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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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1561.  月の輝く夜に
その辺にうじゃうじゃ転がってるラブコメより内容は薄いかもしれない。ただ、イタリアのエッセンスをまぶしただけで独特な作風に仕上がっている。男が複数の女を追うのは死への恐怖から、という哲学的な会話があるが、男と女の考え方が一致し女の自分の気持ちに対する確信を得る材料だけに終わってしまっているようで残念。じいさんの一言は笑いました。
5点(2005-01-24 10:16:36)
1562.  幕末太陽傳
幕末の志士たちのちょっと皮肉めいた描き方や、左平次の痛快なれどその生きかたさえも冷たく見据えたような描き方にこの作品の内包するものを読み取るのも良し、ただ大いに笑ってこの喜劇を堪能するも良し、配役の妙を楽しむも良し、といろいろな楽しみ方のできる傑作喜劇。左平次がドンチャン騒ぎをするシーンの斜めアングルの痛快さ、そして精巧に造られた品川遊郭のセットの中でたくさんの登場人物たちをとらえた長回しがお見事!
7点(2005-01-21 11:16:18)
1563.  太陽を盗んだ男
原爆を作る過程が一番面白かった。バスジャックをした老人の要求と現代人の代表・城戸の要求の対比も面白い。だが、アクション色をどんどん色濃くしていく中盤以降は思わず「おいおい、、」と突っ込みをいれたくなる展開へとなだれこむ。ド派手なカーチェイス、あり得ない行動をするラジオDJ、ヘリから飛び降りても死なない文太、撃たれても死なない文太、撃ちまくられても死なない文太、、、。それでも初代RX-7のどう考えても法定速度をはるかに越えた爆走ぶり、そして大量のエキストラが登場するデパートの騒動など、この映画にはゾクゾクしてくるようなパワーを感じる。皇居前の撮影も国会議事堂の女装潜入も首都高カーチェイスもすべて許可無しゲリラ撮影。警察が出るたびにスタッフを一人、また一人と留置場へ行かせて撮影を強行したとか。それ相応の覚悟と意気込みがなければ出来ない。そしてその覚悟と意気込みが確かに映像ににじみでている。
6点(2005-01-20 14:42:57)
1564.  太陽はひとりぼっち
自身も10年連れ添った妻に突然別れを告げられたという過去を持つアントニオーニの「愛の不毛三部作」の三作目。前作『夜』では愛の喪失の理由が語られるが、この作品では「わからない..」を繰り返す。こちらのほうがより現代的で「愛の不毛」の名に相応しい。 株価暴落で損をした顧客たちが怒る。損をするというリスクは最初からあったのに損をしてはじめて現実を見る。突然やってくるこの現象は冒頭の突然の別れと似ているように感じた。愛したいが愛に意味を求める、あるいは本当に愛したいのかさえ分からない、そんな女が作りだす乾いた関係が建設途中の高層住宅の殺伐とした風景にオーバーラップして描かれる。背景のひとつひとつが心情をあらわしており、どうしようもない不条理感で溢れている。私見ですが、背景になんらかの意味を持たせる作家は数多くいれど、アントニオーニほど徹底している人もアントニオーニほど的確な人もおそらくいない。
8点(2005-01-19 12:25:50)(良:1票)
1565.  太陽に灼かれて 《ネタバレ》 
