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シネマブルクさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 377
性別 男性
自己紹介 映画業界で仕事している関東在住の独身です。
いつも楽しく皆様のレビューを拝見しております。

食わず嫌いはしません、オールジャンル見ます。
前評も気にしません。
常に新鮮な気持ちで作品と向き合います。

今後とも宜しくお願いします

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  インターステラー
私の中では、映画史に残るSF映画の金字塔。  オリジナル脚本で、ここまで壮大でエモーショナルなドラマは 今まで見たことがありません(お世辞抜きで) 緩急ある展開に合わせた選曲も素晴らしく、長尺でありながら 集中力が途切れることはありませんでした。 抑えるべき解説もありつつ、その宇宙の演出、表現力などもお見事。 細かい理屈は抜きで!!  勿論、ブルーレイも購入済みでもう何度も鑑賞しれますが、 分かっていても感動しちゃいます。  やっぱノーラン監督は凄いですね 【2020年9月4日 IMAX 劇場にて再鑑賞】
[映画館(字幕)] 10点(2020-03-25 22:01:49)
2.  ラ・ラ・ランド
人は誰しも夢を見る。 叶わない夢、希望だっていいじゃないの。 エンターテイメントしてたし、自分はこういうベタな作品好きです。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-07-28 00:16:13)
3.  アジョシ 《ネタバレ》 
もうウォンビンが半端ない。男も惚れ惚れする格好良さなのである。 全身黒尽くめのタイトなスーツを着ているだけでもオーラがビンビンなのに、ナイフ捌きや格闘シーンをみてると凄すぎて終始緊張しっぱなし。絵に書いたようなエモーショナルな展開なのも引き込まれる要因だけど、それ以上にスクリーンに釘付けになってしまうのは、兎も角ウォンビンの存在感が抜きでているからだろう。悪党を容赦なく倒す勧善懲悪のカタルシスがこの作品には存分に備わっているわけです。 また、敵側もインパクト充分だった。マンシク兄弟の似つかないセンスもよかったけど、用心棒的な存在の殺し屋は特に凄みがあった。仲間も容赦なく殺す冷徹ぶりと少女ソミや子供達には優しい一面をみせるギャップに悪役ならではにオーラが滲み出てたと思う。 そういう伏線があったからこそ、最後の一騎打ちは胸焼けするほど熱いシーンであった。 ラスト、愛する妻と宿したばかりの幼き命を失った辛い過去を持つテシクが、ソミと抱き合うのは、自分にやさしい笑顔を取り戻させてくれた少女ソミが、かけがえのない存在であったことに気づいた瞬間であり、その表情は生きる希望に満ち溢れていた。 想像以上にハードな作品ですが、「レオン」が好きな人は絶対外せない映画だと思います。 やっぱり自分ってこういうのに弱いなぁ。。 
[映画館(字幕)] 10点(2011-11-01 01:54:38)
4.  告白(2010) 《ネタバレ》 
大賞受賞に偽り無し!面白すぎて一気に読破してしまった湊かなえの原作。 ベストセラーの低脳映画化などよくある事、不安過多で鑑賞したが、この作品の出来栄えは想像を遥かに超えていた。この作品のもつ“あの”異様な空気が存在し続け、鑑賞時間があっという間に感じてしまったほど。 既に内容など分かってるのにここまで面白いと思ったのは稀ですし、この監督と自分はシンクロしてたのかと思うほど想像どおりの映像化なのが怖い。。面白いと一概に言うのは語弊があるけども素晴らしい作品。今後は「告白」の監督と宣伝文句決定か!?(笑)  物語は原作同様に登場人物の告白、各々の主観形式で進んでゆく。それ故、序盤から非常に台詞が多いのも特徴だが、その台詞ひとつひとつがシークエンスとなってる点も興味深い。「人間の失敗作だよ」ではなかったのはアレですが、一語一句に至るまでもほぼ忠実。映画なりに脚本はコンパクトに纏まられているが、全体が青白いトーンであったり、モノローグの挿入方法やカメラの目線や高さがどうしてあの位置なのかなど、映像化への昇華、演出が見事というしかない。 先生の告白で始まるファーストシーンは特に象徴的であり、これから語られる作品の異様さがにじみ出ている。学級崩壊寸前の雰囲気の中、淡々と冷静に淡白に語る先生。そして生徒が興味を惹くキーワードを小出しに話していくにつれ、静まり返っていく教室内。このあたりはホント背筋の凍る怖さを感じました。松たか子のキャスティングは良かったがウェルテルはちょっとイメージ違ったかな。 賛否両論のクライマックス、逆周り時計のエピソードがあんな形ででてくるとは驚き。後味良くないと思われつつも「ドッカーン」で気分スッキリしたのは自分です…なんてね!  
