161. さらば愛しき女よ
なんだかよく分からない点もあるが(もう一度見直したい)、サクサク見れた。 見終わったら疲れた気がしたのは、マーロウの気分になっていたのか。確かに私もたれ目だ。 [地上波(字幕)] 6点(2016-09-27 14:33:44) |
162. ガンジー
近頃短気になっていると感じていたので、この映画が私にもたらしたものは大きかった。 [地上波(字幕)] 8点(2016-09-12 18:40:00) |
163. 肉弾(1968)
《ネタバレ》 この映画ほど反戦の気持ちが心に響いた映画は初めてだった。 ユーモラスな雰囲気を漂わせながらも、岡本監督の戦争や特攻隊に対する気持ちが伝わってくる。骸骨から戦死した方々の声が聞こえてくるようで、のほほんと生きていることが胸が痛むような申し訳ないような気持ちになった。 「あいつ」と呼ばれる主人公の普通の青年等、登場人物から多くのシーンで伝わってくる切なさ以上に、戦時中にはもっともっとそんな気持ちになっている人々がたくさんいたことは、現代を生きる私にはまさに想像を絶することだろうと感じた。 [地上波(邦画)] 8点(2016-09-12 18:35:27) |
164. 日本のいちばん長い日(1967)
戦争を知らない世代の私にとって、日本の歴史の1つの転換点を知るということの点で素晴らしく見る価値のある映画だと思った。 確かに軍国主義の教育があり国民に狂信的な何かがあったかもしれないが、それ以上に極限の状況に置かれては人間は感情が高ぶり正常な判断が出来なくなる、論理が破綻していようが突き進んでしまうことがあるということを思い知らされた。 今だから何とでも言える部分はあると思う。時代が悪かったで済ましてはならないが、戦争が続いて起こり異常な状態が長引いていると、どんな人でも賢明な判断をするのが難しい状況だったのは確かだ。 今を生きる者として、この時代に生きた人がいるから今があるという事実を胸に、当時のことを繰り返さずに平和を続けなければならない。 [地上波(邦画)] 8点(2016-09-11 16:31:56) |
165. 晩春
《ネタバレ》 今で言うファザコンの娘と父を感傷的に描いたとても良い映画。 原節子演じる娘が能鑑賞時に見せた、聞いていた父親の再婚相手への最早言葉で表現できないほどの視線に圧倒され、いつも静かで穏やかな笠智衆演じる父親が旅行先で結婚と幸せについて娘に諭す場面に感嘆し、杉村春子が紀子の結婚相手への呼び方について笠智衆と話すやり取りに笑える。 小津監督らしい普遍的な心理描写と静かな感情表現に魅せられました。 [地上波(邦画)] 8点(2016-09-10 12:03:42) |
166. フレンチ・コネクション
退屈せずに見れたが、人物描写に深みが無く、最後のオチも「なんじゃそら」という感じ。 地下鉄で敵を追走するシーンがアホらしくて一番記憶に残っている。 [地上波(吹替)] 5点(2016-09-10 11:24:08) |
167. ゲッタウェイ(1972)
《ネタバレ》 この作品はマックイーンがカッコいいだけの映画に留まっていない。医者の夫婦との対比の影響が大きかったのか、逃げているうちに主演の二人を応援してしまっていた。 最後の建材運びのオヤジとのやり取りが好きで、二人の未来が穏やかなものになることを予見させられた。 何事も上手くいかない二人だったけど、最後に良いオヤジに当たってハッピーエンドで後味が良かった。 [地上波(字幕)] 8点(2016-09-06 18:16:53) |
168. 切腹
《ネタバレ》 仲代達矢さんは凄く好きな役者なんだけど、このストーリーでは井伊家に理があるように見えました。 武士道の精神を感じる所に、現代的価値観を当てはめると混乱してしまうかもしれません。 竹光で切腹のシーンがとにかくリアルでインパクトがあって悲しい。 ただただ不幸な求女と美保がかわいそうでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-07-27 18:17:50) |
169. 野いちご
《ネタバレ》 仕事を全うし、人に感謝され、功績を表彰される老人。しかし振り返ると満ち足りなく寂しさが残る人生なのは、弟との違いや女性たちの反応を見るに、気持ちを言葉や行動にするのが下手だからなんだろうなと感じました。 最後に家政婦のアグラさんとのやり取りから少しの変化が見られましたが、結局子供の頃の夢を見て自分を慰めるしかなく、時間は戻せないという暗喩を最後の最後にハッキリと突き付けられた気持ちになりました。 孤独って若い時は気にならなくても、年を取ってから特に感じるものなんでしょうかねえ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-07-15 18:01:36) |
170. 猿の惑星
子供の頃に見たら映画好きになること請け合いだ。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-07-09 17:27:06) |
171. 招かれざる客(1967)
