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《ネタバレ》 乙一の原作は先に読んでいたが、映画より小説のほうが面白い。
中国人に変わった設定が少ししっくりこない。 一風変わったサスペンスなので、原作を読まずに観ていたらもっとインパクトがあったと思う。 ネタバレの状態だと、サスペンスの醍醐味であるハラハラドキドキ感がどうしてもなくなってしまう。 ただ、田中麗奈は少し臆病な全盲の少女を好演。 『がんばっていきまっしょい』がピークかと思っていたが、この作品はとても良かった。 孤独で閉じられた魂が寄り添ってほのかな温もりが生まれる。 リアリティには欠けるが、ファンタジー的な純愛物語。 事件の真相には拍子抜けする。 女が突然ホームによじ登って走り寄り、男をホームから突き落とすというのがありえない。 男のすぐそばにアキヒロがいたのに。 小説ではあいまいな描写のせいで気にならなかったが、映像でははっきりとした違和感を覚えた。 ミステリーとしては失敗作だが、純愛ものとしては成功している。 それも田中麗奈の存在があってのことで、ラストシーンがとても可憐だった。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-01-05 00:21:04)
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