1061. ラスベガスをぶっつぶせ
《ネタバレ》 これはギャンブル映画ではなく青春映画でしょう。ギャンブルで一番大切なのは頭脳ではなく理性であり、そして人はカネを手にするとどうなるのか?頭は良くても、精神的に未熟な学生たちがその事にどう向きあったのか?という事がテーマであり、頭脳戦の中身やらテクニックを伝えたいわけではないので、カウントやらブラックジャックのルールなどは重要ではなく、理解できなくとも問題はないでしょう。ラストは綺麗にまとめてしまい、事実とはかなり違うのでしょうけど、娯楽作品としてよくできています。但し、もうちょっと現実の厳しさがあってもよかったように思いますし(モデルとなったアジア人はディーラーとして出演しており、現在はギャンブル予想をする会社経営らしいです。やはりギャンブルで生活することはいろいろと難しいのでしょう。)、逆にカウントで暴行受けるのは極端かなという気はします。が、内容的には夢・希望・友情・師弟・恋愛・欲望・傲慢・嫉妬・裏切り・挫折・破滅・復讐等々青春の要素がテンコ盛で、主人公も成長過程をうまく演じ分けていたと思います。ラストのストーンズ『無情の世界』の「You Can't Always Get what You Want」もとても作品にマッチしてました。(同じ学費を稼ぐために学生がギャンブルする『ラウンダー』と比較して見ると面白いです) [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-19 11:50:38) |
1062. ディファイアンス
《ネタバレ》 さしずめインテリが肉体労働しながら「戦う力は必要だ。だが、他にも考える事が・・・”共同体”」と主人公を諭すあたりから話が面白くなってくる。インテリと武闘派の板ばさみ。その他強者と弱者の扱い等々、共同体を維持していくためにリーダーとして只管苦悩し続ける。で、戦争映画の体裁を取った、政治というか共同体の話に転換していく。様々な苦渋の決断を下しながらも追い詰められていく主人公。次男の方もソ連軍に加担するものの、人はイデオロギーではなく感情で動く事を思い知らされる。そして終盤ギブアップ寸前になった主人公はもはや混乱状態で決断ができなくなる程の機能不全に陥る。この辺は映画にありがちな強力なリーダーや英雄ではない人間らしさがあってよいです。が、エンディングに向けて成長した3男の励ましやら、仲違いした次男の助けによって困難を切り抜けて終了。「奇跡は起きない、起こすんだ!」とやっておきながら、結局奇跡的に助かってしまうのかよ!とツッコミを入れたくなります。制作上仕方ないのかもしれませんが、この辺はかなりご都合主義で、「やっぱ兄弟愛!」みたいになってしまって、これまでの緊張感を台無しにするくらいラストで脱力してしまうのですが、よく解釈すれば不完全ながらも弟たちから信頼され、愛され続けた兄だからこそ、救世主たりえたわけであり、これはこれでよいのではないのかとも思えてきます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-18 12:25:01) |
1063. ソウル・サーファー
《ネタバレ》 ラストで主人公の台詞にもあるが、どっかの障害者のインタビュー記事で「障害のない体に戻りたいとは思わない」「生まれ変わっても障害者として生まれたい」というような言葉を目にし、ちょっと驚いた覚えがある。冒頭で、エレミヤ書 29章11節「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」が紹介されるので、キリスト教の教えがテーマであり、それに主人公が救われていく話だろうなというのが想像できて展開に期待した。が、私はキリスト教への理解が十分なわけではないので、主人公の強さの根底にあるものは十分には理解できなかった。というより、そのような描写・説明は殆どなく、サーフィンシーンばかりで、そこに片腕を見せ付けて映像の力で強引に「障害克服してがんばりました」という作品になってしまい、肝心のキリスト教のメッセージが殆ど伝わっていないのではないか?神と主人公の関係も全くよくわからなかったし。結果的にはメサイヤコンプレックスを原動力として再生したようにも思えるし、それを召命とするのであれば、特に否定するものではないが、当時中学生ぐらいであった少女の心に何が起きたのか?をもっと深く知りたいと思った。「家族の支えがあったから」という単純な話でもないだろう。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-05-18 09:46:21) |
1064. 幸せのちから
《ネタバレ》 数字に強いという事でトレーダーとして成功するのかと思ったら、営業なんですね。医療機器が売れない人に金融商品が売れるとは思えないのですが、ホンキ出したら医療機器も売れたようだし、要するにそれまでいかにいい加減に生きてきたかという事でしょう。結果、子供が迷惑していた。チマチマと値段が決まっている形あるもの売るよりも、金融商品売るほうが儲かるわけで、ただそれだけの話。それすら説明はなく、ひたすら苦労話が続くし、それって自業自得だろ?と。貧困には個人の怠惰と社会の責任の両面があるのですが、本作品は前者の要素が強いので、どうも共感できませんね。でも親の怠惰で子供が苦労する社会というのはなんとかしないとイケナイのだろうとは思います。そもそも結婚する・子供を持つ資格もない人が勢いや偶然でそうなってしまう事をなんとかしないといけないのでしょうけど。 [地上波(字幕)] 4点(2015-05-17 10:59:29) |