[映画館(邦画)] 10点(2010-06-13 12:24:17)
5.  ビューティフル・デイ
映像も音楽も良い。 台詞も少なく、フラッシュバックや事後の事象など 直接的な見せ方ではなく、あえて間接的な表現方法を用いてるのも特徴で 好感が持てる演出です。 本作品、一言で表すなら「感じて視ろ」ですかね
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-12-05 01:12:39)
6.  ズートピア
小難しい能書きは垂れません。  ありきたりなテーマと平凡なストーリー、既視感だらけのどこにでもあるようなごく普通のプロットを 大人も子供も楽しめるエンターテイメントに昇華させてしまうんだから、さすがディズニーと言わざる得ない。  主人公のジュディをウサギにしたセンスから、その他愛嬌と個性あるキャラクターの面々。 そしてもし本当に動物が都市を作ったらこうなるだろうという裏打ちされた創造性と独創性。単に人間社会を動物社会に置き換えただけではないクリエイターたちの匠ともいえる知識や技術が凝縮されているのに驚いた。 間違いなくディズニー史上最高傑作の一本!
[映画館(吹替)] 9点(2016-05-09 13:08:35)
7.  百瀬、こっちを向いて。
好きな人に、自分に振り向いてもらいたいと願っても、叶わない時がある。 既視感はあるものの、すれ違う恋の切なさを、王道・素朴でありながら瑞々しく描き、誰にでも共感し易い恋愛青春モノに仕上がっています。  要の物語は、大人になった主人公の回顧から始まります。この手のジャンルではよく見かける手法ですが、当方30代のおじさんでして程よく主人公世代と重なるんです。リアル世代でない分、昔の自分と比較して見てしまうから、高校生活ってこんなだったなぁとか、そういう懐かしさも呼び覚ましてくれる。  キャスティングも中々良かった。 百瀬役の早見さんは本作で初めて知りましたが、疑似恋愛を続けるサバサバした言動の中でも、時折みせる寂しげな表情が胸をついたし、等身大の女子高生を自然体で演じきれていたと思う。 また、主人公ノボル役のイケテナイ高校生っぷりもハマってた。クラスメートの田辺君はニヤっと笑う表情が気色悪いけど、ああいうタイプ、クラスに一人はいましたよね。  監督さんは本作が長編デビュー?のようですが、岩井俊二に似た透明感溢れる映像も、初夏を思わせるロケーションを選んだ事も、この作品に一番重要なリアリティを出す上では見事な演出・構成だった思います。 ただ、ホオズキの種明かし(特に花言葉の本のシーン)は蛇足だったと思うかな。神林先輩との会話だけあれば、花言葉を知らない方でも察しがつくはずですし、そういう憶測、ボカシ要素があった方が流れ的には良いと思う。 それでも、4人4様の繊細な心情を見せた手腕は侮れません。  そして、タイトルにもなってる“あのシーン"。 劇中では、百瀬が振られたその後について多くは語られておらず、原作とは一味違った着地となってる様子。 あのシーンで百瀬が発した言葉の真意についは、色々解釈できると思うので、ここではあえて明言しません。 ラストのすれ違った女性・・その「もしや?!」に想像を膨らませるのも悪くありませんね。 
[映画館(邦画)] 9点(2014-05-15 10:36:52)
8.  ゼロ・グラビティ
一言、素晴らかった。特にラストシーンは印象的でした。
[映画館(字幕)] 9点(2013-12-20 14:51:24)(良:1票)
9.  インモータルズ/神々の戦い
私の大好きな監督の1人、ターセム・シン・ダンドワール。ダンドワール•••、連呼したくなる洒落た韻のネーミングですよね?(自分だけ?!) ターセムの凄いところは、計算し尽くされた映像美術。特に、神々とタイタン属の戦闘シーンはスローと早回しが効果的に使われており華麗な演武を披露してるかのよう。容赦ない残酷描写も芸術的にみえるから不思議だ。また、人物や背景等も手抜きなく、絵に書いたように美しい。幻想的だが独自の世界観を作り出している。ターセムのビジョンは既に撮影段階かた固まっており、そのイマジネーションに合うまで何度も微調整重ねるらしいが、物作りにかける情熱は素晴らしい。なるほどと思った。風景や衣装などの色彩、アングルひとつとっても理不尽なくらいカッコいいわけだ。 今回の題材としては、好みはハッキリと別れると思うが、「ザ・セル」や「落下の王国」に続き、映像のクオリティーに関しては、折り紙付き。荒唐無稽で非凡なストーリーも映像美に免じて許せてしまう。映像が最大の売りといっても過言ではないだろう。 偏りのある演出であり、迫力のある映像、物語や脚本重視では決してないが、映像の魅力、醍醐味を見せたいという監督の信念は伝わってくる。 リドリー・スコットやザック・スナイダーなど名立たる映像技巧派と言われる彼らとは違うベクトルで異才を放つ存在。それがターセム・シン・ダンドワール。今後も目が離せない要注目の監督です。 
