81. 犯人に告ぐ
当たり前ながら、製作者は原作に対して誠実さを持っている。それを感じるのは、物語の流れが自分自身勝手に補足する原作+αから違和感を持たせることなく進行している気がしたからだ。それにひきかえ、映像化にあたり原作をいじくり回した挙げ句失敗する作品の何と多いことか。 [映画館(邦画)] 8点(2008-02-26 00:09:11) |
82. チャイナ・シンドローム
世界中で似たようなことが起きているのかもしれない。情報さえ操作できれば隠すことなど簡単なことだ。原発に賛成・反対とかではなく、何年たっても問題提起に成りうる映画。ジャック・レモンはさすがだ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-25 23:52:17) |
83. サン・ジャックへの道
《ネタバレ》 この巡礼キリスト教以外の日本人には解らないと思うので点数控えめ。いい映画だった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-15 23:16:41) |
84. 人情紙風船
《ネタバレ》 人情、この作品の持つ表現力は、現在の技術をもってして不可能。この映画にやっと辿り着いた。 [DVD(邦画)] 8点(2008-02-15 23:05:03) |
85. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 あの重たすぎる秘密が明らかになって、この映画の説得力が格段に増した。そこまで政治的、辛すぎる事柄にしなくとも、と思われる向きもあろうが、自分は逆だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-03 11:56:54) |
86. ガタカ
《ネタバレ》 「夢」にすがりつく。弟に対するコンプレックスとともに、掃除夫を上手く使えなかったのかな。でもよくできたSFだった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-30 01:30:37) |
87. 秋日和
何が良いんだか、本気で悩んだ。自分が歳を重ねたから小津作品を魅力的に感じるようになったのかと思っていた。しかしそれだけでは無いことに気付かされた。確かなことは、その時代背景に被る自分らの親を、ある面意識して観ていることだけは間違いない。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-30 01:14:53) |
88. アンフィニッシュ・ライフ
日本で公開されない、この尺度を時々不思議に感じる。この作品は確かに地味だが、普通に主張しあう3人のBIG・NAME、ごく自然に楽しめる。えてして佳作はこんな扱いを受けるものだ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-10-02 00:10:07) |
89. あるいは裏切りという名の犬
好みの映画。ハリウッドでリメークされるという。それを観て再度このフランス映画を観たなら、アメリカに対するシニカルなプライドを前もって隠し味として忍ばせていた感じがするのではないか。この独特の重厚感、フランスは遠い。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-24 23:46:14) |
90. ウォーターボーイズ
「青春」羨む、懐かしむ、憧れる、それらすべての最大公約数的作品。 [地上波(邦画)] 8点(2007-07-21 21:04:56) |
91. シックス・センス
《ネタバレ》 2度目、この手の映画の結末を知って観るということは、どうしても初回では分からなかった部分の整合性を確認していくことになる。十分だと思った。この流れ、粗を探して観るということはとても損なことだ。癖はなかなか治らないだろうが。 [地上波(吹替)] 8点(2007-07-08 10:39:15) |
92. ダイ・ハード4.0
3を観た後の失望感が今回は無かった。それだけで評価したい。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-01 02:06:04) |
93. 激突!<TVM>
「JAWS」後に「スピルバーグ」というキーワードの元、さかのぼってこの映画を観た頃、「JAWS」の希有なスリル感はこの映画の優れた骨格を見事に肉付けして表現されたものであること、それが自分にとって漠然たる意味でしかなかった「演出」の力というものなんだと勝手なる稚拙な解釈に自己満足を覚えた。今「宇宙戦争」の「スピルバーグ」がこの映画の進化した姿なのか、それに多少の疑問があることがちょっと寂しい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-05-04 17:26:42) |
94. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
この手の映画に深みを与えるのは、小賢しい、鬱陶しい人間ドラマにあると思う。そこが機能するとこうなる。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-18 16:47:29) |
95. M:i:III
《ネタバレ》 安直に恋愛を使い、主人公の葛藤描写と共に、観る側を感情移入させる効果として狙ったのだろうが、それは失敗。ただ、アクションも秀逸だし退屈させない。シリーズ3作目としてはかなり良い出来。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-31 23:59:55) |
96. トランスポーター2
スピード感で押し切られた。快感。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-19 00:54:50) |
97. オーロラの彼方へ
《ネタバレ》 この種の話は、整合性を保つため多少強引な流れになりがちだし、一旦それを意識してしまうと、観る側もとても疲れるものだと思う。この映画も例外ではなく、首を傾げながらという部分もあったが、オーロラの影響で30年前の父親と無線交信してしまう、そしてその有り得ない状況をあっさりと双方が信じてしまう、というところがそもそも荒唐無稽なのである、些細なことを気にしていても仕方がない。それ以上に父子ドラマの筋がしっかり通っていて、全体のバランスは満足いくものと感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-11 23:44:25) |
98. 父親たちの星条旗
《ネタバレ》 とてもベタな感想を持った。ともかく反戦を語られた。自分はアメリカ一国正義、イケイケ映画をイデオロギー抜きで単純に楽しむ術を持っていると思う、だが、小手先のおためごかし映画には嫌悪を感じることが間々ある。この作品はひょっとすると恐ろしく正攻法なのか。日本側から見たという「硫黄島からの手紙」を鑑賞するまで評価を留保すべきなのかもしれないが、現在、先の戦争に対し勇ましい独善的解釈を多く見かけることに対し、本当にその場所、戦場に居た人間は多くを語らないという強烈なアンチテーゼである。相手を直接見るでもなく、おそらくボタン一つで戦争が始まり、間髪入れず終わる時代である。だから尚のことこの切り口を大切に思う。 [映画館(字幕)] 8点(2006-11-01 01:22:21) |
99. トランスポーター
もちろん多少強引に映るが、ツカミは完璧、極力贅肉をそぎ落としたテンポ重視の手法に爽快感。 [DVD(字幕)] 8点(2006-10-24 00:43:50) |
100. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 原作未読。自然に受け止めたい。絶望的な博士の症状をふまえた上で、この映画に限って悲壮感はいらないように思う。家政婦親子の心の成長を、この穏やかな数学者との関係において、決して諦めることのない心優しい繰り返しで描くことにより、雰囲気を含む物語の整合性がうまく表現されていたように思う。環境設定への不信感、矛盾、そして艱難を乗り越えて進んで行く進行を望むとしたら、それは違う作品に求めるべきと感じる。小泉監督の世界、好感。 [DVD(邦画)] 8点(2006-10-21 00:47:12)(良:1票) |