261. ミステリー・トレイン
ジャームッシュはなんでこんなに日本人役者の使い方が上手いんだろう?個性的で魅力的で、ストーリーも練られていて、ユーモアがたっぷりで、好きなシーンは数えきれません。モノクロじゃないジャームッシュもいいものですね。 キスをしてタバコの煙を移す所と、口紅をつけてキスをした後の二人のシーンがお気に入りです。カールパーキンスー。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-27 22:48:45) |
262. バーン・アフター・リーディング
コーエンく兄弟のコメディとは肌が合いません。「レディ・キラーズ」のほうがまだ良かったくらい。全然面白くない。ブラピのコミカルな動きは面白かったけど。 「あーこの女優はファーゴに出てたなー」とか関係ないことばかり考えてしまいました。 [映画館(字幕)] 4点(2009-06-25 00:35:26) |
263. ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀
トム・ザビーニによるロメロのリメイクということでしたが、いやーかなり良い出来でした。すげー怖いし、ドキドキするし、人間対ゾンビだけじゃなくて人間対人間もある。その人間ドラマ。 でもおれはロメロのオリジナルはまだ観てません。 ああいう状況になって初めて人間の本質が見えるんですね。 にしてもラストを単なるホラーに終わらせないとこが捻りが利いていてぐっときます。強烈過ぎる社会風刺。ゾンビがかわいそうになりました(笑) クーパーをためらいなく撃つバーバラ。なんかぐっときます。 ゾンビ映画素晴らしいですね。二つの意味で取り憑かれそうです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-21 22:27:53) |
264. ブラウン・バニー
《ネタバレ》 あのギャロの映画ということでかなり期待してしまいましたが、ギャロの相当のナルシストぶりと、いわゆる「コントロールフリーク」ぶりが全面に押し出される結果となってしまいました。 誰か意見する人は居なかったのかと思うくらい平板なストーリーに、何の演出もない映像。ちょっときつかったなぁ。基本的にはアメリカを放浪してるんだけど、ロードームービーと呼ぶのは厳しい。 そんでベッドシーンになるんだけど、セックスはしない。まぁここが衝撃のラストとかいわれるゆえんなんだろうけど、セックスシーンじゃなくてフェラチオなんだよね。ギャロの狙いというか、男の身勝手さを演出するには確かに一番良い方法だったかもしれません。そういう意味ではとても象徴的であるしショッキングであるし、インパクトはあります。 何しろギャロは一方的にフェラさせながら、彼女に「誰かと寝たんだろ」と責めまくります。普通に怒ってます。でもフェラさせてんだよね。そこのミスマッチが妙に印象的です。 結局クロエの口の中に出して、その後どうなるかなーと思ったら、ギャロはベッドに寝ころんで「お前は売女だ、アバズレだ。お前なんかとはもう会わない」と罵ります。 このまさかの展開。愛を取り戻したんじゃないのかよ、と誰もがつっこむ所です。さらにデイジー役のクロエから、その時の真相が明かされます。 レイプされてたのをギャロは目撃したが、逃げ出した。その後デイジーはオーバードーズで死亡。ギャロのへなちょこぶりをつきつけられてしまいます。ギャロっていうかバド・クレイね。 情けなさとへなちょこぶりが全面に押し出されてこの映画は終わります。 この映画はギャロの男性観を表しているんだろうか? でもフェラチオシーンっていうのはすごい。アイディアはすごく良かったと思います。シンボリックで、しかもインパクトがあって。だからあのシーンはいいと思うんだけど、そこまでがなぁ。そのシーンに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-21 22:20:16) |
265. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 アーロンエッカートとヒースレジャーとモーガンフリーマンが素晴らしすぎます。脚本もジョーカーのキャラ設定や非道の数々の作り方がかなり巧い。予想していたよりもドンパチな感じではなく、派手なアクションよりかは心理的、ドラマ的要素が濃かったです。クリスチャン・ベールは正直のっぺりしていてあまり好きではありません。アクションシーンもなんか緩慢としています。 バットマシリーズを観たことがなくて、これを一番最初に観たので意味の良く分からないシーンがあったのは残念です。せめてバッドマンビギンズでも観てからにすればよかったと後悔しました。 バットマンのバイクも車もあまりかっこよくなかったのも残念だったかな(笑) ヒース・レジャーありがとう。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-20 20:26:12) |
