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141.  エターナルズ 《ネタバレ》 
まず初めに、本作の評価に際して他レビュアー諸氏と同じ言葉・表現を多用させて頂く無礼をお許しいただきたい。  鑑賞し終えた直後の感想としては、「途轍もなく大きな風呂敷を広げてしまったな、これからどうするのだろう・・・」と言う思いが強い。 だが、それ以上に本作がマーベルスタジオ作品で有るが故の「何とかしてくれる筈だ、むしろその力業をこれから見届けたい」と思ってしまう自分が居る。  それにしても、本作の様なスケールの大きな、いや、大きすぎる作品でもこれまでの過去作品との関連性をさりげなく・あざとさを感じさせない様に 表現するその上手さには感嘆する。 どれだけ頭の切れる脚本家が名を連ねているのか、凄い事だとつくづく思う。  本作鑑賞のきっかけは大きく2点有り、一つは次世代のマーベル作品をこの目で見届けたいと言う思いと、監督がクロエ・ジャオで有ると言う事。  鑑賞時に購入したプログラム(990円!)によると、「ノマドランド」での戴冠以前に同氏の本作監督への起用は決まっていたとの事。 二作を比較すると、全くジャンルの異なる作品ながら両作共に抑揚を利かせた乾いたタッチは共通しており、 同氏が映像作家として肝の据わった逸材で有る事を再確認出来て嬉しい思いだった。 ヒーロー物に付きものの戦闘シーンも、アベンジャーズ系の様な派手なドンパチとは明らかに趣が異なり興味深いものだった。  本作はこれから宇宙規模での時間軸・距離軸で物語が進行していくのかと推測する。 基本的には地球を中心に100年前後の時間軸で進行していたアベンジャーズ系の物語とは明らかにレベルが異なる。 マイティ・ソーでさえ小物に感じてしまう本作、これからどうなるのか本当に楽しみだ。  後、エンドクレジットは長いですが最後までご鑑賞を。  蛇足 ・アジア系の女性が主人公なのは純粋に嬉しい。 ・アンジェリーナ・ジョリーがとにかくカッコいい。ラストシーンの立ち姿は絶対に数年前のオスカー授賞式のセルフパロディだと思う笑。 ・最後の追加映像の男性、「複雑な家系」との事だがまだ伏線を張るのか?!と言う思いだが真相を早く知りたい!
[映画館(字幕)] 8点(2021-12-07 15:24:55)
142.  よだかの片想い 《ネタバレ》 
2021/11/6 東京国際映画祭にて鑑賞  主演の女優さんの事は詳しくは知らない。 「これが観たい」と思った時にはほぼチケットが売り切れている「TIFFあるある」を経て、 私は本作のポスタービジュアルが妙に気になり、予備知識皆無で本作鑑賞に至った。 贔屓の女優さんの一人である藤井美菜が出ているのも鑑賞して初めてその場で知った程なのだ。  私は宮沢賢治の作品が苦手だ。 本作のモチーフになっている「よだかの星」は、幼少の頃学校の授業で読み、 余りにも切ない内容に家に帰ってから号泣した位である。  そんな本作、主演の女優さんの力演も有り、人の外見を扱う難しい題材ながら希望を感じさせる静かな力を秘めた作品となっている。 意識して邦画鑑賞の為に映画館に足を運ぶ様にしているが、日本映画は本作の様な派手さは無くとも静かに・じっくりと人の情感に訴える作品をこれからも焦らず創り上げていけば良いのではないかとしみじみ思った。  調べると主演の女優さんは「〇〇坂□□」系の出身だそうだ。 顔は決して私のタイプでは無いが、内に秘めた強い心・気持ちをじっくりと・丁寧に演じていて好感が持てた。 終盤、自ら恋人に判れを告げるまでの一連のシーンでの演技は素晴らしかった。
[映画館(邦画)] 8点(2021-11-15 11:33:52)(良:1票)
143.  The Witch/魔女 《ネタバレ》 
いや~面白かった! 前半と後半の作風の違い、特に後半からのドライブ感が物凄い。 設定自体は既視感の有るものだけれど、そんな事など大した事では無いと思わせる程の作品の勢いが物凄い。 韓国映画独特のあざとさ・わざとらしさが本作の場合はプラスに効いている。 それなのに二部作かい! 生殺しだ!! 早く続編観せろ!!!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-10-12 11:34:36)
144.  彼らは生きていた 《ネタバレ》 
