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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2594
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1321.  恋に落ちる確率
とてもとても変てこな映画だ。映画の主人公そのままに、間違いなく観ている側も“不思議な世界”へ引き込まれる。この映画世界は何なのか?主人公の男の混乱した精神世界なのか?劇中の小説家が描く愛についての物語の世界へ入り込んでしまったのか?たぶん、明確な説明などは必要でないのだと思う。この映画の作り手が望んでいるのは、そういうことではないと思う。 観客のそれぞれが、それぞれの“捉え方”をし、それぞれの結末に対する感情を持つべきなのだろう。 きっと、観終わった直後では、自身の中においても感情としての答えは定まらない。でも今はそれでいいのではないかと思う。 遠い、北の国でつくられたこの映画は、ただ単に冷たいだけではない冷ややかな体温をしっとりと観る者に残す。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-06 02:39:08)
1322.  殺しの烙印
ある程度予想はしていたんだけど、やはり鈴木清順監督らしい挑戦的で破滅的な映画である。「とてつもなくクールだ!」と評してもいいし、「まるで意味が分からない」と酷評するのも仕方がないと思う。正直、僕自身も“微妙”という言葉を完全には拭い去れないところがある。 しかしながら、ゆき過ぎなまでに徹底的なハードボイルドさはやはりスゴイし、描きつけられる妖艶な男女の色香に色あせは全くない。 ストーリーも少々倒錯的なところはあるけども、実際はシンプルなプロットであり、あまり深く考えるべきではないのだと思う。 映し出される映画世界を、出来る限りそのまま感じ取るべき、ある種超越した娯楽作品なんだと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-29 03:28:52)
1323.  穴(1957)
ストーリーだけを見れば、相当に荒いのだけれど、そういう荒さを押し通して、娯楽作品として完成させる力強さが、当時の映画界と映画人にはあったのだと思う。 だからと言って、その強引さを現在においても用いれば良いかと言えば、そうではなく、その当時の時代の空気と価値観だからこそ生まれた映画の流れだと思う。 まあ何にしても、そういう時代の空気感も含めて、何十年も前の映画が現在も充分に“娯楽”として通じることは、とても素晴らしいことだと思う。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-24 02:22:28)(良:1票)
1324.  スコルピオンの恋まじない
ウッディ・アレンの映画の性質上、女優の役割はとても大きいと思う。この映画もまさにそうで、ウッディに対するヘレン・ハントの女優としてのセクシーさは絶大だ。端役でモロにセクシーっぷりをアピールするシャーリーズ・セロンももちろんセクシーなんだけど、ヘレン・ハントのそれは、何と言うかハリウッド女優として卓越した大人の色気があったと思う。そういう面も含めて、この映画は、とても大人のお洒落感に溢れた作品だ。 もうすっかり“小さなおじいちゃん”のウッディ・アレンだが、それでも自らをもって“男の色気”を表現し続ける様は、もはや見事だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-18 11:38:48)
1325.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 
