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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2106
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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701.  危険な情事
微塵も楽しさがない映画ですが、よく出来ている映画だと思います。 いつどこからグレン・クローズが現れるか分からない雰囲気作りが見事で2時間の間、作品から全く目が離せない。 特に終盤、バスルームで妻が湯気で曇った鏡を拭く。そこに背後から現れ鏡に映る彼女の姿。 それとその後、息絶えたと思った彼女が不死身のごとく復活するラスト・・・。 ちょっといきすぎの感もある、まさにホラーの演出ですがこの彼女の姿にはゾッとさせられます。 現実の世界でも起こりえるホラーの世界。だからこその迫力が本作にはあります。 この頃のマイケル・ダグラスは本作や「氷の微笑」のような映画がよくはまっていました。 カッコいい人だと思うし、富も地位もある役がよく似合うのですが、この人が持つ独特の微妙にチャラい雰囲気。 こんな映画のこんな役がハマリ役でもありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-23 00:23:49)
702.  バーニー/みんなが愛した殺人者
結末はちょっと悲しい実話なんですが、バーニーと事件を語る町に人々へのインタビューが軸となる、 一風変わったテイストが面白いドキュメンタリータッチの作品。 元々ジャック・ブラックという人は好きなんですが、彼が何度も演じてきた、 ちょっぴりだめだけど憎めない勢いのいいロック野郎とは雰囲気が異なりとても静かな印象を与えます。 本作の彼の風貌と確かな演技力はフィリップ・シーモア・ホフマンを思い出しました。 事件前も事件後も町の誰もから愛された殺人者と、誰からも嫌われた被害者。 「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もありますが、こういう事件をどう裁くのか。 ジャック・ブラックやマコノヒーの存在もあり、終始コメディタッチですが考えさせられる内容です。 そしてもう1人、どんな役を演じても抜群の存在感があるシャーリー・マクレーン。 こういうふてぶてしさのある役もお手の物です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-17 21:37:09)
703.  結婚宣言
パワフルに迫ってくるソフィア・ローレン。 そしてそんな彼女に振り回されるマストロヤンニ。 これはもう、あまりにもお馴染みのこの2人の姿。  デ・シーカの「昨日・今日・明日」や「ああ結婚」など、 イタリア映画の伝統芸とも言える艶笑喜劇でおなじみの名優にして盟友の2人。 本作でも鉄板の安定感でとても楽しい掛け合いを見せてくれます。 この2人のこのパターンの映画は何本見ても全く飽きが来ない楽しさがあります。  昼は教会の学校で教師をつとめ、夜は”命の電話”の相談員をつとめる、 典型的堅物のマストロヤンニ演じるドン・マリオと、 ”命の電話”に電話をかけてきたことがきっかけでローレン演じるヴァレリアの2人が互いに惹かれあうのですが、 ドン・マリオのカトリックの伝統に縛られた神父さんという立場が作品をとても面白いものにしています。  マストロヤンニは終始神父さんの黒い服と黒縁眼鏡の地味な衣装。 それだけにゴージャスなローレンが頻繁に着せ替えを見せてくれるカラフルな衣装が作品の中でとてもよく映えています。 巨匠トロヴァヨーリの音楽も相変わらず素晴らしい。 この2人が主演で、キャスト以外にもイタリア映画界の大物が顔を揃えるイタリア映画でありながら、 なぜか英語であることだけが残念。やはりこんなイタリアン・コメディには、 「ボンジョルノ!」といったイタリア語の響きが似合うと思うのですが・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-14 20:20:40)
704.  ピンクパンサー
