決まると、オスカー俳優たちが続々と出演に名乗りを上げたそうです)。物語の結末は、「ペイ・イット・フォワードを広げるには殉教者がいる」というハイド女史の計算があったからのような気がしてなりません。原作はそのあたりをもっと巧みに描いていますが、いずれにしろ、私にはたいへん後味の悪いものでした。
2点(2004-06-24 12:20:42)
44.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 
本作は、障害者やネイティブアメリカンといった「差別される人々」を、ジャック・ニコルソン扮するマクマーフィの暖かい視点で描いています。本作の主人公マクマーフィは、虐げられた人々を自分と対等に扱います。障害は、その人の人権を奪ってよいという理由にはなりません。仲間(ビリー)を殺されたマクマーフィの怒り、マクマーフィを殺さなければならなかったチーフは悲しみが、人間の尊厳とは何か、切実に私たちに問い掛けてきます。 前部前頭葉切截術は、日本でも「本人の了解なしに医師の判断で」行われていました。結果、1979年にはロボトミー殺人事件という悲劇が起きています(日本精神神経学会は「精神外科を否定する決議」を1975年に可決)。ネイティブアメリカンの人口は、合衆国設立からわずか2世紀で数パーセント(10分の1以下)にまで減少しました。
8点(2004-06-24 08:06:58)
45.  スター・トレック2/カーンの逆襲 《ネタバレ》 
カーンは、1967年放送の「宇宙の帝王」で初登場します。20世紀の遺伝子工学で作られたカーン率いる超人たちは、叛乱を起こしたため、冷凍保存されて地球から追放されます。偶然から宇宙の彼方で彼らを救助したカークでしたが、カーンによってエンタープライズ号とそのクルーたちを奪われそうになります。このため、カークは超人たちを、人間が居住可能な惑星セティアルファ5に下ろすことにしました。カーンはエンタープライズ号の女性クルーを娶り、希望を抱いて新天地に降り立ちます。----本作では監督がロバート・ワイズからニコラス・メイヤーに代わり、エンターテーメント色を強めています。スポックの死は、次回作で生き返るとはいえ、英断だったと思います。難を言えば、カーンの復讐までの経緯、スポックとカークの関係など、テレビシリーズを知らなければよくわからないことがあり、はじめてスタートレックに触れる人たちにとっては不親切です。あとほんの少し、説明をしてくれるとよかった。トレッキーにとって本作は、繰り返し何度も観て楽しむことのできる傑作です。トレッキー入門のための作品としても、おすすめできます。
7点(2004-06-23 22:29:50)
46.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
原作は、アンソニー・バージェス。バージェスは、妊娠中の妻が4人の米軍兵士に乱暴を受け子供を流産した悲劇を経験しています。本作の主人公アレックスは、決して時代のアンチヒーローではありません。しかし本作を誤解した若者たちが事件を起こし、キューブリックはイギリスでの上映を打ち切ることとなりました。本作は、暴力シーンがあまりにも凄惨であることから、近未来という設定をとり、できる限りリアリティが排除されています(原作も同じ)。そうしたアプローチが功となり、同時に無責任な印象も与えています。 ---------------本作、および米国で出版された小説には、原作(英国版)の最終章が欠落しています。この結末では、自我を取り戻したアレックスが、これまでの生き方にむなしさを覚えます。
5点(2004-06-23 14:53:40)
47.  2010年
原作者のアーサー・C・クラークはハイアムズから本作の脚本の共同執筆を打診されますが、「2001年宇宙の旅」で命を縮める思いをしていたため、これを断ります。このためクラーク監修のもと、ハイアムズが脚本を書き起こしました。本作(映画)では、国家間の戦争と平和が大きなテーマとなっています。しかし、それをメインに置くあまり、宇宙、生命、未知への好奇心が伝わりにくくなっています。前作やクラークが描く「2001年宇宙の旅」シリーズ4作の魅力は、われわれがまだ目にしたことのない宇宙、テクノロジーの執拗な描写にありました。フロイトのナレーションが過剰で、シーケンスを減らすために無理矢理入れている印象を強く受ける点も、「2001年宇宙の旅」のファンから本作がなかなか受け入れられない理由であるように思います。
