861. サイモン・バーチ
こんな小さな子供が信仰や自分の存在意義について考えるなんて普通では考えられない。障害があるがゆえに考えざるを得なかったのかもしれないけど、人は困難にあってこそ真剣に生きられると思わされる。二人の子供の友情が感動的。 8点(2003-03-07 13:33:31) |
862. JFK
真実を知りたい。で、本も読んでこの映画を見てかなり真実に近いところに迫っていると思われた。アメリカではタブーに近い扱いになっているのもおかしい。それをあえて真正面から取り上げ、映画にした製作者、監督は偉い!一種の問題提起ね。大統領の暗殺という大、大事件なのにあの程度で捜査を切り上げるのは何かあるとしか思えない。冷戦時代に外交政策に軟弱と思われていたケネディを抹殺したい反対政治勢力のあったことは事実であろうと思う。コスナーは熱演賞。 9点(2003-03-06 23:18:19) |
863. G.I.ジェーン
デミ・ムーアの坊主頭と筋肉ウーマンぶりばかりが強調されてたけど、記憶に残るのもやっぱりそれだけだった。がんばった割には今ひとつだった。 5点(2003-03-06 23:07:03) |
864. 幸福の黄色いハンカチ
健さんと倍賞千恵子、桃井と武田鉄矢の二組のカップルをシリアスにユーモラスに平行して描いていくロードムービー。大人カップルの重さを若いカップルで軽いタッチにしてそれぞれの愛の形を見せる。新人だった武田はそのギャグセンスのうまさで注目されることになった。ノーテンキで軽かった武田キャラがラストで愛の大切さに気づき、桃井とほんとの恋ができるのも大人の愛の深さを知ったから・・甘いという人もいるでしょうが、日本映画としては良心的でいい出来だと思う。 9点(2003-03-06 23:01:16)(良:1票) |
865. ザ・コンテンダー
いかにもアメリカなんだけど半面こんなに毅然とした態度で堂々意見を言える政治家のいることがうらやましい。特にジョアンのような女性政治家(キレル、デキル、正々堂々)が日本にも出て欲しい。ジェフ・ブッリジズの大統領もよかった。 7点(2003-03-06 17:47:37) |
866. サウンド・オブ・ミュージック
文句なしの満点。オーストリアアルプスの山々や湖を上空から捉え、カメラが徐々に降りてきてアップになったジュリーが「The Hills・・」とサウンド・オブ・ミュージックを歌いだすシーンは鳥肌もの。オープニングのスケールの雄大さといい屈指の名場面です。ラストも「すべての山に登れ」と歌いながらのアルプス越え。ザルツブルグ、ザルツカンマーグートなど美しいロケ地と名曲の数々、何度見ても感動する素晴らしいミュージカル映画です。ナチの手を逃れて国境を越えるという時代の不穏も描きこみながら、こんなにも楽しく美しく感動的な作品が作られたことにただただ感謝感激。大きなスクリーンで見るとこのロケーションの素晴らしさがより一層分かりますので是非にとお勧めします。 10点(2003-03-06 17:38:28)(良:2票) |
867. サイダーハウス・ルール
美しい水彩画を見るような雰囲気の作品。ジンワリ心に残るがまた時をおいて見ると、違う味わいになるかもしれない。マイケル・ケインは存在感があるすばらしい役柄と演技だった。トビーの純粋さも美しい。 8点(2003-03-06 17:20:35) |
868. サイコ(1960)
この頃の露骨に怖がらせるのを見慣れてる人には物足りないと思われるかもしれないが、当時としてはその斬新さ、どんでん返しの怖さはまさに一級品だっただろう。ひ弱そうなパーキンスが狂った殺人者という意外性もよかった。 8点(2003-03-06 17:10:28) |
869. 13デイズ
いやーホント核戦争にならなくてよかったです。世界中の運命がほんの数人の判断で良くも悪くもなるってのが、今この時だからよけい実感します。実話の裏話、もちろん初めて知る衝撃的な話。緊迫した13日間をまざまざと見せてくれた。トップにある者の重責とその重さをつくづくと感じる。<追記>フォッグ・オブ・ウォーを見たらまたこれを見たくなったので再見。ケネディ兄弟役の俳優は似てると思いましたが、マクナマラも雰囲気が似てます。空軍のルメイ(レメイ)とか他の人も似てるのかもしれません。好戦的なルメイや軍部に対してケネディ兄弟や側近達が苦悩しつつ、ぎりぎりまで平和的解決の道を探ろうと努力したのがよく分かります。2週間の息詰るような展開は何度見ても興味深くすごい、ということで1点アップ。アメリカが何度もカストロを暗殺しようと計画実行(失敗)したとか、カストロは核攻撃をソ連に進言していたとか知るとほんとに危機的状況だったと分かる。偶然にも幸いな結果だったというだけで、一瞬にして崩れるかもしれない平和の危うさをつくづくと感じさせられる。 9点(2003-03-06 17:00:24) |
870. 真実の行方