スティーブ・マーティン好きでない限り、特にブレイク・エドワーズ版を見ている人には微妙な作品だと思います。 でも、スティーブ・マーティン好きにとっては十分の作品ですね。 日本で言うとドリフ系のマーティンならではのベッタベタなギャグもたっぷり味わえます。 結構スベッっているギャグもあるのですが、それも含めてこの人の味だと思っています。 ビヨンセ、エミリー・モーティマーの女優陣も魅力的。ジャン・レノはいつも通りです。 普通にスティーブ・マーティン映画なので、捜査の行方などは途中はどうでもよくなっていました。 終盤のスティーブ・マーティンとジャン・レノが派手なタイツ来て変なダンスを披露するシーンがお気に入り。 ハマッているマーティンと見事に浮きまくっているレノ。 マーティンのクルーゾーがいいかどうかはとりあえず置いといて、 このシーンを見てこの作品はこの2人のコンビで良かったのかも・・・。と思えました。
[DVD(字幕)] 6点(2015-09-12 23:58:40)
705.  ドン・ジョン
「(500日)のサマー」では華奢な感じの草食系男子だったジョセフ・ゴードン。 本作では、マッチョでポルノ依存の肉食野郎を演じる。 「500日のサマー」と比べると別人のようです。それでも、頻繁に教会を訪れ懺悔をする。 懺悔を聞く神父の「何回祈りなさい」の回数が毎回微妙に変わるのが可笑しかったりもするのですが、 このあたりは日常生活に宗教があまり入り込んでいない日本人には分かりづらい感覚なのかな。 冒頭からしばらくは、結構なバカ映画か?と思いきや、 ジュリアン・ムーアが登場するあたりからは少しずつ作品の空気も変わっていく。 僕は「500日のサマー」のような役の方がいいとおもいましたが、本作のジョセフ・ゴードンのキャラもこれはこれで面白かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2015-09-12 23:50:09)
706.  テナント/恐怖を借りた男
アパートに住む主人公、部屋の中で次第に膨らむ妄想、薄気味悪いアパートの住人・・・。 ポランスキー自身の監督作「反撥」「ローズマリーの赤ちゃん」と共通する部分を多く感じるサイコサスペンス。  とあるアパートに転居してきた1人の男。自分の前の住人の女性は自殺している。 実は彼女はこのアパートの隣人達に自殺に追い詰められたか、あるいは彼らに殺されてしまったのではないのか・・・? そして隣人達は自分のことも自殺に追い込むか殺そうとしているのではないのか・・・? そんな妄想が彼の中で芽生え膨らんでいく様を、少しずつ小出しにじっくりと彼を苦しめ、追い詰めていくかのごとく描いていく。 1つ1つは些細なことを丁寧に積み上げていき、次第に彼の心を狂わせていく様に次第に目が離せなくなっていきます。  この主人公の男を演じるのはポランスキー自身。 久々に俳優ポランスキーを見ましたが、やはり見る者を引き付ける演技を見せてくれます。 このポランスキー演じる男はポーランド系フランス人であり、これはまさにポランスキー自身と重なります。 これは少年時代から隣人の目や迫害から身を隠し緊張を強いられて生きてきた、彼の生い立ちなどと無関係では無いのでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-06 18:28:30)
707.  わたしに会うまでの1600キロ 《ネタバレ》 
PCL(パシフィック・クレスト・トレイル) メキシコとの国境からカナダとの国境まで。アメリカを南北に横断する、険しい自然の中をひたすら徒歩で行くロードムービー。 メキシコ国境付近の果てしなく続く砂漠。険しい山岳地帯に雪原に、連日雨が続く鬱蒼とした森林地帯。 ロケーションを変えながらリースが重い旅の装備を背負い、重い過去を背負いながら徒歩で旅する様を追い続ける。 そんな旅の風景にテーマ曲的に使われる「コンドルは飛んでいく」がピタリとはまっている。 本作は実際にこのコースを3ヶ月かけて踏破した女性シェリルの体験に基づいています。 旅の風景に頻繁に彼女の過去の姿が挿入される。ドラッグにセックス依存に離婚、愛する母とのエピソードと悲しい別れ。 フラッシュバックされる彼女の過去は思い描いていたよりもシリアスな内容でしたが、 旅の風景やサバイバル描写はソフトに抑えられており、見やすさのある作品になっています。 この旅を通じて人生をリセットし、新たな人生を歩みだそうともがき続けるシェリル。 