61. ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走
《ネタバレ》 オンライン試写会に当選し、鑑賞させていただきました。 久しぶりのフランス映画。 クスクスと笑いを誘うシーンが幾つかあり、「何も考えずに映画に浸れる」コメディ映画の醍醐味を味わった。 一度でいいから、高速道路をこんな風に豪快に使ってみたいものだ。 一方、家族全員のキャラは立っているものの癖が強いので、関わりたくないという印象を抱いてしまい、出演者が演じるキャラクターに親近感は覚えない。 [試写会(字幕)] 4点(2017-07-17 23:16:31) |
62. ライフ(2017)
《ネタバレ》 キャストの演技は良かったが、久しぶりにつまらない映画を観てしまった。 ジェイク・ギレンホールの無駄使い。 地球外生命体vs人間という脚本のチープさで104分乗り切るのは無理。人物の掘り下げが無いから、知らない6人が頑張ってるなーという程度の蚊帳の外ストーリー。 [映画館(字幕)] 3点(2017-07-16 20:50:04) |
63. 怪物はささやく
《ネタバレ》 鐘が鳴る静かな街。この作品にぴったりな舞台に心が澄まされる。 怪物が物語を語るときの水彩画風のアニメーションが、視覚的に実に綺麗で素敵だった。 一方、この映画のキモである「少年が語る真実」は、オチにしては弱く、感動したり唸るレベルには至らない。 [映画館(字幕)] 5点(2017-07-05 19:16:40) |
64. ディストピア パンドラの少女
《ネタバレ》 ゾンビ映画に新しい風。 ホラー映画だとは思えないような、重厚でシリアスな雰囲気でスタートする心地よさ。 人間目線ではなくゾンビ目線で描かれている新鮮さ。 マイナス要素としては、致し方ない気もするが、ゾンビが目覚めるタイミングの都合良さや、危ない状況下での人間の1人行動の多さが挙げられる。 [映画館(字幕)] 5点(2017-07-02 19:45:49) |
65. ハクソー・リッジ
《ネタバレ》 良作。 多くの敵を倒した者 = 英雄、と思っていた価値観を揺さぶられた。 戦争映画では突撃兵や狙撃兵が印象に残るが、今回は「衛生兵」に焦点が当たってて斬新。 主人公ドスの『ライフルを握らない』という一貫した信念が伝わり感心した。 その信念のバックボーンである幼少期のエピソードも交えられていて説得力あり。 凄惨な現場で、こんなにも多くの命を助けたのは奇跡的。 [映画館(字幕)] 8点(2017-07-01 19:44:44) |
66. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
《ネタバレ》 感涙。 有名な話なのでオチは分かっているものの、これは壮絶な奇跡の物語だと思う。 産みの親と育ての親・・・。血の繋がっていない育ての親も温かいからこそ、主人公の葛藤も垣間見れ、ストーリーに奥深さを与えていた。 5歳で家族と生き別れた主人公の人生を噛み締めながら、半ば史実を追うかの如く鑑賞していたが、エンディングの実際の映像が流れると自然と涙が出ていた。 [映画館(字幕)] 8点(2017-06-27 18:47:07) |
67. ボーダーライン(2015)
《ネタバレ》 監督も撮影も『プリズナーズ』と同じである喜び。静かで重厚な映像を存分に楽しめる。 ストーリーはやや難しく鑑賞後の余韻も残りにくい。 しかし、社会問題化している極悪メキシコ麻薬組織を追う展開はスリルを味わえ、国境付近での緊張や警官の汚職を描いていて印象に残る。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-06-25 21:34:07) |
68. おおかみこどもの雨と雪
《ネタバレ》 狼の子どもを育てるなんて・・・独特の設定なものの、スッと世界観に入れた。 ガチャガチャしてなくて好き。ほのぼのとした静かな物語。 狼と花の馴れ初めが素敵で、温かい目で見守る自分に気づく。 花の母としての強さや包み込むような優しさ、田舎の人々の温かみ、田園風景広がる澄んだ空気…。 喧騒から遠ざかった日々がそこにあった。おおかみこどもである雨と雪の自分なりの今後の生き方の決意に拍手。 [DVD(邦画)] 7点(2017-06-19 21:21:06) |
69. ヘイトフル・エイト
《ネタバレ》 雪山の小屋で起きるサスペンス、という個人的にたまらない設定。密室の緊張感が出ていて良かった。また、誰を信用すべきなのかという疑心暗鬼な状況が生まれていて、奇妙さに拍車がかかっていた。 肝心のストーリー展開もすごく丁寧に作り込まれていて写実的。3時間の上映中、後半2時間は特にあっという間だった。 [DVD(字幕)] 7点(2017-06-17 23:01:58) |
70. バケモノの子
《ネタバレ》 バケモノの街並みは凄く好きだった。 ストーリーは薄っぺらく退屈。熊徹と九太の特訓の日々は良かったのだが、その他は取ってつけたようで急。楓との馴れ初めやら、一郎彦が暴走したりだとか途中から最早ついて行けない。だから、最後はドラマのような感動展開になっていても全くセリフが入ってこない。 [インターネット(邦画)] 4点(2017-06-16 01:53:47) |
71. ジョン・ウィック
