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《ネタバレ》 この家族を見ていると、
実の家族を失った者たちがバラックの家に寄り集まって暮らし 盗みや違法行為で命を繋いでいた時代・・ 昭和20年代、終戦後の貧困状況下の日本を連想してしまう。 (自分が体験した訳でも、日本人全員がそうだった訳でもないが 記録映像などで私たちはそれを知っている。) この映画の家族にリアリティとノスタルジーを感じるのは “あの頃の日本人”の姿がそこにあるからかも知れない。 さらに言えば、この映画が世界中で共感された理由・・ 国が経済的に発展するという《光》と、それが生んだ《陰》 その陰に(自ら望んだ訳ではないのに)陥ってしまった “普通の人々” その姿を描いているからに違いない。 そして、普通=光であり《善》であるはずの官職たちの言葉が 《偽善=闇》に反転して見えるラスト。 そこには「豊かさを得るために人が失いつつある何か」がある。 私がこの物語に、悲しさと同時に “恐ろしさ” を感じる理由だ。 【墨石亜乱】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-11-03 13:46:39)
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