旅の1日目、テントを立てるのにも一苦労、重い旅の装備を背負い、立ち上がるのにも一苦労。 バーナーの燃料を間違えてしまい調理も出来ない。砂漠の真ん中でポツンと1人でテントの中。怖くて眠ることも出来ない。 最初は不安で一杯だったけど、旅を通じて少しずつ強くなっていく。 そんなシェリルを演じる、顔も服も汚れて化粧気も無いリースの熱演に、 母親を演じたローラ・ダーンも印象に残る演技を見せてくれます。 旅のゴールは「ヤッター!」と声を上げることも無く意外なほどあっけなかった。 でも、1人旅のゴールってこんな感じなのじゃないかな。 いつまでに帰らなければならないとか、2泊3日とか、そんな期限の無い旅。 僕もいつかそんな旅をしてみたいなと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2015-09-03 20:16:56)
708.  バンクジャック 《ネタバレ》 
銀行のセキュリティ担当のウォーレン・ベイティが、 その立場を利用し悪党どもの金をまんまと盗み出す痛快サスペンス・コメディ。 相棒役のゴールディ・ホーンがとにかく可愛いです。パワフル・コメディエンヌのゴールディの魅力が全開。 実際に金を盗み出すまでの前半がちょっと長く感じるのですが、 金を盗み出し、悪党どもから執拗に追われる後半はとてもよく出来ています。 台詞をほとんど用いず、追いつ追われつのウォーレン&ゴールディと悪党どもの鬼ごっこをテンポ良く見せていく。 サスペンスとコメディのバランス配分も実にいい。 本作のMVPは勿論ゴールディ。彼女抜きではここまで面白い作品にはならなかったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-02 23:23:14)
709.  プリンセス・ブライド・ストーリー
どう見てもゾロにしか見えないようなキャラクターが登場し、 ゾロのような剣での決闘シーンもあり、冒険活劇として面白くなりそうな序盤。 しかし次第に作品の動きが少なくなるのが残念。 気は優しくて力持ちキャラのアンドレに、 色んな映画で忘れた頃に脇役でお目にかかるウォーレス・ショーンに、 孫に物語を読み聞かせるピーター・フォークらがいい味を出しています。 特にピーター・フォークは出しゃばり過ぎず、 作品の舞台となる中世のファンタジーの世界の邪魔をせず、 しっかり孫との掛け合いを楽しませてくれます。 爆笑とはいきませんがほのぼのとした笑いがある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-09-02 23:18:16)
710.  扉の影の秘密 《ネタバレ》 
ヒッチコック・タッチのフリッツ・ラングの戦後の作品。 ラングの戦前の作品はいくつか見ていますが、戦後の作品を見るのは初めてです。 「ひょっとしたら夫は自分を殺そうとしているのではないか・・・?」 という妻の疑念が膨らんでいく細かな出来事を積み重ねていくサイコサスペンス。 その様は「断崖」、あるいは「疑惑の影」を思わせます。 一方でゴシック調の作風は「レベッカ」を思わせる格調の高さも感じられます。 今までに見た戦前のラングの作品と比較すると、 この人の特有の不気味さや凄みは控え目で意外に見やすさもあるのですが、 後半から終盤にたたみ掛けてくるサスペンス。 オチは少々肩すかし気味ではあるのですが、 それでも充分見応えのあるの作品に仕上がっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-25 20:35:30)
711.  ジミー、野を駆ける伝説 《ネタバレ》 
近年のケン・ローチはコメディと事実、史実を元にしたドラマを交互に撮っていますが、 この人の作品に込めた思いや、描く対象は若い頃の作品から全くぶれることが無く一貫しています。 いつの時代を、どの国を作品の舞台としても常に彼の心は日々を懸命に生きている人々と共にあります。  「麦の穂をゆらす風」でも彼はアイルランド内戦を描いていますが、 本作はその時代を生きた、実在した活動家ジミーと彼を慕う名も無き人々のドラマに取り組んだ作品となっています。 彼らは“Jimmy’s Hall”(ジミーの集会所)に集い、好きな音楽に耳を傾け、ダンスを踊る。 ささやかな自由を楽しむ人々をケン・ローチらしい優しさにあふれた視線で描く。 