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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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161.  キング・コング(1933)
遠い昔に見た記憶があって、2つのリメイク映画のベースである、今更語るべき事もないような古典映画だよなぁ、と思ってましたが、あらら、これはウカツ。凄い凄い。リメイク2作それぞれのファンの方には申し訳ないのですが、一体この映画のどこをどう見てああいうリメイクをしたのさ?って訊いてみたくなるような世界。フェイ・レイがね、全編ずーっと光ってるんですよ。白黒映画だけども、そこだけ煌びやかな色彩を与えられてるが如く。彼女こそがこの世界の中心で、男という性をぶら下げた生き物総てを魅了し、遂には化け物すらも滅ぼしてしまう魔性の輝きなのですよ。サクサクっと船員と原住民と野性と文明をひっかきまわしてしまった彼女、きっとあの後は世界を支配してみせた事でしょう。ラストの有名なセリフだって、だからこそ活きてるのですしね。化け物に共感してイチャついてる程度の存在じゃないのよ、と。それにしてもカッコいい映画だこと! 特撮に確固たる表現スタイルがあって、ほれぼれするようなカッコ良さ。むかしむかしの技術だけれども、そこにクリエイターの魂が「どうだ!」とばかりに炸裂してるんですよね。最近の主流であるCGはCGで別にいいんだけど、技術よりもクリエイターの意地、こだわりの表現こそを見せて頂きたいものですね。技術は進化したけれど、表現力、映像のパワーは進化してるのかいなぁ?とこの映画を見てつくづく思ってしまいました。
[DVD(字幕)] 9点(2006-02-21 01:40:55)(良:3票)
162.  プライドと偏見
油ばっかりギトギトのファーストフードみたいな最近の電気紙芝居映画に食傷気味な私は「アタマも心もカラッカラだぜぇ」って状態でしたが、この作品は久々に映画を心から楽しむ嬉しさを感じ、いつまでも映画館の椅子に座り続けていたいと思いました。コスチュームものというと、それだけでゲンナリしちゃう私だけど、ジェーン・オースティン原作となると話は別。「他愛もないふた昔前の少女漫画の如き乙女の恋物語」ではありますが、何故か毎回身も心も委ねちゃう。しかも今回はテクニックが饒舌で、言葉と言葉、視線と視線の演技がするりするりと流れるカメラワークの中にきっちり織り込まれ、シネスコの額縁を駆使した風景が、さりげない仕草が、その背景にある人の心を溢んばかりに描出してゆき「これが『感情表現』ってヤツだよ、判る? ○○。」ってカンジ(色々問題あるので伏字)。「男は王子様たれ!」という乙女ちっくワールドの確固たる主張もまた、一つの正論であると思うのでした。それにしてもキーラ・ナイトレイのちょっと濃い目な美しさがまた、このベタベタな世界に綺麗にハマっているのですわぁ。「首が魅力的な女優さん」というのも珍しいです。
[映画館(字幕)] 9点(2006-01-16 22:46:04)(良:1票)
163.  カサブランカ
映画には積極的に真剣に向き合わなければいけないと、常日頃思うのですよ。最近のなんでもかんでも説明してくれる判りやすい映画は、なーんにも考えなくてもラストまで運んでくれたりするので、それに慣れてしまうと古い映画はどうも全くアタマの中に上手く流れ込んでこなかったりします。でも、映画って私にとっちゃ、やっぱり1本1本が送り手との勝負ですよ。で、「カサブランカ」。見始めて『これ、積極的な姿勢で見ないと一発コメディ化しちゃうな』と思いました。くっさいセリフを吐くワリにやたら女々しいボギー、通常目モードと涙目モードの2モードだけで押し通す都合のいい女バーグマン。笑うぞ、笑っちゃうぞ、と思いながら向き合っておりました。で・・・結局クライマックスで泣いちゃった。今の時代、あの大戦がどういう結末を辿ったのか、私達は知っています。でも、この映画は戦時下に作られたもの。ヨーロッパが燃えているさなかに送り出された映画です。背景にある悲劇は歴史の1ページではなく、リアルタイムに存在していたもの。当時の人々の心に思いを馳せる時、この映画がいかに深く感動を与えただろう、切なさの中にある希望を与えただろうか、と。映画は時代を写す鏡、時代の証人なのです。それを思った時、時代と向き合った真摯なドラマが浮かび上がってくるのでした。って事で、この映画との勝負は私の負け(8点以上の映画は私の負けなのダ)。
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-10 00:04:14)(良:1票)
164.  パリの恋人
なんかとっても好きかも。終始ワクワクウキウキしちゃって。本屋さんオードリーはかわいいし、モデルオードリーは美しいし、アステアはこの時点でもう結構なトシながらも相変わらずスマートでカッコイイし、パリのロケはパリ全体を巨大なセットみたいに捉えていて夢のように描いてるし、クラシカルなミュージカルとモダンアートとが1つの映画の中で共存しててオシャレだし。教会のシーンでの過剰に解放された露出とソフトフォーカスが同じスタンリー・ドーネン作品の「ラッキーレディ」のソレを思い起こさせて嬉しくて、すっかり幸せな気分になっちゃって、ああ、なんか私にはドーネンの波長がしっくりくるのかなぁ、なんて。アステア噴水や「ローマの休日」から引き継がれた必殺技オードリークラッシュで存分に笑わせてもくれて、余計な事を考えずに純粋に雰囲気に酔える、楽しいひとときを過ごせた映画でした。スワンダフル!
