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タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  好きだ、 《ネタバレ》 
登場人物たちの心の内面にある感情を、顔と言うよりは、顔を映す向きを駆使して表現しようとしているのは、確かにわかる。そしてこの映画には、人の外見や表情よりはむしろ、心の内面からその人を感じ取ってほしい、という監督の強い意図があるから、だから17年後の二人に、外見的には全く似ていない (と僕は思っている) 永作さんと西島さんをキャスティングしたんじゃないかな。 僕が好きだったのは、ギターの在り方。音楽、としてではなくて。 ヨースケ (17歳) はきっと、ユウからの想い、ユウの姉への想い、そして少しのユウへの想い、、その狭間で葛藤していたと思う。だから、彼は学校帰りにユウと川沿いを歩く時、ギターとカバンの二つで両手が塞がっていることによって、彼女が手をつないでくるのをやんわりと拒絶しているように見えた。あるいは、彼自身が手をつなぎたい衝動を抑え込んでいるようにも見えたし。考えすぎ?(笑) 色々と技巧に拘りすぎるあまり、肝心の映画自体がやや退屈という典型的な映画でしたが、こういう心は大切だし、そこは共感します。 でもさ、、姉の彼氏?の事故死、その姉の事故、そして刺されたヨースケという、ユウにまつわる不幸の見本市みたいな話だったので、好きだ、もいいけど、この後に彼女だけは真っ先にお祓いにいくべきだと思う、絶対に。
[DVD(邦画)] 6点(2020-11-29 23:03:46)
42.  サイドウェイズ 《ネタバレ》 
かなり前にオリジナルの「サイドウェイ」も鑑賞済ですが、こんなお話でしたっけ? 小日向文世さんも生瀬さんも、愛すべきオッサンなので、その掛け合いは素直に楽しかった。私もわかるよ、正反対なキャラの親友同士って、意外と相性がよいもんだ。 恋をするのに場所は関係ない、ということで頑なに日本の場面がないのは好ましいと思う。 そしてできれば、「ワインのように、熟成すればするほど人間も味わいが増していく、、」といった気の効いたコメントをしたいけど、映画がそれを狙いすぎているので言うまでもないか (笑) 牧歌的な風景のワイナリーで、ワインを飲みながら仲間と語らう。結局のところ、こんな幸せなことってないよね。 でもさ、、長い。なげーよ。SM女のエピソードとか、全く必要なし。恋心の男女数名とワインのお話ならば、ウディアレン監督なら90分でまとめるよ、きっと。
[DVD(字幕)] 5点(2020-11-12 18:12:13)
43.  私の頭の中の消しゴム 《ネタバレ》 
若年性アルツハイマー病の描写について、なかなか手厳しい意見も多いが、まあ純愛映画として見るならそう悪くはない。 愛するスジンがそうなった、彼女の父は「いずれ下 (しも) の世話もできなくなるぞ」とチョルスに忠告した、彼はそれを理解した上で覚悟を決めた、それでいいじゃん。言いたいのは、この患者と暮らすのは想像以上に壮絶であることを知らないわけじゃない、でもこの映画としてはそういう生々しい部分は見せません、そういうこと。 それにしても、スジンの切り替えの早さったら、すごい。始めの展開を見るかぎりでは、元カレと別れた日にチョルスに一目惚れしたわけでしょ? まさに清純派らしからぬ肉食系恋愛脳なわけだけど、このおかげで難病が発症する前に、ギリギリセーフで彼と恋人になれたわけだ。もしかしたら、虫の知らせが急がせたのかも。 とにかく、自分も健康なうちに早くいい人見つけておこう、ってのは本気で思った。
[DVD(字幕)] 6点(2020-11-12 18:07:32)
44.  ストロベリーショートケイクス 《ネタバレ》 