軽い気持ちで観ると横っ面を張り倒された様な気持ちになる作品。 途中からカラー化(これがまたすこぶる良く出来ている)してからの映像の持つ重厚感・迫力はとてつもない。 劇場で観ればよかった。その分落ち込む度合いも凄いと思うが。 余計な音楽・ナレーションが無く、生き残った古参兵の昔語りのみと言う構成も真実味が増し胸に迫る。 中盤の凄惨な描写は実物で有るが故に正視する事が難しい。 この作品を世の中の馬鹿な政治家共に観せてやりたい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-30 10:41:07)
145.  フリー・ガイ 《ネタバレ》 
煎じ詰めると何とラブストーリーに属すると思える本作、想定外に良い映画。 製作総指揮にも名を連ねたライアン・レイノルズの拘りが随所に迸っていて微笑ましい。 似たような着想の映画は何だかんだ多く有るが(アバター(!)、サロゲート等々)、 終始明るい雰囲気で進むのが良い。 観て良かったです。
[映画館(字幕)] 8点(2021-09-02 14:53:53)
146.  ワイルド・スピード/ジェットブレイク 《ネタバレ》 
待ってましたの夏祭り映画、期待に違わず今回も色々とぶちかましてくれます。 本シリーズは4作目辺りから「カーアクション」から「SFカーアクション」にジャンル替えしたので、満載の突っ込み所は全て無視。 いいじゃないですか、フィエロ(まさか、ここでこの車が使われるとは嬉泣)で宇宙行っても、脆くて有名だった車体で人工衛星に突っ込んで無事でも! ISS経由で地球に帰還なんて夢が有っていい!! 都合の良いものだけに磁力を発揮する夢の様な装置も、ドムの車のフロントフェンダーが異様に頑丈でもいいんです。 だって本作はワイルドスピードだから。 噂では本シリーズは次作で完結するとの事(ホントかいな?)。 ならば、5時間位の超大作になってもかまわないのでいっその事アベンジャーズと戦ってみては? ジゼルも復活?大歓迎! ブライアンは・・・ いいんじゃないですか!? いずれにしても、首を長くして次作完成をお待ちしております。  蛇足 ・ローマンとISSの女性宇宙飛行士が恋仲になってご帰還、なんてシーンが観たかった。 ・ラストの青いR34GT-Rの登場は不覚にもウルッと来てしまった。 ・ジュラシックパーク新作の予告が或る意味本作よりも気合入りまくりで驚いた。
[映画館(字幕)] 8点(2021-08-17 12:17:44)
147.  夏への扉 ―キミのいる未来へ― 《ネタバレ》 
【長過ぎる前書き】 巨匠ハインラインの原作は約40年程前から読んでいる。 「宇宙の戦士」と同じ作者が書いた作品とは思えない内容に初めは戸惑ったが、 予定調和の極み(←褒めている)とも言える勧善懲悪且つ爽やかな幕引きに清々しい気分になった事を覚えている。 以降、新訳版(こちらもお勧め)と併せて少なくとも50回は原作を読んでいるだろうか。  そんなSF小説の古典の初の実写化が、まさか邦画で制作されるとは思いもよらなかった。 ・あの独特の世界観を再現する事など出来るのか? ・観てもがっかりするだけか? そんな思いも有り中々劇場に足を運べなかったのだが、最近注目している清原伽耶が出演している事も手伝い、 思い切って劇場公開最終日に観た次第。  【やっと本題】 全ての心配は杞憂だった。 良い作品だと素直に思う。 決して派手な作品では無いが、そこが良い。 邦画らしく人に焦点を当てた構成は好感を持てる。 「ホームドラマの豪華版の様だ」と言う方が居るかも知れないが、原作も決して派手な作品では無いので 逆に本作の様な雰囲気の方が実写化に相応しいと思う。  時代設定を今よりも少し未来にした事が功を奏しており、殆どの未来描写に違和感を感じない。 俳優陣も皆さん浮ついた所の無い良い演技をしている。 まず、藤木直人を見直した。 元々アンドロイドの様な雰囲気の方なので、ハマり役と言って良いかと。 出番は少ないながらも田口トモロヲも印象的。 そして清原伽耶、本作のヒロイン像をそのまま映像化した様な佇まいは期待以上だった。  決して賞レースに登場する様な作品では無いが、 勧善懲悪、そして清々しいご都合主義な作品を観たい方に強くお勧めする次第。中々の良作かと。
[映画館(邦画)] 8点(2021-07-26 22:44:25)
148.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