1065. 幸せへのキセキ
《ネタバレ》 奥さんに先立たれたら(実際には闘病中だったらしいが)、スカーレット・ヨハンソンが現れる。ってのが「幸せへのキセキ」であり、そりゃあ冒険しちゃうよなあ。と観客(自分だけ?)に思わせてしまうキャスティングはどうなんだろうか?実話通りに闘病中では美人飼育員との恋愛が描けなくなるし、映画化では殺すしかなかったんだろうけど。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-16 10:28:53) |
1066. 娘・妻・母
《ネタバレ》 基本的にはカネによって家族が崩壊していく話なのだが、そんなにシビアでもなくちょっと笑ってしまう微笑ましい程度で逆にリアルさがある。現代のようにカネの闘争で互いがむき出しで感情をぶつけ合うわけでもなく、抑制も効いておりそれなりに気を使ってもいるが、逆にそこにアカの他人ではない家族の厄介さも垣間見える。余韻の残る終わり方には救いがあるような、ないような雰囲気だが、老いの孤独と開き直りのようなモノが感じられる。全編通じて非常に微妙なところをついてくる作品であり、脚本がウマイなあと感じる。ちょうどシビアな山田太一とベタな山田洋次の中間というか、足して2で割ったというか。難点としては全体的に男がだらしなく存在感が薄いのと、原節子の感情表現がイマイチだったような。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-15 11:46:38) |
1067. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 『嫌われる勇気』という本が流行っている。松子は勇気をもって嫌われたわけではなく、結果的に嫌われた。それは何故か?幸不幸には主観と客観があって、客観的には不幸な話を当事者の松子はあまり不幸だと思っていない。逆に前向きに明るく生きていく(単に他人に依存しないと生きていけないだけなのかもしれないが)。その様をミュージカル風に楽しく描き、主観と客観のGAPを観客に問いたいのだろう。そもそも、本人が満足しているのに他人が不幸だ・哀れだなどというのは大きなお世話でしかない。 ただし、前向きな人生には学習能力が欠如しがちであり、結果失敗を繰り返す。本人が失敗と思っていなければそれでもよいのだが、松子は50前半で人生を終える事になる(普通は金属バット持って暴れてる中学生に注意などしない。まず警察を呼ぶ)。松子は自分の人生に満足したのか?悔いなく生きたのか?人を信じれば裏切られる。裏切らないのは神だけだ(教え子ヤクザは神を信じて生きながらえている)。それでも人を信じるのか?人を信じる事・信じない事の幸不幸。どちらを取るのか?羹に懲りて膾を吹いたり、石橋を叩いて壊すのもどうかとは思うが、ポジティブシンキングによる失敗・不幸にも注意したい。と示唆に富む作品ではあるのだが、テイスト的には好きになれないかな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-14 11:27:04) |
1068. 赤線地帯
《ネタバレ》 「職業に貴賤はないが生き方に貴賤がある」と誰かが言ってたのを思い出した。苦手な群像劇で物語に深みはないんだが、5人各々の生き方の違いは際立っていたし、メッセージ性は強かった。法律施行前の不安・混乱状況は伝わってきたが、結局現代でも職業としては存在している事を考えると、この混乱はなんだったんだろうという貴重な記録映画的な側面もある。 風俗産業がセーフティーネットとして機能しているのは現代も変わらないし、簡単に稼げる事から抜けきれない人もいるだろう(主婦でコキ使われるのが嫌で戻ってきた女性が印象的)。人間が逞しく生きていこうとする限り、そして肉体労働で効率よく稼ぎたいという人がいなくならない限り永久になくならない職業なのだろう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-13 12:45:31) |
1069. 幕末
《ネタバレ》 福山が40過ぎてナヨナヨしたチャライ竜馬をやった事を考えれば、当時38歳の錦之介が演じるのは無理はないのかと。ちょっと貫禄ありますが、思ったよりよかった。短時間で駆け足だし、時代劇風なのは確かですけど、やはり近江屋で未来を語り合うシーンには心動かされ、30前後の2人が無残に殺されたという事を考えると残念な気持ちになります。が、これもひとつの歴史として認識しておかなければならないのかなと。ただし、会話の内容は誰にもわからないので、天皇批判までしたのか否かはナゾですね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-13 10:46:54) |
1070. 愛を乞うひと