本作の面白いのは、彼女たち4人の「部屋」にスポットを当てているところ。その「部屋」を通して、彼女たちという人物を説明しているように思う。実際、部屋というのはその人となりがよく表れるもの。里子は想像した通りの可愛らしい部屋だし、秋代はエキセントリックに棺桶だったり、塔子は部屋一面の「絵」だったり、どんな女性が住んでいるのか、色々と想像に難くありません。対象的に、趣味や生き方にこだわりを持たないちひろは自分の部屋すらまともに描かれない。どうやら表向きは塔子と同居のようだが、部屋を見るかぎりではちひろの自己主張は希薄であり、完全に塔子の住まいにパラサイトしているような感じ。 でも、一つだけ不思議な感覚があった。里子、秋代、塔子の我が道を往く生き方を眺めているうちに、段々と無個性なちひろが三人に負けじと輝きを放ってきた。個性のないこと、実はそれも強烈な個性なのかもしれない。 ありがちな雰囲気映画ではなくて、彼女たちの心境とその変化をしっかりと伝えていると思うし、間違いではない裸も含めて、とても生々しくもありよくできたリアルな恋愛群像劇と思う。そして、みんな恋に人生に不器用だが、本作ではキラキラと輝いていて、この映画はそんな彼女たち (の全て) をやさしく肯定しているようだ。 個人的には、今泉監督 (mellowのラーメン屋笑) や岩井俊二監督の「リップヴァンウィンクル」に少なからず影響を与えているように感じた。
[DVD(邦画)] 7点(2020-10-27 22:06:41)(良:1票)
45.  東南角部屋二階の女 《ネタバレ》 
まるで遠い記憶のように黄色くて、くすんだ色合いの映像美。昭和の名残りを感じさせるアパートの風景。どこか懐かしさを感じさせる映画でしたね。 そして、いくつかの謎めいた要素が手伝ってか、昭和時代の怪奇小説のような趣きもありました。古びたアパートの一室にある覗き穴、頑なに土地を手放そうとしない老人、、その老人の風貌もまた雰囲気抜群なんだけど (笑) 冒頭、お見合いにきた着物姿の涼子は美しくて、でも彼女以上にこの着物がどうしても心に残って、不思議とこの時、なぜか「着物」にまた会えるような予感がありました。だから、はるか戦前の記憶を残したままようやく日の目を見た着物の姿に、やっとまた会えたね、という奇妙な感覚を覚えたものだ。 個人的には、「お引越し」や「台風」といったエピソードから、本作に相米慎二監督作品への想いを感じました。
[DVD(邦画)] 7点(2020-09-11 12:02:24)
46.  釣りキチ三平 《ネタバレ》 
原作漫画は小学生の頃に夢中になって読んだなぁ。 本作は言っちゃあなんだが、「釣りキチ三平」という設定と知名度を借りた、夏休みの小学生向けのネイチャーアドベンチャー映画でしたね。そして、釣りを通して描く家族ドラマの映画。原作の再現度はさておき、童心に帰ったつもりで気軽に楽しむのが吉なのかと。だから、鮎釣りがいちいち説明台詞つきだったり、子供心に憧れたあのクールな魚神さんがチャラ男に成り下がっていたり、一平じいちゃんに吉幾三はナイスキャスティングと思って観ていたら実は渡瀬恒彦さんだったり、そのへんは微笑ましく観れましたよ、私は。 それよりも残念だったことは視覚的な部分。矢口高雄氏の原作は、鬱蒼とした木々や川や湖の水面に映る魚影など、それが実にぞくぞくするタッチで描かれていて、そういった美術的な感性にこそ真骨頂があったとも思っていますが、どうしても実写映画になるとそういった個性が皆無で、どこにでもありそうな普通の邦画 (の風景) になっていました。お魚もそう。CG感ありありで、これにはがっかり。 また、原作にはあれほどたくさんの名エピソードがあるのに、どうして夜泣き谷編だったのだろう? と議論はするべきだろう。ハワイのブルーマーリン編はわかる。これは予算の都合でダメだろう。呪い浮子編もわかる。ホラー映画になりそうだ。現実的な例として、ムツゴロウ編でも面白そうだし、壮大な釧路湿原を舞台にしたイトウ編でもよかった気がする。個人的にはいっそのこと、「O池の滝太郎」編でも面白かったと思うが? 監督が滝田洋二郎だけに。
[DVD(邦画)] 6点(2020-09-08 11:40:42)
47.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 