《ネタバレ》 盛大なる復讐劇で、ジョンが情け容赦なしにとことんやるので爽快。 殺し屋御用達ホテルのフロント役がなかなか味があってよかった。 ジョンもジョンの敵側も、「殺せるのに殺さない」場合が多いので、都合よく話が進んでいる印象が拭えないのは残念。 [インターネット(字幕)] 5点(2017-06-14 19:09:06) |
72. モンスターズ・ユニバーシティ
《ネタバレ》 前作『インク』超えはしなかったが、前作につながる小話や背景が描かれていて、良い架け橋作品。 中盤までは大した盛り上がりを見せないが、大学の派閥大会である”Scary Games”、これがいい。大会結果には失望で唖然としたが、流石のPIXARは一捻りも二捻りもしてあって、腑に落ちる映画の着地をしてくれる。 学生時代のサリーとワゾウスキーは、『インク』で受けた印象とは真逆で、ワゾウスキーの地道な努力している姿に惹かれた。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-06-12 22:09:46) |
73. 22年目の告白 -私が殺人犯です-
《ネタバレ》 こんなに熱中できる映画だとは思わなかった。 1995年の事件を蘇らせる撮影の質感がとりわけ良く、犯人の自己顕示欲とうまくリンクさせていたので盛り上がる。全体像が見えてくるまで推理が容易くないのも良い。 欲を言えば、終盤に現実味の欠ける描写が数点あるゆえ気になったのがキズ。 [映画館(邦画)] 7点(2017-06-11 22:25:26) |
74. メッセージ
《ネタバレ》 謎が最後に解けるのだが、まんまと騙されていた。ゆえの良い意味での鳥肌。 SF×人生をテーマにした考えさせられる作品で、ラストの主人公の人生の選択には胸が熱くなる。 しかしながら、全体を概観してみると意外と薄味で、ヘプタポッドの言語解釈のシーンが長いせいか、スローテンポで難解だった。 [映画館(字幕)] 5点(2017-06-09 20:04:25) |
75. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
《ネタバレ》 絵に描いたようなハッピーエンドで綺麗すぎるものの、父と子の再生物語として気軽に楽しめる作品。 邦題でネタバレされているので、実際にフードトラックを始めるまでが案外長くて予定調和。 そういうわけで意外性は味わえなかったが、料理を通した人間模様を見るのが面白くて、街中で見かけるフードトラックや屋台にもドラマがありそうだと好奇心をくすぐられた。 [DVD(字幕)] 6点(2017-06-07 21:14:38)(良:1票) |
76. ジェーン・ドウの解剖
《ネタバレ》 ホラー要素がふんだんで、何度も鳥肌が立った。「解剖」という仕事をテーマにするのが目新しくて、中盤まではサスペンス的で本当に楽しめた。 このままお仕事映画になると思いきや、親父が斧持ち始めてから全てが崩壊。そこからのトーンの軽さに最早笑ってしまった。映画の着地点、つまりジェーンの正体が実は○○だった、というオチは好き。 [映画館(字幕)] 5点(2017-06-07 00:42:14) |
77. 最強のふたり
《ネタバレ》 開始数分で「この映画好き」となる作品は久しぶり。 言葉では説明できない絆。感動ゴリ押し映画ではなく、時間をかけてじんわり温まるヒューマンドラマ。最後には、ほろりと一筋の涙。 異色の男二人が主人公で最初はどうなることやらと思ったが、二人の人となりが描かれていくにつれ、この映画が終わらなければいいのにという心地よさも感じることができた。 屈託のない笑顔を見せ合える伴侶がいるっていいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-03 23:16:19) |
78. 映画 聲の形
《ネタバレ》 聴覚にハンディキャップがあるヒロインの純真さが光る作品。 逆境に居るにもかかわらず、周りを穿った見方をしないのが素敵で心打たれた。 ひっかかった点として、肝心の主人公の石田将也がナヨナヨ系男子で駄目だった。 ストーリーが連結悪くて一貫性を感じられなかったのも残念。 [DVD(邦画)] 3点(2017-06-03 22:59:56) |
79. LOGAN ローガン
《ネタバレ》 スピンオフ3作中、最も良かった。 今までのどんちゃん騒ぎから一転、こんな「ドラマ」があるX-MENは初めて見た。 プロフェッサーのベッド上での一言、これは感動なしでは受け取れない。本作の魅力は、彼とローガンをミュータントという括りではなく、老いる一人の人間として描いてるところだ。 [映画館(字幕)] 7点(2017-06-01 21:36:01) |
80. ウルヴァリン:SAMURAI
《ネタバレ》 日本の屋敷、長崎の海沿いの田舎街など情緒あふれる風景が良い。 忍者、鎧、毒矢など昔ながらの装備や武器を活用するのも和テイストのX-MENらしくて興味深いが、いくらなんでもやりすぎ。 日本人同士が英語で話してたり、下っ端のヤクザが上手な英語話したり、明らかな棒読みの箇所があったり、どうも言語混合映画は気が散る。おまけに矢志田とのラスボス戦は、X-MENの中でも最も面白くない低クオリティアクション。 [インターネット(字幕)] 3点(2017-05-31 19:48:28) |