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たくわんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
まず最初に「お見事!」と言わせて頂きたい。 冷静に観れば突っ込み所満載だが、エンターテイメント最優先のスパイアクション映画に対し真面目に突っ込むのは無粋と言う物。 チームプレーに徹した作品ながらいかんせん地味だった一作目、トム・クルーズとジョン・ウーの自意識が良くも悪くも暴走した二作目、方向性が定まらず中途半端だった三作目、賛否両論有ったであろうこれら過去3作を基本に、まさに大団円と言っても過言では無いまとめ方をした製作陣に対し素直に拍手を送りたい。 個人的にはアクションシーンを演じるトム・クルーズが明らかに乗り気では無いと思わせる演出となっていて、それに呼応するかの様に後継者か?と思わせる様にジェレミー・レナーが登場し、それが1作目へのオマージュとも言えるシーンに繋がる構成がとても嬉しかった。 次回作が有るのかどうかは判らないが、例えトム・クルーズが最前線で活躍しない構成で有ろうとも、今回の様なエンターテイメントに徹したスパイアクション映画らしいレベルの高いチームプレーを堪能させてくれるなら、私は喜んでお金を払って映画館に足を運ぼうと思う。 最後に一言、もし時間が有るのなら過去3作品を予習してから行くと面白さ倍増と思いますのでお薦めします。 
[映画館(字幕)] 9点(2012-01-03 13:50:57)
42.  インセプション 《ネタバレ》 
劇場で鑑賞しなかった事を後悔している。 これこそ映画と言うエンターテイメントの白眉。 一言叫ばせて欲しい「で、どっちなんだ~!!!!!」  
[DVD(字幕)] 9点(2011-05-03 18:41:59)
43.  エンジェル ウォーズ 《ネタバレ》 
【はじめに】まず言いたい。この邦題は史上最低だ。 宣伝マンは中身を見ていないのでは無いか? そうは言っても、派手なビジュアルと扇情的なタイトルが無ければ客を呼べないのも事実で有り、かく言う私も綺麗な外人のお嬢様方が派手な衣装でマシンガンをぶっ放すビジュアルにやられたから観に行ったのもまた事実。 複雑な心境だ。 もう一つ、近場のシネコンでは何故か吹替版しか公開していなかった。 わざわざ遠い映画館まで字幕版を観にいったが、これも納得できない。 選択の自由を観客に与えて欲しい。 【本題】他レビュアーの皆様も書かれている通り、ザック・スナイダーの脳内世界が炸裂しまくっている。彼とは話が合いそうだ。 冷静に考えると本作は悲惨極まりない話が背景に有り、少しの希望も無い中で妄想世界に逃げ込むしかなかった主人公の心情は察するに余りある。妄想世界で展開される戦闘が激しければ激しいほど、実世界で主人公に突きつけられている事実は悲惨な訳で、初回と二回目では感想が大きく変わるのではないかと思う。一本の映画で観た人なりに色々な解釈が出来るので、仲間同士でわいわい感想を語り合うには格好の作品だろう。個人的にはロケット役のジェナ・マローンにやられた。もう一回、絶対に観に行くだろう。このレビューを読んだ皆様も先入観を持たずに素の状態で是非ご覧頂きたい。
[映画館(字幕)] 9点(2011-04-18 21:18:18)(良:1票)
44.  ジャスティス・リーグ(2017) 《ネタバレ》 
【前置き】 8点は「ザック・スナイダーカット」の点数です。 評判の悪い劇場公開版は観ておらず、ザック・スナイダーカット鑑賞後に比較の意味で観てみようかとも思いましたが、 他レビュアー諸氏の意見を読み止める事にしました。  【本題】 4時間もの長尺ですが、全く飽きません。 他レビュアー諸氏の感想と同じになってしまいますが、登場するヒーロー達、特に本作が実質初のお披露目 且つ実質主人公とも言えるフラッシュとサイボーグを掘り下げるシーンがとても充実しています。 両名とも荒唐無稽過ぎるキャラですし、しかもサイボーグに至っては悲惨極まりない出自を経て登場に至っている事も有り、 スーパーマン・バットマン・ワンダーウーマンにそれぞれ個別タイトルの作品が存在する様に、本作位の時間を割いて丁寧に描写しなければ、両名共に薄っぺらい存在になっていたかと思います。(恐らく、劇場公開版の評判が悪いのはこの点かと) 本作以降のスーパーヒーロー達の活躍はDCユニバース再構築とやらで残念ながら観られない様で残念です。 皆さん本当に当たり役なので、大スクリーンで活躍する姿を観たかったのですが。  「フラッシュ」は劇場公開されている様ですが、評判が芳しくない様で劇場に足を運ぶべきか迷っています。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-06-19 10:15:39)
45.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
