1201. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 最後まで、人間目線の映像だったので、良かった。でも東日本の日本を茶化されたような気がして、ちょっと不愉快なとこも・・。夜のシーンが多くて、何がどうなったか、分からなかったが、戦争の兵士からすると、戦場もこんな感じなのだろう。ある意味、すごくリアルに創られた、対怪獣の戦争映画。 [DVD(字幕)] 7点(2015-02-05 10:52:06) |
1202. ブルージャスミン
《ネタバレ》 ジャスミンのセレブ時代の高いプライドが、ちらほら見えるところが面白い。もっともセレブ時代は、彼女だけがセレブと思っていただけの、幻想みたいなものだったが・・。旦那が悪だったから、周囲もそれほど手厳しくはないが、彼女はセレブ時代を取り戻そうと、新しい政治家の彼を見つけるのだが、元夫の不正と言い、スキャンダルを持つ彼女は別れさせられてしまう。ホントは、この手の映画は、セレブ時代の変なプライドを捨てたとき、周囲の人間の暖かさに気づき、普通の男性と落ち着くというのがパターンではあるが、ウッディアレンの手にかかると、彼女がズタズタになって終わるという結末。映画としては彼女に幸せになってほしいのだけど、アレン風の味付けだろうか・・。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-31 08:41:41) |
1203. 火宅の人
《ネタバレ》 どうでもいい話。バカにつける薬はない。それが改めて分かった。でも自分のことをベラベラ喋って、金に困らないとこだけが、凄いと思った。 [ビデオ(邦画)] 5点(2015-01-22 11:31:07) |
1204. フライト・ゲーム
《ネタバレ》 いや~久々の興奮!こんな映画ですよ!私が観たかったのは!!飛行機モンは「大空港」「エアポート」「乱気流」シリーズ「ダイハード2」とハリウッドの十八番だけど、最近のはいいねぇ。デンゼルの「フライト」も良かった。これは推理モンも加えて、もう2時間緊張しっぱなし。これはクリスティばりのどんでん返しを狙ってるか、あるいは主人公の狂乱っぷりを見せる「ジェイコブスラダー」のひねりか、と思ってたら、乗客が一気に仲間になって、古きアメリカ映画のようなノリを見せてからが、自分は楽しかった。どんでん返しではなく、正統派な(変な表現だが)犯人で、しかも軍人。う~ん、何かツッコミどころ満載な気もするが、充分満足な気持ちになった。ジョディの「フライトプラン」は設定が面白かったけど、消化不良で不満が残ったが、この映画は満点に近い!それにしても「96時間」以来のリーアムニーソンのアクションはもう慣れっこで、「エクスペンタブルズ」の一員になる日は近いのではないだろうか?いやぁ!面白かったなぁ!うん。やっぱヒーローもんって元気でるねぇ。オバマさんの強くないアメリカが、最近のイメージだけど、やっぱこんなん観ると、アメリカについていきたくなるもんねぇ。ふふふ。無責任な感想だが(笑) [DVD(字幕)] 8点(2015-01-19 02:20:12) |
1205. もうひとりの息子
《ネタバレ》 これは是枝監督の「そして父になる」と見比べると、興味深い。「そして」は福山雅治演じる父親の成長譚だった。一方、こちらは、子どもたちが二つの家族の間を交流し、そして人間的にまた大きくなるという内容だった。しかも子どもを間違えた二つの家族には、パレスチナなどの民族問題が混じり、とても政治的に表現が難しいだろう内容なのに、この映画では、子どもたちがそんな問題お構いなしに、二つの家族の中で、ドンドン自分から交流し、この家族が結びつくという話だった。これを見て、自分は日本の若者だったら、どうだったろう?などと考えた。もっと悩み、暴れて、ひどいときは犯罪まで犯しそうなほど、弱い。日本の映画だったら、間違いなくそういう内容になるだろう。現実はともかく。中東はアイデンティティが骨太だ。日本は組織では強いが、個となると、弱いのかなぁ?などと感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2015-01-18 14:34:12) |
1206. それでも夜は明ける