人間パートが無ければ文句無しの10点。 「ジュラシック・パーク」系と同様、私はこの手の作品に求めるのは大怪獣達の暴れっぷりのみ。 この点ではかなり満足度高し。  これで、終盤あの厄介な奴に勝った時、両雄肩を並べて G 一体何だよあの面倒臭い奴… K 何だか疲れたなオイ G 暫く休むか? K それもいいな… G ところでさっきの奴、なんで首が3本無いんだ? K 何寝ぼけてんだよ… なんてやり取りが有ったら最高だった。
[映画館(字幕)] 8点(2021-07-10 20:16:26)
149.  機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 《ネタバレ》 
何と一番乗りですか。責任重大ですね。 私は小学校5年の時に1st.ガンダムの本放送を観て以来のファンです。 ガンダムは40年もの間に世代を超え・ジャンルを超え愛されている稀有な作品だと思っています。 この様な作品の最新作を、複数回の延期は有ったものの、 こうして劇場の大スクリーンで観られる事には感謝しか有りません。  さて、事前にWeb公開された冒頭の映像を観て 本作への期待を高めたファンの方は多かったのでは無いでしょうか。 私もその一人です。 期待度MAXで臨んだ本作、結論から申し上げると期待以上の出来でした。  先ず、何よりも作画・映像がとにかく綺麗で丁寧。音響も素晴らしい。 物語も1st.から見始めた私の様な世代にはお約束の、偉大なるワンパターン含めて引き込まれます。  主人公のハサウェイは勿論、主要キャラの描写もこれぞガンダムワールド!と言う感じです。 中盤と終盤MS戦の描写は緻密極まりなく、実際のMS戦はこうなのだろうな…と記録映像を見ているかの様です。 ハサウェイ駆るガンダムのビームライフル発射音が1st.のそれと微妙に似ている所も往年のファンを 意識してくれている様で嬉しくなります。  私は今後公開されるであろう第二部・第三部が本作と同等のクオリティと熱量を持って作成されるので有れば、 喜んで何年でも待ちます。 この先の展開を知りたく無いので、原作本の購入はやめました。次作を待ちます、待ちますとも!  因みに満点では無い理由は以下。 ・中盤以降、画面が暗く見辛いシーンが多かった。  今やガンダムのファンは上は70代、下は10代まで幅広い。私の様な老眼が始まった50代以上のファンの為にも、  画面は出来るだけ明るくお願いします。 ・一見さんには少々辛い。最低でも逆シャアは見直しておくべき。
[映画館(邦画)] 8点(2021-06-12 20:22:40)(良:1票)
150.  サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ- 《ネタバレ》 
秀作。 冷徹なまでの割り切り。 この手の作品は主人公が障害を乗り越え立ち上がるお涙頂戴の描写になりがちだが、そんなものは皆無。 コミュニティでの束の間の安息の後、一縷の望みを託し大枚はたいて受けた手術が起死回生の結果とはならない人生の非情。 ラストの収音マイクを外した時の主人公の表情は、諦めとも決意とも言えない、達観した何かを感じさせる感動的な描写だった。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-03-30 10:53:40)
151.  Away 《ネタバレ》 
東京国際映画祭で最も観たかった作品ながら、都合が付かず泣く泣く鑑賞を断念。 なので、思いの外早く正式劇場公開となった事に先ず感謝。 全体的には期待に違わぬ良作、よくぞこれだけの濃密な「絵」をたった一人で3年も掛けて作成したと思う。 登場人物は全く喋らない。 そもそも人間は一人しか登場せず、相手は動物ばかりなので喋る必要が無い。 何も人間に喋らせない事が逆に観る側の想像力を掻き立てる事になり、これは上手い演出だと思う。 想像するに、これ即ち作成途中のジルバロディス監督の心情・状況を反映しているのでは無かろうか。 物語も至ってシンプル。 原因は不明ながら事故を起こした飛行機から独りパラシュートで生き残り、 何処かの島にたどり着いた主人公が得体の知れない「何か」の追跡を受けながらオートバイで島をツーリングし、 人間が住んでいるであろう街に向かう...と言うお話。 シンプル極まりない構成だが、ジルバロディス監督渾身の「絵」の力、そして秀逸な音楽の効果も有り飽きる事は無い。 道中で主人公は様々な自然の中を疾走るのだが、その全てがとにかく気持ちの良い風景・描写なのだ。 広告宣伝でも使用されている鏡面の様な湖を疾走る場面、これは本当に素晴らしかった。 