無人島サバイバル映画として良質の出来なんですが、結局はロバート・ゼメキスらしい、「時間」を描いた映画と思います。 最愛の人と最も大切なタイミングで突然生き別れになる展開によって、長い無人島生活の間も、「彼女」は今どうしているだろう? と私は常に考えておりました。きっと待っていてくれるだろう、という一縷の望みをもって。しかし、生還したチャックに突きつけたあまりにも残酷な現実。彼女というよりは、時間は、待ってはくれませんでした。4年間という時間が過ぎていくあいだ、チャックの心はあの時のまま止まっていても、ケリーの心はあの時のまま止まることはなかった。 時間は誰にでも平等に、そして容赦なく流れていきます。それはあまりにも残酷ですが、ラストを観るかぎりでは、いつしか彼の心の傷を癒し、再生させる大きな力になることを約束しています。 彼は今度こそ、「時間」を味方にして、生きていくのでしょう。 そして、、きっと彼はもう、虫歯の治療もプロポーズも先送りにはしないはずです。
[DVD(字幕)] 7点(2020-08-19 20:44:32)
48.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
これこそ本当の3密。今公開してたら打ち切りになったかもしれんね。 →2020/8/10 全面書き直し。
[DVD(字幕)] 5点(2020-08-10 12:16:33)
49.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 
いよいよ第三部、最終章。 「王の帰還」という表題なんだけど、僕は心の中で「ミナス・ティリスに導かれし者たち」と呼んでいる。 城塞都市ミナス・ティリスの堂々たる佇まい、その荘厳さ・・。その姿はまるで天空の城ラピュタのよう、、まぁそれはさておき。 通常版ではいつの間にか死んだ (ことになっていた) 、サルマンと蛇の舌グリマ。卑劣な彼らに相応しい最後にスッキリ、ついでにストーリーがキレイにつながってモヤモヤがスッキリ。 アラゴルンたちが死者の軍勢を連れて海賊船を乗っ取る過程、ここもキレイにつながりましたね。 そして、ガンダルフとナズグル王の対峙、これはもう鳥肌モノでしょう・・。白の魔法使いと黒い悪魔の戦い、これは「絵」としても、まちがいなくシリーズ最高峰でした。 さて、SEEを通して鑑賞した総評。 当然ながら、登場人物たちの知られざるエピソードが追加された分、彼ら (彼女たち) の人物像をより知ることができてよかった。通常版では見えなかったエピソードたった一つでも、その人の印象は大きく変わり、そして新たな人と人のつながりによって世界もまた広がった。例外的にフロドとサムのエピソードは通常版からほぼ過不足ないため、あくまで指輪の主たる彼らのエピソードを軸にスリム化して劇場公開されたのだろう、と改めて感じることもできた。 しかしながら、今回、通常版の未公開映像を堪能できて嬉しい反面、これほど重要なエピソードを知らずにLOTRを観ていたのかぁ~ という落胆の気持ちが少しだけあったことも確か。何より、渾身の演技をカットされた役者たちの心境を考えると不憫でならない、、。特にボロミア、ガラドリエル、エオウィン、サルマン、、(泣) 願わくば、1つのバージョンでスパッと! そこは本当にお願いしたいです。 最後ですが、原作者の想像力、この世界観を映像化するにあたり、作品に携わった膨大な労力、、その力には頭が下がる思いです。 そして、役者たちは、登場人物たち一人一人に魂を吹き込んだと思う。 第一部から通して680分、この世界に退屈することなど僅かたりともなかった。 今は、ただただ「指輪物語」の世界にどっぷり浸った幸せでこころがいっぱいだ。
[DVD(字幕)] 9点(2020-07-07 18:29:02)
50.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 
