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《ネタバレ》 非常に面白かった。今までシリーズ全作品を見てきたが、中でも珠玉の名作となっていると思う。「人種差別問題への提言」というテーマは変わらず、ミュータントの起源とX-MEN設立までの秘話、そして初代X-MENの活躍を描いた内容は、キューバ危機という実際の国際問題とも適度に絡み合い、物語に現実感と深みを感じさせる。登場人物たちの背景描写も内面までかなり細かく描いており、単なる人物紹介に終わらず各キャラクターに感情移入し易い作りとなっている。また、明確に善悪を描かないX-MENシリーズには珍しく、今回はセバスチャン・ショウという能力も存在も強大な悪役を配している。これはラストでマグニートーがショウを否定した上で倒すことで、後の時代の彼が単なる悪ではないと印象付けるのに役立っている。結局プロフェッサーXとマグニートーは袂を分かつこととなったが、どちらが正解と思うかは、観客それぞれ異なるだろう。観終わった後に誰かと話し合いたくなること間違いなし。まさにX-MENシリーズの起源となり得る作品だと思う。
【しぇんみん】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-06-12 11:51:12)(良:6票)
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