6点(2004-06-23 12:31:49)
48.  スター・トレック(1979)
娯楽作品の中には、製作発表と同時にもうすでに一部の観客の中で映画が始まっている、というものがあります。本作が、そのひとつ。監督は、あのロバート・ワイズ。黒澤明がガッチャマンを映画化する、というようなもので、ファンは大喜び。案の定、レナード・ニモイの出演拒否、ダグラス・トランブルが病気で降板、ラッシュを観たワイズがカンカンになりまるまる1本撮影し直した、などなど、さまざまな情報(憶測)が飛び交い、ファンを大いに楽ませてくれました。本編ですが、ワイズらしい本格SFの真面目な作品。出来は、よい。ただし、テレビのスタートレックシリーズは、設定こそ本格SFであったものの、中身はSF娯楽アドベンチャーでした。「別にこの作品は、スタートレックでなくてもよかったのではないか?」ということを、ファンの多くにすぐに気がつかれてしまったのが本作の悲劇でした。
6点(2004-06-23 11:11:35)
49.  2001年宇宙の旅
本作はアーサー・C・クラークの複数の短編小説を原作とする予定でしたが、最終的に「前哨」のみが残されました。クラークとキューブリックの双方でアイデアを出し、まずクラークが「前哨」を原作とした長編小説を書き上げる。その小説をベースに、脚本を書き起こす方法で製作が進められました。その作業がいかに過酷なものであったかは、クラーク著「失われた宇宙の旅2001」で知ることができます(後年、同じ制作方法でブライアン・オールディの短編をモチーフしにた映画「A.I.」の製作を開始しますが、それが完成することはありませんでした)。難解と言われる本作(映画)の理解を深めるには、クラーク著「2001年宇宙の旅」を読むのが手っ取り早いでしょう。もちろん、小説を読まずに、本作(映画)にある材料の中から自分で解釈を見つけてゆくのも楽しいと思います。本作は、意味のない謎だけを残して逃げ出してしまう最近のマニア向けムービーとは、決定的に違います。2001年を経過した今でも、色あせることなく、私たちの知的好奇心をあおり続けています。
9点(2004-06-23 08:29:06)
50.  野性の証明 《ネタバレ》 
原作は森村誠一の小説「野生の証明」。「黒の十字架」というリンク作品も発表されています。本作では、日本の中の独立国・F県羽代市にはびこる悪を暴こうとする元自衛隊員・味沢(高倉健)が描かれています。味沢は、東北の寒村で大量虐殺事件で生き残り予知能力を身につけた少女・頼子(薬師丸ひろ子)を養女にしています。映画の後半は原作から離れ、羽代市の有する軍隊vs.健さんの戦闘がメインに。小説のエンターテーメント性をさらにエスカレートさせた本作には、ミステリー、アクション、SF、戦争、ヤクザ、政治劇、ファミリー、あらゆるジャンルの要素が詰め込まれています。当時、角川の看板作家、横溝、森村のファンには、10代の少年たちが多く付いていました。本作は、当時の角川映画の中でもっとも強く若者層を意識した作品です。長ドスを短銃に持ち替え、絶望的とも思える巨大な悪に立ち向かってゆく健さんの姿に、全国の少年たちがしびれました。ーー夏八木勲は不器用な役者で、作品によってはとんでもない演技をしてくれるのですが、本作では役にぴたりとはまっていました。
7点(2004-06-22 19:00:02)(良:1票)
51.  スパイダーマン(2002) 《ネタバレ》 