物語の“タネ”とすれば、確かによくあるものかもしれないし、こういうジャンルの映画を見慣れている人であれば、割と容易に予測がつくストーリーかもしれない。 でも、この映画は、同じような“タネ”を持った数多の作品と違う味わいを持っていると思う。そう、それはやはり、“ジョニー・デップの堪能”だ。もう分かりきったことであるが、彼の役者としての表現力の凄まじさには、ほんとに感服する。“真相”に支配された彼の表情の豹変ぶりに、リアルに背筋が凍りそうだった。 映画として全体的に丹念に作られているし、もし主演がジョニー・デップでなくても、ある程度は見れる映画に仕上がっているとは思う。しかし、この映画の主演がジョニー・デップであったことを、ラッキーに思う。 コーンにかぶりつく口元が、脳裏に焼き付く。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-18 03:10:17)
1326.  姑獲鳥の夏
怪談にしても、妖怪話にしても、文化としての日本の“恐怖”には夏がよく似合う。 日差しと空気はじっとりと暑く、だからこそ、異形の恐怖の冷ややかさが、背筋を凍らせるのだ。 眩く照りつける夏の太陽。ふいに浮かび上がる不自然な陰影。そういうものを映画世界に普遍的に描きつけることができている段階で、この映画は成功していると思う。 “不思議なものなど何もない”という主人公・京極堂の台詞。“妖怪変化”を題材としながら、何とも妙な台詞であるが、ストーリーが進むにつれそれは見事に消化される。 そう、妖怪とは、異形のものとは、あくまでも日本の日常の中に息づくものなのである。 それは、長きに渡って語り継がれてきた、確固たるこの国の文化なのだ。 そして、最初から最後まで薄っすらとモヤがかったようなこの映画は、そういうこの国の文化を表現している。
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-30 00:20:41)
1327.  空の大怪獣ラドン
本当に、当時の東宝映画のミニチュア技術には頭が下がる。 今作で特筆すべきは、やはり、ラドンの衝撃波によって吹き飛ばされ、舞い上がる建物を表現した“巧さ”であろう。 ただ建物が爆発したり崩壊する映像は多々あるが、瓦の一枚一枚までが文字通り“吹き飛んで”いく様はなかなか見たことがなく、見事の一言に尽きる。 その反面、ラドンの操作ワイヤーが思いっきり見えたりするが、そのへんはご愛嬌というところだろう。 とにもかくにも、改めて、当時の特撮技術の偉大さが伺える。現在の日本映画の特撮に足りないものは何なのか?それはハリウッド等に対して明らかに劣る製作費などではない。技術力の低迷ということでもない。つまるところ欠けているのは、“工夫する”ということだろう。与えられた条件で、どこまで妥協を許さずに表現するか。必要なのは、“工夫”であり“想像力”だ。 そしてそれは、特撮映画に限らず、すべてのジャンルの映画に共通することだ。 そのことを、古き偉大な東宝映画は、今なお力強く示し続けている。
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-14 11:24:59)(良:2票)
1328.  刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
前作「殺人の処方箋」もそうだったが、初期作のコロンボは犯人に対し積極的にワナを張っていく顛末が見事だ。今作では罪を隠そうとする犯罪者の心理を巧みに利用し陥れる。もし自分が犯人なら心底憎らしくなるであろう相変わらずのコロンボ節も、すでに完成されている。
[DVD(吹替)] 7点(2005-06-20 18:13:22)
1329.  交渉人 真下正義 《ネタバレ》 
