61. ムーラン・ルージュ(2001)
次々と展開するスピードと衣装や舞台のゴージャスさに圧倒された.吹き替えを使わないことで画面に適度な緊張感が生まれ.観る側も雑念なく集中できる.キッドマンがそれは綺麗だったし、マクレガーの慟哭には不覚にももらい泣きしてしまった. 7点(2002-09-28 23:06:37) |
62. ハリー・ポッターと賢者の石
面白かったです.原作(だいぶ前に読んだので、記憶に残っていない部分も多いですが)の雰囲気が素直に出ていたと思います.特に学校の建物の感じは原作通りという印象ですし、クイデッチの展開も素晴らしかった.原作の第一巻の導入部は大人でもちょっと入りにくいのですが(入ってしまったら3巻まで続きますが)、映画はとっかかりから解り易くて子どもにもいいんじゃないでしょうか.本の好きな子どもには特に. 7点(2002-09-08 18:21:05) |
63. フロム・ヘル
19世紀末のロンドンの街並や階級によってあまりにも差のある生活の描写が隅々まで行き届いていて、時代考証によって忠実に再現したのだろうと思わせる.ここも見所のひとつかと思いました.映画全体の色調が暗いのだがこれも忠実な時代考証の産物なのでしょう.J. デップは何を演らせてもすんなりと役のエッセンスを吸収して、存在感を生み出す人であるなあ、と(スリーピーホローの捜査官イカボッドとちょっとかぶりましたが.) 7点(2002-09-08 18:04:40) |
64. マリー・アントワネットの首飾り
ストーリーの展開が大雑把だったことも、H. スワンクに主役をはるインパクトがなかったことも、人物描写が浅かったことも残念.“ギフト”の友人役みたいなのはぴったりな気がするんですが.M. アントアネット役の女優さんはかなり顔立ちが本物の肖像画と似ていたので、驚いた. 5点(2002-08-13 23:24:45) |
65. 蝶の舌
ヨーロッパではこういう映画を創るんですね.モンチョ少年はじめ登場する人々が背景に溶け込んでいて、人物描写に全く無理がなかった.グレゴリオ先生役のF. ゴメスの力強い目の演技も圧倒された.隅々まで丁寧な、しかし観る者を飽きさせず、淡々と進んでいく展開の中に、ありのままのスペインの田舎の美しさが飛び込んでくる.ラストは覚悟していたが、やはり声を出さずに泣いた. 9点(2002-08-13 23:09:20) |
66. A.I.
だめです.とても相容れない部分が多過ぎる.オスメント君の演技は、この作品では逆効果に働いてしまった.何も引っ掛からない上滑りの、何が原因かを確かめるために、もう一度観ればいいのだが、その気力がないです. 1点(2002-07-14 23:28:38) |
67. ボーン・コレクター
犯人が弱い.でも同じ設定のリメイク・裏窓よりも数段上.デンゼルの迫真の演技とアンジェリーナのキュートさに点を献上. 6点(2002-07-14 23:18:32) |
68. メメント
ネタばれありです.エンドレスに生きる目的を作り続けていかなきゃならない業を背負った“哀しさ”に行き着く.最愛の奥さんから示された死と引き替えの愛情も(サミー夫婦がここで活きる)、かすかに記憶をかすめながら、すぐに記憶がリセットされる、という酷さは、全てがレナードの愛情の大きさに起因していることで、倍増される. 8点(2002-06-23 01:20:29) |
69. クイルズ
身を刻もうが滅びようが、「創り出す」ことへの抗えない欲求.手足をもがれようとも、この得体の知れない(実は明確すぎるほど明確な)業から逃れられない人間を、全身で演じた G. ラッシュを深く深く尊敬します.J.フェニックスも他の人は考えられないほど好演. 8点(2002-06-23 00:57:47) |
70. ナインスゲート
イマジンさんに賛成.ポランスキーだって予防線張ってから観ました.がったがたに崩れまくりなのも、前半の謎解きが重厚で美しかったので、余計惜しい. 3点(2002-06-01 13:53:42) |
71. チキ・チキ・バン・バン
ほほ、スクリーンで観ました.当時は夢中でしたが、後日冷静になってみると、今の技術を見慣れた目には意外と映像作りが甘い感じは否めないものの・・・.チキチキ-Chitty Chitty-は、チティチティというか、チリチリが近いですよね.今となってはメリー・ポピンズ(同じくディック・ヴァン・ダイク)と内容がかぶってしまってる場面が多々あり. 8点(2002-05-26 17:44:33) |
72. あの頃ペニー・レインと
雰囲気出てました.私はちょっとだけ流れていたキャット・スティーブンスがものすごく懐かしかったです.映画と役者さんが随分綺麗な出会いをする、とても顕著な例がケイト・ハドスンですね. 7点(2002-04-13 22:45:42) |
73. ロッタちゃん はじめてのおつかい
これはもう、ロッタちゃんももちろん強烈ですが、北欧のインテリアの色調の明るさや清潔感、丁寧な暮らしぶりの美しさに惹かれてしまう.長い人生の中の、ほんの一こまを切り取ったかのような、鮮やかな映画. 9点(2002-04-07 18:25:20) |
74. ローズ家の戦争
アメリカ人の主婦のインテリアに懸ける執念ってすごいと思うと同時に、主のいない美しい家の虚しさよ、とも思った.選ぶのに凝ったであろうシャンデリアごと絶命していくラストも虚しさを助長する. 6点(2002-04-07 18:13:18) |
75. ローズマリーの赤ちゃん
スクリーンで観たのですが、全編それほどの恐怖は感じず、ミア・ファーロウの可憐ながら不安が何気ない表情から伝わってくる演技、特に目の演技が印象に残っています. 6点(2002-04-07 18:06:47) |
76. ロード・オブ・ザ・リング
期待してたほどではなかったですが、全編目眩く万華鏡という印象で、盛りだくさん.サー・マッケランの存在感が一番印象的でしたが、リブ.タイラーの乗馬シーンの美しさとケイト・ブランシェットの科白の綺麗さも.続編は観ます. 7点(2002-04-07 17:58:48) |
77. ハリーとトント
ハリーもトントも(人間も猫も)さらさらと流れるような自然さで登場しているので、これが却ってリアルさを生み出し、哀しみも喜びもすんなりと受け入れられる.トントの退場もごく自然なこととして展開するので、この映画の良心がきちんと感じられた. 9点(2002-04-07 17:43:54) |
78. バッファロー'66
この映画、好きです.カメラが上から撮るシーンが多く、平面的な動きがそのままストレートに目に入ってくるので、なにやら笑えてしまいますし.ギャロという人は音楽経験も含めて多才な人らしいですね.写真のシーンの表情が格好良かった. 8点(2002-01-19 23:38:16) |
79. 櫻の園(1990)
“12人の優しい~”の中原俊監督の映画なので観ました.女子校出身者としてはなかなか頷けるものがあるし、中島ひろ子の存在にリアリティがあってよかった.全体にきめ細やかな演出ながら小粒かな?と・・・. 7点(2001-11-08 16:27:30) |
80. サイコ(1960)
シンプルほど難しいことはないという見本みたいな映画かと思う.A. パーキンスはこの映画のために存在したように(失礼)、“余人をもって代え難し”を地でいっている.(素顔の彼はトラッドの似合うそりゃあ格好いい人.)ヒチコックは怖がらせのツボをまき散らす天才. 10点(2001-11-08 16:13:41) |