摩天楼を飛び交うシーンは、壮快。このシーンだけのために、劇場に足を運んだ人も多かったのではないでしょうか。脚本は、アクションヒーローものとしては悪くはないのですが、素直すぎて面白みに欠けています。実験の失敗により超人・二重人格となったノーマン・オズボーンのキャラクター設定が安易で、お面をかぶったジャンキーにしか見えません。ノーマン=グリーン・ゴブリンの正体を最初から晒さらない、などの演出があっても良かったように思います。ヒロインとなるMJは、器量がよくなく、育ちが悪く、身の程知らずにも女優になろうとしていて、すでに高校時代のクラスメート2人と関係を持ち、3人目を口説きはじめているーーー魅力がないと、というよりは、たいへん痛い女性として描かれています。本作は、原作(コミック)の持つ暗さを残そうと努力しているのですが、やはりこれはヒーロー映画であることを第一に考えてほしいと思います。CGは、使い過ぎの印象があります。経費削減のために、どの映画でもCGが使われるようになりましたが、ポイントは押さえてほしいと思います。グリーン・ゴブリンは、アメリカの子供受けしそうなデザインでしたが、日本の大人としてはもっと渋いデザインにしていただきたかった。ともあれ、次回作を楽しみにしています。
6点(2004-06-22 15:16:33)
52.  インデペンデンス・デイ
故・淀川長治さんの評「アメリカ映画はゼニをもうけるためなら何でもやってみせる、そのゴールドラッシュ精神がここにあふれ、これを見るこちらはあきれてその根性を楽しんで“目”で見とれきればよい」まったく同感です。しかし、2時間25分は長い。本作は大作であることを主張するため、無理に時間を引き延ばしているようにさへ思えます。エピソードを整理して、2時間以内に収めてほしかった。本作公開の翌年(1997年)、小説「3001年終局への旅」が出版されました。その結末が「インデペンデンス・デイ」に似ていることについて、著者アーサー・C・クラークが同書の解説で触れています(「おそらく」偶然だろう、としています)。
4点(2004-06-22 11:30:23)
53.  レザボア・ドッグス 《ネタバレ》 
脚本はアメリカの現代文学、演出はオフブロードウェイの舞台を、わざと臭わせています。ストーリー重視で軽んじられる傾向にあった言葉(台詞)にこだわり、アメリカの古典映画を再生してくれました。本作は、米国人よりもむしろ(日本を含む)外国人受けするのでないかな、と思いました。「地獄の黙示録」の主役降板以来、不遇にあったハーベイ・カイテルが、華のある演技を見せています。彼とジョン・トラボルタを再発掘してくれたタランティーノには、感謝しなければなりません。
7点(2004-06-22 06:55:24)
54.  A.I.
ブライアン・オールディスの短編 「スーパートイズ/いつまでもつづく夏」をモチーフに、キューブリックはオールディスと共同で脚本の執筆を開始します。「2001年宇宙の旅」と同じ方法を採ったわけですが、その過酷な作業に耐えかねてオールディスは逃げ出し、映画化はお蔵入りとなります。本作は、「いつまでもつづく夏」、スピルバーグによる映画化を受けて書かれた「冬きたりなば」「『季節がめぐりて」をモチーフにしています(内容はだいぶ異なります)。本作の主役のハーレイ・ジョエル・オスメントが、すさまじい演技を見せています。しかし、ロボットの流す涙に同情するのは難しい。くりかえされる機械の台詞に、しつこさばかりを感じてしまうのが、とても残念でした。
5点(2004-06-21 16:53:13)(良:1票)
55.  ブルークリスマス
UFO信者で有名な倉本聰脚本の、いわゆる最低映画。本作の1年前に公開された「未知との遭遇」のヒットに便乗して製作されました。しかし本作は、信者が正気を失って書いた脚本であったため(迫害されるUFO信者がテーマ)、一般の方が観るのはかなり辛い作品となってしまいました。
1点(2004-06-21 14:10:31)
56.  ルパン三世 カリオストロの城
映画ルパンシリーズ第一作「ルパン三世 ルパンVS複製人」は、アニメブームの勢いで興行的にある程度の成功を収めました。しかし、テレビ放送の旧ルパン三世を支持していたファンからすると、たいへん残念な出来。第二弾となる本作「カリオストロの城」は、前作に幻滅したファンがルパン三世から離れていってしまったこと、宮崎のキャラクターデザインがルパン三世のイメージを崩していたこと、ポスターのデザインセンスが悪かったこと(インターネットのない時代、それはとても重要なことでした)、旧ルパン三世のファンが支持していたのは主に大塚版であり、宮崎ではなかったことなどから、映画の入りはたいへん悪かったと記憶しています。本作の評価が高まったのは、ロードショーが終わったあたりから徐々にでした。私が本作を観たのは、公開から1年後、場末の映画館で。スピード感のあるアクション、完成度の高いストーリー(実際は製作時間がなく、小説などから舞台やエピソードをいただいて話を作ったと、後に宮崎が話していました)、たいへん魅力のある作品でした。