266. 素晴らしき哉、人生!(1946)
人生って素晴らしいね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-17 00:36:08) |
267. レスラー
《ネタバレ》 老レスラーの生き様を描いた作品ですが、プロレスの舞台でしか輝けず、生き甲斐を見出せなくなった一人の男の人生を描いているように見えました。決してプラスのベクトルのみでは表現されていません。いったん仲直りしかけた娘とのディナーの約束を、ナンパしたギャルとクスリやってあんなことやこんなことしてお泊まりして、挙げ句寝坊してすっぽかし、結局絶交。バカすぎます。マリサトメイ演じるストリッパーとも恋仲になりそうで、しかし一線は越えられず、最後は試合からも目を背けられてしまう。バイトはうまくいかずぶちキレて大暴れ。そんな現実の世界でうまく生きられない不幸な不器用さというものがこれでもか、というくらいに見せ付けられます。しかし、だからこそリング上での彼の輝きは尋常ではなく、会場に入るシーンなんかは思わず鳥肌が立つほどでした。闘いはかなり痛そうだったけど。ホッチキスはほんと痛そうだった。だいたいあんなちっちゃい針は観客から見えないと思う。 そして試合前に打ち合わせをする姿を見て「なーんだ、やっぱりやらせじゃん」と一旦は思わせて、リングでの闘いを克明に描くことによって打ち合わせ済みであるからこその真剣さというか、覚悟というものを観客は思い知ります。やらせだとかやらせじゃないとかプロレスはそういう次元で語るべきではないということです。自分の命を犠牲にしてまでプロレスに生きる、そんな可哀想な男ですが、結局夢の世界でしか生きられない彼を最後は一種の尊敬と憧れの目で見ることになるのです。かなり熱い映画です。熱すぎてちょっとついていけないかも、って思うくらいです。ミッキー・ロークとマリサ・トメイの演技は素晴らしいけど、良くも悪くもミッキーローク頼みの映画でした。よかったねミッキーが迫真の演技してくれて、っていう。 冗長にならず、すっきりまとめた脚本良かったです.そして音楽好きとしてもたまらない選曲達。Quiet Riot,AC/DCなどなど、かっこいい音楽が使われます。最後はブルーススプリングスティーンだし。 まぁまとめると、プロレスラーという題材からしてけっこう扱いづらかっただろうけど、それにしては巧くまとめたな、という印象です。現実とリングの対比が命、の構成でした。 [映画館(字幕)] 6点(2009-06-14 23:09:28) |
268. カッコーの巣の上で
今更何も付け加えることはありません。大好き。 [DVD(字幕)] 9点(2009-06-12 00:24:02) |
269. KEN PARK ケン パーク
ハーモニーコリンはこれが「ガンモ」につながっていったのね、と納得するような映画でした。でも全く性描写はないけど。 ストーリーをあそこまで進めて、最後のあのシーンとなると完全に整合性はなくなるけど、なんだろう、ある種の純粋さというか何にも縛られない自由なセックスが表現されているのかなぁと思いました。登場人物たちは誰もが何かに抑圧されており、それがセックスに影響を及ぼしていたのだと思います。 まぁおれは純粋なセックスが最高、というように解釈しました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-06 21:36:36) |
270. ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
こういう映画を観るのはほとんどストーンズファンだから高得点に決まってます。かくいう自分もストーンズファン。鳥肌立ちっぱなしの二時間でした。 ラストシーンもすごい好みです。単なるライブ映像に終わらせないスコセッシの実力。 [映画館(字幕)] 7点(2009-06-06 21:25:25) |
271. グラン・トリノ
一言でいうと巧い。うまい。万人受けする映画でした。そういう意味では置きにいってる感じがする。でもこれは批判のための批判(笑) 全面的に褒めたくないっていう自分のあまのじゃくな所です。 ただ、もともとイーストウッドはどこか人を信じられないような厭世観というか、無常観というか、皮肉で暗い感じがあって、「ミスティックリバー」や「ミリオンダラーベイビー」はそこが好きだったのに、これは意外とどストレートにきましたね。実際ちょっとうるっときちゃったしなぁ。自然に感動させられるのはすごい。 何より全編にちりばめられたユーモアとかっこよさ、「わかってんなぁ」と唸らされます。イタリア人の床屋とのやりとりとか、おばあちゃんとのやりとりとかね。