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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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81.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 
オープニング、江戸川の風景をバックに寅さんのテーマ曲が流れる。 しかし、「ん?歌声が違うぞ・・・?」と、不安になるオープニング。 終盤の泉の家族のドラマはちょっときついものはありましたが、 寅さんをこよなく愛する者にとっては山田監督がもう1度寅さんを見せてくれた、それだけで十分でした。 当然、現在の時が流れるドラマの登場人物としての寅さんは登場しませんが、 現在を生きる登場人物が懐かしく回想するという形で、過去の作品の中にいる寅さんが登場します。 その1つ1つが懐かしい。そして無理やり登場させているという感が無いんです。 今を生きる登場人物の心の中に生き続ける寅さんがふとした出来事をきっかけに当たり前のように顔を出す。 裏の工場はもうありませんが、あけみが裏から出入りする生活の動線が何も変わって無いとか細かい所も良かった。 特に今を生きるリリーが登場し、寅さんとの思い出を語るシーンも見どころの1つ。 (僕の希望としては「リリー、俺と所帯持つか・・・。」の方を使ってほしかったですが) 今のリリーさんがさもありなん、という感じで。  僕以外のお客さんも、みんな寅さんが好きな方ばっかりだったんだろうな。 例えば、さくらが仏壇に供えられたメロンを見て、「メロンと言えばお兄ちゃんを思い出すのよ。」 その後にはあのメロン騒動が出てくるのが分かっているから、もうこの時点で笑いが起こるんですよ。 第1作から随分時は流れましたが、寅さんの作品の世界の中の時の流れ、 演じる俳優さんたちの時の流れに、今、本作を見る者の時の流れが重なり合う。今年最初の劇場での映画鑑賞は、 何も考えることなく実にゆったりとした気分で、心が温まるいい時を過ごすことができました。  ラストに次々と登場する歴代マドンナたち。そして交互に挿入される満男の表情。 この「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストを彷彿させる本作のラストと、 高羽哲夫さんや、今は亡き主要キャストに捧ぐspcial thanksからは 山田監督の寅さん愛が溢れ出ているかのようでした。
[映画館(邦画)] 8点(2020-01-08 20:06:47)(良:4票)
82.  グリーンブック
育ちも性格も全く異なる2人が旅に出る。ロードムービー定番の作品の始まり。 それ程の大事件は起こりませんが、小さな出来事を丁寧に積み重ねていき、 街から街へ、2人が固い絆で結ばれていく過程が見事なテンポの良さで綴られていきます。 しかし、60年代、アメリカの南部、黒人と白人、実話。 これから旅先の南部の地でどういうことが起こるのかは容易に想像がつく。 コメディにするには非常に難しいテーマですが、 シリアスさとコミカルさを見事に両立させてみせた脚本が素晴らしい。 また、これが両立したのはヴィゴ・モーテンセンの存在があってこそであると思います。 彼が主演という前提で見たので分かりましたが、予備知識なしで見たら彼だと気付かなかったかも。 演技の素晴らしさと共に、本作にかけたその役作りもまた見事です。 色々あった旅の終わりだけに、終盤に度々登場する「メリークリスマス」の使い方がいい。 ラストの「手紙をありがとう」には参ったな・・・。クリスマスにいい映画を見ることができてよかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2019-12-26 15:19:26)(良:1票)
83.  ミッション・ワイルド