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-04 00:35:39)
165.  ロボッツ
物語やメッセージに、特に目新しい部分はなくって、そこを純粋に楽しめたのか?というと、ちょっと自信がなかったりするのですが、もうとにかくデザイン、美術にやられちゃいました。最初から最後まで金属で彩られた映像にウットリしっぱなし。ブリキのオモチャのような主人公とその仲間達。ぺかぺかのシルバーメタリックなヒロインや悪役達。カラフルVSモノトーンで判り易く対比され、デザインされ、組み上げられた世界は、土や緑の匂いとは無縁なのですが、デジタル技術によって生命を与えられたモノ達にすっかり愛着が湧いてしまいました。デジタルだからこそ語れる世界がある事を、この映画は具体的なカタチにしています。ピクサーの自然物を現実以上に美しく描こうとする姿勢や物体の柔軟さの表現とは対極にあるような、ガタゴト音を立てそうな硬さに支配された世界も、これはこれでイイなぁ、と映像に魅了され続けた90分でした。同じ20世紀フォックスの看板をぶら下げた「スター・ウォーズ」(配給だけですが)が、新シリーズで忘れてしまったガタゴト感覚が、ここにはたっぷりあった、というのはちょっと皮肉な感じもしますが。
[映画館(字幕)] 9点(2005-08-01 17:20:36)(良:1票)
166.  タイムズ・スクエア 《ネタバレ》 
今となっては、80年代はペカペカと軽薄に輝いて、大した悩みも抱えてなかったようなイメージがあったりするのですが、この映画には、そんな80年代の陰の部分、キラキラした内側の虚ろな空気の冷たさと、それに飲み込まれまいと必死に足掻く熱さがありました。ゴミ袋をコスチュームに破壊し疾走するニッキーとパーミー、二人の熱さは無機的な都市の色、冷たい街の夜の中にあって光を放ちます。その光が夢のように幸せなファンタジーへと至る事はなくて、やがては2つの個へと分離してゆく事になるのですが、輝いている間は自分の個性を見つけるための大切な時間だったのでした。前半の快調なノリに比べて、後半は陰鬱な、歯切れの悪い展開になってしまうのが残念ではあるのですが、それゆえに、ニッキーとパーミー、それぞれの選択の意味を考える余地を与えてくれました。衝動と感覚で生きるニッキーの何者にも縛られない人生、思慮と融和で生きるパーミーの安定した人生。若さゆえの苦悩をストレートに二つの人格に投影してみせた、青春映画の秀作でした。もっとも、私は若くないのですが、いまだこの二人の選択した道の間を揺れ動いているような状態です・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2005-04-15 23:55:50)
167.  ゴジラ FINAL WARS 《ネタバレ》 
【とってもネタバレ】「父ちゃん、もうやめて。帰ろう」。まさかこんなラストシーンを迎えるとは・・・。私の記憶にある最古の「映画館で見た映画」は、『ゴジラの息子』か『ガメラ対ギャオス』か『大巨獣ガッパ』。それぞれに少しずつ記憶があって、どれが先なのかは判りませんが「1967年」が原初なようです。さて、今回の映画、一体どんな映画なのやら、ネット上では賛否渦巻いていて、私自身は不安&懐疑9割:期待1割くらいの心持ちで、これがダメな映画なのか、それとも『ファイナル』を飾るに相応しい映画なのかを冷静に見極めようとしていました。でも、ミニラが登場した途端、何故かいろんな記憶や思いが凄い勢いでわーっと心の中に湧き出してきて、涙だだ漏れ。何故よりにもよって”ミニラ”で、なのかは自分でも理解し難い状態ではありましたが。ここにあったのは、東宝が子供達のために送り出してきた東宝特撮映画の総まとめ。ワクワクしたりときめいたり、バカバカしかったりガックリしたり。その全てがここにあります。安っぽい展開も、哀愁を誘う怪獣の媚びも含めて。そして、東宝特撮の血が遺伝子の中に染みついた人間に「その血を受けたお前が、ここから先どう生きるのか」を問うてくる映画なのでした。ここで描かれたのは、私にとって『東宝チャンピオン祭り』の完全なる幕引き。”お前はもう子供じゃない。お前が子供として生きた時代は過ぎた。時代は変わった。”どういう理由からかは判りませんが、ミニラをキーとなる存在に据えた事で、私には強烈に心に突き刺さる映画になったのでした。ラストのミニラの姿は、東宝特撮に育てられ生きてきた「ゴジラの息子たち」の姿の象徴なのかもしれません。あまりに自身の体験に対しての影響が強くて、客観的な評価不可能です。ごめんなさい。
