61. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
《ネタバレ》 最近の作りだから、シリーズのこれまでのイイトコどりみたいになるのは仕方ないとしても、親子ネタはもう飽きました。悪役がダースベーダ―おたくの中二病だったのにはがっかりです。 [映画館(字幕)] 3点(2015-12-23 00:44:54)(笑:2票) (良:3票) |
62. ゆずり葉の頃
《ネタバレ》 『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』など数々の映画を撮った岡本喜八監督の夫人で、映画プロデューサーでもあった岡本みね子が、自ら書き下ろした脚本で監督デビュー。子供時代に、自分の生き方に大きな影響を与えた人物の描いた絵画をひと目見たいと、軽井沢に滞在する上品な老婦人を中心にして、おだやかなドラマが展開します。「老い」という誰も避けることのできないことをテーマにしていますが、この作品はみね子さんから喜八監督へのラブレターであると感じました。素敵な映画です。 [映画館(邦画)] 7点(2015-11-15 13:11:41) |
63. サクラ花 -桜花最期の特攻-
《ネタバレ》 演出の手法や映画のタッチが似ているという意味ではないのですが、松林宗恵監督、岡本喜八監督など、戦争を実際に経験している監督が作った戦争映画に近いものを感じました。「戦争」というものの捉え方が近いのでしょう。使命感をしっかりと持った若者たちが、不条理な状況で次々と命を落としてゆきます。1,200kg爆弾を搭載したロケットエンジンの小型特攻機「桜花」をここまで詳細に描いた作品は珍しいのではないでしょうか。いい意味で「昭和の戦争映画」でした。90分に満たない上映時間ですが、見ごたえがありました。 [映画館(邦画)] 7点(2015-11-07 23:16:03) |
64. ベトナムの風に吹かれて
《ネタバレ》 大森一樹監督らしい、ほっこりと温かい人間ドラマ。認知症の介護がこんなに簡単なわけないでしょ。と突っ込みたくなる場面もあるけれど、後半に辛い場面がしっかり描かれて、映画としてはナカナカ良いバランスです。原案となった小説は実話が原作とのこと。80代の世話をする60代が、世代なりの青春(?)を謳歌するのが楽しい作品です。 [映画館(邦画)] 7点(2015-10-28 22:22:09) |
65. スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
《ネタバレ》 アクションも特撮も、そこそこよくできていて安心して見られるのだけれど・・・以前「仮面ライダーディケイド」の最終回がTVでは完結せず「続きは映画館で!」になっていた悪夢再びでしたな。映画の続きはDビデオかぁ・・・ [DVD(邦画)] 6点(2015-10-08 02:12:25) |
66. ブレイブ ワン
《ネタバレ》 『狼よさらば』のジョディ・フォスター版かと思いきや、大分テイストが違いました。主人公が銃を手にする動機が、復讐ではなく自分の身を守るためであること。ヴィジランティとなるきっかけも偶然の要素が強く、暴力をふるうことに苦悩しつつハマってゆくのも新味。主人公の仕事がラジオDJなので、モノローグが多用されるが『タクシードライバー』のトラヴィスの日記のモノローグとかぶって聞こえてしまうのは自分だけでしょうか。物語の舞台もニューヨークだし、ラスベガスで拾われたティーンエージャーらしき娘を救い出すシークエンスも『タクシードライバー』を思い浮かべてしまいます。ところで、いわれなき暴力に対抗するには暴力しかない、というエンディングになってしまうのはやむを得ないのだろうか。とはいえ『狼よさらば』より、暴力と正義、暴力の行使で壊れてゆく人間性に思いをはせることのできる作品でした。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-10-04 18:57:15) |
67. アントマン
《ネタバレ》 予告篇以上の予備知識なしで鑑賞。主人公の設定が、根が善良なムショ帰りのダメ父というのがストーリーに活かされていて楽しい。ムショ仲間のダメ男たちも責任感あるし、仲間思いだし、とてもいい感じ。アントマンと聞くと、ドルゲの手下の戦闘員を思い浮かべる世代ですが、大満足のヒーロードラマでした。縮小された世界のビジュアルも迫力満点。トーマスの笑顔ってなんだか気持ち悪いと思ってしまう世代でもあるのでさらに満足度upです。アベンジャーズ物の常として、今後の展開を匂わせるラストのつけ足しっぽいエピソードが、マイク水野のあの傑作のどんでん返し並みにいくつもくっついているのも楽しかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2015-10-04 11:15:48) |
68. ラブ&ピース