《ネタバレ》 なんかスゴイ作品を見てしまった。3世代の母娘物語であり、母娘関係に関しては男なので実感としてよくわからない所は多々あった。昨今言われる毒母や確執なんて生易しいものではなく(虐待シーンは見ているこっちの体が何度も震えた)、壮絶な幼少期でしかないのだが、虐待が連鎖せずに断ち切れたのはよかったとしても、現在の照恵があまりにも生い立ちとかけ離れた上品で清楚な大人として描かれている事にちょっと違和感はあった。1人2役のギャップを狙ったのかもしれないが、もうちょっと過去を引きずった影のようなモノや気丈さ、現在の娘との確執、反動としての毒母的要素がみたいなものがあってもよいのではないのかと。普通は結婚も恐れるだろうし、子供を持つ事など、考えたくもないだろうし、死んだ夫との関係等々の説明が欲しかった。愛情に飢えていたと言えばそれまでなんだが、単純に寂しかったというレベルではないし。 子供が高校生にまで育って自分探しをしてしまう展開も理解しがたく、また母子家庭における友達母娘関係も反面教師としてそのようになるよう心がけたとも言えるが、男の自分には理解し難かった。 だが、感動の再会で母娘許しあうというパターンではなく、傷を見るまで娘とも気づかずに、2000円を徴収し、相変わらず男を引っ張り込んで生きている母の姿を見て、あっさりと訣別し区切りをつけ、そして娘に対し母のように甘えてしまう展開は、救いがあるのかないのかよくわからない。が、女でいる事、母でいる事の難しさというか宿命のようなモノが感じられ、従来の邦画にない新鮮なインパクトはあり、心に残る作品ではある。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-12 12:47:00) |
1071. メゾン・ド・ヒミコ
《ネタバレ》 老い・介護、親子の確執に性的マイノリティーという要素を加えた設定は面白いと思うが、最終的にはうまく料理しきれなかったような。が、現実問題簡単な話ではないし、関係性に変化はあるものの各々が壁を乗り越えて和解してるようなしてないような中途半端さがリアルであるとも言えるのだろうけど。最後はちょっと強引にキレイにまとめ過ぎたような気もするが、まずは世代や性別や趣味嗜好にとらわれず、人間と人間としてのコミュニケーションが大事という事なのかと。が、それが難しいから様々なコンフリクトが起こり、諸々の映画の題材になるわけで。それにしてもオダギリに引きずり込まれたあの中学生のその後が気になるが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-11 10:22:33) |
1072. なくもんか
阿部サダヲは面白いんだけど、コントでしかないかな。 [ビデオ(邦画)] 5点(2015-05-10 14:17:33) |
1073. 風花(1959)
善光寺平は去年行きましたけど、50年以上前はこんなだったんですねえ。その後オリンピックも開かれ、今は新幹線も通る大都会で、東京へは100分で行けるし。家や身分に縛られて生きる事の窮屈さ。随所に出てくる東京という地名。当時の人は有馬稲子に希望を感じたのでしょうか?時代は変わり、女性も生きやすくなって今はよい時代になったような気もしますが、結婚相手選びや上京幻想等々変わらぬ価値観もあるのかなと。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-10 10:09:16) |
1074. 天国からのエール
《ネタバレ》 TVドラマ界では有名な尾崎将也&阿部寛の黄金コンビだが、映画化という点においては汎用で失敗作だとは思う(3日で7kg減量したという阿部ちゃんの熱演はよかったし彼の代表作にしてもいいくらいだが)。これでもかなり脚色されてるだろうし、実話では抑揚がないので無理やり感動作にしようとベタな脚色をしてしまったように思う。でも、この程度の事もできない大人は自分も含めてゴマンといるわけで、「大人の責任とは何か?」という問題提起をするには十分な素材ではあり、見る価値はあると思う(ドキュメンタリーもあるようだしそちらで十分なのかもしれないが)。夢を安易に語り、煽るのは好きではないし、それも含めて大人の責任の難しさはあると思う。モデルとなったメジャーデビューしたHearts Growというバンドもデビュー後活動期間3年で解散したようだし、その後の現実の厳しさについてもエンドロールでクレジットしてもよかったのかもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-10 08:37:42) |
1075. わが母の記