「二つの塔」って、サウロンとサルマンの邪悪な権力を象徴する表題なんだけど、僕にとって第二部は騎士の都ローハンにまつわる物語なんだ。 だから、SEEではローハンという国の内情、セオデン王、エオメル、エオウィンの三人がより深く掘り下げられていて、とても満足でした。 個人的にエオウィンを演じたミランダ・オットーが大好きなので、彼女のエピソードが追加されていたことは本当にうれしい。セオデン王の息子の埋葬で、彼女が捧げた歌の悲しくも美しい響き・・。彼女ひいきを抜きにしても、この埋葬は心を打つ名場面の一つだったように思う。彼女がアラゴルンに手料理のシチューをふるまうシーンもよかったな。味はイマイチだったようだが、彼女の家庭的な一面が見れて私はなおさら好きになったよ (笑) 今回、ボロミアの過去がまたしても明らかになりますが、彼が指輪の旅に加わった背景、ファラミアとの絆を確認することができます。そして、あの心を揺さぶる名演説、、。しかし、初めの公開版ではこのエピソードをバッサリ削除するとは (泣) ショーン・ビーンよ、さては撮影中にピーター・ジャクソンとケンカでもしたかぁ? また、アラゴルンが自身の年齢と長寿の家系であることをしれっと告白したり、俺ぁそんなことも知らずに今まで何度もLOTRを観ていたのか~、とか色々と衝撃的であった。 そして歴史が大きく動く裏で、メリーとピピンがここまで奔走していたとは知らなかった。(そのいたずらぶりも強調されていたような気がするが、、) おっと忘れていた。肝心のフロドら指輪の主たちのエピソードは通常版からほぼ過不足ないため、彼ら二人の印象はSEEでもここまであまり変わらず。 ではでは、「王の帰還」も続けて観よう。 あと、250分、めくるめくファンタジーと冒険の最終章へ。
[DVD(字幕)] 8点(2020-07-01 23:32:57)
51.  ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 
前々から気になっていたSEE、ようやく鑑賞することができました。主に通常版にはなかったエピソードに感じたことをつらつら。 まず、ホビット庄のエピソードの長さ。フロドたち四人の性格というよりは、「ホビット」という種族の特性や生活ぶりが強調されています。やがてここに生きて帰ってきたい、という郷愁、そして「指輪」さえなければ、いつまでも平和だったことを強く印象づけたようにも思う。 そして、最重要はエルフの都の存在でしょうか。とにかく、通常版ではガラドリエルの登場が少ないため、ようわからんが何だか偉そうなヤツだ、といった程度でしたが、旅の仲間たちを優しく包み込むような、この神秘的な美しさったら、すごいわ。特に彼女とギムリという予想外の絡みはとても微笑ましい。モリア坑道に仲間たちを誘ったことにより、彼がガンダルフの死に感じていた罪悪感、彼女の言葉はそれを優しく癒したように思う。 そしてみなさんと同感で、SEEによってより存在感が増した一人はボロミアです。彼の名誉を守ったんじゃないかな。ゴンドールの執政官であった父の幻影を探して苦悩する姿。意外と優しい一面も持っていて。ただの指輪に目がくらんだヤツではなかった。 全体的に通常版では見えなかった登場人物同士のつながり、例えたった一つの会話でも、それはただの一エピソードにとどまらずそのまま物語全体の奥行きが広がったように思う。 ではでは、続けて「二つの塔」へ。
[DVD(字幕)] 8点(2020-07-01 14:38:41)
52.  理由(2004) 《ネタバレ》 
宮部みゆき氏の原作を先に読んでいます。 高層マンションの一室で殺されていた家族は、実は住んでいたはずの家族ではなくて、しかも他人同士であった・・。 一言で言うなら、現代社会における人間関係の希薄さ、がテーマと思います。そして、こういった事件が起こりえる法律の脆弱性 (抜け穴) という、社会派の一面も持っている。原作はまさに現代ミステリーの最高峰で、必見の名作でした。 しかし映画版は、そのどちらのテーマも取り上げつつ、大林監督らしさが色濃く出た内容となっています。まず登場人物の多さから、ドキュメンタリータッチになったことは理解できます。それよりも、とりわけ印象的なのが、ノスタルジー漂う荒川区の一昔前の風景。どこか尾道を彷彿させるというか、、 とても愛情をこめて撮られていますね。対象的に事件の起きたマンションの冷たいこと。人間の生活感が感じられなくて、無機質な建造物といった感じ。風景にそぐわない億ション、遠目から見た二つの高層タワーの姿は、明らかにこの地域に歓迎されたものではなく、懐かしい風景や下町の人情味を破壊した悪しき土地開発の象徴とされています。 もちろん事件は人間がやったことですが、犯人の動機や心の闇にはさほど言及することなく、むしろ事件の「理由」として、そういった人間を生み出した時代性や環境の変化も背景にあることを見逃すことはできません。 オープニングの軽さや、視聴者に考えさせるべき問題提起を画面上に文字でナレーションしたり (ラストとか) 、やや演出面に難を感じましたが、名作「理由」の映像化としてはこれしかなかったように思えます。