[映画館(邦画)] 9点(2004-12-06 22:20:38)(笑:1票) (良:1票)
168.  スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 《ネタバレ》 
あー、なんかもー絶対に判る人にしか判らない、でも判る人にとってはこの監督、バカでしょ、すっげーバカでしょっ、ってツッコまれちゃう(と言っても褒め言葉ですけど)映画ではありました。なんでまたジュード・ロウにしろグウィネスにしろ(まあ、アンジェリーナ・ジョリーはともかく)、こんなおバカ映画に出ちゃってますかぁ、とツッコミたいところですが、懐かしのレトロフューチャーでコテコテに彩られた世界にぴったりとハマっております。ソフトフォーカスの中で輝くグウィネスなんか、この人、こんなにキレイだったっけ?ってくらい。古き時代のアメリカ漫画映画をそのまま再現する、ブリキと手描きイラストで作られたような世界にうっとり。安易なアクションやスペクタクルの代用ではなくて、明確な美術を表現するために使われているCGは、デジタルの正しい使い方を示しているような気がします。一方で、ジュディー・ガーランドを背景にしちゃったり、『キング・コング』だったり『007』だったり、はたまた番地が1138だったりと節操のない映画バカっぷりを見せちゃってたりするあたりに、ミョーな親近感を覚えたり。古き良き時代の漫画映画を実写で再現した、ただそれだけの映画なので、最近のハリウッドの最先端娯楽映画を期待してしまうと激甘に感じてしまうかもしれませんが、私としては無条件に「最高のバカですね!」と褒めてあげたい映画でした。さて、あちこちで宮崎アニメの影響が取り沙汰されてしまっているこの映画、実はフライシャーのアニメが原点で、宮崎駿も同じフライシャーの影響を受けまくっているのよ、という事を知っておいて下さいませ。最近、日本のアニメのパクリ!というのが色々と問題視されておりますが、これも同一視されちゃうと、フライシャー兄弟が可哀想。
[映画館(字幕)] 9点(2004-11-27 20:49:26)(良:3票)
169.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
いやいや、お見それしました。ネタ師シャマラン監督が、またクライマックスで壮大にコケさせてくれるのかな~、って期待してたワケなんですけど、なんちゅー悲しい映画なんだろ、これ。自由な社会がもたらした悲劇ゆえに、自由を捨てた人々。その中で生まれ育った第二世代に訪れる愛の悲劇。それは社会の中にある見えない不安に怯える人々の姿であり、実のところ社会の入れ子細工に他ならないのですね。映画は最後に明るい希望をもたらして終わる訳ではありません。ひとつの愛の到達点が描かれるだけ。ヒロインの、愛を動機とした行動すらも、この社会にとっては必ずしも望まれたものとは言えず、でも、じゃ、この見渡す事のできない世界で個人と社会とはどう折り合いを付けてゆけばいいのか、と。その明快な答えは描かれていないのですが、そこに描かれたのは決して絶望や諦めではない、と信じたいところです。深い味わいを持った映像のイメージに酔い、そこに暮らす人々の生を感じる映画。単なるネタ師ではなかったシャマラン監督、今後も目が離せない人になりました。
[映画館(字幕)] 9点(2004-09-14 23:33:31)
170.  ラストコンサート
作品の出来と自分の中での価値が、必ずしもイコールで結びつかないものっていっぱいありますが、これもそんな一本。かなり雑な経緯で作られた、日本出資の英語なイタリア映画で、映画そのものもベタベタな悲劇のラブストーリー、今思えば演出にしろ演技にしろカメラワークにしろ、もっとやり様はあったよね、と感じるのですが、それでも中学時代の私にとってこの映画は宝物でした。フィルムに定着したヨーロッパの風景の美しさ、その風景に置かれたヒロインの美しさ、それだけで映画が一枚の絵画のように心に焼き付いてきます。ステルヴィオ・チプリアーニの、実はたった3曲をアレンジしまくって構成されている音楽も、そのビジュアルを彩る可憐にして美しい要素。今はホラーかB級アクションばっかりやってるニュー東宝シネマですが、当時はラブストーリーがお得意の劇場で、塾をサボってこの映画を見に行きました。今も当時と全く変わらぬ佇まい(ツッコミ入れるべきなのでしょうが)に、ここを訪れるたび、中学時代のときめきが甦るのでした(【追補】2005年4月に改装されて有楽座と名前が変わりました。かつての有楽座を知っていて、ニュー東宝シネマにも別の思い入れがある身としては、この改名は納得できませんが)。LPもCDも(ついでにアン・ルイスが歌う日本語の歌も)買ったのに、なんでLD買わなかったの、俺ちゃんのバカバカ!と思ってたのですが、DVDがついに発売になるようで嬉しい限り。心の中の絵画を汚さないかと、心配でもあるのですが。