リュック・ベッソンが製作に名を連ね、アメリカ・フランス合作となっている西部劇。 この邦題からも痛快なアクション・ウエスタンかと思っていたらさにあらず。(久しぶりに出会ったひどい邦題です) 西部開拓の地の当時の過酷な日々の暮らしがしのばれる重さのある作品でした。 西部で一山当てようと東部の町から夫に着いてやって来て、精神を病んでしまった3人の女性。 彼女たちを東部の町に送り届けるヒラリー・スワンクと、同行することになるトミー・リー演じる、処刑寸前のところを助けられた悪党。 送り届ける3人の女性たちとは意思疎通をはかれず台詞も無い。しかしこの2人もベラベラ身の上を話したりすることも無い。 西部開拓の地から東部の町へ。寡黙なロードムービーですが、前半はヒラリー、後半はトミー・リーの見せ場となっており、 ホテルへの放火など不要に思われるエピソードの挿入があったりもしますが、主演の2人の素晴らしい演技を堪能できる作品となっています。 3人の女性たちを受け入れ先の教会に送り届けた後が印象的。 酒場で西部から来た人間だと分かると「ここにあなたの居場所はない。」 そして町で出会った若い女には「西部で一攫千金を狙うような男とは一緒になるな。」と言う。 しかしそれでも再び川を渡り西部の地に戻っていく。銃をぶっ放し、陽気に歌い踊りながら。トミー・リーの姿が切ないラスト。 こんな話もまたアメリカの歴史の一部か。主演2人の存在もあり、重さの中にも味わいがある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-15 17:10:15)
84.  家へ帰ろう 《ネタバレ》 
今はアルゼンチンに住むユダヤ人の老人。体も思うように動かなくなってきた。 彼には長い人生の中で、ずっと心に引っかかっているやり残していることがあった。 それは1945年、ポーランドで別れた親友との約束。 この前提だけで彼の人生にどんな困難があったのかを想像するに十分なのですが、 時折フラッシュバックされる若かりし頃の彼の映像が、 ポーランドからアルゼンチンへ、どんな困難があったのかを思い知らせてくれます。 口にも出したくない「ドイツ」「ポーランド」という国名。 ドイツには一切足を踏み入れたくない。そんな思いが痛いほど伝わってくるのですが、 飛行機で乗り合わせた若い男。スペインのホテルの女主人。列車で出会ったドイツ人女性。 そして彼を救ったポーランドの病院の看護師。旅先での出会いの1つ1つに無駄が無く、その全てがいい。 ドイツの地に足を付けたくないと頑なにドイツを拒んでいた彼が、ドイツの地に足を下ろす駅での何気ないシーンが印象的。 「会うのも怖いが、会えないことも怖い。」親友の家の前に来てのこの台詞が70年という時の重みを感じさせます。 しかし、2人の目が合い、互いを認識し合うまでの1分にも満たない時間か。この時の2人の台詞も無い演技が素晴らしい。 70年の時を埋める「家に帰ろう」という本作最後の台詞と2人の姿と、 その姿を見届け、何も言わずその場を後にする看護師の女性の姿が胸を打つラストでした。
[DVD(字幕)] 8点(2019-11-26 19:37:00)
85.  スノー・ロワイヤル
監督はノルウェーの人のようですし、スタジオカナル製作ということもあってか、 リーアムの最強オヤジものとしては、この手のアメリカ映画とは少し違った空気感がある作品です。 本作のリーアムの役どころはスゴ腕の刑事やCIAエージェントだったという過去がある訳でもなく、 雪国の小さな町の除雪作業員のただのおじさんです。しかも模範市民賞を貰うような人です。 しかし、模範市民でいるのは最初の10分程度。すぐに息子を殺した街のワルどもを次々とボコボコにしまくっていきます。 普通の田舎町の労働者のおじさんにしては強すぎる。まあ、今更リーアムさんにそんなことを言っても仕方ありませんが。 残念ながらこのテンションが続かない。 ギャング側の動きや、あまり必要と思えない警察の動きに時間を取られ、中盤は結構間延びしています。 本作が同じ監督のセルフリメイクだと知りませんでしたが、 「ファイティングダディ 怒りの除雪車」というオリジナルの邦題がなかなかに秀逸。 オリジナルは見ていませんが、こちらのリメイクにこの邦題をつけてあげたいですね。 ファイティングダディ。昨今のリーアムさんにこれほどふさわしい称号はないんじゃないかと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2019-11-23 22:10:08)
86.  陰謀のスプレマシー
かつてはCIAエージェントであったという過去があるが、訳あってCIAを去り今は一般企業で働き、 目の中に入れても痛くない1人娘がいる。しかし平穏な日々は続かず陰謀に巻き込まれ、愛娘に危害が及ぶ。 既視感満載の設定ですが展開は早くストーリーは分かりやすく、健闘している作品だと思います。 親子が危険にさらされますが、この手の映画はそこに関しては良くも悪くも安心して見ていられます。 終盤に殺すべきではなかった人をあっさり死なせてしまったのは残念でしたが・・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-21 20:37:12)
87.  人生はシネマティック!
「人生の1時間半を捧げたくなるような価値のある映画を作りたいんだ。」とは本作に登場する脚本家の台詞。 戦時下のイギリスで、国民の戦意高揚のための映画製作に関わる人々を描いた人間ドラマ。 彼らの映画人としての誇り、イギリス人としての誇りをかけて 制約だらけの映画製作に挑んだ人々の人間模様をコメディタッチで描いた佳作。 BBC製作ということも関係しているのか、イギリスらしいユーモアを挟みながらも真面目に作られた作品です。 しかし暗い世相を感じさせる作品の世界観の中、このささやかに挿入されるユーモアの匙加減が素晴らしい。 主演はジェマ・アータートン。当時の女性の雰囲気をとてもうまく表現する好演でした。 そして脇を固めるビル・ナイ。出番はそれほど多くないですが、流石の存在感です。 作品を見る者に勇気を与えたり生きる喜びを見出したり。それは最後の映画館の観客の反応が物語っています。 原作、監督、音楽、脚本など、女性が中心の映画らしい雰囲気をたたえながらも映画の持つチカラを感じさせてくれる良作でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-20 15:16:01)
88.  海底47m 《ネタバレ》 
海中のケージの中の人間が巨大なサメに襲われる。 「ジョーズ」の海洋学者フーパーのエピソードが参考になっているのかもしれませんが、 これを美人姉妹に置き換え、(やはりヒゲ面の男よりこっちの方がいい) サメの恐怖に加え酸素が無くなるというもう1つの恐怖、2人を引き離すことにより生まれる恐怖に 「窒素」や「潜水病」といった新たな要素も加えている。 序盤を手短にまとめ、90分という尺もよし。サメ映画、海洋パニック映画としても健闘している作品です。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2019-08-19 15:13:28)
89.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
年々戦争の時代は遠い昔のことになっていく。戦争体験を語ることができる人も少なくなっていく。 それは実際に戦場で戦い、過酷な体験をした男たちの話も、 物資や食糧が不足し、空襲にさらされながらも日々を懸命に暮らした女たちの話も。 本作はこれからも多くの人に観られて、戦争を考えるきっかけになる作品になっていくのではないかと思います。 声高に反戦のメッセージを訴えることはしませんが、庶民の暮らしが少しずつ厳しくなり、 食卓が淋しくなり、近所の若い男が徴兵にとられ、次第に空襲に日々の暮らしが脅かされる。 空襲で幼い命が奪われ、ついには原爆が投下され、日本は戦争に負ける。 丁寧に綴られていく庶民の日々の暮らしと戦争の描き方も、 「空襲のおかげで魚がようけ獲れた。」 控え目に挿入されるユーモアも素晴らしい作品です。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2019-08-08 16:23:37)
90.  偽りの忠誠 ナチスが愛した女
英・米合作の作品ですが、作品に漂う空気や作品の色はドイツ映画的で一風変わった印象を与える作品です。 前皇帝ヴィルヘルム2世を中心にしたドラマと、皇帝が住む屋敷で働くユダヤ人の女スパイとドイツ人将校のロマンス。 前半はこの2つの要素が今ひとつ噛み合わず、ナチス絡みのスパイが登場する映画としての緊張感にも欠ける展開が続くのですが、 エディ・マーサン演じるヒムラーの登場がその空気を一変させます。 ヒムラーに似ているということだけなら、もっと似ていると思わせる人が出ている映画は他にもありますが、 彼の登場により、それまで登場していた人物それぞれの関係にも緊張感が生まれ、作品の空気も持ち直します。 スパイもの、政治ものという要素もありますが、ストーリーの軸は2人の男と女の関係となっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-26 23:13:09)
91.  マーガレットと素敵な何か
10代半ばの頃「ラ・ブーム」で人気に火がつき世界のアイドルになって以降、出演作が途切れることなく映画に出続けている。 ソフィー・マルソーは女優として本当にいい年齢の重ね方をしている人だと思います。 本作では、大きなプロジェクトを抱えバリバリ仕事をこなし、人生をひた走ってきたアラフォー女性を演じています。 そんな女性が40歳の誕生日をきっかけに自分の人生を見つめなおすストーリー。 と言ってしまうと新鮮味はあまりありませんが、そのきっかけが7歳の自分から届いた手紙、というのが面白いところ。 まあ、その手紙の内容が結構大人びていて7歳の子どもが書く内容ではないのですけどね。 ソフィー演じるアラフォー女性が生きる今の現実の世界と、その一方でファンタジックな作品の世界観。 その両方を自然に演じるソフィー・マルソー。本作でもやはり素敵なのでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-18 21:09:23)
92.  スリーデイズ
フランス映画「すべて彼女のために」をポール・ハギスがリメイクしたアメリカ映画。 オリジナルが90分程度だったのに対し、本作は2時間越えの作品となっています。 優れた脚本家でもあるハギスが、オリジナルにあった隙間を丁寧に埋めていく。 オリジナル以上に脱獄までの前半に時間をかけているのですが、これが結構重要である一方で、 映画としての面白さがあるのはやはり脱獄以降であると思いますが ラッセル・クロウの主演が大正解。やはりこの人は何かとたたかう男、何かに立ち向かう男の役が良く似合いますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-18 21:06:02)(良:1票)
93.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
トム・クルーズは自身に求められていること、このシリーズに求められていることをよくご存じだ。 まずは50歳を超えてもこれだけのアクションを見せてくれるトム・クルーズに敬意を表したいですね。 アクションエンターテイメントに徹し、豪華で、クールで、スリリングで、女優が魅力的。 そして何よりもトム・クルーズがカッコいい。彼のことが好きな者にとってはそれだけで一定の満足感が得られます。 IMFのチームプレーの要素が一段と強くなっていますが、メンバーの個性もよく出て皆が好演しているのでそれも良しです。 次作「フォールアウト」では撮影中に骨折したと聞きますし、年齢を考えると少しずつ大変になって来るとは思いますが、 これからもトム・クルーズ=イーサン・ハントがどういう風に年齢を重ねていくのか、まだまだ見せてほしいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-26 21:05:58)
94.  グランドフィナーレ
近年、70歳を超える超ベテラン俳優達が結集し、元気な所を見せてくれる陽気な人生賛歌モノが増えてきたと思う。 本作もそういう映画かと思っての鑑賞でしたが、さにあらず・・・。 本作はマイケル・ケイン、ハーヴェイ・カイテル、ジェーン・フォンダといった名優が顔を揃える。 主人公はケインが演じる、かつては名声を得たが今ではすっかり世捨て人になってしまっている音楽家。 作品の大半の時間が使われるアルプスの麓の保養所の人間模様が作品の軸となりますが 彼を中心にした保養所の人間模様には味わいがありつつも退廃的な空気が流れ、その空気が重く感じる。 この監督の作品を見るのはこれが2本目。 1本目は、ショーン・ペンがこれまた世捨て人のようになってしまっているロックスターを演じました。 年代は違えど共通点がある主人公、このあたりにこの監督の取り上げる人間の好みがあるのでしょうか。 美しく撮られたアルプスの麓の風景、時には激しくぶつかり合う名優の共演といった見どころも十分ですが 一方で抽象的なシーンの挿入が多く、もう少し短くまとめられた作品だと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-25 23:19:05)(良:1票)
95.  セントラル・インテリジェンス
初めてドウェイン・ジョンソンの映画を観ました。 でも、僕が彼を初めて知ったのは彼が映画に出る何年も前のこと。つまり、彼がまだロック様だった頃です。 僕がアメリカン・プロレスWWF(現WWE)にハマっていた頃の押しも押されぬスーパースターがロック様でした。 よって、彼がハリウッドに行ってしまったのが残念で、映画も見る気にならなかった。 けど、これは!プロレスラー時代からコメディはお手の物だったロック様のいい味が出まくりではないか! ストーリー的には大して面白くない映画ではないですが、彼とケヴィン・ハートのコンビぶりはなかなかの面白さ。 この2人の名コンビぶりを見ているだけでも退屈はしない映画になっています。
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-16 21:01:25)(良:1票)
96.  ミッション:8ミニッツ
