41. フラガール
よくできているし純粋に楽しんで見れた。王道だとかベタだという声もあり事実そういう部分はあるのだが、この作品においてはその点は批判されるに全く値しない。むしろそれをここまで見せきったからこそ、この作品の評価は高い。王道やベタなだけの作品なら、この作品はここまでの評価を得ていないだろう。ベタな王道を気持ちよく見せきった、腕のある良作。 [DVD(邦画)] 8点(2007-11-20 13:08:28) |
42. 鬼が来た!
素晴らしい出来。喜怒哀楽あらゆる要素をうまく取り入れ、かつ絶妙にまとめてあり見ごたえ充分。味わいに奥行きがあり、なかなかお目にかかれない上質な作品。 [DVD(字幕)] 9点(2007-11-20 12:53:02) |
43. エターナル・サンシャイン
なんてことない普通の映画。ごくごく単純な話をあえて複雑に見せる演出は、意図が見えすぎていてむしろチープかつ不快に感じる。この手の、あなたはわかりましたか?的な作品は、えてして高く評価されていることが多いが、レビュー自体も吟味しないと、見てみるとこれがそこまでいいか?と思うことが多い。斬新さや完成度以前に、小手先のテクニックばかりでキャラにも魅力がなく、心に残る作品にはほど遠い。 [DVD(字幕)] 5点(2007-10-18 14:47:04) |
44. ナチョ・リブレ/覆面の神様
ジャック・ブラックとプロレスが好きなら何となくでも見れるだろうが、そのどちらにも当てはまらない人には退屈この上ない作品になるだろう。ジャック・ブラックをもってしてもこの出来では映画としての評価は駄作としか分類できない。一見すると面白そうと期待してしまうだけに落胆も大きい。 [DVD(字幕)] 4点(2007-08-14 12:33:48) |
45. 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル
駄作。原作の魅力が見事なまでにぶち壊し。あの素晴らしい原作『花田少年史』をどういじるとこうなってしまうのか?というよりも、なぜあそこまで変える必要があったのか疑問でならない。原作の中からそのまま抜き出すだけ傑作を約束された素材を、よくもここまでくだらない作品にできたなと、ある意味脱帽。花田少年史フリークとしては、観賞後しばし呆然としてしまった。花田少年史という部分をタイトルから抜いてほしい。 [DVD(邦画)] 3点(2007-08-11 11:20:04) |
46. 大奥(2006)
可もなく不可もなく淡々と進む時代劇。TVドラマ版のノリをパワーダウンして短くまとめた感じ。当然無難な出来に落ち着く。TV特番ではなくわざわざ映画にしたほどの魅力は何も感じないが、大奥シリーズが好きな人なら普通に楽しめると思う。 [DVD(邦画)] 6点(2007-08-11 11:07:45) |
47. ファイナル・デスティネーション
面白そうに始まって、普通に終わっていく。ご都合主義ありありではあるが、それなりに楽しめる。瞬発力で見せるホラー映画。 [DVD(字幕)] 6点(2007-08-11 10:58:23) |
48. アイ,ロボット
今さらなにゆえにこの作品なのかと首をかしげたくなるような駄作。使い古された素材を、まったく新しい切り口なしに見せる神経を疑う。一部の映像以外は何も見るべきもののない映画。 [DVD(字幕)] 3点(2007-08-11 10:49:54) |
49. 嫌われ松子の一生
ミュージカルの良さを映画にうまく落とし込んだ快作。曲に合わせて一気に見せる手法は本来の映画とは一線を画すものではあるが、これはこれで十分楽しめる。個人的には、いくらでも削れるような部分をさも叙情的にだらだらと見せられる映画よりは、こちらの方がすっきりテンポよく見れて好み。ただミュージカル風ゆえの限界も感じる作品だった。 [DVD(邦画)] 8点(2007-08-11 10:40:50) |
50. 千年女優
駄作。あくまでも、それっぽい造りなだけ。美麗なアニメーション技術に頼っただけの作品で中身がまったくない。アニメだからまだ間がもった感じ。最後の台詞もどういいように解釈してもナンセンス。 [DVD(邦画)] 3点(2007-06-29 21:54:40) |
51. ホワイト・オランダー
淡々と進むストーリーとは裏腹に観ていて飽きのこない秀作。そうそうたる豪華なキャスト陣の演技もさることながら、喜怒哀楽を散りばめながらも微妙な演技が必須であった主人公役のアリソン・ローマンの絶妙な演技がすばらしかった。若いのに良い演技をするなと感心していたが当時のアリソンの年齢を知って二度ビックリ。幼さの残る年齢かと思いきや、どうりで幅のある演技ができるわけだと納得した。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-23 23:56:36) |
52. ブロークバック・マウンテン
使ったネタ自体は業界的にも目新しさがありその点だけでも評価に値するとは思うが、いかんせん肝心の主要人物に人間味が無い。同性愛を扱った作品というだけで、主要人物に奥行きが感じられないために感情移入してみることができない。そこに行き着く過程などの、人間味ある描き方に成功していればネタの目新しさとともに傑作になったのではと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-23 23:42:34) |
53. サイレントヒル
息もつかせぬ展開ながらまったくもって作品に入っていけないという、ある意味珍しい作品。興味をそそるいろいろな仕掛けを投げているのだが、それがこちらにまで届かず、見せられている感が強い。スタイリッシュな映像や雰囲気は好感が持てるものの、それ以外に見るものが無い。おもしろそうなものを吟味せずに詰め込んで、消化できないまま破たんしてしまった感じ。 [DVD(字幕)] 3点(2007-06-02 19:48:37) |
54. オー・ブラザー!
けして悪い作品ではないが、コメディとして期待するとあまりに展開が淡々とし過ぎな感じ。ただ劇中に散りばめられた心地よい音楽が、作品全体を底上げして見るにたるレベルに押し上げている。この音楽がとても良く、もし無ければ本当につまらない作品になっていただろう。ただ何となく流しておきたいようなBGM的作品。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-16 23:15:16)(良:1票) |
55. セブン
とても良くできていると思う。少なくとも平凡なサスペンスとは一線を画す出来映え。全編を通して心地よく続く緊張感、なるほどと思わせる意外性など、どれをとっても穴と感じる程の穴がなく完成度は高い。加えてスタイリッシュな画面と、今さらながら久々の快作。これは傑作と言ってもいい作品だと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2007-05-16 23:05:23) |
56. 蝉しぐれ
久々によくできた邦画だった。市井の人間に目を向けた原作の力量が感じられる。いくつかの御愛嬌はありながらも、個人的には不快になる程ではなかった。むしろいい箸休めと言った感じ。劇中通して写し出される日本の自然美や情感も良い。時代劇に見る木村佳乃は普段よりも魅力的に見えた。もっと出番を増やしてほしかったと思う。全編通して心地良さの感じられる作品であった。 [DVD(邦画)] 8点(2007-04-05 17:09:14) |
57. キング・コング(2005)
映像は綺麗でよく出来ていた。セリフも少なめでまさに観る作品といった感じ。突っ込み所は多いものの、それを感じさせない迫力ある画面がテンションを保ってくれる。ただ…、どうしても3時間は長い。劇中に満載されている不必要なシーンをカットすれば、もっとクオリティの高い傑作になったのではないだろうか。3時間の映画にする必要性が全く感じられないため、作品の持つポテンシャルよりも低く評価せざるを得ないのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-12 22:24:06)(良:1票) |
58. スピード(1994)
エンターテイメント性は抜群の作品。終止飽きさせない緊張感を提供してくれて一気に見きれる。ただし派手に見せたいがゆえのありえない点も散見。あり得るのか、被害としてはどちらが大きいのかなど、首をかしげざるを得ない無理な展開も多々ある。ある意味やりたい放題。それでも楽しめるという点において言えば快作と言えるだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-11 11:52:23) |
59. LOVERS
これが本当にチャン・イーモウかと思うくらい期待を裏切られる出来。確かに映像の色彩美は観ていて気持ち良いし、伏線のネタも良く出来ている。しかしながら本当にそれだけ。それ以外は何も見るもののない上っ面だけの薄っぺらい作品。逆にこれだけの長所がありながらこの程度の観賞後感だというのがすごいと感心してしまうほど。先に挙げた長所ゆえ5点だが、正直もっと低くてもいいくらい残念な作品。 [DVD(吹替)] 5点(2007-02-20 04:54:00) |
60. ガタカ
ジュード・ロウの演技などはかなり秀逸。中身もあるし感動もある。だがいかんせん、全編通してのテンションの低さゆえに盛り上がり切れない。合点の行かない点も多い。内容は味があるもののあまりに淡々と進む展開や作りの甘さに高揚感が欠けるのは否めない。もう一点、この作品のジャンル分けがサスペンスになっている場合が多いが、これはサスペンスではなくヒューマンドラマである。何に期待して観るかによって評価が違ってくると思うので良質のサスペンスを期待するのであれば注意すべき。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-15 23:36:08)(良:1票) |