バイクでツーリングしてる時に気持ちの良い風景の中を走る行為は、実際にそれを体験した事のある人しか判らない感覚を得られるのだが、 それに近い物を感じられた。恐らくジルバロディス監督は自身でもオートバイで旅に出た経験が有るのではないだろうか。 満点では無い理由の一つは恐らくシングルエンジンであろうオートバイのアイドリング音がハーレー(二気筒)のそれだった事と、 得体の知れない「何か」が一体何だったのかが最後まで判らなかった事。 あんな恐ろしいのがうろついていたら、街に住む人たちは気が気じゃないだろうし・・・ 詳細な説明を求める作品では無いのだけれど、そこが気になってしまった。 本作は2020年の劇場鑑賞最後の作品。 コロナの影響でとんでもない一年になってしまったけれど、最後の劇場鑑賞を本作で締められてよかったと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2021-01-13 14:55:31)
152.  燃ゆる女の肖像 《ネタバレ》 
ラスト数分の描写に本作で描かれた全てが濃密に凝縮されている。 派手な色恋沙汰を期待すると肩透かしを喰らう。 主演二人の表情の変化を観ながら物語に浸れる作品。
[映画館(字幕)] 8点(2021-01-11 20:30:33)
153.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
願いを取り下げ、スーパーパワーを再び手に入れた時の彼女の美しさと来たら… 縦横無尽に天空を翔けるその姿は、まさしく女神に相応しいと思えた。 その姿に図らずも涙してしまいましたよ、私は。 緊急事態宣言再発令間近と言われる中、新年最初の劇場鑑賞に本作を選んだのは大正解でした。
[映画館(字幕)] 8点(2021-01-05 18:25:24)
154.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 
タランティーノの「ワンハリ」を観て、ブルース・リー作品を観ておく必要有りと思った為に鑑賞。 恥ずかしながらブルース・リー作品をじっくり鑑賞するのは初めて。  まず、ラロ・シフリン作のテーマ曲が滅茶苦茶良い。 雑多な香港の街並みと併せてワクワクするオープニングだ。 トーナメント参加の為に世界中から名うての格闘家が集まる描写は本作が原点なのだろうか。 太る前のサモ・ハンを観られるのも面白い。  ブルース・リーは心の底から夭折が惜しまれる位にカッコいい。 TENETでもオマージュが捧げられていた名セリフ"Don't Think, Feel!"、この人が言うと説得力が半端無い。  後半の大勢で戦うシーンが何だかドリフのコントの様だったのと、ラスボスがどうしても強そうに見えず (交換式の鉤爪は可愛いし)、終盤若干のパワーダウン感は否めないが、当時の若者(タランティーノ含め)が熱狂するのも判る。  ブルース・リー作品は本作が頂点との話を聞くので、他作品を観るべきか否か迷っております。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-11-17 11:36:03)
155.  みをつくし料理帖
これぞ邦画、邦画ここに有り。 この様な慈愛に満ちた良い映画の監督が角川春樹と言うのが予想外の驚き。 聞けば本作が最後の監督作品らしい。 良くも悪くも色々な作品を世に残した功績は讃えて良いと思う。 本作鑑賞のきっかけは、「事故物件」で知った女優の奈緒が出演していたからだが、 それ以上に、角川監督の有終の美に彩りを添える為に参集したであろう俳優陣の 演技を堪能出来たので満足度は高い。 藤井隆の頑張り、佇まいが只者では無い中村獅童、そして、要所で映画を引き締める窪塚洋介。 角川映画のヒロイン達も作品に花を添え、そして主演の松本穂香も可愛いだけでは無い、 陰陽のメリハリが付いた良い演技をしている。 観て良かった。
[映画館(邦画)] 8点(2020-10-25 16:46:17)(良:1票)
156.  シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《ネタバレ》 