他レビュアー諸氏の辛口批評を目の当たりにしてビビっております。 すみません、私はオオカミとして生きていく事を決めた息子を送り出す母、 「しっかり生きて」と言う台詞、そして崖の上で凛々しく遠吠えする息子狼の姿、 と言う一連の描写を経て涙腺崩壊致しました。 主人公である母親の言動等、たしかに突っ込み所満載の映画なのかも知れませんが、 女手一つで育て上げた子供達が立派に成長し、それがどの様な形であるにせよ、 子供達本人が納得した上で次のステップに踏み出す姿には人間の琴線に触れる普遍的な何かがあるのかと思います。 他にも、自らの秘密を打ち明ける雪と草平のシーンも素晴らしいと思いました。 良い時間を過ごさせて頂きました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-06-14 14:06:08)(良:2票)
46.  スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット 《ネタバレ》 
いやー、やっと鑑賞出来た!! 荒巻監督、ついに悟りの境地に到達したかと。 前半で各キャラの紹介はするものの、後半は皆スーツのフェイスガードを下ろしっぱなし。 キャラ付けを敢えてしないのは物凄く新鮮。 利口そうな表現を敢えてすると、「兵士の無個性化=個を重んじる事への冒涜=戦争批判」になるかと。 いや、実はそこまで難しく考えてなくて、単にキャラの顔を出すのが面倒くさかっただけかも笑。 あとエロ要素が少ない、これはマイナス要因。 いずれにしても、次作楽しみにしてますのでよろしくお願いします!!
[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-04 10:52:35)
47.  パリのどこかで、あなたと 《ネタバレ》 
これは望外の拾い物でした。 普通の人達の普通の日々をさりげなく取り上げる類の作品、私大好きです。 フランス映画はこの手の作品で本当に粒ぞろい。 そう、人は皆色々と悩みを抱えながらもささやかな楽しみを生きがいに皆頑張って日々を生きている。 前向きにならないとね。 主人公二人が徐々にポジティブになっていく様子、「おお、そう来たか!」と思える感じの良いラストシーン。 全く派手では無いけれど、心にじんわりと染み入る良い映画です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-01 10:04:24)(良:1票)
48.  The Witch/魔女 《ネタバレ》 
いや~面白かった! 前半と後半の作風の違い、特に後半からのドライブ感が物凄い。 設定自体は既視感の有るものだけれど、そんな事など大した事では無いと思わせる程の作品の勢いが物凄い。 韓国映画独特のあざとさ・わざとらしさが本作の場合はプラスに効いている。 それなのに二部作かい! 生殺しだ!! 早く続編観せろ!!!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-10-12 11:34:36)
49.  彼らは生きていた 《ネタバレ》 
軽い気持ちで観ると横っ面を張り倒された様な気持ちになる作品。 途中からカラー化(これがまたすこぶる良く出来ている)してからの映像の持つ重厚感・迫力はとてつもない。 劇場で観ればよかった。その分落ち込む度合いも凄いと思うが。 余計な音楽・ナレーションが無く、生き残った古参兵の昔語りのみと言う構成も真実味が増し胸に迫る。 中盤の凄惨な描写は実物で有るが故に正視する事が難しい。 この作品を世の中の馬鹿な政治家共に観せてやりたい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-30 10:41:07)
50.  サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ- 《ネタバレ》 
秀作。 冷徹なまでの割り切り。 この手の作品は主人公が障害を乗り越え立ち上がるお涙頂戴の描写になりがちだが、そんなものは皆無。 コミュニティでの束の間の安息の後、一縷の望みを託し大枚はたいて受けた手術が起死回生の結果とはならない人生の非情。 ラストの収音マイクを外した時の主人公の表情は、諦めとも決意とも言えない、達観した何かを感じさせる感動的な描写だった。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-03-30 10:53:40)
51.  Away 《ネタバレ》 