[映画館(字幕)] 9点(2004-07-24 02:41:20)
171.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 《ネタバレ》 
【激しくネタバレなのでご注意!】見る前はテンション低い状態だったんですけれど、見ているうちに、自分が『ハリー・ポッター』が大好きだった事、どんどん思い出してうるうるしてました。前2作は、『ハリー』の世界を映像化したら、この程度のモノなんだなぁ、って感覚しかなかったのですが、今回、やっと1本の映画としての魅力、映画としての『ハリー・ポッター』のアイディンティティを確立したんじゃないかな? 原作のエピソードが削られまくってますが、多くを盛り込んでダラけてたこれまでと違って、一つの大きな流れを形成していましたし、脇役をあえて切り捨てる事で、ドラマが明確になりました。実のところ、世間では評価の高いこの3作目の原作、私は、ハッピーエンドとは言えず、まとまりもイマイチなのであまり好きではなかったのですが、この映画は原作では感じられなかった魅力を得られました。特にクライマックスからエンディングにかけては、原作のモヤモヤした展開をハッキリ具体的な画として描く事で、説明不足を補っていたように思います。これまでのハリウッド的オモチャっぽさのない画風と、ジョン・ウィリアムズの、繰り返しを避け、独自性を出した音楽により、原作の地味目な舞台に新たに格調の高さを付加させた感じ。でも、監督が変わるだけで、こうも印象が変わってしまうと、一体クリス・コロンバスは何をやってたのさ、って感じがしてしまって・・・。それにしても、みんな大きくなってきてびっくり。特にネビル! もー別人みたいに成長しちゃって、「まあ! おじさんびっくりだわよ」ってカンジ。そうそう(もーコロコロ変更しててごめんなさい)、ハリーのアレ、どう見ても『タイタニック』のパロディにしか思えないんですが、唐突にどーしちゃったのさ、ハリーってば。
[映画館(字幕)] 9点(2004-06-19 18:59:02)(笑:1票) (良:1票)
172.  サンドロット/僕らがいた夏 《ネタバレ》 
少年の、夏の輝く思い出を描いた文芸色が強い映画かと期待して見に行ったのですが、実際にはバカ続出なコメディ映画だったりしました。そのギャップに「れれ?」となりつつも、でも、コレは見っけモンですよ、と。『スタンド・バイ・ミー』からの明らかな引用が見て取れはしますけれど(犬ネタなんてモロですもんねぇ)、こちらはもっとオプティミスティックなファンタジー。ラストで夢がバーン!と花開く展開に胸いっぱいになりました。それにしても、騒動の元となるサインボール、現実にあんな事しちゃったら、周りみんな卒倒モノって思ったら、アレに近いコトを某マンガ家の息子がやらかしたとゆー(ベッカムのサインボールをさんざん蹴っ転がした上で無くしたとか)。現実にそういう事があるんだ・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2004-05-02 19:49:55)
173.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》 