しかし、そんなささやかな自由すら許さず共産主義者と決めつけ、彼を迫害しようとする教会とは一体何なのか。  ジミーという実在した活動家と、彼を慕い彼の元に集う名も無き人々。 本作に登場する名も無き登場人物は全て、この時代に実際にアイルランドに生き、 ささやかな自由を求めながら日々を善良に懸命に生きた、名も無き実在した人々の姿でもある。 静かな語り口の中に自由を讃えるケン・ローチの思いが感じられる作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-08-20 22:53:37)
712.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 
人生に行き詰まりそうになる前半と、そこから人生の視界が明るく開けてくるかのような後半という分かりやすいストーリー。 陽気な作品のノリ。そんな陽気な雰囲気を盛り上げるラテン系の音楽もとてもうまく作用しています。 前半のレストランではネット時代のビジネスや、離れて暮らす親と子の関係の難しさが描かれる。 一方後半のフードトラックの旅。 夏休みの息子と常に一緒に過ごし、客の反応がダイレクトに常に伝わり、常に客と手が届くような距離間がいい。 前半にネットを通じてバトルを繰り広げた批評家とも面と向かって腹を割って話せばほら、こんなにちゃんと会話が成立する。 様々な心の触れ合いに心があたたまる。 かと言ってネットを否定している訳ではなく、要はバランスなんだなということを感じさせてくれます。 アメリカン・ハートフルコメディの良さが随所に感じられる佳作です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-08-17 15:24:02)(良:1票)
713.  ダブリン上等!
冒頭から色んな男と女が登場する群像劇ですが、どいつもこいつもアクが強いキャラ揃い。 基本的にコメディタッチですが、登場する誰もが人生うまくいっているとは言えない。 多くのシーンでダブリンの街を覆う曇天の空模様も相まって彼らが暮らす時代や社会の閉塞感が漂っている。 ちょっとブラックで苦味のあるコメディです。 本作では製作という立場ですが、これまでも自身の映画の多くで母国アイルランドを描き、 語ってきたニール・ジョーダンの映画だなと思わされる作品です。 中盤以降は、このアクの強い彼らが作品の中で絡み合っていく様を勢いよく面白く見せていく。 挿入曲の使い方、挿入のタイミングも巧みで、個人的にはダンスのシーンでのスパンダー・バレエの“True”が懐かしくいい選曲でした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-08-10 11:47:09)
714.  きっと忘れない
幼い頃に父に捨てられた若者と、幼い息子を過去に捨ててしまった浮浪者の男がひょんなことから出会う。 その心の交流を描いたヒューマンコメディ。 他の映画でも感じられますが、若い頃のブレンダン・フレーザーはこういういい奴の役がよく似合います。 一方のジョー・ペシ。ロビン・ウィリアムス系の役どころですが、 (ロビンも本作のちょっと前の作品でよく似た役をやっておりました) ペシもさすがに味わいのある演技を見せます。 学識のあるところを見せ、ハーバードの教授を黙らせてしまう持論を展開し、学生から拍手喝采を浴びるシーンは本作の見せ場の1つです。 作品としては特に序盤はもうちょっとフレーザーとペシとの絡みで笑わせるドタバタ系の要素があっても良かったと思いますけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-10 11:40:28)
715.  スターリングラード(2001)