テレビシリーズから通しての「踊る~」ファンであっても、やはりあの“真下”単独主演映画というのにはいささかの懸念があった。まあそれでも、劇場に足を運ばせるのだから、この製作サイドは相変わらず(良い意味で)金儲けがうまいなあ~と思った。  で、本編についてであるが、率直に言って純粋に満足できる内容であろう。 脚本的には随所にご都合主義的なところが気になったり、時間の経過とともに寒々しさが際立つギャグシーンも鼻につくところだが、これまでのシリーズの雰囲気はある程度残しつつも、ストーリーの展開的には“決別”し、一つの独立したパニックアクションに仕上げたと思う。  同シリーズではこれまでも過去の名作映画のオマージュ的な要素が楽しみの一つであったが、今作はまさに現代版「新幹線大爆破」であった。交渉人真下を軸に据えながら、列車の衝突を回避すべく活躍する鉄道マン、地上での捜査班&狙撃班らの“協力”は娯楽性に溢れていたと思う。 主人公の真下正義よりも、捜査班の寺島進、狙撃班の高杉亘、爆破処理班の松重豊らそれぞれの現場リーダーが存在感たっぷりに描かれていたことが成功の要因だろう。  そして「新幹線大爆破」の主犯が高倉健という存在感溢れるものだったのに対し、今作の犯人は結局最後の最後まで姿を現さないという“ゴースト性”も実に現代的であり、アレはアレでありだと思った。  わりと何回でも楽しく観られる映画である。
[映画館(字幕)] 7点(2005-05-25 19:34:08)
1330.  理由(2004)
物語の問題の起点となる殺人事件とそれが起こった仮想家族についての多様な“証言”を集めていくことで、社会全体の本質的な歪みを描いていく核心的な巧みさに驚く。端を発するのは、ひとつの偽りの家族であるが、その家族の存在でさえ大きな社会の問題の一片に過ぎないという深みに引きずり込まれた。 原作は読んでいないが、演出、編集に見える特異な映画構成は、出来る限り原作に忠実に展開させようとした大林監督の狙いだったのだろう。それが原作に対して是か非かは判断しかねるが、多くの登場人物がそれぞれ重要でありながら、特定の“主役”は存在しないこの映画をまとめ上げる大林監督の技巧は流石だ。 そして、人間関係の軽薄さにより社会に蔓延する“殺伐さ”を問い詰める物語の中において、それでも一筋の“あたたかさ”を差し込んだのは、一重に大林監督の人間に対する、映画に対する愛情だと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-01 03:36:19)
1331.  恋は五・七・五!
いくらこの手の“異種スポ根系青春コメディ”が流行ってるからって“俳句甲子園”は無いでしょう~というのが当初の印象だった。舞台となる愛媛県松山市で育ち俳句甲子園のことをある程度認識している者がそうなのだから、その存在自体知らない人たちにとっては殊更であると思う。しかーし、実はこの映画、なかなかイケる。そう、劇中で宣言されるように、俳句は爺婆の戯れではない。俳句は“ポップ”なのだ。今や世の中は、右を向いても左を向いても“省略化”の時代である。名作文学の粗筋をまとめた本が売れ、何を伝えるにもメールで済ましてしまう時代である。そんな中において、たった17文字で表現される俳句は、とても現代的感覚に富んだ文化なのだと思う。 とは言っても競われるのは、言葉と言葉の掛け合い。そこにシンクロやジャズ、ロボコンなどのような映画的盛り上がりがあるかというと、正直弱さは目立つ。でもだからこそ感受性豊かに伝わる高校生たちの“一夏の想い”。それこそ今作の魅力であろう。「俳句なんて…」と思っている人こそ、面白味が深まる作品かもしれない。
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-02 10:09:57)(良:2票)
1332.  ダークマン 《ネタバレ》 
ヒーローものと言えばそうとも取れるが、そこはサム・ライミ、まっとうなヒーロー像では終わるはずもなく、全編に漂う文字通りの“ダークさ”が身に染みる。それは映像的な暗さというよりも、人間の精神的な闇であると思う。ラスト、結局失ったものはもう取り戻せないで去っていく主人公の姿が印象的だ。随所に見られるセンスの良いB級演出にもサム・ライミらしさが出ていて楽しめた。
[地上波(吹替)] 7点(2005-02-07 15:30:42)
1333.  ドランク・モンキー/酔拳
