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タイムマシンという装置は、どう転んでも冒険活劇を生み出す装置として、便利なものである。本作もこのタイムマシンの特性を存分に活用した多数のネタが仕込まれている構成になっており、無難に楽しいものになっている。特に1990年という中途半端な過去に戻るあたりの微妙な違和感はなんとも面白い。10年一昔というが、たった十数年の過去にこれほどの違和感があろうとは、時代も予想以上に早く進んでいるというところか。本作は一見バカバカしいSF冒険活劇でありながらも、バブルに浮かれていたあの時代を舞台に意外に大事なメッセージも含んでおり、予想外の佳作だった。広末や阿部寛もさることながら、ワキ役連中も皆いい味を出している。
【田吾作】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-03-30 17:58:38)
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