41. ミラベルと魔法だらけの家
《ネタバレ》 公開されて一度週末をはさんでいるのに、天下のディズニーの新作のレビューがまだ一件もないとは驚きです。 ・・・みなさん、嗅覚が鋭いんですね・・・ いつもながらの画と音楽のクオリティーの高さと、ハートウォーミングなストーリーにケチをつけることは何もないのですが、いい歳した大人がわざわざ観に行くほどの何かがあるというわけでもありませんでした。 特別な家族の中で、一見何のとりえもない娘が、実はフォースにバランスをもたらすものでした、というお話。 すでにCGアニメーションの技術は極められた感があるところですが、今回、あたかも先祖返りしたかのようなセル画風の本編前のショートムービーに新鮮味がありました。次回作はこの作風で来るのかな? [映画館(吹替)] 5点(2021-12-02 00:18:58) |
42. 最後の決闘裁判
《ネタバレ》 実はこの映画の存在を知ったのは、DUNEを観に行った時の予告編でして。監督リドリー・スコットに、脚本マット・デイモンとベン・アフレック!さらに彼らは出演もしており、アダム・ドライバーも共演だと!と、いうことで、正直に言えば、DUNE見てる場合じゃないぞ、と思ったりもしたのでした。 で、かなり期待して観たのですがね。 なるほど、羅生門(藪の中)をやりたいわけね、というのはすぐにわかりました。しかし、映画「羅生門」で最も大事な木こりのエピソードとラストの下人のエピソードに対応するものはなく、3番目の騎士の奥さんの視点が「真の物語」とはっきり断言されてしまうことで、「羅生門」にあったセンセーションには遠く及ばない話になってしまいました。 結局、本作の主題は、現代のアメリカ映画らしく、女性の人権や自立となっており(まあ、宣言してるしね)、おかげで第1章、第2章まではそこそこ魅力的だったマット・デイモンとアダム・ドライバーが、どちらも最後は下種野郎にしか見えず、それが残念でした。 いっそ第3章は無しにして、一人の魅力的な女性の愛を巡って、はからずも決闘に至ることになった、親友の騎士同士の悲しくも勇ましい戦い、といった話のほうが盛り上がったんではないかなあ、と思っちゃいました。 それにしても、この地味な邦題考えた人は誰よ?この邦題のせいで、観客動員2割は損してると思うよ!!これなら普通に(ザ)ラスト・デュエルで良いんじゃかなろうか。 [映画館(字幕)] 5点(2021-10-28 00:26:29) |
43. ゴジラvsコング
《ネタバレ》 書き込む人も少なくなってだいぶ寂しくなった当サイトだが、今でも私はここの評価を一番信頼している。 過去2作のハリウッドゴジラを酷評した私は、好みが合わないと判断し、今作は観るつもりはなかったのだが、多少の例外はあるにせよ信頼するレビュワー諸兄の比較的高い評価点の連打に強く興味を惹かれて鑑賞。 なるほど、三作目にして思い切りよく“子供向け”に舵を切ったわけですね。 この内容に、大人の目線であれこれ評論するのは野暮ってもんか。 小学生目線で見れば8~10点、中高生でも7点はあげられそう。 でも、だいぶオジサンになってしまった私はこの点数で。(それでも3作中では一番) しかし、CGもここまでくるといったい何を見せられているのかわからん感じですねえ。 これはもはや実写映画とは言えず、アニメーション映画ではなかろうか。 [映画館(字幕)] 5点(2021-07-10 00:26:32)(良:2票) |
44. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
《ネタバレ》 ?????のオンパレードでした。 あ、誤解のないように言っておくと、今作はエヴァとは思えないほど説明っぽいシーンがたっぷりあり、 大意をつかむのに問題はありません。 でも、聞いたことない単語がバンバン出てくるので細部の理解は全く不能で、私の脳内補完計画はあえなく失敗に終わりました。 まあでも感想としては、ほんとに素直に「まごころを君に」のリメイクだったなあというものでした。 あの作品に、もうちょっとサードインパクトを止めるため&アスカを救うためのシンジのヒーローっぽい活躍シーンを加え、 不評のもとだった実写シーンを削除し、 目覚めたアスカの**を**するシーンの代わりに、「好きだよ」あるいは「好きだったよ」的なシーンにしておけば、 何も20年もたってから改めて作り直す必要も無かったんでは?と思いました。 [映画館(邦画)] 5点(2021-03-09 00:24:11) |
45. 君たちはどう生きるか(2023)
《ネタバレ》 世間での評判はあまりよくなかったのと、なんだか説教臭いタイトルが気になって、ロードショー時は敬遠したのですが、なんとアカデミー賞獲ったということで、観てみました。いやあ、権威に弱いなあ。 難解だとかわけわからんだとかの評価が多いのも知っていたので、ストーリーはあまり真剣に追わないようにして、何があっても受け入れるという姿勢で、また、タイトルも英題である「少年とサギ」だと思い込むようにして鑑賞しました。 そうすれば、比較的素直なストーリーのファンタジーとして観れないこともないです。でも、面白かったか?感動したか?と振り返ると、あまりそうでもないような。 イマジネーションの爆発、という点においても、私個人としては千と千尋やハウルの方が上だった気がするんですよねえ。 [映画館(邦画)] 4点(2024-03-24 17:17:01) |
46. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 ネイティブアメリカンとポリネシアンが共闘して、ポリネシアンが神聖視するクジラを密漁する悪徳業者と戦うってだけの話。これに3時間は長いって。 ※技術的なイチャモン。意識と記憶を人口生命体に移すことができるなんて技術は、これはもはやアバターではないがな。これができるなら、大佐だって人間のクローンとして甦ることができるだろうに。 [映画館(字幕)] 4点(2022-12-17 17:16:04) |
47. ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
《ネタバレ》 やっぱり昨今のコロナ蔓延とか、ダイバーシティの縛りがこういう作品の脚本にも影響しちゃうんですかね? 前作ラストから、このシリーズの落とし前をどうするのか?だけを楽しみにしていたのに、まさか最後まで何も解決されず、全部受け入れて共生しましょう・・・ってなるとは! また、今作はストーリーが無駄にややこしいです。新旧主役陣と新たな登場人物(過去作にも出ているのかもしれないけれど記憶なし)が入り乱れてそれぞれに小さな冒険がごちゃごちゃくっついてきて、メインのストーリーがなかなか進まないので、正直気が散ります。 バイクでのチェイスと、一作目を思い出させるひっくり返った車の周りでの大型恐竜との対峙は印象に残りましたが、それだけかなあ。 [映画館(字幕)] 4点(2022-07-30 18:40:04) |
48. バズ・ライトイヤー
《ネタバレ》 あー、結局劇中ではStarmanは使わないんだー。 予告で使われていたこの曲に、だいぶつられてしまっていたのですが、残念でした。 本作は、主人公たちが何かをしようとするたびに、何らかのアクシデントがかならず発生してうまくいかず、トラブルを回避するためのドタバタがずっと続いている感じで、落ち着きません。 「無限の彼方へ・・・」のセリフも、単にバズと相棒との間のただの合言葉に成り下がっていて、キーワードとして機能はしていません。このセリフが示唆するようなロマンが全く足りない映画になってました。 [映画館(吹替)] 4点(2022-07-10 14:12:49) |
49. DUNE デューン/砂の惑星 PART2
《ネタバレ》 こういうお話ってのは知っていたけれど、まあ原作のあらすじそのままで。もはやSFである必要なし、っていうか、フレメンの表現を中東諸国の遊牧民と被らせすぎで、異世界の話を見ている気にすらならず。 それにしても、ここまでイスラムの聖戦を礼賛するような映画作っちゃって大丈夫なのか? ポールの妹がお母さんのおなかの中にいるたった10か月の間(しかもおなかがおっきくすらならない)に、公爵暗殺から復讐完了ってのも、ちょっと話の壮大感には欠けるわな。 [映画館(字幕)] 3点(2024-03-20 15:02:03) |
50. ドミノ(2023)
《ネタバレ》 もっとなんかこう、斬新なもの、あるいは驚くべき世界観などを見せてくれるものかと期待していたんですが・・・ 謎に満ちた感じの冒頭の銀行襲撃のシーンはまずまずで期待させてくれます。しかしその肝心の謎は大したものではなく(というか、私は後で知ったのですが、実はタイトルで壮大にネタバレしているし)、話が進むにつれて少しずつ明かされていくのですが、そこで驚き・衝撃・感動を与えてくれることはなく、ひたすらガッカリ感が増していくという、残念な出来でした。 おまけに全く余計なエピローグが加わり、さらに2点は減点です。もう矛盾だらけ。 これは邦題タイトルを本題とはほとんど関係ない「ドミノ」にしておいてよかったですね。原題をそのまま翻訳したら、観客動員は悲惨なことになったことでしょう。 結果的に10代の少女が××を犯す話だし、途中では人の頭を銃撃したりとか結構惨いシーンがあるのだけど、よくこれでG指定だな・・・ [映画館(字幕)] 3点(2023-11-01 00:34:51) |
51. シャイロックの子供たち
《ネタバレ》 池井戸潤の小説では、短編やオムニバス形式の話で、ちょくちょく同じようなネタが形を変えて登場することがあるので、今回も他の話から少し借りてきてストーリーを変えたこと自体は別に良いのですが、でも、改悪になってましたね。 最後に、西木が明白な詐欺を仕掛け、しかもそれを北川が認識していて見逃すってのは、ありえないでしょ。原作者は、製作には絡んでいたようですが、脚本チェックはできなかったのかな? でもまあ何よりも、あまりにも映画としてのダイナミズムに欠ける平板な画面にげんなりでした。「七つの会議」のようなやや癖の強い演出が唯一の解というわけではないけれど、でもあちらのほうがはるかに面白みがありました。今作はカメラ割りや構図にほとんど何の工夫もなく、これならテレビドラマで十分、いや、ネット配信されたものを携帯で観る、で十分でしょう。 いくつかのシーンで、例えば机の上に置いた書類の束がうまく整わなかったり、手汗で書類が手にくっついたりなど、こんなのリテイクしろよ、というのが放置されているのも、気になってしまいました。 [映画館(邦画)] 3点(2023-03-02 00:26:12) |