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-04-19 02:19:05)(良:1票)
10.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 
とても見応えのあるドラマでした。 登場人物の心情を捉えるような叙情的なカットは殆ど無く、 圧倒的な量のセリフがストーリーを牽引している。 それでいて、名門クラブに憧れるマークの親友エドゥアルドを始め 資産家のエリート兄弟やナップスターを創ったカリスマ・ショーンなど マークの周囲の人物は滑稽さも含めて実に個性的に描かれている。 逆に、マーク自身の印象自体が希薄に感じた。あえて感情移入を避けたのだろうか。 端的にいえば、facebook誕生という歴史的事実を巧みな群像劇として見事に仕上げている。 そして、成功の影に愛や友情を失うといった物語は、 何を考えているか明かさないマーク自身の人間性から生まれた亀裂である。 そんな彼が、エリートだけのネットワークに対抗し、より開かれたネットワークを構築したこと自体皮肉であり本作の焦点ともいえる。 直接的な人間関係が希薄になる現代社会において ラストは喪失感もあるが、それと同時に希望も描かれている。 新たな革命に期待します。    
[映画館(字幕)] 9点(2011-01-20 18:24:41)(良:2票)
11.  グリーンブック
とても心温まる素晴らしい作品素晴らしいロードムービーでした! 助演男優賞獲ったマハーシャ・アリも良かったけどさ、 個人的にはヴィゴの役作りハンパないってw
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-08-22 02:43:35)
12.  ボーダー 二つの世界
奇妙でいて深遠、、不思議なヴェールに包まれた作品でした。  容姿も感覚も「普通」とは異なり、人間社会から爪弾きされている主人公ティーナという女性?が、 自らのルーツを知ることで潜在的に抱えていた違和感を解消し、自らの意志で属する場所を決めていく、 自我の物語なのでしょう。  観賞前から情報をシャットアウトしていたせいもあり、 ティーナの容姿にまず先入観を持ってしまう。冒頭の虫に興味を抱くシーンからして 研ぎ澄まされた感覚以外に、彼女が只者でない印象を与えている。 すでにこの時点でこの映画の術中にハマってるんですよね。  終盤のティーナの決断は、マイノリティの居場所といったこの作品が持つテーマのひとつが 色濃くでており、邦題にある境界線「ボーダー」という意味合いを含めた色々と考えさせられた 作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-05-29 22:14:51)
13.  ジョン・ウィック:パラベラム 《ネタバレ》 
多彩なアクション満載で期待通り面白かった。 本にナイフに馬、使えるものは何でも使うジョン。 カサブランカでのソフィア嬢の愛犬2匹とのコンビネーションも凄かった。 裏稼業の方々が公共の場で、もうやり過ぎってくらいメチャクチャ派手にドンパチ殺し合いってのは違和感あるけど、そういう余計なツッコミは野暮だし、傷も痛々しいジョンが弱りながらも次々と倒していく怒涛の展開、純粋に楽しめました。  一作目は、愛犬の復讐。二作目は、自宅を破壊された復讐、裏稼業の世界観と掟、聖誓にまつわる戦いだった。 そして本作は、掟を破ったジョンが世界中の暗殺者、組織から狙われるというのが本筋。だけども、過去2作に比べて、ジョンがどうしたいのかって目的がちょっと曖昧でボヤけてしまってるかな。妻の記憶を忘れないために生きたいと、一度は引退し、裏切った組織へ指を詰めてまで戻るのに、命の代償としたウィンストン殺害命令を土壇場で無視する始末。利己中ウィンストンの策略なのかどうか謎のままだけど、多分生かす前提でジョンを撃ったんだろうね。とまぁジョンの姿勢が二転三転するも次回作はキングと共闘?主席連合への逆襲か!? 楽しみに待ってます!