7点(2004-06-21 10:54:10)
57.  蒲田行進曲
風間杜夫、原田大二郎が華のある役者ではないため、物語に入り込みにづらかった(2人は映画2大スターの役)。風間は仕方ないとして、橘役は別の役者をキャストするべきだったように思います。つかこうへいの脚本にしてはテンポがよくなく、深作欣二との相性に問題があったのではないかとさへ考えました。後半の話は「階段落ち」が中心となるのですが、この階段の撮られ方が恐怖に欠いていて、説得力を失っています。脚本の中にある「人情」も、うまく表現できていませんでした。本作の価値は、つかこうへいの名を一気に世に知らしめたということに尽きると思います。
6点(2004-06-21 07:19:07)(良:1票)
58.  宇宙戦艦ヤマト 《ネタバレ》 
マンガ少年の人気アニメ投票1位を受けて、公開されました。プロデューサーの西崎によると「宇宙戦艦ヤマトは2部構成。1部は、イスカンダルに到着するまで。2部は、イスカンダルからの帰還を描くことになる。1、2部ともテレビ版の再編集ではなく、劇場用にあらたに制作しなおしたものとなる。1部の制作はもうすでに終了している。2部は1部から半年後に公開する予定」とのことだったのですが、実際に劇場用に加えられたのは、死亡したスターシャのメッセージ再生シーンのみ(2部が公開されることもありませんでした)。もっとも、当時はアニメという言葉さへ浸透していなかった時代。劇中、デスラーの肌の色が白から緑に変化するとか、加藤を演じる声優が前半と後半で別人だとか、気にする人はいませんでした。それよりも、本作はそれまでのテレビアニメになかった試みと冒険、熱意に満ちあふれていました。スターウォーズと同じで、ヤマトは映画作品というよりはイベントとして、中学、高校生を中心にファンを増やしてゆくことになります。私は、スターウォーズが日本で今ひとつ振るわなかったのは、もうすでにヤマトが日本にあったからだと思っています。今なら作ることは不可能であろう「第二次世界大戦のリベンジ」とも思えるストーリー。現在のテレビアニメと比較すると、絵の荒さ、構成のお粗末さなどが目立ちますが、日本のアニメを変えたことでも(産業を作ってしまった)、歴史的資料として一度は観ておくとよいかもしれません。
6点(2004-06-21 03:01:52)(良:1票)
59.  寝盗られ宗介 《ネタバレ》 
同タイトルのNHKテレビドラマ(萩原流行・大竹しのぶ主演)がたいへん良く出来ていたため、期待半分、不安半分で鑑賞しました。原田芳雄は、弱みを見せることを許されない悲しい中年男。藤谷美和子は、強がる男がいかにも惚れてしまいそうなキュートで馬鹿な劇団女優を、見事に演じてみせました。藤谷は、こんなによい女優だったのだろうかと、とても驚きました。つかこうへいが書いた「寝盗られ宗介」には、長編小説、短編小説、戯曲があります。本作は、長編小説をベースにしています(ただし、つかのこの時期の長編小説は必ずラストがアンハッピーとなります)。豚と猫を掛け合わせた家畜「ぶたねこ」が登場する無茶なエピソードが妙にリアルで、おかしかった。本作は、私がつかこうへい映画でもっとも好きな作品となりました。
8点(2004-06-20 18:04:58)
60.  Kids Return キッズ・リターン 《ネタバレ》 
本作は、何の予備知識もなしに、映画館でオープニングクレジット終了直後から観たため、長い間、北野映画だとは気がつきませんでした。ただ、たいへん心に残った映画でした。速撮りの代償として、北野映画はどれも完成度が低いのですが、本作は例外です。誰もが思い当たる青年期の挫折を、厳しさと優しさの混在した視点で丁寧に描いた、思い入れのしやすい作品です。ただし、挫折する青年たちとは対照的に成功に向かう漫才コンビとマネージャーは、嘘くさく、(ウサギと亀、とでも言いたげで)鼻につきました。金子賢の演技は、すばらしかった。安藤政信も熱演でした。
8点(2004-06-20 16:15:57)
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