《ネタバレ》 井上靖については殆ど何も知らないのと、認知症介護の体験もないので、多少バックボーンが弱いのですが、母息子に留まらず家族の物語としてテンコ盛で消化不良になりそうなぐらい(さすがに作中に『東京物語』を引用するのはやりすぎかと)。作家というのはもっと頑固で偏屈なハズだし、家族も善人ばかりなので、この辺は映画化でかなり美化されてるのかな?という気もしましたが、名家でかつ経済的余裕のある上流階級ってホンキの善人が多かったりもするので、原作未読だし、どこまでホントなのかはわかりません。母息子の物語は総じてマザコン系になりやすいのでその点を懸念していましたが、幼少期からの確執や姥捨て山もベースにもあり、安易なマザコン話にならなかったのは自分の家族を題材に小説を書く作家の冷徹な視線が寄与したのかなと。長いスパンでの家族の成長と共に相互理解していく脚本はキレイに収斂していくし、各役者はそれを上手く演じていたと思います(特に宮崎あおいはスバラシイ)。古きよき昭和の大家族でしかも金持ちの話で現代ではリアリティーがなく感情移入し難い所はありますが、実話がベースになっているのでそういうモノとして見るしかないのかと。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-09 13:41:35) |
1076. 母べえ
《ネタバレ》 実話がベースのようで、淡々と話が進んでいくので、テンポは悪くなかった。監督の内心には戦前日本への批判はもちろんあるだろうが、今から見れば大変な時代でも、その時代に生きた人々の日常や生き様のようなものが人間ドラマとして感じられ、批判色は結構抑え気味だったように思う。多少の皮肉はあったが、見ていて嫌味がなかったし。そりゃこの時代描けば展開は誰にでもわかるし、ストーリーはありきたりになるし、そんな事言ったら朝ドラなんて毎回1208と0815のラジオ放送やってるし、戦前戦後を生き抜くってのはそれだけ大変な事なんだろうし、だからドラマになるんだろうし、激動の時代をどう生きたか?というのを見たいわけで。実際には父べえは獄死せずに戦後も活躍したらしいので、原作者としてこのフィクション部分はどうだったのだろうなという疑問は残るが。吉永小百合のキャストにはそんなに違和感はなかったな。だって吉永小百合ってそういうもんだし、60歳って事は知ってるけど、言われなければわからない人もいるだろうし。三津五郎は10歳年下だから、全体のバランスとしては許容範囲ではないのかと。見てる中年がマヒしてるだけで、若い人には違和感あるのは仕方ないという気もするが。三津五郎が最近亡くなったので、その点でちょっとセンチな気分で見てしまったな。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-09 10:48:43) |
1077. 待合室 -Notebook of Life-
《ネタバレ》 「命のノート」というのは舞台となったIGRいわて銀河鉄道小繋駅に実際にあるらしい。ノートですよ。電話でもなく、ましてやネットでもない。この超アナログ的なのがいい。2006年製作だが、現代日本とは思えぬ風景。ケータイ電話は1回しか出てこない。ストーリーも殆どなく、ただ待合室に集まる人々とのノートの交流だけ。内容的にも「ザ・邦画」という感じでかなりウェットなんですが、東北の田舎町に生きる普通の人々が東京人から見るとある種のファンタジーにすら思えてくる。東京で傷ついて自殺した女性の話の後に東京に出たがる田舎育ちの少女が「傷ついてみたいんです。傷つかないと自分がどんな人間かわからないような気がして」の台詞を持ってくる展開には、「生きる(死ぬ)」とは何かを考えさせられる。 同一人物を親子で演じているので当然絡みはないのですが、この親子キャスティングはよかった。311の5年前の製作ですが、震災後に見ると家族を失った人々には重く響くものがあるのかなと。 [地上波(邦画)] 8点(2015-05-09 08:22:01) |
1078. ブロウ
ダメな人間を反面教師とするのはよいのだが、犯罪者の自伝を親子愛で中途半端に美化しちゃうとこうなってしまうよなあ。ジョニーデップの中年太りもちょっと無理があったし。 最近出所し、続編としての書籍も刊行されたようですが、犯罪を繰り返して人生の半分ぐらいを刑務所暮らしする事について、何か書かれているのでしょうか?老年になってからの人生観の方が気になりますが。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2015-05-08 15:51:13) |
1079. HANA-BI
《ネタバレ》 全体的に無駄が多いかな。で、説明不足というか。そういう乾いた感じが、ウケたのかもしれないが、基本的に日本映画はウェトなのが好みなので。余命僅かな妻の為に犯罪でカネを手に入れて逃亡旅行。なら、もっと夫婦愛や苦悩みたいなモノがもっとあってもいいような気もするが。映像で感じろを言われてもねえ。ちょっと無理があるかな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-08 14:00:42) |
1080. 見えないほどの遠くの空を
《ネタバレ》 「今は幸せになって欲しくない。」かなり青臭いし、ちょっと説教臭いんだけど、やっぱ蘇り系は心打つな。死者からのメッセージは受け取る事が不可能だからこそ、説得力があるのかと思ったり。生きてる人間の想像でしかないし、願望を投影しているだけかもしれないが。この世に絶対はないし確かなものなどないが、そういう不確かなものを信じられるか否かという事なのかと。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-05-08 12:53:46) |