真昼の決闘 の 飛鳥 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > マ行
 > 真昼の決闘
 > 飛鳥さんのレビュー
真昼の決闘 の 飛鳥 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 真昼の決闘
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1952-09-16
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,ウエスタン,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 一人でも敵を恐れず立ち向かうスーパー保安官ではなく、必死で仲間を集めるところがとてもリアル。
殺されるのを恐れて加勢しない状況もそう。
協力しようとする者もいるが、形勢が悪いのを知って辞退したり、何だかんだで結局共闘する仲間は無し。
孤立無援の主人公の焦燥感が伝わってくる。
ただ、大騒ぎの割りに悪党一味は4人だけというスケールの小ささ。
しかも、その一人を新妻が背後から撃って片付けるとは、従来の西部劇とは随分様子が違う。
決闘までの時間がそのままリアルタイムに描かれているのも、今では『24』などでお馴染みだけど当時としては斬新。
従来の西部劇にないリアルな面白さはあったが、ヒーローに求められるようなカッコ良さや爽快感はない。
一貫したアンチヒロイズムとリアリズム。

主人公は新妻と一緒に逃げれば良かったのに、背中を見せられない性分から留まってしまった。
教会で住民たちから協力を得られず逃げることを勧められながら、それでも留まる義理などなかったのに。
仕事への信念は立派だが、そもそも守るべき住民の支持を受けていなかったし、新妻のことを考えれば意固地すぎるように思える。
結局、新妻に助けられて人殺しにしてしまったし、プライドを捨てて退くのも勇気だったと思う。
そうなると、アンチヒロイズム、リアリズムが行き過ぎて、ドラマにはならないけれど。
決闘が終わった後、保安官を見捨てた住民との微妙な空気が印象的。
グレース・ケリーが若く美しすぎて、初老のゲイリー・クーパーとでは父娘にしか見えない。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-19 22:46:12)(良:1票)
飛鳥 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2021-01-04シンプル・シモン6レビュー7.40点
2020-12-31スウィート17モンスター3レビュー6.80点
2020-12-27グリーンブック8レビュー7.97点
2020-12-27家族を想うとき7レビュー6.90点
2020-12-27運び屋5レビュー6.98点
2020-12-27ひとりぼっちの青春4レビュー7.78点
2020-12-26レスラー5レビュー7.19点
2020-12-09ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド6レビュー6.87点
2020-12-09プライベート・ソルジャー<TVM>7レビュー7.94点
2020-12-09シング・ストリート 未来へのうた4レビュー7.28点
真昼の決闘のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS