81. バグジー
キャストがみなハマリ役で、バリー・レビンソン監督の堅実な演出手腕も手伝って、全体としてきれいにまとまっている…が、きれいすぎる。とくにどうといった印象が残らない。いや、出来としてはすごくいいのだが…。 5点(2002-01-28 04:40:09) |
82. ハートブルー
観客もスリルジャンキーたちといっしょにサーフィンしたり、スカイダイビングしたり…強盗したり…する気分が味わえますね。潜入捜査官を描く映画はいつもハラハラさせてくれます。スクリーンから暖かい風が吹いてきそうな映画。出来としては…まぁ、普通かな? 5点(2002-01-28 04:30:14) |
83. インデペンデンス・デイ
B級SF超大作。なんともエメリッヒらしい作品だ。ただのバカ映画なら3点で済ませたいが、全編にただよう偽善的ヒューマニズムが鼻につきまくり、さらに追い討ちをかけるかのような米国賛歌のオンパレード。最後は核兵器を使って難局を打開するという、もっともやってはいけない禁じ手まで…。気持ち的には0点なんだが、特撮技術の高さとスケールの大きさに免じて2点。 2点(2002-01-28 04:14:20) |
84. 裏窓(1954)
ヒッチコックの映像魔術がいかんなく発揮された傑作。ただ一つの場所にシチュエーションを固定するという点で『救命艇』に通ずるものがあるが、この作品においてはさらにジェームズ・スチュアートの視点と観客の視点が同調するように計算されているいで、ジェームズ・スチュアートの感じる不安や焦燥感がダイレクトに観客へと伝わってきて、いやがおうにもスリルを盛り上げてくれる。これだけ物理的距離感をサスペンスに有効利用できた映画はなかなかないだろう。 9点(2002-01-28 03:50:03)(良:1票) |
85. ミシシッピー・バーニング
社会派映画の力作。アラン・パーカーの力強い演出と主演の二人の熱演で、人種差別への強い抗議のメッセージがしっかり観客に伝わってくる。 7点(2002-01-26 09:39:55) |
86. ミッション:インポッシブル
デ・パルマにしちゃ普通の映画だなぁって思って観続けてたんですが、TGVとヘリのチェイスシーンになって、ようやくデ・パルマ節が発揮されました。爆風を受けて吹っ飛ぶトム・クルーズがナイス(死語?)。全体としてはよく出来た娯楽映画だと思う。ただし、ドラマを知らない世代だから素直に楽しめたというのもあるかも…“ライカー副長に押し寄せる災難、実は陰でピカード艦長が…!?”なんて映画あったら、どんなによくできてても私は嫌だ。 6点(2002-01-26 09:18:32) |
87. 夢を生きた男/ザ・ベーブ
ジョン・グッドマンの怪演とアーサー・ヒラー監督の手堅い演出でそこそこの出来ばえとなっているが、こういう伝記モノはストーリーがある程度、観客の予測の範囲内に収まってしまうのが常で、往々にして並の印象しか残らないものだ。 5点(2002-01-24 09:56:30) |
88. ユージュアル・サスペクツ
poiさんがご指摘の通り、この映画はある反則を犯している。ヒッチコックが『舞台恐怖症』の中で用いて後悔した嘘つきフラッシュ・バック(正式な名称ではないんだろうが…)である。そして、この映画はこの嘘つきフラッシュ・バックを主軸にストーリーが展開されているのだ。サスペンスとしてはいかんとも認めがたい手法である…が、この映画が嫌いかといわれればそうではない。むしろすごく楽しめた。だって、私は『舞台恐怖症』も好きなのだから…。 7点(2002-01-24 09:47:56) |
89. フェノミナン
演出がヌルい。脚本のツメが甘い。私は涙腺がユルい方であるが、今作品は泣かせ映画としてのツボが少しズレている気がした。ミュージッククリップさながらの挿入歌の多さにも少々うんざり。 4点(2002-01-24 09:23:03) |
90. フェイス/オフ
“荒唐無稽なストーリーで、脚本や演出の細部にアラがあるが、それを補って余りあるほどのアクションシーンの面白さ”…ジョン・ウー作品に対する批評によく見られる文章だが、今作品はそれプラス心情の機微をうまく描き出せていて、それがいつも以上の高評価につながっているのだろう。ただし、他の方がすでに指摘しているように、アクションシーンに関しては、過去の監督作品の焼き直しであり、斬新さには欠けたかも。ボートチェイスもどこかで見たような緩慢な印象を与える。 5点(2002-01-20 09:57:09) |