独ソの激戦となったスターリングラードの攻防戦。その戦いの序盤を見せる、本作の序盤。 次々と命を落としていく兵士達。逃げ場も無い川を渡る船上で戦闘機から機銃掃射を受け続ける恐怖。 逃亡は許されず、逃亡しようとする兵士には容赦なく味方から撃ち殺される。その後も続く序盤の戦場の描写からも、 作品の大半を占めるジュード・ロウとエド・ハリス、2人のスナイパーの息詰まる攻防からも、 映画としての娯楽的要素を十分に含みながらも、嫌というほど戦争の悲惨さが伝わってきます。 台詞やドラマも多く、主役であるジュード・ロウと比べると台詞も少なく感情の抑揚も少なく地味な存在であるエド・ハリス。 しかし銃を構えスコープを覗くその目、表情で流石の存在感を醸し出します。 フルシチョフを演じたイギリスの名優ボブ・ホスキンスも迫力ある熱演を見せる。 そして本作で忘れてはならないのがレイチェル・ワイズ。 戦争モノでのロマンスの挿入は作品を微妙にしてしまうケースもありますが、 本作の場合は彼女も戦友の1人としても作品の中で十分に機能しています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-10 11:35:24)
716.  GF*BF 《ネタバレ》 
見る前の予備知識はグイ・ルンメイ主演ということだけ。 この軽い感じのタイトルからラブコメをイメージしていたのですが、とんでもない! 1人の女と2人の男の恋と友情。80年代の高校時代から90年代、そして今に至るまで。 変わりゆく台湾の世相の中で、変わりゆき揺れ動くそれぞれの時代の3人の心と関係を見事に描いた作品です。 それにしても、学生時代までのグイ・ルンメイ、こんな彼女は初めて見ました。 大声でよく笑いよく喋り、陽気で活発で勝気な女の子。 しかし時代の移り変わりと共に3人も少しずつ成長し、ずっと昔のままの3人ではいられない。 思い通りにはならない人の心、そして人生。 青春時代を経て描かれる彼らが大人になってからのドラマはなかなかの見応えがあり、 冒頭からつながるチョンリャンのラストの姿が感動的です。 これは切なくほろ苦い青春映画、ラブストーリーでもあり人生のドラマでもある。 所々にグイ・ルンメイのデビュー作「藍色夏恋」の中の彼女を思い出しました。 女子高生役の彼女の姿、彼らがバイクで疾走するシーン(「藍色夏恋」は自転車でしたが)、 後半のメイバオが無言でチョンリャンをビンタするシーンなど・・・。 彼女を知るきっかけとなった映画でしたが、もう13年も前なんだな・・・。 変わることの無い彼女の美しさを見ることができる作品でもあります。
[DVD(字幕)] 8点(2015-07-30 22:11:06)
717.  とらわれて夏 《ネタバレ》 
冒頭から、この邦題に似つかわしくない張りつめた不穏な空気が漂う。 母と1人息子。母は夫と別れたことからまだ立ち直れていない。少年も父親がいない寂しさを抱えている。 その前に現れた1人の非常に危険な男。 この前半はあまり音楽も使われず静かに作品は動き出しますが、 その分1つ1つの物音や母と息子の目線など、緊張感漂う作品の空気が見事。  それでいて、この危険な男が徐々に意外な素顔を見せる。 どこか優しさがあり、料理上手で器用。 料理の他にも、男手の無い家でクルマや家の修理を買って出る。そして少年に野球を教える。 夫と父がいなくなった2人の前に突如現れた、招かれざる客であるはずの危険な男が徐々に微妙な存在に変わっていく。 作品の空気もこの3人からも徐々に緊張感が薄れ、あたたかみが増していきます。 作品は不安定な空気を持続しながらも、その中にあるあたたかみに実に不思議な味わいがあります。  しかしこれらは過去の出来事であり、少年による回想を交えて品は進むので、 この不安定な幸せは長くは続かないであろうことを匂わせます。 次第に作品の焦点はこの3人は果たして本当に幸せになれるのか?というところに変わっていきますが、 少年が町で出会った少女が変なたとえ話を持ち出す。それは「ボニー&クライド」。 これによって見る者はますますこの3人から目が離せなくなっていきます。  ジェイソン・ライトマンは近年の作品の「マイレージ・マイライフ」や「ヤング≒アダルト」では、 人生の折り返し地点を過ぎた頃の男や女の揺れる気持ちを表現してきました。 本作はそこに思春期に差し掛かる子どもの存在を実にうまく挿入しています。 夏休みが終わり、新学期が始まる日。警官、銀行、隣人が次々に不安感を掻き立てる。 そして徐々に大きくなってくるパトカーのサイレン・・・。 しかし本作は「ボニー&クライド」にはならなかった。 長い年月を経てのラストシーンが感動的です。
[DVD(字幕)] 9点(2015-07-27 11:47:37)(良:1票)
718.  結婚協奏曲 《ネタバレ》 