《ネタバレ》 う~ん、アカデミー賞ということで期待して観たが・・。自由黒人以外の黒人は救いがない。ついこの前まで、これが現実だったんだよね。この白人の主人たちがどのような死に方をしたのかが、興味あるところ。それにしても、思うのだが、アメリカという国、戦争した後は、文化面に自己否定が混じった作品が評価される傾向があるみたいだね?ベトナムの後のニューシネマしかり、今回の3・11後の戦争の後のこのようなアメリカの自分否定の映画のアカデミー賞受賞、本当にこれもそう。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-18 12:03:18) |
1207. ジャンゴ 繋がれざる者
《ネタバレ》 「イングロリアス」では身の毛もよだつほどの悪役俳優ヴォルツを、今回いい役に起用した、タランティーノの人づかいにニヤリとした。内容はと言うと、今までタランティーノの吐き気がするほどの残虐さに、主人公が逆境に陥った時、その彼女にもどんなに冷酷な仕打ちが来るだろうかとヒヤヒヤさせられたが、案外、従来の映画作りのように、主人公を中心に世界が動く。タランティーノも人の子であったか、と思った。ユーチューブが出てきて、場面の面白さだけでは2時間観客を惹きつけるのが難しくなった昨今、それでもタランティーノは面白い。光る血しぶき、独特のキャスティング、猛者との決闘の暗示するかのようなスローモーション、そして絶妙な選曲。映画の生き残る道を示してるかのようであるが、タランティーノ自身もあと数本で映画作りはやめるとのこと。モッタイナイネ。 [DVD(邦画)] 7点(2015-01-11 10:22:36) |
1208. ガッジョ・ディーロ
《ネタバレ》 これは定住民族の道徳などで解釈してはいけない映画だ。映画の本来持つパワーをこの映画で感じた。異文化の映画に触れる体験の面白さこそ、文化の持つ意味ではないか。後半の牢から出てきた息子の悲劇と、ジブシーの間の排他性は結びついてるのかもしれない。ジプシー民族は分からない。でもそれに触れて、自分も何かを感じた。それは主人公のパリっ子と同じなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-10 21:45:12) |
1209. かぐや姫の物語
《ネタバレ》 月に帰ることが分かってからの後半は、もう泣きっぱなし。ジブリにはいつもやられる。本当に日本のアニメの凄さは半端じゃない。いくらCGで本物らしい宇宙船を描いても、この作品に出てくる月からのお迎えに比べると、説得力ないだろう。いくらナタリーポートマン級の美女が演じても、この作品の描いてる女性と比べると、その表情のリアリティに敵わないだろう。いくら人情味たっぷりの俳優が演じても、この作品での翁とおばあちゃんの情の温かさを描くことは難しいだろう。日本のアニメはこのまま大事にしてほしい。3Dアニメ市場に無理に介入することないんじゃないかなぁ。リアルじゃないからこそ、伝わってくる感性ってあるよね。それを大事にこのまま育ててほしい。 [DVD(邦画)] 10点(2014-12-27 21:49:09) |
1210. ビッグ・ウェンズデー
《ネタバレ》 伝説の兄貴たちは多くを語らない。ただ"その時"が来たら、ちゃんとそこに現れる。ベタベタの友情ではない。共に戦い、そして終わりが来ると「また」と残して、みんな日常に戻って行く。新しいヒーローを温かい目で見守りながら・・。青春映画の傑作です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2014-11-15 02:58:45) |
1211. セックスと嘘とビデオテープ
《ネタバレ》 タイトルがいいね。最初はエロいのかなぁなんて思ったけど。いやいや、自分も気付きを与えてくれた映画で、何度も観てます。名作だと思います。人に薦めたいけど、タイトルがこんなだから、つい言いそびれちゃって・・(笑)。照れちゃう(笑)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-11-02 04:00:50) |
1212. ビジョン・クエスト/青春の賭け
