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《ネタバレ》 スピルバーグ監督も参加したドリームワークス製作第1弾ということもあり、製作会社の気合いを感じる作品。
内容はロシアが保有する核弾頭を強奪したテロリストを米国の科学者と情報軍人が追うといった、今観ればいささか新鮮味に欠けるプロットではあるが、核軍縮という製作当時の時代性を考慮に入れれば、それなりにリアリティがあるストーリーといえる。 しかも、テロリストの首謀者は大国が介入した内戦で妻子を失うという悲劇を背景にもっており、単純な勧善懲悪の娯楽アクションに落とし込んでいないところが本作の魅力でもあるし、「ピースメーカー」とのタイトルは、当時世界の守護国を自認していた米国自身に対する自己批判も込められているように思える。 本作でジョージ・クルーニー演じるデヴォー大佐が事件の真相に次々と迫っていくその強引な手法が、後の「24-TWENTY FOUR-」のジャック・バウアーばりなところが面白く、最後までダレ場がほとんどないところは秀逸といえる。 またニコール・キッドマンのスーツ姿も美しく、今観ても総合点の高いサスペンスアクションドラマである。 【田吾作】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2020-04-28 14:58:02)
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