【注!:一応ネタバレなしの方向で行きますが、ニュアンスはどうしても文章に出てしまうと思いますので、一切情報なしで見たい!という人は読まない方がいいです】この一本だけでは、どうしたって語る事ができない、というよりも、前作をしっかり見てる事が前提、みたいな映画でした。元は一本の映画だったのですから、まあ、仕方ないとしか言い様がないです。最初は「んん?なんか前作のテンションから繋がってこない・・・」って感じだったんですけど、途中から「ああ、やっぱり『キル・ビル』だぁ!」とひと安心。最後まで納得のゆく展開ではありました。ただ、その納得はあくまで前作からいっぺんに見た上でのもの。単体だと起と承の部分がないワケで、物語の配分的にやや不恰好な映画としての印象が残ります。なので、この評価は「キル・ビル」という1つの世界に対する総合評価、という感じですね。ともあれ、「バカ」をいい年した大人が真面目にやってみせるという姿勢に、私はがっつん!と共感をしてしまうのでした。いろんな映画の記憶を刺激して引き出してくれるパッチワーク。多分、もう二度とこんな映画が世に出てくる事はないでしょうから(少なくとも大予算、拡大公開という形では)、良識派の人達もどうかここはひとつ、大目に見てあげて下さい。 【追記】2度目を見てきました。あらためてインパクトを感じたのは4パートにも分かれたエンディング。「1」からの出演者ご紹介、ブライドがクルマを走らせるかっこいいモノクロ映像、「怨み節」パート、テクノ調サウンドのスタッフロール。ここだけ見ても1本の映画を連想するのは非常に難しいです。特に、ヨーロッパ映画風のモダンな画面構成に、中国人名が並び、「怨み節」が流れるパートは、一体どんな映画よ?感が強くって、ああ、これこそが「キル・ビル」って映画の本質をよーく表してるなぁ、と。タラちゃんの「オレの映画の総て」。映画オタクな人間として、「未知との遭遇」のエンディングで絢爛たるマザーシップの上に名前をバーン!と出したスピルバーグと並び、羨ましさすら感じるエンディングではありました。
[試写会(字幕)] 9点(2004-04-17 06:31:29)
174.  ロミーとミッシェルの場合 《ネタバレ》 
新宿のちっちゃな映画館のちっちゃなスクリーンで見ましたが、もうこの映画の虜になってDVDを購入して何度も何度も見ています。ケニー・ロギンスの「フットルース」とかシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」とか、とってもベタな曲をベタに使って描かれるおバカ世界のおバカな二人にミョーな共感抱きまくり。浮きまくりだった高校時代の二人は、でも本当に輝いてたと思いますわ。それにしてもクライマックスの奇妙な踊り、あれは映画史に残りますね(ホントか?)。
[映画館(字幕)] 9点(2004-03-25 13:52:20)(笑:1票) (良:1票)
175.  ロッキー 《ネタバレ》 
思い出すのは、クラスの不良グループがこの映画を見に行ったら、映画館で担任に遭遇しちゃって、全然落ち着かなかったとコボしてた事。普段映画を見に行かない人達がみんな見ていて、なんだか微笑ましいなぁ、なんて思ったものです。さて、映画はアメリカン・ドリーム!みたいに言われますけれど、むしろ日本人好み?なんて考えてしまったり。ラストで勝利しない、勝者の物語じゃない、っていうのは日本人が好きなパターンなんじゃないかな。弱者、敗者にドラマを感じる、感情移入するっていうのは日本という国の背負った歴史が背景に・・・って、ムズかしい事言うより、単純にこの不器用な男(ただひたすら歩くだけのアイススケート場でのデートシーンなんて、どう考えてもマヌケなのに、映画史に残るような名シーン)が自分を獲得してゆく物語に素直に感動すべきですね。
[映画館(字幕)] 9点(2004-03-25 13:06:19)
176.  ロスト・チルドレン
あー、もー、なんかこういう雰囲気、こういう空気大好き。闇の中に鈍い光が散りばめられた、独特な色彩で構築された箱庭のような世界、おかしな、不思議な人々、気だるいバダラメンティの音楽。夢を映像化するとこんな世界、って感じがして、クラクラきちゃいます。昔読んだ絵本や童話にも通じるような空気があって、そう言えば最近の子供向けのものには、こういう毒っ気があんまり感じられないのは気のせいかなぁ?なんて。書き割りからCGまでを自在に駆使して表現された、うっとりするようなダークファンタジー。監督ジュネ、美術キャロ、音楽バダラメンティ、撮影ダリウス・コンジというのは、今となってはなかなか実現されない凄いご馳走だった事に気付かされるワケですが。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-21 21:58:45)
177.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 