東京国際映画祭で最も観たかった作品ながら、都合が付かず泣く泣く鑑賞を断念。 なので、思いの外早く正式劇場公開となった事に先ず感謝。 全体的には期待に違わぬ良作、よくぞこれだけの濃密な「絵」をたった一人で3年も掛けて作成したと思う。 登場人物は全く喋らない。 そもそも人間は一人しか登場せず、相手は動物ばかりなので喋る必要が無い。 何も人間に喋らせない事が逆に観る側の想像力を掻き立てる事になり、これは上手い演出だと思う。 想像するに、これ即ち作成途中のジルバロディス監督の心情・状況を反映しているのでは無かろうか。 物語も至ってシンプル。 原因は不明ながら事故を起こした飛行機から独りパラシュートで生き残り、 何処かの島にたどり着いた主人公が得体の知れない「何か」の追跡を受けながらオートバイで島をツーリングし、 人間が住んでいるであろう街に向かう...と言うお話。 シンプル極まりない構成だが、ジルバロディス監督渾身の「絵」の力、そして秀逸な音楽の効果も有り飽きる事は無い。 道中で主人公は様々な自然の中を疾走るのだが、その全てがとにかく気持ちの良い風景・描写なのだ。 広告宣伝でも使用されている鏡面の様な湖を疾走る場面、これは本当に素晴らしかった。 バイクでツーリングしてる時に気持ちの良い風景の中を走る行為は、実際にそれを体験した事のある人しか判らない感覚を得られるのだが、 それに近い物を感じられた。恐らくジルバロディス監督は自身でもオートバイで旅に出た経験が有るのではないだろうか。 満点では無い理由の一つは恐らくシングルエンジンであろうオートバイのアイドリング音がハーレー(二気筒)のそれだった事と、 得体の知れない「何か」が一体何だったのかが最後まで判らなかった事。 あんな恐ろしいのがうろついていたら、街に住む人たちは気が気じゃないだろうし・・・ 詳細な説明を求める作品では無いのだけれど、そこが気になってしまった。 本作は2020年の劇場鑑賞最後の作品。 コロナの影響でとんでもない一年になってしまったけれど、最後の劇場鑑賞を本作で締められてよかったと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2021-01-13 14:55:31)
52.  燃ゆる女の肖像 《ネタバレ》 
ラスト数分の描写に本作で描かれた全てが濃密に凝縮されている。 派手な色恋沙汰を期待すると肩透かしを喰らう。 主演二人の表情の変化を観ながら物語に浸れる作品。
[映画館(字幕)] 8点(2021-01-11 20:30:33)
53.  シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《ネタバレ》 
前評判が高い事は知っていたが、これまで見た日本のアニメを題材にした実写映画でロクな物に出会った事が無かったので、 意識してハードルを下げて鑑賞。 これが功を奏したのか、とても楽しく鑑賞する事が出来た。 他レビュアー諸氏も記載されている様に、制作陣の原作に向ける愛・リスペクトがひしひしと伝わってくるだけでなく、 原作以上に各所に散りばめられた「適度な」エロ描写も私にはツボだった。 個人的には槇村香(ローラ)を演じたエロディ・フォンタン(名前がまた良いのだ笑)を発見したのが一番の拾い物で、 原作の設定に忠実に「ボーイッシュだが実は綺麗な女性」の雰囲気はバッチリだったし、 各種サイトで写真を検索すれば一目瞭然だが、元々がフェロモン満載の女性がボーイッシュな装いをしている事のアンバランスさが最高で、 特にTシャツの胸元がなんとも言えず、中盤から後半は彼女の胸元ばかり目で追っていた様な気がする...ムフ(←ただのエロオヤジ)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-07 13:40:24)
54.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 《ネタバレ》 
またしても、アメリカ映画界の「力」を思い知らされた。 若草物語はアメリカのみならず世界の文学史に於ける文学作品の代表作だ。 その古典とも言える作品を巨額の制作費用を投じ、旬の俳優陣を大量投入、とどめは新進気鋭の女流監督に作品を任せる。 そして完成した作品は見応えのある一級品の作品に仕上がっている。 これだけの事を成し遂げられるのは今やアメリカ映画界しかないのでは。  ■キャスティング:考え得る限り、今時点で最高のキャスティングと言える。 シアーシャ・ローナン・・・只でさえ女流作家が大成するのは難しい時代に、自分の志を貫く事を決めながらも揺れ動く心情を繊細且つ大胆に演じられるのはこの人しか考えられない。「レディ・バード」繋がりのキャスティングだとしても、アカデミー主演女優賞ノミネートも納得の演技。これからが本当に楽しみだ。コロコロ変わる表情を追いかけるのが何とも言えず、ハッキリ言って全くタイプでは無いのだが本作を通じてファンになってしまった。  フローレンス・ピュー・・・嫌われ者的役割を見事に演じている。この人の演技をしっかりと観たのは本作が初めて。