[DVD(邦画)] 6点(2020-06-11 21:31:20)
53.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
わりと始めのほう、トランペット? の中にゲロをはくシーンでとても嫌な予感がしました。 ・・全く笑えない。 レコードは転がすわ、楽器に穴をあけるわ、、まぁ次から次へと出るわ出るわ・・。 でも最大の問題は笑えないことじゃなくて、もっと根本的なところ。これはジャズの映画でしょう? 楽器へのリスペクトも、ジャズという素材に対する監督の愛情もこの映画から全く感じられない。引き合いに出すのは甚だ失礼かもしれんが、アメリカ映画におけるベースボール (野球) の扱いを見てください。素材に対する深い愛情や敬愛があるから、バットを折ったり傷つけたり、グローブにゲロをはくようなことは絶対にしません。 「男子高生にシンクロやらせたらヒットしたな~、今度は女子高生にジャズでもやらせてみっか?」 この考えが映画から透けて見えますわ。 映画の精神はキライですが、出演者はよくやってる。与えられた役に対して、しっかりと努力したのがよく伝わってきます。彼らに2点を捧げます。決して君たちのせいじゃない。
[DVD(邦画)] 2点(2020-05-08 22:59:14)(良:1票)
54.  ギャング・オブ・ニューヨーク
できれば、"ネイティブ・アメリカンズ" と "デッド・ラビッツ" のグループ抗争にもっと焦点を当てて、クライマックスでダニエル・デイ=ルイスとリーアム・ニーソンの名優二人による決闘がいい。  これを合わせて160分ほどにのばして、デカプリオとキャメロン・ディアスの出演シーンを6分程度に圧縮したディレクターズカット版がぜひ観たい。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-05 22:03:56)
55.  阿弥陀堂だより
変わりゆく四季折々の美しい風景に、人間の栄枯盛衰や生と死を重ね合わせていて、生きるということを色々と考えさせられる映画でした。 しかし、この村自体がまるで天国のように平穏すぎて、あまり人々の生活感が感じられなかったのは残念。例えば、村人や子供たちに問題児が一人くらいはいないのだろうか? この地形では大雨や大雪になれば生活も交通も苦労するだろうが、そういった描写も皆無でした。理想郷としての田舎暮らしという良い側面ばかりを見せていて、その厳しさにはほとんど目を向けていない気がします。 (そう、まるで田舎暮らしの案内ビデオのよう) とは言え、やはり風景や子供たちの素朴さに心が癒されたのは確か。もしかしたらこの映画って、こういう感想だけでいいような気もします。 そして何より、おうめさん家から望む眺望が素晴らしかった。正しい人生を送ってきた彼女に相応しい、まさに "人生の特等席" ではないでしょうか。
[映画館(邦画)] 6点(2020-03-22 16:28:17)
56.  ゴーン・ベイビー・ゴーン
パトリックよ、あなたは勇敢で正義感が強くて、本当に立派だ。頭も切れる。ケンカも強い。大したもんだよ。 でも道徳は小学校一年生からもう一度お勉強した方がいいね。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-02-02 15:44:03)
57.  曲がれ!スプーン
つまらないのはストーリーのせいじゃなくて、エスパーたちのキャラだろうね。どうしてこんなにさえない役者ばかり揃えたんだろう? むしろニセモノたちの方が個性があってよかった。まあ、彼らも「身の程知らず」という超能力の使い手ではあったが。