コトフ大佐と娘のふれあいが本物の親子のようで...って本物の親子だったんですね。それを聞いてちょっとほっとしました。あまりに自然で、あまりに”お父さん、だーい好き!”がひしひしと伝わってきて、これが演技だったらかえってこわいものがありますから。そんな本物の愛に満ちた前半部はまさに”幸せ”を映像化したような美しく楽しいシーンに溢れている。映画の冒頭では、ある男が1本の電話のあとに自殺を試みるが失敗。そしてその男がこの幸せな世界にやってくる。少しずつ、本当に少しずつ物語が動いてゆく。どこへ向かって動いてゆくのかは解からない。解かるのは最後。解かったときに、それまでの幸せな世界に時々顔を見せる時代の闇の象徴が蘇る。唐突なようでいて伏線はいたるところにあった。物語の動かし方がうまい!そしてある時代がもたらした不条理が痛切に描き出されている。(ネタバレが無いように書いたつもりでしたがじゅうぶんネタバレしてますね。)
7点(2005-01-18 10:37:59)(良:1票)
1566.  太陽がいっぱい
ヌーベルバーグ代頭の時代、過去の人となりつつあった巨匠ルネ・クレマンがヌーベルバーグを代表するカメラマン、アンリ・ドカエを起用し、またアイドル、アラン・ドロンを影のある主人公に配し、見事一発逆転に成功した作品。振り返ると成功するべくして成功した映画と言える。なかでもニーノ・ロータのテーマ曲の存在は大きく、ラストで流れるこの名曲は美しい海、眩しい太陽、そして完全犯罪との切ない対比として作品の全てを代弁しているとさえ感じる。ニーノ・ロータ本人は単調なこの曲のヒットを快く思わなかったそうであるが、この作品には無くてはならないものであることは間違いない。
7点(2005-01-17 12:22:03)
1567.  コンドル(1939)
鉱山の上空を飛ぶ映像が素晴らしい。シリアスな男のドラマにナイスタイミングでなごましてくれるエピソードや楽しい会話も良い。そしてなんといっても男たちがかっこいい!中でもやっぱりグラント演じるジェフ!かっこいい!かっこいい!かっこいー!!私がめざしているキャラはこういうのです。「女には頼まない」、、、とかなんとか言っちゃって最後には「ここにいてくれ」って頼むんでしょ!と思ったら最後まで言わない。クールだぁ!男の美学だぁ!そして言わないかわりにコインで、、、クゥ~!!シブイ!シブすぎる!、、、、ん?↓現実にはうざったい?どうやら私はまだまだ現実の世界と虚構の世界をごっちゃにしているお子様のようです。
7点(2005-01-14 12:47:41)(笑:1票)
1568.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 
精神病院の実態を告発した原作を、自身もナチスによって人権を著しく侵された経験をもつミロシュ・フォアマン監督が人間の尊厳を大いに謳いあげることで名作へと昇華させた作品。主人公マクマーフィが正しいか正しくないかは関係ない。体制が人間の尊厳を奪うことに対する切実なる問題提起をマクマーフィを通して描き出したにすぎない。今、正しいと思っているさまざまな体制もまた本当に正しいのかと考えさせられるほどに、この作品は色褪せない現実感を持っている。あの忌わしきロボトミーですら正しいとされた時代があったことを考えると、人間のつくりだすものに真に正しいものはあるのだろうかという陰気な気持ちにもさせられる。ラスト、マクマーフィは潰されるが彼の意思を一人のインディアンが継承することで多からず爽快感を味わうことができる展開としているが、人間の人間としての権利を奪われたらソレはすでに人間ではなくモノである、とでも言いたげな殺人のシーンが痛々しく突き刺さる。
7点(2005-01-13 13:45:45)(良:2票)
1569.  白いカラス
口紅だけが目立つへたくそな素人メイクを装うがちゃんと綺麗に見えるようになされたであろうプロのメイク、そしてカメラを常に意識したキッドマンの顔の角度がいかにもハリウッドメジャーな映画。演技がちゃんとできるのに勿体無い。重い題材をハリウッド流に軽く扱うならかまわない。しかし重い題材を重く描いているのにフォーニア・ファーリーという人物が時々ニコール・キッドマンになっているのはどうしても気になる。監督も監督だ。カラスに語るふりをして観客に説明するなんてもってのほか。ベントン監督が製作側に屈したのか、それともハリウッドメジャー色に染まってしまったのか、、、。書籍で読むと非常に面白そうな内容なだけに本当に勿体無い。