[映画館(字幕)] 8点(2019-10-05 20:09:47)
14.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
気づけば、あのブラピも50代のおじさんなんだよなぁ。。 なのにあの格好良さと肉体美はなんだ...すげぇ!大人の色っぽさプンプン。 ディカプリオも「ギルバートグレイプ」の少年時代を思い返すと、 今や俳優としても円熟味を増して、この二人の共演は奇跡、演技とはいえ、普段から親友なんじゃないか?って思うくらい 自然体でいて、如何にもそれらしい立ち振る舞いはお見事でした。 この両者を結びつけたタランティーノ監督、過去作で各々とタッグを組んだだけに、 その眼力は流石!恐るべし! 個人的には、貫禄たっぷりのアル・パチーノをもうちょっと見たかった。 他にも、タランティーノ映画常連の役者も大勢出てるし、選曲や舞台セットに美術など、 それら全て至るまでタランティーノ節、映画愛が爆発した集大成とも呼べる本作。  ストーリーも一応あるけど無いようになもんで、大筋は実にシンプル。 2時間40分の長尺ですが、途中退屈せず時間が気にならないほど夢中で楽しめました。 実際にあったシャロンテート殺害事件の内容を知ってると..... ラストの顛末にはただただ驚きます!!
[映画館(字幕)] 8点(2019-08-30 18:36:09)
15.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ
前作には及ばないですが、 見応え充分であっという間の鑑賞でした。 デルトロ最高!
[映画館(字幕)] 8点(2018-12-05 01:20:23)
16.  ベイビー・ドライバー
エドガーライト監督の映画愛に溢れた良作。 評判通り、音楽センス良いね。舞台背景、セットにも この作品のもつカラー独特の采配は流石だし、セリフ回しもよく考えられてる。 そして、要のカーチェイスにおけるシーン、カット割りもお見事です。 とりわけ、登場人物の個性付けは秀逸。名優ケヴィン・スペイシーの迫力は勿論ですが、 バックボーンは謎のまま、じわじわと良い味を出してたジョン・ハムも良かった。 アメリカンニューシネマの香りを漂わせた現代的なアクション映画でした。ブラボー!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-02-08 13:55:35)
17.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
理屈抜きに面白かった!オープニングのタイトルインからエンドクレジットの最後の最後まで大いに楽しませて頂きました。 カラフルでポップな色調とダイナミックな演出、変幻自在のBGMは健在!それになんといっても、やっぱり個々のキャラクターの活かし方が秀逸! ベビーグルートの目をウルウルさせるのは反則級の可愛さだし、ロケットもデカマッチョも相変わらずだし、そして冒頭スタカーから縁切りを言い渡され、落ち目の三流キャラクターに成り下がるのかヨンドゥと思いきや?!最後の最後で魅せてくれましたよ!口笛を吹きながら次々と裏切りものを倒してゆく図は爽快でかっこよかった〜。そして、自身の命を賭した最後、次回から出てこないのは残念だけど、きっと形見をもらったアイツが引き継ぐに違いない。とにかくキャラクター造形がしっかりしてる作品は面白い! ちょっぴり80年代の雰囲気は監督さんの好きな時代なんでしょう。冴えに冴えた采配でこのよくあるスペースオペラを唯一無二の作品へと昇華してますね。今作は、ピートの出生の秘密も明らかになり、ほろっと感動的な仕上がりになってます。ジェームズ・ガン監督の手腕は確かなもの、お見事です。
[映画館(字幕)] 8点(2017-05-12 14:35:34)
18.  ザ・コンサルタント 《ネタバレ》 
近年、監督としても成功を収めたベン・アフレック。 でも俳優としての代表作は?と聞かれると「うーん」と悩んでしまう。表情豊かとは言い難いし、仕草も口調もお世辞にも決して上手いとは言えない。直近の「バットマンvsスーパーマン」や「ゴーンガール」、役所としては重要なのに注目されない。 それが本作では、高機能自閉症の会計士兼殺し屋という役柄も相まって妙にハマっている。役者としての新境地を開いた作品じゃないですかね。  ベン演じる会計士ウルフの生い立ちを始め、過去の事件やそれらに関わった人物との間接的な繋がりなど、映画の作りは非常に 丁寧な印象です。二時間超の尺にも関わらず、きっちりと伏線まで気持ちよく回収し、集中力途切れず最後まで一気に観れました。  