[DVD(邦画)] 3点(2020-01-31 18:16:47)
58.  レクイエム・フォー・ドリーム 《ネタバレ》 
脳天を強く殴られたような強烈な映画で、その後味はともかく一度観たら死ぬまで絶対に忘れない、という意味での高評価です。確かに、薬物を打った時の創造性溢れる映像表現は面白い。でもそんなことはおまけに思えてくるほど、ストーリーそのものが放つ破壊力が凄まじい。この映画では、薬物依存者たちの物語は二つのチームに分かれます。お互いに薬物をけしかけ合って自滅した三人。孤独なゆえに依存症の蟻地獄に堕ちたサラ。その堕ち方こそ対象的でしたが、実は共通点が一つあります。彼らは、救う者がないまま、とうとう最後まで孤立無援だったということ。そもそもこの映画って、薬物依存者による破滅の物語ではなくて、薬物依存者に寄り添うべき良識ある者が誰もいないという恐怖、を描いています。絶対に堕ちるしかないという・・。だから主要な登場人物以外は人間に感情が宿っていない、というか全体的に空虚で無機質な感じがします。おばさんの集団、冷たい医者たち、ブラウン管の向う側で笑う者たち、レストランの男、、。そしてどことなく近未来的な空気があって、私は「時計じかけのオレンジ」を思い出しました。(もちろんお母さんの髪の色に電気ショックも、、) 全編通して、暗示的な海辺の風景が印象的ですが、それは夢か現実か、あるいは幻覚症状なのか、とても曖昧です。そしてその風景は、不思議と美しくなっていくように見えます。でも実は何一つ変わってはいません。それが美しく輝きを増していくように見えたのは、彼らが破滅して普遍的な正しい人生とは無縁になったから。海辺の美しい風景は、もう決して手が届かない幸せや夢の象徴だからです。
[DVD(字幕)] 8点(2020-01-14 22:21:06)
59.  イカとクジラ 《ネタバレ》 
テーマこそ家族ですが、私はウディ・アレン監督の映画を思い出しました。まるで彼が書いた脚本を、音楽の趣味が違う別の監督が撮ったような感じ? インテリ志向の父とか、登場する女性が総じて肉食系というのも、どこか似ていて笑えます。でも家族たちはいたって真剣なんです。そして少なくとも恋に対して嘘はつかない。そんな家族の絆はいつしかかみ合わなくなり、やがてほつれていく。どこか滑稽で、そしてほろ苦い。長くは続かない、テニスのラリー。作家として落ち目の父と上昇気流の母。兄弟二人の悶々とした感情。離婚騒ぎの真っ最中だというのに。ブルックリンという場所。いつものテニスコート。イカとクジラの博物館。あの日あの時あの場所で、これはこれで、ぎこちなく愛し合う家族の姿ではあったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2020-01-14 22:17:28)
60.  旅するジーンズと16歳の夏 《ネタバレ》 
当時、僕は4人の女子を見て、A・タンブリンが最も個性的でうまいし、一番長く (映画界で) 残ると思った。 で、B・ライヴリーはキレイなだけやし真っ先に消えるな・・と予想した。 そして現在、、見事にハズレましたね (笑) 本作はもう少し評価が高くても良さそうだが、やはり美女二人がイケメンとうまくやる展開が女子たちの反感を買っているように思われる。 なので、ティビーとカルメンがイケメンとよろしくやるよう、役をシャッフルしても面白そうだが?  (一例) リーナがカルメン家へ ← 〇 これはいけそう。 ティビーのギリシャ編 ← △ ヲタクに海は似合わないか? ブリジットがスーパーでバイト!? ← × ない。彼女がバイトするならコンパニオンでしょう。 残るカルメン、、イケメンとうまくイケるか? ← ×× ない。恋愛以前にサッカーできる気が全くしない。  他、何パターンか試行錯誤してシミュレーションするも、シャッフルはするべきではない、という結論に至りました・・。 はい、本作はとてもよく考えられた完璧なキャスティングでございます。
[DVD(字幕)] 6点(2020-01-13 17:00:28)
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