新聞で一番早い上映のヤツ!って調べて見てきました。ちと遠かったですけど。さて、映画の方はというと、この到達点を見た事で「旅の仲間」や「二つの塔」も納得できたという感じです。復習していかないとなぁ、と思いながらすっかり忘れちゃって、映画が始まってしばらくは頭の中でこれまでのあらすじを一生懸命組み立てないとならない状態でしたが、やがてそれぞれのキャラクターがたどり着く運命に涙なくしてはいられない状態に。やっぱりこの結末を持ってして初めて前2作の評価が可能なのかなぁ、とは思います。個人的にはメリーやピピンに見せ場が多くあったのが満足ポイント。ただ、前作後半から同じパターンの繰り返し(絶望~援軍の登場で逆転)な感じがしちゃったのは、少々マイナスポイントですか。何はともあれ、これだけの壮大な物語をきっちり完結させたエネルギー、こちらを魅了して止まない映像の語り口には素直に拍手を送りたいです(シネコンって拍手なし世界なんですね・・・小さくペチペチ拍手しちゃいました)。それにしても見る方もエネルギーが必要な映画ではあります。もうヘトヘト(途中でトイレ行きたくなると困るんで、飲み物食べ物絶って臨みましたからねぇ)。 追記:アカデミー賞11部門受賞、おめでとうございます。羨ましいです、この映画のスタッフとキャストの連帯感って。努力が報われて良かったね、と思いました。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-07 18:05:57)(良:1票)
178.  ライムライト
この映画を見たのはまだ小学生時代でしたが、その美しさ、そしてその悲しさは今も具体的な映像のイメージを伴って脳裏に焼き付いています。当時チャップリン映画を立て続けに見ていた私にとって、これはとても淋しい映画でした。チャップリンが自分に幕引きをして次の、これからの世代にバトンを渡すような印象がしてしまって(実際には幕引きはもっともっと後だったんですけれど)。人生を積み重ねた者の言葉の重みが、ここにはあります。それに比べて結構いいトシしながら私の言葉はカルいですけどね。
[映画館(字幕)] 9点(2004-01-18 21:01:26)(笑:1票) (良:1票)
179.  ムトゥ/踊るマハラジャ
猿がね、画面を横切ったりするんです。ごくフツーに。いやー、猿が映っちゃったらNGだろー、とフツー思うワケですが、この映画では問題ナシ。もう映画を20年以上見てきていながら、この映画から受けた衝撃は凄かったですねぇ。ドラマ部分の雑な編集とか、ガタガタなカメラワークとか、そういうのが欠点じゃない、どーでもいい事なんです。大仰ゆえかハリウッドじゃ最近使わないズーミングも、ずーんずーんと使われてて、でも恥かしいとかナンとか一切ナシ。とにかくまあ、余計な理屈こねてないで楽しめ、と。エスニック風味満点の豪華絢爛なダンスシーンを、湧きまくりの劇場内で笑いながら見ているうちに、アタマの中が曼荼羅世界。ああ、これが極楽浄土とゆーヤツなのね、と生きながら成仏しちゃいそーなひとときを体験しました。映画って、深いわ・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2004-01-12 15:34:27)(笑:1票)
180.  エースをねらえ! 《ネタバレ》 
出崎=杉野コンビの劇場用作品としては、個人的に最高作だと思います(テレビシリーズでは他にも名作が沢山ありますが)。大筋はともかく、細かな部分は原作に必ずしも忠実ではなくて、変更されていたり、独自の要素が入ったりしているのですが、それが1本の映画としてまとめ上げるための効果として見事に機能しています。特に、何度か繰り返される電話のシーンと、重ね合わせられてゆく宗方の母のイメージは、完全に原作ともテレビシリーズとも違う、映画独自の個性として強く心に焼き付きました。ひろみと宗形に物語を絞った事で、失われたモノも大きいのですが、明確な対比(師弟関係、男と女、生きてゆくものと死んでゆくもの)が生まれて、美しい物語が組み立てられる結果になったので、いい選択だったと思います。
[試写会(字幕)] 9点(2004-01-11 12:53:09)(良:1票)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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