前評判が高い事は知っていたが、これまで見た日本のアニメを題材にした実写映画でロクな物に出会った事が無かったので、 意識してハードルを下げて鑑賞。 これが功を奏したのか、とても楽しく鑑賞する事が出来た。 他レビュアー諸氏も記載されている様に、制作陣の原作に向ける愛・リスペクトがひしひしと伝わってくるだけでなく、 原作以上に各所に散りばめられた「適度な」エロ描写も私にはツボだった。 個人的には槇村香(ローラ)を演じたエロディ・フォンタン(名前がまた良いのだ笑)を発見したのが一番の拾い物で、 原作の設定に忠実に「ボーイッシュだが実は綺麗な女性」の雰囲気はバッチリだったし、 各種サイトで写真を検索すれば一目瞭然だが、元々がフェロモン満載の女性がボーイッシュな装いをしている事のアンバランスさが最高で、 特にTシャツの胸元がなんとも言えず、中盤から後半は彼女の胸元ばかり目で追っていた様な気がする...ムフ(←ただのエロオヤジ)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-07 13:40:24)
157.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 《ネタバレ》 
またしても、アメリカ映画界の「力」を思い知らされた。 若草物語はアメリカのみならず世界の文学史に於ける文学作品の代表作だ。 その古典とも言える作品を巨額の制作費用を投じ、旬の俳優陣を大量投入、とどめは新進気鋭の女流監督に作品を任せる。 そして完成した作品は見応えのある一級品の作品に仕上がっている。 これだけの事を成し遂げられるのは今やアメリカ映画界しかないのでは。  ■キャスティング:考え得る限り、今時点で最高のキャスティングと言える。 シアーシャ・ローナン・・・只でさえ女流作家が大成するのは難しい時代に、自分の志を貫く事を決めながらも揺れ動く心情を繊細且つ大胆に演じられるのはこの人しか考えられない。「レディ・バード」繋がりのキャスティングだとしても、アカデミー主演女優賞ノミネートも納得の演技。これからが本当に楽しみだ。コロコロ変わる表情を追いかけるのが何とも言えず、ハッキリ言って全くタイプでは無いのだが本作を通じてファンになってしまった。  フローレンス・ピュー・・・嫌われ者的役割を見事に演じている。この人の演技をしっかりと観たのは本作が初めて。確かまだ数本しか映画には出ていない筈で、これだけの芯の有る堂々とした演技をする女優さんをよくぞ見つけてきたと思う。末娘を演じるには少々貫禄が有り過ぎる気もするが、アメリカ映画界の底深さを改めて痛感した。  ティモシー・シャラメ・・・ルックスだけの俳優かと思っていたが見事に裏切られた。世界中で絶賛されている事も納得。  他、主役級の俳優さんが要所で皆いい演技を見せている。 出番は少ないがクリス・クーパーがあの様な押さえた渋い演技が出来るとは意外だった。 ローラ・ダーンが居ると画面全体が引き締まる。稀有な女優さんになったと思う。  ■脚本・演出:凝っているが判りやすい。映像の力を感じる。 時系列が入り乱れる構成は得てして判りにくい印象を得がちだ。ましてや本作はわずか7年の違いしか無く、登場人物皆が極端に外観が変わる程の年月の開きはは無い。 それでも混乱する事無く物語に没入出来るのは微妙に色調を変えた映像とカット割りの上手さから来るものだろう。  若い女性が大挙出演する様子を観るのは男として眼福でも有るし、原作小説のファンの方や過去映像化されたアニメや映画に触れた経験が有る方にも、 現代の解釈も交えエネルギッシュに映像化された本作を強くお勧めしたい。  良作です。
[映画館(字幕)] 8点(2020-06-16 19:04:12)(良:1票)
158.  アップグレード 《ネタバレ》 
快作。 終始テンポよく話は進み、落ちが安易なハッピーエンドで無い所がまたいい。 予備知識無しで観て欲しい作品です。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-15 18:06:55)
159.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 
【前書き】 正体不明のウィルスが地球を跋扈している。 悲しい事に、ウィルスは日本の稀代のコメディアンの命さえも奪ってしまった。  人の命とは比べるまでの無い話だが、各種イベントがウィルス蔓延に基づく様々な理由で中止・延期になっている。 楽しみにしていた2020/4/18開催予定の「エイリアン2ライブ」も、楽団員が英国から渡日出来ないとの事で残念ながら中止になってしまった。 その埋め合わせでは無いが、実はまだ本作のレビューを投稿していなかった事に気が付き、 当初の予定とは全く異なる環境下(自宅のTV)で実に10年振りの再鑑賞となった。  【本題】 「何これ滅茶苦茶面白いじゃん!!」