52. ナイル殺人事件(2020)
《ネタバレ》 名探偵として1,2を争う知名度のポアロ氏であるが、実はそれほど好きなキャラクターではない。ということで、あまりにも有名なストーリーで、オチを知っちゃっているオリエント急行はスルーしたのだが、「ナイル殺人事件」は、ユスチノフ版を映画館で観ているにも関わらず、全く記憶に残っていないので、こりゃちょうどいいやということで観てきました。あ、嘘です。ほぼガル・ガドット目当てです。 ストーリーは、まあ、ミステリーなのでネタバレになるようなことはあまり書かないでおきましょう。でも、思ったよりもすっきりとした推理ではなかった感じです。最後のあれが、動かぬ証拠、といえるのか・・・ ただ、私の低評価の理由はストーリーではありません。まるでNHK大河ドラマを見ているような、全編貫く「スタジオ撮影感」がどうにも気に入りませんでした。憶測でものを言いますが、これ、情景などのカットはともかく、俳優さんを実際にエジプトに連れて行って撮影したシーンはほとんど無いんじゃないですかね?もし、そうでないとしたら、撮影と編集がまずいのでしょう。映画全体から、カイロの熱気や、肌にまとわりつく砂ぼこりのような、エジプトのイメージが全く伝わってこなかったです。でもって、こんな映画なのにクレジットには大量のVFXスタッフの名前が延々と・・・金かけるところが違うだろ。 昔は、ピラミッドが背景にあって役者が演技していれば、「エジプトでのロケ」ってことが無条件に伝わったものですが、CG技術が発達しすぎるのも善し悪しですなあ。 [映画館(字幕)] 3点(2022-03-02 00:32:28) |
53. DUNE デューン/砂の惑星(2021)
《ネタバレ》 (リンチ版の感想から続く)でもって、37年の間隔をおいて、リメイク版ですよ。 ドゥニ・ヴィルヌーヴも、なかなか難しいことにチャレンジするのが好きですなあ。 それでも、現代の感覚で、この古典を作り直してくれるのなら、果たしてどうなるか?にかなり期待感もあったんです。 おおっと!いきなりpart oneの文字が・・・連作だとは知らなかった。 まあ、それでもこの大河物語が、2,3時間では書ききらないのはわかりきっていることだから、まあ、最悪の事態は免れたのかな?とも思いました。 しかし、話が進むにつれて・・・ これ、リンチ版や原作から、特段離れた解釈や逸話があるわけでなく、ひたすら忠実な感じで進みます。 ゴム・ジャッバールの件やら、ガーニー・ハレックとの模擬戦の件やら、ハルコネン男爵が宙を舞う件やら。 映画全体のイメージも、前作と大して変わらない感じだし、実はヴィルヌーヴ監督って、リンチ版を偏愛してるんじゃないか? ということで、途中で物語が終わってしまうこともあって、ひたすら間延びしたストーリー展開を延々見せられる、という状態です。それにかぶせて、最後にゼンデイヤが画面(客)に向かって「まだ始まったばかり」とか宣うのは、すでにギャグです。ぎょえー。 2部作か3部作か知らないけど、撮影はちゃんと終わらせているんでしょうね。さもなくば、続編の製作すら危ぶまれる興行収入になってしまうことが予想されます。とはいえ、続編公開しても、見に行くかどうかはわからないけど。 [映画館(字幕)] 3点(2021-10-16 17:37:13)(良:1票) |
54. TENET テネット
いなめしのたてぎすしこやや← [映画館(字幕)] 3点(2020-09-19 19:51:51)(笑:2票) |
55. 65 シックスティ・ファイブ
《ネタバレ》 そこそこの頻度で映画館には行っているので、ロードショーされる映画は、たいてい予告編でその存在を知るものなのですが、今作については、私は事前にまったくそれを知ることもなく、気が付いたら地元の映画館で公開されていました。 知らない映画が公開されてるぞ、と、劇場HPの作品情報をタップすると、おお!アダム・ドライバー主演で、製作にサム・ライミとあるではないですか。それならはずれではないのじゃない?と観てみました。宣伝の目立たなさから、よっぽどマイナーな会社の映画化と思えば、ちゃんとコロンビア映画だし、TSGも噛んでいて、最初は期待を持たせてくれたのですが・・・ うーん。これ、アメリカでは子供向けの漫画か何かが原作になっているとか、何か事情があるんですか?よくもまあ、こんなプロットで映画化したなあ。小学2年生くらいが原案描いて、中学生が脚本書いたっていうのなら、私信じますよ。 [映画館(字幕)] 2点(2023-06-02 00:38:08) |