| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 地域の事情により不本意ながら2D鑑賞でのレビュー。それでも、さすがはキャメロン、映画の限界をまた広げたなという印象だった。プロット自体は他のレビュアーがご指摘の通り、新鮮味を感じるものではないが、本作の面目躍如は、ファンタジーながら、リアルに見せることに徹し抜いたことに尽きる。ひとつは、見事なる独自の世界観を相当なエネルギーを注いで手抜きなく構築した点。もうひとつは、それを実写(正確には実写とCGの高次元融合)で活写した、という点だ。アニメであれば(「もののけ姫」にしろ何にしろ)比較的自由に描ける世界も、(CGの違和感を最小限に)実写化するのは相当に困難な作業である。例えばもしナヴィが人間と同じ大きさで、全身青く塗っただけの特殊メイクで撮影されたとしたら、それこそありきたりのSF映画にとどまっただろう。ただ、陳腐なプロットとはいえ、環境破壊に対する警告や、生命の繋がりの大切さといった価値観も含まれており、この作品が現代社会に投げかけるメッセージはそれなりに重い。いろいろ書いたが、3Dでも観てみたかった(泣)
【田吾作】さん [映画館(吹替)] 9点(2010-01-12 13:42:54)(良:1票)
田吾作 さんの 最近のクチコミ・感想
|