この映画初めて見たのだけれど、どこか初めてという感じがしない。ジャッキー・チャンの真髄、そしてジャッキー・チェンが大好きな人たちの原点がこの作品の中に詰め込まれているからだと思う。“酔えば酔うほど強くなる”こんな特異なカンフースターを演じるのはジャッキー・チェンをおいて他にいないだろう。彼の超人的なアクション性はもちろんだが、何よりも、彼の人間的な大らかさとにじみ出るユーモアセンスが、彼をこの主人公にし、国際的スターへの道を歩ませたのだと思う。
7点(2005-02-01 16:13:49)
1334.  黒蜥蜴(1962)
江戸川乱歩原作の特異な世界観の舞台をそのまま映像化したような映画世界に引きずり込まれる。京マチ子の黒蜥蜴、大木実の明智小五郎それぞれの神妙でどこかセクシーな語り口に陶酔する。……と、この映画だけを観たのならば、おそらく手放しで絶賛したであろう。がしかし、そうするにはやはり無視することができないものが存在する。それは、同原作1968年製作深作欣二版「黒蜥蜴」である。京マチ子は素晴らしかったと思うが、深作版の美輪明宏(丸山明宏)の存在感と比べると圧倒的に迫力不足な感じがする。そして、完全なる“映画としてのパワー”に溢れる深作版に対して、“舞台を再現”した感が漂う今作には全体的にチカラの弱さを感じてしまった。
[DVD(邦画)] 7点(2005-01-31 21:46:06)
1335.  MASK DE 41 マスク・ド・フォーワン
日本映画きっての“脇役”田口トモロヲが主演のこの映画は、「流石」というべき役者たちの絶妙な演技を楽しめる作品だったと思う。まずやはり、田口トモロヲの驚異的な肉体改造(DVDの特典を見ると更に驚き)と、それに相反して共存するいつもの彼らしい“くたびれ感”が素晴らしい。だいたい「リストラされ人生のどん底からプロレスラーになって這い上がる」なんて役柄は彼しかできない。そして、今作を単なるスポ根にとどめなかったのは、多感な異母姉妹を演じた伊藤歩と蒼井優の存在であろう。彼女たちの混乱と純真の中での掛け合いが、この映画を高めている。まあ何にしても、プロレスに面白味を感じない僕をここまで熱中させたこの映画の熱量はスゴイ。
7点(2005-01-27 04:13:17)
1336.  オーシャンズ12
泥棒映画をつくる上で最も大切なのは“お洒落さ”だと思う。その部分で今作におけるソダーバーグの演出と編集は優れていると思う。予想よりもずっと面白いというのが、正直なところで、前作のコメントでも書いたが、何と言ってもこのキャストを揃えるだけでも物凄いことだ(更にゼタ・ジョーンズとカッセルを加えて!)。強引とも言えるストーリー展開を支えたのは、やはりこの豪華キャストとそれを操るソダーバーグのウィットに富んだ演出力だろう。実際(コピー通り)騙されてしまった部分もあるので、大筋のストーリーにも満足はできた。ただ、やっぱり残念なのは、チームの一人一人の個性が発揮されずに終わってしまうことだろう。結局核となるカラクリ自体は主要キャラが繰り広げたに過ぎず、ほとんど何もしていないキャラがいるのは消化不良な部分だ。まあこれで、「11」で盗んだ金を「12」で返済したにすぎない状況なので、更に続編を作ることは必至。この不良感の解消は次作に期待します。
7点(2005-01-23 02:29:40)(良:2票)
1337.  カンフーハッスル
“カンフーは香港映画のモノだ!”という強烈な意志に打ちのめされる(中国映画ですが敢えて“香港”と言わせてもらいます)。  ワイヤーアクション、CGの蔓延によりカンフーアクションはハリウッドをはじめ世界中の映画の中で見られるようになった。 キアヌ・リーブスのソレも、ユマ・サーマンのソレも確かに格好は良い。 でも改めて香港人によるカンフー映画を観た時、「ああ、やはり香港のカンフーは面白い」と安堵を伴った高揚感を覚えた(よれよれのおっさんがアクションをして画になる国が他にあるだろうか!)。  そう重要なのは、ビジュアル的な完成度や格好良さではなく、リアリティを超越したエンターテイメント性だ。  圧倒されるほどに娯楽的なキャラクター、遠慮を知らないCGとワイヤーアクション。 香港の伝統的な娯楽性を何の抵抗も無く増大させて魅せた、チャウ・シンチーの勇気に敬意を表する。  巷では、“ドラゴンボールのパクり”などという言葉を聞くが、それは正しくない。 なぜなら、ドラゴンボール自体が“カンフー映画”をモチーフに作られているのだから。  他国の様々な媒体と最新技術を経て、ついにカンフー映画は故郷に帰ってきたのだ。