《ネタバレ》 あ~、自分、好きだなぁ、こういう映画。青春満喫したオジサン目線で申し訳ないが、これは良質な青春映画です。こういう良質なのをドシドシ創って、世に出したほうが良いと思うなぁ。こういう簡単でいて、大事なこともちゃんと言ってる映画って案外少ないんだよね。小難しいこと言いたがる作家さんが多くて、観る方は疲れて困るよ。それにしても3歳年上のハスキーボイスの美人姉ちゃんと同居になるなんて羨ましすぎるぞ!まぁ姉ちゃんもこんな若者なら、受け入れるだろうね。いいなぁ、青春って。倒す目標にされちゃった相手も、気が抜けないで大変だろうけど、勝負の世界だもんね。しかし、こんなにいい思いもできて、勝てるほど、勝負の世界って甘いもんなの?まぁストイックばかりってのも不健康だろうけどさ・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-11-02 03:52:24) |
1213. セイ・エニシング
《ネタバレ》 離陸(自立)するまでは、恐くて、不安で・・。でももうベルト着用のサインが消える、安定飛行に入れば、もう大丈夫。これからの二人を表すかのような、いいラストでした。優しいまなざしで人間を見つめるジェームズ・L・ブルックス製作、「ペニーレイン」のように青春モノを描くと等身大の話をつくるキャメロンクロウの二人の作品ならば、そりゃ後味いいもんができるよね♪ 映画最初の方のお姉さんの子どもとジョンキューザックの絡みが面白かった。秀逸! [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-28 09:26:58) |
1214. オルカ
《ネタバレ》 昔観たより、面白かった。同時期の「ジョーズ」が傑作過ぎ!あれと比較してはイケナイのだ。これは男と男の勝負の映画の海洋版。(でも巻き添え食ったメスのシャチと同乗員の女性は気の毒過ぎ!)今となっては面白いアイデアだよ。新たに3DCGを使って創り直すと、もっと斬新な映像ができるんじゃないかなぁ?しかし、シャーロットランプリングを何とかして笑わせたい、俺は!何であんな目をしてるんだぁ!?もう映画の内容は先が読めすぎてたので、そればかりが気になってた。ジョディフォスターと似てる、何故?。やはり出演した映画が悪かったのだろうか?彼女は「愛の嵐」という訳の分からん映画にでてたもんなぁ。でもそれは女性映画監督だったもんなぁ。とか、そんなことを考えてばかりいた。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-19 03:18:18) |
1215. 肉体の悪魔(1986)
《ネタバレ》 タイトルがただ同じのエロ映画なのかと思っていたが、いちよこれも原作はレイモン・ラディゲなんだね。戦後すぐのジェラールフィリップのヤツは昔、観たけど、タイトルから想像する内容にしてはあまりにも純で、若かった自分はちょっと拍子抜けした感もありやんした。しかし中年盛りを過ぎた今、某レンタル屋の発掘良品で観た本作は、まさにタイトル通りで、うんざりする程の肉感ぶり!体内生理に正直な年上女性と、体は大人の子どものボクとの密室での情事を、それはもうエロティックに観せる。発掘良品の締めはエロであったかと思ってしまった(笑)。彼女は、奔放な彼との情事の果てに、「文化」を脱ぎ捨てたくなる自分に気付き、最後の彼の「文化」っぷりに、涙を流すってな話でしょうか。しかしなんだね、このような映画で映画青年が道を誤らなければいいが・・とも思ってしまう自分の「枯れ」具合に涙が出るが、これは映画のような別れの予感の涙じゃないのだ。 [DVD(字幕)] 6点(2014-10-19 00:45:58) |
1216. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 上映当時、オカルトは苦手なので、観るのをためらった記憶がある。でも評価は高かったので気にはなっていた。今回、某レンタル屋の発掘良品でDVDとして甦ったので、観てみた。アランパーカの作品だから、面白くないはずはないと思ってたけど、ちょっと後半はしんどかった。結局、こうなんでしょうか?宗教の強い国では、悪事を働いた人間は、色々なことを経て、悪魔より地獄行きを命じられる・・(笑)。ははは・・。まぁ話の正しい持って行き方としてのラストなんでしょうけど、設定は面白いね。誰か兵隊を犠牲にこの世での成功を勝ち取るなんて・・。そして悪魔が弁護士。最後のエレベーターは地獄へド~ン!ってな感じ。観終わると、良くできたオカルトも寓話になってるんだって思う。それにしてもシャーロットランプリングをあんな役で出すなんて~!? [DVD(字幕)] 7点(2014-10-18 21:04:39) |