確かまだ数本しか映画には出ていない筈で、これだけの芯の有る堂々とした演技をする女優さんをよくぞ見つけてきたと思う。末娘を演じるには少々貫禄が有り過ぎる気もするが、アメリカ映画界の底深さを改めて痛感した。  ティモシー・シャラメ・・・ルックスだけの俳優かと思っていたが見事に裏切られた。世界中で絶賛されている事も納得。  他、主役級の俳優さんが要所で皆いい演技を見せている。 出番は少ないがクリス・クーパーがあの様な押さえた渋い演技が出来るとは意外だった。 ローラ・ダーンが居ると画面全体が引き締まる。稀有な女優さんになったと思う。  ■脚本・演出:凝っているが判りやすい。映像の力を感じる。 時系列が入り乱れる構成は得てして判りにくい印象を得がちだ。ましてや本作はわずか7年の違いしか無く、登場人物皆が極端に外観が変わる程の年月の開きはは無い。 それでも混乱する事無く物語に没入出来るのは微妙に色調を変えた映像とカット割りの上手さから来るものだろう。  若い女性が大挙出演する様子を観るのは男として眼福でも有るし、原作小説のファンの方や過去映像化されたアニメや映画に触れた経験が有る方にも、 現代の解釈も交えエネルギッシュに映像化された本作を強くお勧めしたい。  良作です。
[映画館(字幕)] 8点(2020-06-16 19:04:12)(良:1票)
55.  アップグレード 《ネタバレ》 
快作。 終始テンポよく話は進み、落ちが安易なハッピーエンドで無い所がまたいい。 予備知識無しで観て欲しい作品です。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-15 18:06:55)
56.  37セカンズ 《ネタバレ》 
【前置き】 日経紙の映画評を読むまで、私は本作の事など全く知らなかった。 海外では極めて好意的に受け止められ、幾つかの著名な映画祭で賞まで獲得している本作、 配給側のプロモーションが下手なのか、難しい題材を扱っているだけに声高に宣伝するのに及び腰だったのか、 真相は知らないが(知りたくも無い)、この様な作品が劇場公開2日目の土曜日の映画館で観客が私も含めて4人とはいったいどういう事なのか。 日本映画界は本当に優れた作品を日本の観客に広めよう・もっと観て貰おうと思っているのだろうか。 韓国映画がアカデミー作品賞を獲得する歴史的な出来事があった直後だけに、私は情けなく・また恥ずかしく思った。  【本題】 37Seconds=37秒とは、主人公が生まれてから呼吸するまでに掛かった時間の事。 カップラーメンの麺がまだ柔らかくもならない様な僅かな時間、呼吸をしていなかった為に主人公は脳性マヒとなった。  私はスクリーンを通じて主人公の人となりに思いを巡らしながら、既に故人となられた脳性マヒの叔母の事を考えていた。 叔母はとにかく毎日を一生懸命生きている人で、何でも自分でしなければならなかったが為に腕っ節は男の私よりも立派で、 なんだかとてもカッコいい人だった。  本作の白眉な所は、障害を持ちながらそれでも強く生きる姿をお涙頂戴的に描いているのでは無く、自分の新しい可能性・ 知的・性的好奇心を満たしたいという、人間なら誰でも考える当り前の事をさりげなく表現している事。 中盤以降の世界観の拡がりも素晴らしい。 特に千葉へのドライブから、まさかタイへ舞台が拡がるとは思ってもいなかった。 ここは、主人公が様々経験を通じて自らの内面が拡がっていく事とも連動しており、 あたかも映画のレベルがギアを数段抜かしで上げながらスピードアップしていくかの様だった。  主人公の女性は実際に脳性マヒを患っておられる素人の女性、「素晴らしい演技」とまでは流石に言えないが、 あの佇まいは絶対に健常者の俳優さんでは醸し出せない。 脇を固める俳優陣の演技も素晴らしい。 特筆すべきは母親役の女優さん。とても演技とは思えない真に迫る様子は圧巻だった。  本作の監督さんはアメリカで修行された方らしい、殊更に弱者に阿らない演出の仕方はさすがアメリカ仕込みといった所か。 主人公と介護士さんを深い関係にさせなかった事も高評価。 もしそうなっていたら、途端に陳腐な作品になっていたと思う。 次作に期待大。
[映画館(邦画)] 8点(2020-02-13 13:27:50)(良:2票)
57.  グリーンブック 《ネタバレ》 
「人生は複雑だよな」 この一言の後のドクター・シャーリーの表情! このシーンだけでなく、あらゆる意味で孤独な黒人ピアニストを繊細に演じたマハーシャラ・アリはアカデミー助演男優賞受賞も納得の演技。  物語自体は全く価値観の異なる二人が長時間同じ場所で過ごす事で友情が生まれ・・・と言う普遍的な、悪く書くとありきたりなもの。 それでも最後までしっかりと魅せてくれるのは、芸達者なヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリあっての事かと。  好きなシーンは車中で本場のケンタッキーフライドチキンを食べる所と、やはり終盤の演奏シーンだろうか。  家財修理に来ていた黒人作業員が使ったグラスを、洗いもせずに捨てていた様な主人公の改心振りが極端すぎる気が些かするが、 実話がベースの物語と言う事も有り、素直に良い映画を観たという爽やかな気分になった。  私も時間が有れば、アメリカを車でゆっくり旅して回りたい。 ロードムービーは本当に良いですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-13 10:40:45)