4点(2005-01-12 11:50:56)
1570.  雁の寺
母への屈折した想いは破りとられた母親雁の絵、その一場面のみでかなりのインパクトをもってグサグサと伝わってきました。心の奥に閉じ込めておいたその想いが里子を介して徐々に現わとなってゆく緊張感も効果音との相乗効果で実にうまい演出。観光地となった現代の雁の寺をカラーで映し出したエンディングは悲しき逸話があっさりと風化されてゆく様を見せつけられているようで物語とは別の無情感に被われる。
7点(2005-01-11 14:59:56)
1571.  山椒大夫
話の筋はもちろん、心情までもが映像で語られる。厨子王がなぜ人の心をなくしてゆくのか、そしてどこでまた取り戻してゆくのか、はたまた山椒大夫はなぜ非道なのか、息子はなぜ坊さんになったのか、、、時代背景や荘園制度の説明はあっても、それ以外は映像で語る。この手の話はついついストーリーを追って見てしまう。しかもこの映画は厄介なことにわかりやすいので余計にストーリーを追ってしまう。しかしこのわかりやすさが全て演出の賜物であるということがこの映画の凄いところ。というか本来はこれが普通なんでしょうが。長回しに拘らず話のテンポをつくるカット割も普通に絶妙。オーソドックスで完璧な映画。画はどこもかしこもきまってて、画だけ見れば全てが名場面と言ってもいいぐらい。一度しか見ていないので、今度は”話”ではなく”画(映画)”を堪能しながら見直したいです。
7点(2005-01-07 15:28:33)(良:2票)
1572.  歌麿をめぐる五人の女(1946)
溝口映画の女たちはけして男の添え物にはならない。(↓男が添え物なんですね。)一人の人間として女を描く。この作品ではそれを特に感じる。女をしっかりと描けばこんなにも生々しいモノが出来あがる。女の情念、女の欲、女のプライド、女の意地がぎっしりと詰まった映画。製作時からすればそれだけでも評価されるべき作品なのかもしれません。資料の少ない謎の絵師・歌麿(写楽ほど謎ではないですが)にまつわるエピソードも時代考証がきっちりとされており、そのおかげで楽しく拝見することができました。ただ、『雨月物語』の後に見たせいか、それともタイトルから勝手にもっと妖艶なものを期待してしまったせいか、いまひとつ物足りなさを感じてしまったことも事実。歌麿なのに肝心の「絵」があまり出てこないのもなぁ..いや、絵は出てこなくていいんですが絵を書いてる時のモデルを、舐めるようにじと~っとカメラが捉えてくれたら..あっ、それじゃぁ男の添え物映画になっちゃうか..。まだまだ修行が足りんようです。
6点(2005-01-06 12:36:39)(良:1票)
1573.  雨月物語
私もぐるぐるさん同様、溝口初体験がこの作品。溝口という名が日本よりもヨーロッパのほうが知名度が高いということ、『雨月物語』がこのうえなく美しいということ、くらいは前々から耳にはしていました。で、いざ鑑賞。はじまってすぐに「え?これのどこが美しいの??」しかし最後まで、いや、途中まで見て納得。私はこの作品で言われるところの「美しい」の意味を取り違えていました。ここでいう「美しい」はモノクロであることを活かした美や目にやさしい美ではなく、構図とカメラワークで見せる美。とくにスローボートさんが絶品とおっしゃるところのシーンと大河内伝次郎ノ介さんが泣けてきたとおっしゃるシーン。あまりの美しさに2度目の鑑賞ではこの二つのシーンを何度も巻き戻して見てしまいました。 「溝口見ぬものは人にあらず」ですか..誰が言ってるんですか?(ニガ笑) でも日本映画の巨匠=クロサワの図式が定着している今日の日本において、そう言われるお気持ちもわかるような気がします。