1217. 大人は判ってくれない
《ネタバレ》 題名が良すぎ!映画が好きなら、この題名だけで、いつか観れる日をワクワクするだろう。そして自分は今日観てしまった!しかし、平成になる頃、やたら目にした不良モノに慣れてると、この素朴さにはがっかりしてしまう。あまりにも素朴な悪っぷり。こんなん比べると、「ワンスアポン・ア・タイムインアメリカ」のような、店に火をつける悪戯とか、無茶苦茶ぶりは恐ろしい。(ありゃギャングの子供時代だったけど)でも、そうだよ!映画って観る人への影響考えたら、この辺で止めとかなきゃ。そしてこの辺がやはり現実味あるよ。「恐るべき子どもたち」なんてタイトルの映画だって、内容はカワイイものだった。でも子どものワルって、この辺だろうけど、大人はきつくお仕置きしないと、やがては人も殺しかねないからね。あっちとこっちの世界の差は、始まりはこんなもんだったろう。でも教師って職業は、やはりサービス業ではなく、子どもとの格闘技をする仕事だよ。子どもに媚びるようじゃイカンでしょ。それにしてもラストの少年の寂しさ。ジ~ンと来ます。この映画は女の子が出てないのが、アカン。救いがない。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-15 05:49:39) |
1218. あこがれ (1958)
《ネタバレ》 いやぁ~、短いけど面白かった。汚れなき悪戯?でもサドルの匂いを嗅ぐのは、女性にきつくお叱りを受けそう・・。憧れの君、でも自分には届かない。そんな気持ちが人間を厭らしくする。年齢は関係ないね、この辺の歪み方は・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-15 05:36:17) |
1219. ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間
《ネタバレ》 このイベント最中の雨は、歴史を変えた雨と言えるかもしれない。あれでみな裸になり、 イベントで一体化することで、「みな一つ」という感覚を味わったのかもしれない。そんな50万人の若者がやがて、社会の中核になり、平和とは垣根を取り払うことだと確信めいて行動することで、世界を引っ張り、時には衝突し・・。感慨深いものがある。それにしても時代は垣根をはらう方向に行くのだろうか?それともやはり風土に根差したそれぞれの環境からくる文化の違いを尊重することが大事と考えるのだろうか?ふと思ったのだが、銭湯文化の衰退と、格差社会の到来は関係がある気がした。往年のミュージシャンの演奏を聞きながら、ふとそんなことを考えてしまった(笑) [DVD(字幕)] 8点(2014-10-14 12:46:45) |
1220. 眺めのいい部屋
《ネタバレ》 まったく少女というものは、周囲が鬱陶しくなるくらいの瑞々しい感性を持ってるくせに、自分に嘘をついた結婚に飄々と突き進む、怖いくらいの鈍感さをも持ち合わす。まったく正しいかどうか分かんないなら、結婚なんかせずに生きなさいヨ!と説教の一つもしたいもんだが・・。全く今の世、どのくらいの若夫婦が「?」を感じることか・・。それで生まれた子どもが気の毒だよ、などと思うのは、独身貴族のまま、中年の終わりに差し掛かったおっさんの愚痴なのだろうか。身持ちの固い金持ちやエリートから、下品な人ねと蔑まされても、嘘は嘘だよ、と言える嫌な年寄りになりたいものだ。見よ!この映画のラストの、主人公の女性の生き生きとした表情からこぼれる輝く笑顔を!演技と分かってたって、やっぱり嬉しいね、こういうラストは・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2014-10-09 05:18:37) |