が10年振り再鑑賞後の素直な感想だ。 起承転結が明確でありスピーディにストーリーは進み、登場人物は皆見事なまでにキャラ分けされ、その説明も物語冒頭に無駄なく描かれている。 物語にリアリティを持たせるためのお膳立ても完璧で、惑星の各種設備・宇宙船・揚陸艇・兵士が駆使する各種兵装の隅々まで、 究極のヲタク且つ完璧主義者のキャメロンの拘りが画面全体に漲りまくっている。(一緒に仕事をする人は大変だろう) 物語の根幹は悲劇のヒロイン:リプリーの喪失と再生、それを母性愛を基点にして上手く描いている。 今回鑑賞した完全版では、何故リプリーがニュートに対し命を掛けてまで愛情を注ぐのかが良く判る様になっていて、 なおさら物語に感情移入出来る。上手い。 クライマックスの「究極のお母ちゃん対決」も、ストップモーション撮影とライブアクションを上手く組み合わせた手に汗握る素晴らしいもの。 まだCGが一般化していなかった時代にこれだけのクオリティの映像を実現できたのは、キャメロンの創造性と情熱と、それらを柔軟に捉えて 視覚化させたもう一人の天才、スタン・ウィンストンの功績だろう。  このシリーズ、本作以降は「柳の下のドジョウ」を狙う配給会社の思惑と、 「4」以降で過去の自作を汚された巨匠が、自らの汚名をそそがんと言う思いが交錯し、 とんでもない展開になってしまった事がとにかく残念。 許せても「3」までですっぱり終わっていればよかったものを・・・(この先は省略)  既存の媒体を最大限に活用し極上のエンターテイメントに仕立て上げるキャメロンの才、 つまりは「タイタニック」に繋がる流れはこの時すでに開花していたのだ。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-03-30 16:00:02)(良:1票)
160.  37セカンズ 《ネタバレ》 
【前置き】 日経紙の映画評を読むまで、私は本作の事など全く知らなかった。 海外では極めて好意的に受け止められ、幾つかの著名な映画祭で賞まで獲得している本作、 配給側のプロモーションが下手なのか、難しい題材を扱っているだけに声高に宣伝するのに及び腰だったのか、 真相は知らないが(知りたくも無い)、この様な作品が劇場公開2日目の土曜日の映画館で観客が私も含めて4人とはいったいどういう事なのか。 日本映画界は本当に優れた作品を日本の観客に広めよう・もっと観て貰おうと思っているのだろうか。 韓国映画がアカデミー作品賞を獲得する歴史的な出来事があった直後だけに、私は情けなく・また恥ずかしく思った。  【本題】 37Seconds=37秒とは、主人公が生まれてから呼吸するまでに掛かった時間の事。 カップラーメンの麺がまだ柔らかくもならない様な僅かな時間、呼吸をしていなかった為に主人公は脳性マヒとなった。  私はスクリーンを通じて主人公の人となりに思いを巡らしながら、既に故人となられた脳性マヒの叔母の事を考えていた。 叔母はとにかく毎日を一生懸命生きている人で、何でも自分でしなければならなかったが為に腕っ節は男の私よりも立派で、 なんだかとてもカッコいい人だった。  本作の白眉な所は、障害を持ちながらそれでも強く生きる姿をお涙頂戴的に描いているのでは無く、自分の新しい可能性・ 知的・性的好奇心を満たしたいという、人間なら誰でも考える当り前の事をさりげなく表現している事。 中盤以降の世界観の拡がりも素晴らしい。 特に千葉へのドライブから、まさかタイへ舞台が拡がるとは思ってもいなかった。 ここは、主人公が様々経験を通じて自らの内面が拡がっていく事とも連動しており、 あたかも映画のレベルがギアを数段抜かしで上げながらスピードアップしていくかの様だった。  主人公の女性は実際に脳性マヒを患っておられる素人の女性、「素晴らしい演技」とまでは流石に言えないが、 あの佇まいは絶対に健常者の俳優さんでは醸し出せない。 脇を固める俳優陣の演技も素晴らしい。 特筆すべきは母親役の女優さん。とても演技とは思えない真に迫る様子は圧巻だった。  本作の監督さんはアメリカで修行された方らしい、殊更に弱者に阿らない演出の仕方はさすがアメリカ仕込みといった所か。 主人公と介護士さんを深い関係にさせなかった事も高評価。 もしそうなっていたら、途端に陳腐な作品になっていたと思う。 次作に期待大。
[映画館(邦画)] 8点(2020-02-13 13:27:50)(良:2票)
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