弟が今どうしてるのか?その存在が気になり掛けた頃、やっぱりてな展開で、終盤で少し失速した感はありましたが、 全体通して、ウルフの行動や生活感、例えば、冒頭と中盤の車の車庫入れの二度見せ、決まった時間に大音量の音楽を聴きながらやる行動。 集中して作業する前にフッフッと手に息を吹きかける仕草など、普段の立ち振る舞いは寡黙で無口、コミュニティ障害という点も明瞭に描写している。会計の不正を見つけたウルフだったが、翌日、依頼主から調査をストップされてしまう。幼い頃、パズルの1ピースが見つからないと気持ちを抑えられないように、予想はしない、数字は裏切らないという会計という遊び=ゲーム。その楽しみを中断させられたウルフは動揺してしまう。ゲームを終わらせねばならないと。 一見無軌道のようでいて計算し尽くされた射撃の腕前や幼い頃から叩き込まれた格闘術。凄腕の暗殺者としての見せ場もしっかり作り、その二面性のギャップたるや、存分に活かされおり、作品の根幹に関わるキャラクターメイキングが無駄なく成立していました。 冒頭ウルフを会計士として推薦した人物(社員の告発もあったが、これが原因で不正がバレたわけで)というのも気になるが、続編があるとしたらその辺や弟が今後絡んでくるのかな? 最後、彼女に贈った絵は、「ポーカーをする犬」から出てきたポロックの絵。その意味を知っていると、実に味のある締め方だと分かる。またウルフを影で支えていた協力者には驚いたけど、序盤の回想シーンで伏線が貼られていたことを考えれば予想通りの種明かしかな。チームコンサルタント今後の活躍が楽しみです。
[映画館(字幕)] 8点(2017-01-31 12:43:09)
19.  マッドマックス 怒りのデス・ロード
前3部作のファンながら、今作を観たのはつい先日。 その完成度が高さに度肝を抜かれてまず思ったのが、惜しむらく、劇場の大画面・大音量で鑑賞出来なかったことだろう。 そこには、見紛うことなき、マッドマックスの世界が、ジョージ・ミラー御大の手腕によって現代に蘇っていたのですから。  マッドマックスと言えば、危険なスタントで有名なカーチェイス! 余分な前書きなく始まる逃避行、スタートから勿体ぶらずフルスロットル全開!これでもかと見せ尽くしてくれるんだから一瞬たりとも目が離せない。その凄まじいパワーたるや世界感、登場人物、衣装や小物などの細部に至るまで、一切の手抜きは感じられない。 リアルな狂気狂乱の世界が眼前に濛々と広がっていた。  主人公は、トム・ハーディ演じるマックスであるものの、今作はシャーリーズ・セロン演じるフュリオサの個性が強く、彼女の 独壇場のようにも感じられる。彼女が主役の映画でもよかったくらい彼女には自然と狂気の世界に溶け込んだ雰囲気や凄みが感じられた。 主人公たちの仲間に加わるニコラス・ホルト演じる狂信者もいい味付けだったし、逆に惜しいのは、悪の親玉イモータン・ジョー様。かのヒューマンガスにも引けを取らない異形な姿やカリスマ性は感じられるものの、何故あそこまで崇拝されたのか解せない(考えるだけ無駄?笑)執拗なまでに追跡してきた割にはあっけない最後。  砂嵐の中駆け抜けるアクションシーンも見事だったが、それに付随するカメラワークや撮影も素晴らしい。 印象的なのは、昼のギラギラ感と夜の冷めた風合のコントラストが、一夜にして変わるかもしれない人間の狂気と正気の狭間を表してるかのようでいて、そのギャップに、色使いに、ただただ圧倒された。  もう随分とお年を召したジョージ・ミラー御大ですが、いやぁホントお見事というしかないですね!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-04-21 09:20:30)
20.  オデッセイ(2015)
期待以上に面白かった。  さすがは、リドリー・スコット監督。 SF映画の礎を築いてきただけあって、ディテールの細かさや見せ方に至るまで SFとしてのフォーマットが洗練されています。それらを鑑賞するだけでも楽しいのに ここに息苦しいほどのサバイバルドラマが加わっているのだから、最初から最後まで目が離せませんでした。 主役のマット・デイモンの素晴らしい演技もさることながら、親近感というか、とにかく感情移入し易い。  生きる勇気や希望、そして人生に前向きになれる作品だと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2016-03-28 12:06:18)
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