《ネタバレ》 変な映画なんだけど、結構好き。ウルトラQ「育てよカメ」、バットマンリターンズ、デトロイトメタルシティ、ガ*ラ、サンタクロース、トイストーリー3などなどなど、様々な曲者映像作品にインスパイアされたのかオマージュをささげたのか、とにかく監督の脳内麻薬が出まくってる映画。いかにも「特撮」といった手触りのクライマックスのスぺクタクルも楽しい。続編ではぜひ巨大化した電気ウナギ犬が都市を蹂躙するシーンが見たいぞ!RCサクセションの「スローバラード」が使われるのだけれど、マジなのか冗談なのか?さらに西田敏行の熱演はデビット・ハドルストンよりもサンタクロースらしくて、良い。サンタの悲しみに焦点が当たるのが斬新でした。 [映画館(邦画)] 8点(2015-06-28 09:47:12) |
69. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
《ネタバレ》 ツイッター炎上というSNSの負の面と、情報拡散によるメリットをセンス良く、並列して描いているところが素敵です。わざとらしい悪人も、いき過ぎた善人も出てこず、ほっこりした気持ちにさせてくれる物語。ああ、キューバサンドイッチが食べたい!! [映画館(字幕)] 8点(2015-03-09 00:46:15) |
70. KANO 1931海の向こうの甲子園
《ネタバレ》 3時間という長丁場。緻密な構成というわけでもなく、だれる部分もないではないけれど、素敵な時間が過ごせる作品でした。 夢を持つこと、夢に向かって努力すること、そしてそれは人種に関係ないこと。 球児たちを演じた俳優たちが、みんな素晴らしかった。 星一徹みたいな長瀬正敏も、良かった。 歴史にちょっと嘘をついて、農業用水の完成年をずらしたりしているけれど、それもテーマを際立たせるためなら良いかと。 1931年には満州事変があり、日本は世界戦争へと転げ落ちて行った。 その一方で、こんな事実があったことをこの映画のおかげで知る事が出来ました。 [映画館(字幕)] 9点(2015-02-21 22:46:32) |
71. フォックスキャッチャー
《ネタバレ》 実話がベースでありながら、サイコホラー映画の手触り。デュポンを演じたスティーブ・カレルの賜物か。 金持ちの変人がコカインとアルコールに溺れるとヤバいってことがよく判る作品だった。 [映画館(字幕)] 8点(2015-02-21 22:33:43) |
72. アメリカン・スナイパー
《ネタバレ》 イラク戦争は、イラクが大量破壊兵器を保有しているというアメリカの言いがかりに端を発したものだというのが大前提の物語である。 父の教え、(自分では読んでいないだろう)聖書の教えを忠実に守った青年が、戦争の中で壊れてゆく。4回に及ぶ戦場への出征。しかも、行く度に戦地の状況は悪化し、作戦は雑なものに…。 祖国と戦友を守ろうとしたヒーローは、女子供を戦闘に使う近代戦の中で心を蝕まれる。主人公は自分と同じく、戦争に傷ついた者たちを救うことで自分も救おうとした。 戦争の非人間性だけでなく、ヒーローという存在の内面の重さにも触れた見事な作品だと感じた。 [映画館(字幕)] 8点(2015-02-21 22:27:51)(良:1票) |
73. エンド・オブ・ホワイトハウス
《ネタバレ》 まったく期待しないで観たんですが、ナカナカの拾い物。ただ派手な破壊や戦闘を見せるだけでなく、ストーリーも作り込んであります。遭遇した敵はぶっ殺すという主人公の非情なまでの「リーサルウェポン」ぶりが素晴らしい。ビバ、アメリカ!な物語ではありますが結構楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-12-21 14:34:35) |
74. フューリー(2014)
《ネタバレ》 戦争の非人間的な側面にリアルに迫りたい作品なんでしょうが…タイガー戦車がホンモノでも、アメリカとドイツで色分けされている曳光弾(それも使い過ぎ)や、漫画みたいに弾丸の軌跡が見える戦車砲など、リアルのかけらもない戦闘描写。そしてザツすぎるラストの戦闘。期待して観に行った自分がバカに思えました。あと、「タイガー」って発音しちゃってるんだから「ティーガー」と字幕に書かなくていいんじゃない。 [映画館(字幕)] 3点(2014-12-20 23:10:43) |
75. UN-GO episode:0 因果論
《ネタバレ》 坂口安吾作品の換骨奪胎であったり、テーマを活かしたアレンジであったり、エピソードごとのストーリーがとても面白かったTVアニメ「UN-GO」の劇場版。シリーズの前日譚でありながら、シリーズ終盤のエピソードに絡んでくるという物語の作りが憎い!主人公を演じる声優が、前髪クネ男やプロミスの勝地諒なのがポイント高いです。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-10-05 18:56:06) |
76. ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!