8点(2005-01-05 15:38:08)(良:1票)
1574.  キル・ビル Vol.2
Vol1があれほどのインパクトのある作品になったのはこのVol2があればこそ。Vol1をただ戦うだけのトンデモ映画にするには前後のストーリーを省かなきゃならない。その省かれたものがVol2。Voi1を作りたいがゆえのVol2という印象。それでもひとつの作品として成立させるために引用先を変え作風を変えることでVol1とは違う個性を持たせている。連作なので前作同様に漫画チックな展開を見せるものの起承転結のあるこちらが本来、主となる映画なのでしょう。二作を合わせて時系列をバラバラにして{戦い}だけを前に持ってきたという仰天連作を評価したい。
6点(2004-12-28 16:53:54)
1575.  キル・ビル Vol.1(日本版)
これは漫画。漫画の実写版という意味じゃなく、日本の漫画的プロットを映画的ではなく漫画的に見せる映画。このように”あえて”映画的表現を排除した映画に『マトリックス』があります。こちらはアニメ的プロットをアニメ的に表現した映画。どちらの監督も他作品では映画的表現を既に見せているので”あえて”としておきます。この作品と同時期の北野武の『座頭市』も漫画チックと感じましたが『キル・ビル』は設定、構成、キャラ、カット割、あからさまな引用等、全てにおいて漫画チック。あきれるくらい漫画チック。つじつま合わせまで無視した徹底ぶりが気持ちいい。このVol1はほとんど戦ってるだけというのも天晴れです。しかし殺るか殺られるかの緊迫したシーンでも頬を緩ませるあの日本語は狙ってるのか?たしかに漫画でも外国人のセリフはカタカナ表記の日本語だもんなぁ..
7点(2004-12-27 13:50:40)
1576.  野いちご
名声を得た老医師が式典へ向かうまでのロードムービーと自身を振り返り自らを罰する追憶のロードムービー、この二つのロードムービーの絡みぐあいがホントにお見事。同乗する若者たちの屈託無く感情を表に出す姿にそれまでの孤独な生き方に人生の虚無を感じてゆく。そして夢を通して、これまで人との距離を置き大人の対応をしてきたがそこに愛は無くまわりの人たちを傷つけてきた自分を心の深層から引っ張り出す。現実のシーンが無駄無く夢に投影され、夢が現実に影響してゆく。で、その夢のシーンがまた素晴らしい。人生を振り返るきっかけとなる死への不安を意味する冒頭の夢も衝撃的だが、昔住んでいた家に寄り、当時を回想するシーンでその回想されたシーンに現在の自分がいるという斬新な作りにもびっくり。W・アレンよりはるか以前にやってたんですね、凄い!
8点(2004-12-24 12:08:48)(良:2票)
1577.  ざくろの色
抽象的すぎる作風が旧ソ連では許されず、当局による20年以上の迫害、投獄を繰り返し、生涯でわずか4作品(長編)しか残せなかった伝説の巨匠、セルゲイ・パラジャーノフの代表作。投獄された際に、ヴィスコンティ、フェリーニ、トリュフォー、ゴダールといったヨーロッパ中の映画人たちの抗議運動を起こさせたことからもその偉大な映画人ぶりがうかがえる。この作品は8章からなる詩を映像化したものです。大抵の映画は物語を映像で語るもの ( 昨今の娯楽作では映像で語っているとは言い難いものが多々ありますので物語を映像にのせていると言ったほうがいいかも。あとゴダールは映像表現の一手段としてしか物語が存在しないところがあるのでこの人も例外 ) なので詩の映像化というだけでかなり異質な作品ということになると思います。かといってストーリーが無いわけではないですが、この作品にとってはさして重要なものでもありません。詩の世界をいかに映像で表わすかが重要であって、見事にその前衛的思想を具現化し得た作品だと思います。当然ながら物語を映像で語る映画ではないので既存の映画文法から逸脱しているところがあります。よって狭い価値観で見るとこの作品の良さがわかりにくいかもしれません。何が良いのかは私の乏しいボキャブラリーでは説明できません。ひとつ言えることは、他には無い美しさが在るということ。そんなことしか言えない自分が疎ましい。