判事の思わぬチョンボのせいで、突然結婚が無効であることを知らされた6組のカップルの悲喜こもごもを描くコメディ。 結婚から時が流れ、法的には結婚しておらず独身だったことが判明して喜ぶカップルが多い中、 一番最後に一番ほっこりさせられる水兵さんご夫婦のお話を持ってきたのが本作の一番いいところではないでしょうか。 コメディとしても、外出許可を取ってないので憲兵に見つかったら大変。 憲兵の目を誤魔化しながら道路をはさんで結婚の手続きに必要な施設を行ったり来たりが面白く、 ミッツィ・ゲイナーがとても可愛いです。軍隊の粋な計らいで無事結婚が認められる幸福感に包まれた結末も良かった。 ところで、DVDのパッケージを見ればマリリンが主役の映画のような感じがしますが、6組のカップルの1組にすぎません。 90分足らずの尺で6組のエピソードはちょっと多かったですね。 マリリンはこの頃が大スターへの階段を駆け上がった頃。 出番は短くあまり印象に残らないエピソードでの登場ですが、 登場するだけでパッと場が明るくなるようなコメディエンヌとしての存在感は抜群です。 でも本作に関しては、やはり最後のミッツィ・ゲイナーの可憐さが最も印象的でした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-26 19:44:53)
719.  ビバリーヒルズ・コップ
やはりエディ・マーフィーと言えばこれですね。 人懐っこい笑顔、怒涛のように繰り出される軽妙な台詞まわし。エディの魅力が存分に出ています。 それをしっかりサポートするのが、結果的にエディと共に悪に立ち向かうことになるビバリーヒルズの地元警察の2人の刑事。 規則や原則に縛られた2人と自由奔放なエディの刑事ぶりとの対比が面白く、 彼らの存在が更にエディの魅力を際立たせています。  序盤、エディ演じるアクセルがバーで機転を利かせ、 バーで強盗を逮捕した際のウソの報告に対し正直に本当のことを喋ってしまう彼ら。 しかし事件解決後は上司も一緒になって、更にその上を行くような壮大なウソの報告を。 アクセルとの数日間で彼らもデカとしてすっかり頼もしく?なっていた姿に思わずニッコリさせられる。 ラストの「まあビールくらいならいいだろう」も同じく。  大ヒットしたサントラ、グレン・フライの“heat is on”に ハロルド・フォルターメイヤーのアクセルFのテーマも印象的。 本作といい、数年後の「ミッドナイト・ラン」といい、 この頃のマーティン・ブレストのこんな小気味いいコメディは面白かった。 またこんなコメディを撮って欲しい監督の1人です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-07-20 14:01:56)(良:1票)
720.  マダム・マロリーと魔法のスパイス 《ネタバレ》 
大ヒットを連発していた90年代から2000年頃までを境に、 以降近年に至るまで扱いが地味化の一途をたどるハルストレムの最新作です。 映画の中にある、この人ならではの優しさは本作でも全く変わることはありません。 苦労を重ねインドから、長い旅路を経てフランスの田舎町に辿り着いたインドの料理人一家。 辿り着いた田舎町で店を構えるまでは良かったのですが、頑固一徹の料理人親父を演じるオム・プリ。 そしてそう広くない道を挟んだ前にはもう一軒のレストランが。支配人を演じるのはヘレン・ミレン。 前半はレストランの経営をめぐりライバル関係にあるこの2人が、事あるごとにいがみ合う。  そしてもう1組の男と女。 インドの料理人の次男とヘレン・ミレンのレストランの副シェフの女性、2人のロマンス。 ハルストレムが描く若い2人のロマンスはいつも本当に爽やかです。 この2人の終盤の会話の中の「あの時、車が故障して本当によかった。理由があって車が故障したんだ」という台詞がいい。 人生、辛く苦しい時期は必ずありますが、そんな時こそ、それも全て理由があるんだと思いたいものです。 しかしお話の方はあれよあれよという間に幸せな方向に進んでいく。 いがみ合っていた2人が和解して以降、この2人の間に流れる穏やかな空気に心が和まされる。 単純なストーリーですが、こういう人情喜劇風の作品にはこんなストーリーがよく似合います。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-19 18:37:56)
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