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《ネタバレ》 「君に何を言えばセックスしてくれるかわからないので、すでに言ったことにしてくれないか? 君も体液の交換がしたいんだろう?」
ぶっ飛んだ口説き文句が笑わせてくれる。 エリート学生たちの女目当ての会話は、経済学者アダム・スミスの理論を絡めているのがおもしろい。 コメディテイストで始まったので、後半の超シリアスな展開は予想外だった。 大学院のルームメイトや政府の仕事の依頼者が、妄想の中の人物だったとわかってビックリ。 統合失調症患者の目線で物語が進行していたので、そこに感情移入することができ、インパクトが強かった。 こうした患者にはなんだか近寄りがたくて怖いイメージも正直あったが、主人公に感情移入してその苦しみが伝わってくる。 副作用で仕事も性生活もできなくなることを嫌って、薬を飲まずに再発したのは責められない。 だが、側でサポートし続ける妻の心労と苦悩は想像を絶する。 万年筆を置くシーンや最後のスピーチは感動とまではいかない。 伝記ものは2時間に詰めると、どうしてもダイジェスト的なところもあって話の流れに乗りにくい。 なので、傑作と呼ぶには少しだけ足りない印象。 暴れん坊のイメージのあるラッセル・クロウが、違った一面を見せてくれた。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2013-06-10 00:26:26)
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