《ネタバレ》 テレビシーズの後日譚。もともとのシリーズが、怪獣ソフビ人形を売るためなのか「怪獣ごっこ」の様相を呈していたものを逆手に取り、開き直ったかのような「怪獣ごっこ」ワールドが展開。まるでチャンピオン祭りの頃のゴジラ映画のよう。楽しめる人には楽しめる作品です。 [映画館(邦画)] 6点(2014-10-05 18:50:35) |
77. イン・ザ・ヒーロー
《ネタバレ》 観客の心に残るアクションを見せたいと願いつつ、観客から顔が見えないヒーローの着ぐるみの中で頑張るおじさんたちの物語。ちょっと安直な展開になったりするけど、一つの事に愚直なまでに情熱を燃やす人たちが織り成すドラマは、なかなか良いもんです。 ジャッキー・チェンの映画じゃないけど、ラストのタイトルバックでこの映画のアクションを担当したオフィスワイルドがこれまでにやってきたスタントシーンを見ることができます。いやぁ、映画ってほんとうにいいもんだと思わせてくれる作品でした。 [映画館(邦画)] 7点(2014-09-28 19:16:10) |
78. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
《ネタバレ》 笑った!燃えた!ジーンときた! お気軽、お気楽に見られる一作でありました。宇宙開発の初期に、銀河の果てに消えて行ったライカ犬の消息が判明したことだけでも、鑑賞する価値があったってもんです。アライグマの寝癖とか、濡れてペッタリとかちょっと卑怯な動物ギャグや、決めるとこで決まる懐メロ、『フットルース』ネタ…素敵に下らない!! [映画館(字幕)] 9点(2014-09-15 08:32:55) |
79. LUCY ルーシー
《ネタバレ》 某週刊誌の映画紹介ページで、予告と内容が違う(無国籍アクションが「2001年宇宙の旅」的なラストをむかえる、みたいに書いてあった)と書いてあったので、興味が湧き映画館画へ。あ、友人からは「2001年宇宙の旅」というよりは「ナイトヘッド」ですよと言われたことも、肩を押された一因かな。で、第一印象は「電送人間」とか「マタンゴ」に続く、東宝特撮のお家芸、変身人間シリーズかと(これ、褒めてますから)。スカーレット・ヨハンソンが口から吐く熱線(?)が、ハリウッドからきたアイツよりパワフルだったのも嬉しい。中盤のカーチェイスで、道の向こうから車だけごろごろ転がってくるのは、「ゴジラ2000ミレニアム」みたいだったし(これも褒めてます)。「全脳力解放美女ルーシー」みたいな邦題がよかったなと思うような、とにかく楽しい作品でした! [映画館(字幕)] 8点(2014-09-06 17:01:59) |
80. ウォッチメン
《ネタバレ》 平和を実現するためには、「敵」が必要だという皮肉。ベトナム戦争に従事し、心が荒み麻薬に溺れ、孕ませた女を射殺するヒーロー。一度自分をレイプしかけた男と寝てしまうスーパーヒロイン。作中ですべてを超越したパワーを持つヒーローとして登場したDr.マンハッタンですら、自分を見失う有様。ヒーローも含めて、人間の心の弱さを見事に描いた作品だと感じた。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-08-16 04:03:01) |