あの辺も観客というものを知っているし、下手なコメディ映画より数段上。 タオとの交流もほんと今思えば「あるある」という感じで、特にラストの閉じこめるシーンなんて「うわっ」っていうくらい既視感がすごいんだけど、しかしそれを自然にやってのけるのがイーストウッドの手腕なんでしょうね。ラストもきれいだし。 でもイーストウッドが銃を持ってにらんだりするのはずるいよなぁ(笑) ダーティハリーらへんのイメージをそのまま持って来ちゃってて。これがかっこいいし迫力あるんだもん。 矛盾した表現かもしれないけど、これは普通の傑作です。また私見ではあるけれど、隣の家族が中国系移民である必然性は全くありませんね。ただこれが普通のアメリカ人だったらこの作品はここまで評価されなかったでしょう。その辺も「うまい」と唸ってしまう一つの要因ではあります。 この完成度、正にイーストウッド監督の集大成といっても過言ではない傑作だと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2009-06-03 14:12:44) |
272. スパイダーマン2
キルスティンダンスト大好きなんだけどなぁ……。絶世の美女ではないからこそのあの色っぽさと演技。なかなか居ませんよ、ああいう人は。 電車のシーンとかアイディアがいいですね。王道をきっちりいった感じで面白かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2009-06-03 14:08:59) |
273. 北北西に進路を取れ
リアルタイムで観ていたら間違いなく10点をつけていたであろう作品。時代という要素を考慮しても9点くらいはつけていいと思います。 でも正直恋愛はちょっと……。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-09 23:40:52) |
274. カポーティ
「冷血」そのものではなくカポーティという人物に焦点をあてるドラマとその心理描写の妙に、シーモア・ホフマンの名演も相まって傑作です。原作を先に読んで、先に震えるような感動を味わっていればこの映画も同等の価値があります。原作をぜひ読んでから観てください。そうじゃないと駄作になるのかも。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-02 23:40:08) |
275. バック・トゥ・ザ・フューチャー
まぁ…10点しかないか。 [DVD(字幕)] 10点(2008-11-18 20:28:42) |
276. シックス・センス
ラストのためだけの映画。気付いてしまったら驚きも半減だし、驚いたところで「だから?」ってなったら何の意味もないです。 と5点をつけていたが、二度目を観る機会があり、自分の目が節穴だったことに気付いた。オチは要素のひとつに過ぎず、それを知っていた二度目のほうが感動した。ディティールに凝っており、完成度の高さには目を見張る。何よりも少年が実は精神科医のことをケアしていたという事実。そして少年と母親、精神科医と妻、精神科医と少年、少年と亡くなった娘のコミュニケーションがとれていく様子が丹念に描かれていく。恐怖の対象から対話の対象へ。それをつないだのは霊であるブルースウィリスの善良な心である。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-18 20:27:41) |
277. アメリカン・ビューティー
こんなストーリーが評価されて賞を取るなんてすごいですね。ケヴィンスペイシーの演技が光ります。単純に面白いです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-17 00:43:36) |
278. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
とても斬新でストーリー性にも優れていると思います。ティムバートンの原点。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-17 00:42:20) |
279. フォレスト・ガンプ/一期一会
単純に面白い。長さを感じさせないし、一大叙事詩として完成してます。手法も新しいし、すごく革新的。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-17 00:16:40) |
280. クレイマー、クレイマー
ダスティンホフマンとメリルストリープの名演。無駄がなく飽きることのない脚本。端正な映画ですね。親子を描いた映画では白眉。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-17 00:15:26) |