多重人格を見分けるのは難しい。こんな演技力でやられたら精神科医も騙されるかもしれない。「刑法39」で堤真一がやったり、テレビドラマ「存在の深き眠り」で大竹しのぶ(これはほんとの多重人格の話)がやったけど、こちらもうまくて感心した。でもノートンの人の良さそうな童顔で悪人格をやっても、ホントにわるそーには見えなかった。興味のある人は、多重人格の本「ビリー・ミリガンと24の棺」など読んでみてね。アメリカでは結構多いらしく各種の本が出てます。 8点(2003-03-05 23:49:07) |
871. この素晴らしき世界
生きるか死ぬかという戦時下、みな自分たちのことだけで精一杯。そんな時、あろうことか迷惑この上なしというユダヤ青年を匿う事になってしまう夫婦。子供が欲しくて欲しくて、でも授からない。ユーモラスでメルヘンで「どっこい生きてる、人間万歳!」という爽快なラスト。 8点(2003-03-04 23:47:53) |
872. 陽のあたる場所
この頃のテイラーの美しいこと!まさに光り輝くよう。貧しい青年が相応の女性と恋をするが、彼の前にあこがれの美しい上流のお嬢さんが「愛してるわ」と現れて、身ごもった恋人に殺意を抱く・・内外によくあるパターンのお話。突然上流階級の社会と接点を持つモンティが、オドオドした演技でその不安な心理をうまく見せる。最後まで彼を愛してる、というテイラーは出来すぎのような気がするが、実際に手を下してはいないものの「やはり僕は罪を償うべきだ」とつぶやくモンティにこの頃のアメリカの良心を見る思いがする。 8点(2003-03-04 23:26:50) |
873. 交渉人(1998)
ストーリー展開がスリル満点で最後までひきつけて見せる。駆け引きなんぞ「こんなのありなんだー」って知って面白かった。 7点(2003-03-03 23:47:23) |
874. ゴースト/ニューヨークの幻
アメリカって幽霊ものが好きなのねえ。死後の世界か「死」をよほど恐れているのかと思ってしまう。デミ・ムーアがきれい。これじゃ死に切れないね。ウーピーのインチキ霊媒師の役どころがとても面白くて、この映画をグレードアップさせた気がする。ラスト、ウーピーに乗り移って抱きしめてあの世に行くってのが泣かせる。 7点(2003-03-03 23:38:26) |
875. 幸福の条件(1993)
札束で人の心を買うなんて発想自体が下品でエゲツナイ。しかも札束に心が動く夫婦。特に夫!なんだっ、情けない!しかもこれがテラテラのひひじじいだったら成り立たないんだけど、ハンサムでかっこいいレッドフォードを持ってきたりして・・・(こんなのに使わんといて!)見るだに腹立たしいような中身のうすーい映画。 3点(2003-03-03 23:30:39)(笑:2票) |
876. GO(2001・行定勲監督作品)
窪塚クンをこれで初めて見てとても魅力的だった。最初のバスケットの跳び蹴りの元気のいいこと!もちろん父親の山崎務は圧倒的存在感があってこの映画を大きく支えている。コウちゃんもよかった。地下鉄で肝試しや危ないバカをしたり、不器用に恋したり、友人や民族学校でのエピソード、在日問題も含めてんこ盛りの元気のいい青春映画。邦画では久々のいい出来だと思う。 8点(2003-03-03 23:20:57) |
877. 恋人よ帰れ!わが胸に
ワイルダーだから少々甘いのだけど、こういう「いい人」をだます悪い人=ウオルター・マッソーの役どころがまず嫌い。出来云々以前の倫理観の問題ね。で、どうしても気楽に楽しめないの。 6点(2003-03-03 23:08:16) |
878. 恋におちたシェイクスピア
グウィネスってこういうクラッシックファッションがよく似合う。上品で可愛く雰囲気がぴったりはまっていたしジェフリー・ラッシュも素敵だった。劇中劇の「ロミオとジュリエット」にシェークスピアの恋を絡め、スピード感あふれる展開で見せてロマンティックだった。見せ方も良かったけどそれ以上に脚本が良かったんだと思う。8.5点といったところだけど好きなので。 9点(2003-03-03 23:01:35) |
879. 夏至
宣伝が効いてたのか小さな劇場は一杯の人だったけど、評判だおれだったのでがっかりした作品。南国のけだるいような映像で見せるけど、ストーリーは何なの・・って感じだしそれぞれの姉妹の恋やら家庭事情やらゴチャゴチャ並べて、ラストはオフクロの味?私には意味不明・理解不能でした。 4点(2003-03-03 22:47:38) |
880. 激突!<TVM>
タンクローリーが主人公でこれだけ見せてしまうっていうのが凄い!(追われるデニス・ウィヴァーは助演?)。シンプルなストーリーに出演者、でもこんな映画は過去にも現在にもない。その発想の見事なこと。公開当時劇場で見た時強烈なインパクトがあって凄く興奮した覚えがありますが、スピルバーグなんて全く知らなかった。彼が有名になってからね、気づいたのは・・<再見追記>昔ほど興奮はしなかったけどやはりスリルある展開に引き込まれました。ラストのタンクローリーはまるで生きている怪物の断末魔のようでした。狂喜するデニス、闘い終えて夕日の中の静かな余韻が印象的。 9点(2003-03-03 00:16:00) |