91. シン・レッド・ライン
ナレーションはテレンス・マリックにとって何よりも重要な映画技法のようだが、戦闘シーンのリアルな映像とからむとどことなく表面的でスノッブな印象を受ける。映像の力強さは、監督よりもカメラマンの力量によるものか。 6点(2001-11-25 14:57:30) |
92. ブレーキ・ダウン
昨日、テレビで観たばかりです。スピルバーグ監督『激突!』へのオマージュに溢れた作品。犯人像がなかなか明確にならない前半から妻の救出劇へと転換する後半への流れも緩慢とせず、緊張感を持続させる。70年代のアクション・サスペンス映画を彷佛とさせるが、プロットの面白さで“見せる”映画が少ない昨今、なかなかよく出来た映画だと思いました。 6点(2001-11-25 13:24:52)(良:2票) |
93. プラトーン
観てる側まで戦場にいるかのように錯覚させる臨場感はスゴい。適度に戦争映画としてのリアリティを表現しつつ、登場人物どうしの確執に焦点を当ててドラマを描ききっている点で非常に優れた娯楽映画でした。ただ、純粋に戦争映画の視点から見て素直に評価することは難しい。 8点(2001-11-20 16:55:30) |
94. フック
大人になってしまったピーターパンって発想はいいんだけどなぁ…。童話を表面的になぞっただけの甘ったるい映画。観てるだけで頭の中が虫歯だらけになりそう(?)。 3点(2001-11-20 16:31:39) |
95. フォレスト・ガンプ/一期一会
外国人が評価に困る映画。面白い娯楽映画だけど、アカデミー賞を総ナメにするほどか?と、観てる間はアメリカ人になった気でいないと理解できないような…。さすがに、半世紀の歴史をなぞって描こうとするとやたら上映時間が長くなってしまうなぁ。最後ら辺、ちょっと疲れました。 6点(2001-11-20 16:09:48) |
96. フォー・ルームス
凝ったカメラワークやストーリー構成など、個性を感じさせる映画。私も4話目が一番好きです。観たあと、とくに感想がわかない映画でもあるけど…。 6点(2001-11-20 15:51:28) |
97. フォーリング・ダウン
キレたマイケル・ダグラスは意外と珍しい。いつものエリート役よりむしろこんな役の方が合ってるかも?目が笑ってないマイケル・ダグラスって、かなり恐い。ストイックな感じのショートヘアも似合ってるし…。街中で出くわす嫌な奴をマイケル・ダグラスが片っ端から成敗してくれる痛快娯楽ムービー(?)。 6点(2001-11-20 15:24:33) |
98. フェイク
“実話を基にした”ってだけで終わらせず堅実に作られた作品。マフィア役者のイメージがついて回るアル・パチーノの今作品でのマフィア役も、いつもの感情の激しい役柄とは打って変わって人のよさそうな兄貴分。生真面目だが大胆な潜入捜査官役のジョニー・デップ、『レザボアドッグス』以来キレたら恐そうなマフィアがハマリ役のマイケル・マドセンなど、それぞれの個性が光ってました。余韻を残すラストも印象的。 7点(2001-11-20 13:45:33) |
99. つめたく冷えた月
モノクロって、カラー特有のいらないイメージまで映像の中に取り込んでしまう無駄を削ぎ落とすのに、現代においてますます有効な表現手法となってきている。モノクロフィルムを好んで使用するジム・ジャームッシュの映画もそう。本作にとてもシャープで鮮烈(!)な印象を受けた。点数も、限りなく9点に近い8点台といういことで…。 8点(2001-11-20 12:39:17) |
100. ニキータ
よく同じベッソンのアクション映画として『レオン』と比較されるが、『レオン』が観客の感傷に迎合しすぎていたのと対照的に、この作品はどこか乾いた感じで、深い絶望感が全体を貫いている。ハッピーエンドを予感させない奇妙な三角関係もうまく描かれていて、ラスト、ニキータが去ったあとに残された二人の男の会話のやりとりがクールで印象深い。 8点(2001-11-20 07:16:10) |