[映画館(字幕)] 7点(2005-01-18 00:39:59)(良:2票)
1338.  エイリアンVS. プレデター
“エイリアンVSプレデター”全世界のファン待望のこの企画は、そのインパクト以上に映画としての構築が難しかっただろうと思う。 なぜなら、「最悪VS最悪」と言っても、両者を地球で戦わせるという時点で、本能的“生物”であるエイリアンを勝たせるわけにはいかないからだ。それでは映画としての終わりが単なる“混乱”になってしまう。  「どちらが勝っても人類に未来はない」と嘯いても、どちらかと言えば、知的“宇宙人”であるプレデターが勝つほうが良いに決まっている。 もちろん、この映画のストーリー構成もその部分を念頭においた展開になってはいるが、前半の逃げ場のない緊迫感に対して、後半はやはり強引な“B級ノリ”に埋め尽くされていることは否めない。  ただし、改めて観返してみると、そういう“B級ノリ”こそがこの映画の醍醐味だとも思える。 後半早々に唯一の生き残りとなってしまったヒロインは、“生き残る”ために「戦士」となる。 “敵の敵は味方”と、プレデターとタッグを組む様は、もはや滑稽さすら禁じ得ないが、その滑稽さを一旦受け入れさえすれば、きっちりと娯楽として楽しめる。  監督は、ポール・W・S・アンダーソン。“ダメな方のポール・アンダーソン”と、ポール・トーマス・アンダーソン監督と比較されて、揶揄の対象になりがちな監督ではあるが、「イベント・ホライゾン」「バイオハザード」で見せてきたこの監督の、ヴィジュアルセンスと娯楽センスはやはり本物。強引な展開も、洗練された映像世界に広がる娯楽性へと昇華できていると言って間違いではない。  それぞれの作品へのオマージュやお約束のオチもしっかりと反映できており、広く楽しめる映画としてまとめ上げたというのが、正しい意見だと思う。  ともあれ、怪物同士の壮絶すぎる戦いを見ていると、最初の「プレデター」で“勝利”したシュワちゃんは、やっぱ凄えなあと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2004-12-23 23:19:41)(良:1票)
1339.  ラブドガン
久しぶりに永瀬正敏の映画を観たが、相変わらず彼は映画がよく似合う。それほどに演技が巧いとは思わないけど、いかにも映画っぽい格好良い台詞をさらりとそして意味深長に発することができるのは、彼ならではの映画俳優としての才能だと思う。その格好良さに宮崎あおいが加わりビジュアルのクオリティは殊更に高まっている。しかし、それだけではよくある“なんだかカッコイイ映画”で終わってしまうところだ。そこで、小奇麗な雰囲気を絶妙な具合に破綻させる岸部一徳の存在が光っている。 ところどころで奇妙な映像センスを見せる映画世界に、驚きと共になんだか見覚えを感じたが、なるほど、監督は鈴木清順と師弟関係だそうで、妙に納得。今後の作品にも期待したい。
[映画館(邦画)] 7点(2004-11-15 23:10:33)
1340.  ブエノスアイレス
地球の裏側で“正真正銘”に愛し合った彼らの想いの行き着いた先は、結局何だったのだろう。巨大な滝に流れ落ちる水のように、様々な想いが渦を巻き、説明を許さないままに靄の中に消えていく。正直なところ、消化不良な感もある。しかし、彼らにとって行き着く先の答えなど、もともと無かったのかもしれない。ただただ無性に愛し、無情に別れる。永遠にそれの繰り返しだったのではないか。 とにかく、ひたすらに愛し合う姿を見せつける俳優たちに圧倒される。実は、あまり同性愛映画は好きではないのだけれど、そこに映し出されたものは、軟弱な拒否反応など一蹴する、世界の果ての純粋すぎる愛の形だった。
7点(2004-11-13 21:52:23)(良:1票)
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