141. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 映像の技術はすごいのですが、ストーリーに面白味が欠けてしまった映画でした。「ブレードランナー ファイナル・カット」を今年見たものの、あまり興味が持てず、内容はほとんど覚えていませんでした。本作に出てくる背景や台詞の端々に、1作目と関係がありそうだなと思わせることが出てきました。ただ、1作目を見ていなくても、本作を楽しめなくなることはないでしょう。面白味が欠けてしまった要因は主題が絞られていなかったからでしょう。最後まで見てやっとレプリカントの人権問題だということがわかるのです。それまではこの映画で何を言いたいのか、はっきりしません。好きな監督なので見に行きましたが、残念な結果でした。 [映画館(字幕)] 5点(2017-11-11 00:20:17)(良:1票) |
142. アトミック・ブロンド
私の理解不足もあるかもしれませんが、登場人物の名前が覚えづらい、ストーリーがわかりづらい、アクションの切れが悪い、など、不満が残りました。特にこの映画でアクションは重要なので、もっと小気味良いアクションにしてほしかった。ただ、シャーリーズ・セロンは体が大きいので、迫力はありました。 [映画館(字幕)] 5点(2017-11-02 23:36:42) |
143. 海を飛ぶ夢
主人公の周りに集まる、4人の女性たちに興味が湧きました。4者4様の、立場と尊厳死に対する考え方があり、鑑賞している者にとっては、誰かの考え方に共感できるんではないでしょうか。J・バルデムはもちろんのこと、弁護士フリアと義姉マヌエラを演じた2人の女優の演技はすごかったです。 [映画館(字幕)] 9点(2017-10-28 23:45:19)(良:1票) |
144. ドリーム
人種差別をテーマとした、サクセスストーリーでした。2つの要素を組み合わせて面白い映画になったと感心しました。主役3人のうち、メインの話のロケット打ち上げについてが、1番メインテーマから外れてしまっていると感じられましたが、それでも面白さが損なわれることはありませんでした。 [映画館(字幕)] 8点(2017-10-20 23:01:17) |
145. ダンケルク(2017)
とても質の高い映画だと思います。ただ、エンターテイメント性はあまり感じられず、繰り返し見たいかと問われれば、そうだ、とは言えません。これまでのノーラン監督作品と比較すると、極端に台詞が少なく、映像で語らせているかのようです。実話を基にしているということなので、この映画で楽しんでほしいというよりも、こんな事実があったことを皆に知って欲しい、という気持ちの方が大きいと感じられます。 [映画館(字幕)] 7点(2017-10-02 17:57:03) |
146. 僕のワンダフル・ライフ
犬の可愛さと、ストーリーのすがすがしさとで、見ていて心地良い映画でした。ただ、予告編や宣伝文句にある様な、生まれ変わる理由や意味の説明が不足しています。脚本家には原作者も名を連ねているので、物語としては説明十分ということなのかもしれませんが、観客には伝わりづらいのかもしれません。もしくは、字幕のつけ方の問題なのかも。吹き替え版を見る機会があれば、そちらも見たくなりました。 [映画館(字幕)] 6点(2017-10-01 23:54:56) |
147. ワンダーウーマン
戦闘シーンがすごく良かったです。動きがしなやかで違和感がなく、本当にそれらの動きができるみたいでした。他のDCコミックがらみの映画と比較して、分かりやすく明るく作られています。これまでが大人限定だったのが、子供にも楽しめるように配慮されているかのようです。ストーリーの元になる神話などの話は、我々日本人にはなじみがないので、分かりづらい箇所もありますが、何とか頑張って話についていく努力をしましょう。ラブ・シーンは余計だったなあ。 [映画館(字幕)] 8点(2017-09-09 00:18:08) |
148. スパイダーマン:ホームカミング
これまでのシリーズでは、ピーターが大人になってしまったので、この映画でもそのつもりで見始めてしまいましたが、原作では高校生なんですよね。ですから、本作では高校生が主人公なわけで、若気の至りでいろんな失敗をするので、見ていてイライラします。映画のつくりにしても、幼さが感じられます。困難にぶち当たった時にどう解決するのか、それが見どころの一つでありますが、頑張ると何とかなってしまうのです。何だヨそりゃ、工夫はないのかよ。一生懸命も大切だけど、頭使うこともアピールしろよ。見ていてつまらなくはないのですが、対象年齢はティーンエイジャーだと思って見始めること、ここが肝心です。 [映画館(字幕)] 5点(2017-08-25 22:03:37)(良:1票) |
149. ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
この映画はちょっとひどいですね。ストーリーは弱いですし、アクションもいまいち。魅力的な俳優は使っているのに、役にその魅力を発揮する深みがなく、人物像が薄かったりします。トム・クルーズの映画はわりとよく見ていて、これまでははずれ映画はほとんどなかったのですが、この映画は繰り返し見たいとは思えません。 [映画館(字幕)] 3点(2017-08-10 23:09:42) |
150. エージェント・マロリー
せっかく体育会系の女優を使っているのに、演出の悪さで損をしているように感じられます。この映画の見どころはアクションのはずですが、そのアクションがさっぱり冴えません。きっと撮影現場では、他のアクション映画と同様、もしくはそれ以上の激しさなのかもしれませんが、映像を見る限りではテンポも迫力もありません。カメラワークで誤魔化さずに、本当に戦っているところを見せたかったのかもしれませんが、アクションがつまらなくなるようでは本末転倒です。出演者はあんなに豪華なのに、なんてもったいない映画でしょうか。 [地上波(吹替)] 5点(2017-08-06 16:23:50) |
151. 怪盗グルーのミニオン大脱走
夜遅い時間にもかかわらず、子供が多くて驚きました。肝心の映画は、小ネタは面白いんです。子供たちも笑ってました。でも、ストーリー自体はあまり面白くないんです。このシリーズは3姉妹を登場させることによって、ファミリー映画にもなっています。本作ではグルーの兄弟を登場させるなどして工夫を凝らしていますが、その部分がうまくいっていません。上映時間が短くて、中途半端になっています。もう少し上映時間を長くして、家族愛の部分を作り上げてほしいと感じました。 [映画館(吹替)] 5点(2017-08-05 00:07:34) |
152. ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
《ネタバレ》 結婚式を題材として、友情や仕事や恋愛などを、上手く溶け込ませています。やりすぎな部分もありますが、どん底の主人公を応援したくなります。残念なのは、一つの契機となった店の閉店について、何も語られていないことです。この点がストーリーにうまく組み込まれていたら、もっと面白い映画になったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-29 23:38:56) |
153. 20センチュリー・ウーマン
ちょっと笑えて、ちょっとエロくて、共感できるし、そうじゃないだろと反発したくなる時もある、そんな映画でした。全然予備知識なしで見ましたが、とても楽しめました。押しつけがましくなく、かといって自由奔放過ぎない、そんな時代を感じられます。現在では当たり前なことが当たり前じゃない時代を楽しめます。 [映画館(字幕)] 7点(2017-07-28 22:12:32) |
154. 招かれざる客(1967)
物語のほとんどが家の中で、登場人物は二家族くらい。それなのに、これだけ重いテーマで革新的なストーリーを作り上げていることに、驚きを感じます。しかも、ところどころにユーモアを添えて、殺伐とし過ぎないようにしています。この映画で取り上げられているテーマは、今日でも少なからず問題となることがあるでしょう。これを50年も前に扱っていたのですから、当時の反響は、現在の想像をはるかに超えるものだったことでしょう。不合理な問題において、力ずくで自己の主張を通そうとするのではなく、あくまで真っ正面から立ち向かい、理解を求める取り組みに、感銘を受けます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-22 23:22:39) |
155. ジョン・ウィック:チャプター2
1作目は見ていません。ですから、物語の細かい部分まではつかみきれませんでした。ただ、この映画を見るにおいて、必要はないと感じました。なぜなら、あまりストーリーがないから。ひたすら銃を撃ちまくる、それがこの映画の魅力だからです。遠い敵にはもちろん、取っ組み合いになっても使うのは銃です。とにかくバンバン撃ちます。ある意味、爽快です。ですから、ドラマ部分では早く終わって欲しいと思いながら見ていました。アメリカのニュースで銃乱射などと聞くと、銃規制した方がいいんじゃないかと思いますが、こういう映画を楽しめてしまうと、自分も矛盾しているなと感じてしまいます。 [映画館(字幕)] 6点(2017-07-21 22:56:39) |
156. フィラデルフィア物語
この映画、面白いですねぇ。最初のシーンなんか、最高です。歴史に残るような大女優にあんなことするなんて、信じられません。でも、そんなところが面白さの要因になってます。残念ながら英語がわからないので、字幕を読むだけなのですが、それでもテンポの良さや、独特な言い回し、ブラックジョークなど、面白さてんこ盛りです。もし英語が理解できたなら、腹を抱えて大笑いしていることでしょう。主役の3人は、当時すでに大スターだったと思います。そんな3人を揃えられたこともすごいことですし、3人が出演してくれたことにも感謝したいくらいです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-16 17:30:47) |
157. ブレードランナー/ファイナル・カット
SF映画は公開された時に見ないとダメですね。どうしても未来の描写が、その当時ではスタイリッシュだったり前衛的だったとしても、何年も経ってから見ると、あか抜けない映像になってしまいます。本作でも同様のことが言えます。演出としての間の取り方やじらし方が、現在の感覚だともたつきに感じられてしまうので、抑揚の少ない映画に思えてなりません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-08 23:38:00) |
158. ハクソー・リッジ
実際の出来事を基にしているため、ストーリーにドラマが少ないんですね。これがフィクションなら、もう少し演出を加えて、ドラマチックになるのでしょう。でも、映像はすごいですね。迫力がありますし、スリル満点。戦争映画を楽しむ、と言っては不謹慎かもしれませんが、戦闘シーンの出来はとっても良いです。 [映画館(字幕)] 8点(2017-07-07 23:28:14) |
159. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 ブリジットとマークのもどかしさが、とても嫌になってしまいます。ブリジットの場合はもっと違う言い方ができるのにとか、黙っていればいいのになどと考えてしまい、マークの場合はもっと言葉にしていればいいのにと思います。セリフにも出てきますが、完璧な人間などおらず、皆が少なからず欠点を抱えています。その人の良いところを好きになり、悪いところをどこまで許し支えてあげられるかが、付き合っていけるかどうかの境目だと言っています(と思うのですが)。劇中では、前半にいろんな伏線を張り、後半に展開するような構成にしてありますが、伏線と思いきや、何も起きない起こさないことがいくつかあり、内容が薄っぺらく感じてしまいました。俳優たちはいい仕事していると思うんですけどね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-07-02 00:04:46) |
160. ブリジット・ジョーンズの日記
30代独身女性の赤裸々な告白が、当時はセンセーショナルで人気を博した原作でした。今映画を見返すと、公開当時とは印象が違い、普通に面白いコメディ映画に感じられます。公では口にしなかった言葉や話の内容が、現代では当たり前のこととなっているので、映画自体はコメディの部分だけが残っていると感じられるのでしょう。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-06-17 23:27:36) |