前半はよくあるタイムループものかと思って見始めたのですが、さにあらず。 SFという作品の世界に、主人公の男は何者でありどんな秘密があるのか?このミッションの真相は? こうした設定はダンカン・ジョーンズの監督第1作「月に囚われた男」と共通するものを感じます。 繰り返される列車でのミッションの中に、少しずつ車内の登場人物とのストーリーを進行させていくドラマの組み立て。 繰り返されるごとに次第に見えてくるミッションの全容。 繰り返されるごとに変化が生じていく上官である女性との心の触れ合い。 パラレルワールドやタイムループ。辻褄を合わせようとするとキリがありませんが、 作品の構成、90分程度の時間の使い方が非常によく考えられた作品であると思います。 終盤には人間の尊厳といったところまでを考えさせられるとは思いもしませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-30 18:02:11)
97.  ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走
邦題通りのフランス製、まさにノンストップ・アクションコメディ。 新しく買い替えた最先端の技術を搭載した新車のミニバン。 家族と、もうすぐ生まれくるおなかの中の赤ちゃんと、ブッ飛んだじーちゃんと、飛び入りの同乗者を乗せて 最先端の技術が制御不能になってブレーキがきかなくなり160㎞の高速走行で止まらなくなったものだから、さあ大変! 序盤から中盤あたりまでは結構じーちゃんのキャラがスベッている。 途中から参戦する黄色のBMWのあんちゃんが最後の最後までいい味出している。 高速警備隊のコンビがカッコいい。 いい所もイマイチな所もノンストップで入り乱れますが、 本当にノンストップなので退屈することもなく、スベッているギャグもあるけど全体的にはまずまず面白い。 徹底して緊張感の無い作りになっているので登場人物が命を落とす心配もない。安心して楽しめる暴走モノです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-22 21:18:21)
98.  ブリッツ
ジェイソン・ステイサム主演のハミダシ刑事モノ。 こういう映画はB級で構わないのでハミダシ刑事を演じるステイサムの無双ぶりが見られればある意味満足なのですが、 本作に関してはそういう映画でもない。ステイサムのアクションもあまり無く、かなり地味な作りになっています。 B級にしたくない、シリアスな刑事モノにしたいという意図も感じるのですが、それがいい方向に出ませんでした。 ステイサムに対し犯人側がショボく、彼と相棒が犯人に拉致されたり等、命の危機にさらされるような場面もほとんど無い。 こういう世界観の映画らしい脇を固める登場人物は悪くなかったのですが、サスペンスとしても薄味に終わってしまいましたね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-04-22 21:16:44)
99.  絶海9000m
こういうB級パニックものは、前置きはできるだけ手短にしていただいて、早くパニくっていただきたいのですが、 それまでがめんどくさくて長い。登場人物に全く共感や魅力を感じない。 いかにも軽薄そうな男と女が3人ずつ。めんどくさいやり取りが延々と繰り広げられる。 出航する頃には30分が経とうとしていた。それでも、ようやく出航してくれたと思ったのも束の間、 出航してもなお、船上で中身の無いやりとりがしつこく繰り広げられます。 「ベイビー、俺にローションを塗ってくれ。」 「あなたが私に塗りなさいよ。」 「早くしろよ。」 いやいや、お前らが早くしろよとツッコみたくなってくる。 全員がパニック状態に陥ってからは結構な絶望感ですが、それも単調なので飽きてくる。 まあ、90分で終わってくれたのでまだよかったです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2019-04-20 21:35:04)
100.  輝ける人生
監督のリチャード・ロンクレイン自身がそういう年齢ということもあるでしょうが、 前作に続き、セカンドライフ、人生の晩年をどう生きるのかというテーマをコメディタッチで描いた佳作。 高齢化社会の現代。アメリカ映画でもイギリス映画でも、こういうテーマの映画が増えてきたような気がします。 登場人物の末期癌や重度のアルツハイマーという作品が重たくなる要素もありますが、 人生まだまだこれから。恋をするのに年齢なんて関係ない。 作品を通してみればそれ程重さは感じさせず、前向きなスタンスが気持ちいい。イギリスのベテラン俳優たちが好演。 イメルダ・スタウントンのラストのジャンプが清々しい余韻を残してくれます。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-22 20:33:04)
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