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《ネタバレ》 バツ1ミュージシャンと教員資格取得を目指す女子学生とのラブストーリー。
ストーリーはなんてことないので、ソフィー・マルソーの魅力に頼りきった映画。 『ラ・ブーム』と同じスタッフ。ところが、肝心のソフィーが…。 あれれ?思ってたのと違う…。 ソフィーをいつの間にか頭の中で偶像化しすぎてしまっていたのか、そこまで魅力的には見えなかった。 昔の初恋の相手には会わないほうが…ってのと同じか。 せっかくのヘアヌードも幻にしておいたほうがよかったかもと思うほど、インパクトが薄い。 『ブレイブハート』では年を重ねて磨かれたような気高い美しさが出ていたけれど、ここでは何だか中途半端。 破局寸前だった二人だが、ヴァランティーヌがモリエールの『人間嫌い』をテーマにした口述試験の回答に重ねて、ジャンセンへ心情吐露したことで大逆転。 引用された『人間嫌い』のセリメーヌの言葉――「私をあるがままに愛して。私も今のあなたを受け入れる」 主演の二人がやたら欠点の目に付く役だったのも、ここでようやく理解できた。 ミュッセの引用が答えを導いてくれる。 「この世で唯一清く崇高なものは欠点だらけの男女の結びつき」 これを描きたいがための、欠点の目につく人物造型だったわけだ。 ただ、そのヒステリックなキャラに引いてしまって、感情移入しにくくなった嫌いはある。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 3点(2015-01-13 23:34:52)
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