58.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
作品の中身云々の前に、まずはこの様なマニアック極まりない題材がこれだけの大作映画となり、こうして劇場公開された事に感謝したい。 私の様なモータースポーツ好き達に取って、ルマン24時間耐久レースに於けるドラマは数多く有り各年代毎にそれぞれ話題に事欠かないのだが、 中でも本作で取り上げられた1960年代後半のまさしく「フォード対フェラーリ」の物語は、 カリスマ性充分な絶対王者たるフェラーリに挑むその姿、なかでも当時のアメ車らしからぬモダンなデザインのフォードGT40の姿とあいまって、 リアルタイムで体験していない年代でも伝説の如く常に語られている。 これを映画館の大スクリーンで観賞出来るとは、車好き・モータースポーツ好きに取ってこれ以上の幸せがあるだろうか? 一般受けが難しい事は判りきっている筈なのに、本作の制作にGOを出した人達には感謝しか無い。 肝心の映画の中身そのものは、残念ながら10点満点ではない。 8点の中身は主演陣の熱い演技と、クリスチャン・ベイル演じるケン・マイルズと言う、今迄あまり日の当らない どちらかと言うと不遇の扱い・日陰者的存在だった稀代のレーサーの一人にスポットライトを当てた事に関して。 この手の物語りには主人公と相対する強力なライバルの存在が不可欠だが、本作の場合は題名の通り フェラーリが本来その役目を担うべき所だが、フォード経営陣が主人公達の直接のライバルの様な位置付けであり、 肝心のフェラーリは下手したらイタリア政府から訴えられるんじゃないかと思える位に良い所無しのケチョンケチョンな扱い。 なので物語の構造としては及第点しか与えられない。 おりしも、日本時間2/10に発表されるアカデミー賞作品賞に本作がノミネートされた、 欧州列強にアメリカ企業が挑む姿がアカデミー会員の心の琴線に触れたのだろうか。 作品賞獲得は正直難しいと思うが、受賞の有無に関わらず私はIMAXの大スクリーンでもう一度、 フォ-ドとフェラーリのユノディエール(ルマン・ブガッティサーキットの数kmに渡る直線)での チキンレースを堪能しようと思っている。
[映画館(字幕)] 8点(2020-01-27 13:31:27)(良:1票)
59.  黄金のアデーレ 名画の帰還 《ネタバレ》 
素晴らしい作品だと思います。 第一次世界大戦~第二次世界大戦に至る世界史と、その波に市井の人達がどの様に翻弄されたのかを予備知識として持っていれば、 より一層この作品の良さが判るかと。 観賞のきっかけはヘレン・ミレンとタチアナ・マスラニー(「ボストン・ストロング」!!)が出演しているから。 この点では同一人物を演じる二人の演技を堪能させてもらい大満足。 ナチス(本当はこの三文字さえ私は書きたくない)がどんなに酷い事をしたのか、ホロコーストだけでは無く 本作で描かれた様な「芸術への冒涜行為」を知る意味でも、観て知っておく価値は有るかと思います。  史実によると、奴らは本当に沢山の芸術作品を強奪し、自分勝手に鑑賞しただけで無く、 敗戦が濃厚になったら数多くの芸術作品を洞窟等に隠したり、火を付けて燃やす等という非道を尽くしたとの事。 消失を免れても、どこに隠されたのか判らず所在不明の作品がそれこそまだ世界中に沢山あるそうです。 本当に酷い話です。 感想が作品から逸れてしまいましたが、映画と言う形を借りてこの様な史実を教えてくれるという意味でも、 本作は価値有るものだと思います。 それにしても、まるでタイタニックの様なラストの持って行き方、あれは反則でしょう。 嫁とテレビの前で嗚咽してしまいましたよ、私は。 最後に、本作を観賞される方には「ミケランジェロ・プロジェクト」の観賞を強くお勧めいたします。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-01-22 18:46:24)(良:2票)
60.  アクアマン 《ネタバレ》 
いやー楽しかった。 正に3Dの為にある様な作品。 劇場で観なかった事を激しく後悔してます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-14 18:26:19)
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