難しさのない、ストーリーに入っていきやすい作品でした。 ジョンは素晴らしく聡明で説得力のある人物であり、当時としては非常にリベラルな考えを持つジョーイのご両親を以てしても、人種の問題が浮き出てしまう。 そんな重いテーマではありますが、ライアン司教やメイドのティリー等コミカルに盛り上げてくれる脇役の活躍もあって楽しく見られ、また演技者の細かいリアクションにリアリティと面白みがあって、見ごたえを作っていました。 時代を超えて感動できる仕上がりになっている良作だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-07-04 18:21:58) |
172. ハッピーフライト(2008)
《ネタバレ》 全然ハッピーじゃないけど面白い。正露丸ぶちまけたあたりはイライラしてしまった(笑) 映画でもしっかり仕事をしてる人を見ると、気持ちが引き締まります。 あの引き返せとクレーム付けた人、怒るの上手いです(笑) [地上波(邦画)] 6点(2014-12-16 16:41:38) |
173. グリーンフィンガーズ
笑えて感動して、まとまっていてとても見やすい。 分かりやすいストーリーだけに、サクサク進んでいくのが良い感じに心地よく見れました。 ガーデニングが楽しそうで、自分もしたくなりますね。 [地上波(吹替)] 6点(2014-11-19 15:01:00) |
174. プリティ・ウーマン
《ネタバレ》 こういう映画、最初は嫌悪感もあったりするのに最後はジーンときてしまう(笑) ホテルの従業員の盛り立て具合が好きです。 [ビデオ(吹替)] 7点(2014-11-17 18:50:04) |
175. 霧の中の風景
《ネタバレ》 達するはずのない、未だ見ぬ父を求めて旅をする姉と弟。その旅は幼い彼らにはあまりに過酷で、まさに混沌と言える。しかしその中でお互いに支え合う2人に感動を覚える。 そして着いたはずであろうドイツ。光が射し、霧の中の風景に一本の木が見え始める。駆け寄っていく2人の姿に想起させるものは、終わりではなく始まりでした。 印象に残っているシーンは、姉が旅芸人の青年の胸で泣き崩れるところ。 感情を表に出す弟と反対に、姉は強く耐え忍んでいた印象があったので、感情を露わにしたこのシーンには私も感情が高ぶり、強いインパクトを残してくれました。 成長していく姉と弟の姿を見て、大人になるっていうことがこれほど大変なのかと思うのは、私が環境に恵まれている日本人だからでしょうか。 アンゲロプロス監督の現代社会に対する悲観を表した作品は、日本人の多くは理解するに難しいのかもしれないと感じました。 でもこういう暗喩や象徴的なシーンに満ちた作品は面白く好きだなあ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-17 11:14:59) |
176. ゲーム(1997)
やっぱよく分からん契約書にサインしちゃいけない。って見てる途中に20回は思ったね。 [地上波(字幕)] 7点(2014-11-13 18:41:13) |
177. グラン・トリノ
《ネタバレ》 グラントリノに象徴される古き良きアメリカ。色々な形で、時には形を変えて後世に伝わっていくのでしょうね。そしてこの映画自体もアメリカを伝えてくれます。 床屋のシーンが特に好きです。タオに驚いているウォルトと床屋さんのシーンは良かったなあ。 [地上波(吹替)] 6点(2014-11-12 13:32:18) |
178. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 とにかく最後の遺体が水面から上がってくるシーンのインパクトが最高でした。 船に線が絡まっているところが映って低音のピアノ音が聞こえた時のゾクゾクする感じが忘れられない!海から引きあがってくる物体にハッとし、覗いた手が見えて確信する。そして女の悲鳴が、キャー!!…ただただ鳥肌です。 テーマ音楽がいつまでも残る傑作です。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2014-09-14 22:04:21) |
179. から騒ぎ
台詞が楽しく、物語も単純で肩の凝らない見やすい作品。しかし流石にクローディオはバカに見えた(笑) [地上波(吹替)] 5点(2014-08-23 18:26:25) |
180. 若者のすべて
《ネタバレ》 5人兄弟は多すぎだろ…(名前と顔覚えるのに一苦労だぜ)なんて最初は思いましたが、いやいや全くそんなことはありませんでした(笑)この家族の運命の残酷さに見入ってしまいます。 都会に染まっているどこか無関心な長男と若く順応できた客観的にものを見ることができる四男、この2人とは反対に気ままな二男シモーネと家族愛が最も強い三男ロッコは都会の急流に流されるまま。シモーネのナディアへの愛は、イタリア人らしい情熱的さを超えて完全に狂ってしまった。最後は愛は残っていなかっただろう。運命に対する憤りの矛先を彼女に向けた。 この作品で誰よりも悲惨なのはナディアだろう。愛するロッコの前で辱められ、その後のロッコに別れを告げられる。教会の屋上でのこのシーンは印象的。飛び降りてもおかしくないほどの状況にハラハラ。ロッコの家族愛を重んじる姿は理解できずショックだったでしょうね。このあたりからナディアが気の毒でナディアに感情移入してしまい、最後のロッコがシモーネの罪を隠そうとするところも、何言ってんだこいつは…と思ってしまった(笑) 全ての兄を見てきた末っ子はどのような人生を歩むのか。あのお母さんを幸せにしてあげてほしいですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-28 01:36:06) |