8点(2004-12-22 12:40:57)(良:2票)
1578.  桜桃の味
たしかに眠気を誘うほどに静かで淡々とした映画ですが、私は眠たくならなかった。それどころか最初からずっとドキドキしっぱなし。この男、いったい何考えてんだろう?怒りだすんじゃないだろうか、今度は何言い出すんだ?って感じで。けして内面を見せようとしない展開で見る者を釘付けにする演出が絶妙。主人公は自殺をしようとしている。しかしその理由は語られない。語る必要もない。自殺の理由はいくらでも作り出せます。誰もが持っています。だからこの映画は、自殺を思いとどませるのに自殺の理由=原因を解決するのではなく、生きる理由を模索する。美しい空、冷たい水、おいしい桜桃、そして人との関わり、そのひとつひとつが十分、生を見出す理由になる。ラストはびっくりしました。映画はもう終わりましたと我々に言っている。主人公がはたして生を見出したのかどうかは見せずに。主人公は生を見出し、朝を迎えてほしいと観客に思わせたところで、もうこの作品は全てを伝えた、、、そういう意味かもしれない。
7点(2004-12-21 12:58:14)(良:3票)
1579.  怒りの葡萄
夜のシーンが真っ暗です(笑)。この徹底的なリアルな描写が貧しさからくる悲壮感をより一層悲観的に映し出す。その中で途中に寄った店で子供に菓子を買ってやるときの店員の応対がひとときのの清涼水のごとく心を和ませる。こういう一種の救いの描写を入れて怒り一辺倒にしないところがなんともフォードらしい。 アメリカ資本主義がもたらす弊害をもろに受けた人々の悲劇でありますが、家族愛と改革精神にあふれるエンディングがこれぞ”アメリカ映画”と思わせてくれる。もちろん良い意味で。
7点(2004-12-20 11:27:24)(良:1票)
1580.  ファニーとアレクサンデル
ベルイマンはこの作品を最後に映画を作らないことを宣言。よってこの作品はベルイマン映画の集大成とも言われます。私が見たのは3時間バージョン。見応えのある一大絵巻でしたが、もともとテレビ放映用に作られたオリジナル版の5時間バージョンはさらに完成度が高いと評されているようです。 高貴漂う装飾品の数々、数え切れないほどのロウソク、足の太い馬車馬、、、細部まで本物に拘った重厚かつ美しく息づく背景をバックに、大家族群像劇を奥行きある映像で見せた前半がとても好きです。中盤からの展開で人それぞれの生活や宗教を対比しながら最後には家族が助け合って生きてゆくことがいかに素晴らしいことかを説いていきます。ベルイマンの分身であるアレクサンデル少年の特別な力は、芸術の世界に生きる人に不可欠な超越した想像力を象徴的に描いたのだと思います。それにしても、家族愛を通して人間賛歌を描くに終わらせず、最後に”アレ”を出すところがベルイマンらしく、他とは一味も二味も違う。(5時間バージョンを見る事があればまた追記したいです。)    //追記// 5時間バージョンを見ました。まず2時間も削った3時間バージョンが、5時間バージョンにひけをとらない出来に仕上がっているところにあらためて感服。3時間バージョンでもじゅうぶんに理解できますが、さらにわかりやすくなっています(例えば幽霊話しの真偽)。理解できるなら、より短いほうが優れていると考えますが、ベルイマンの最後の映画を少しでも長く見ていたいという欲求に答えてくれるという意味において、5時間バージョンはやっぱり素晴らしい。そしてなにより5時間が全く長く感じなかった。1点追加します。
[DVD(字幕)] 8点(2004-12-17 15:28:00)(良:2票)
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