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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  天国から来たチャンピオン 《ネタバレ》 
昔、初めて見た時はもっとスポーツ映画という印象が強かったのだが、初見以来久しぶりに見てみるとそうでもなく、どちらかと言えば大富豪に憑依して生まれ変わった主人公ジョーと彼が一目ぼれし、大富豪に憑依するきっかけになった女性・ベティとの恋模様が中心に描かれていて若干この邦題に違和感を感じるものの、それでもやはり心温まる映画で、素直に良作だと感じた。天使の手違いで寿命がまだかなり残った状態で死んでしまい、魂がこの世に戻ってくるというストーリーは現代ではありがちに感じるけど、そのぶんシンプルでわかりやすいつくりで安心して見ていられるのが良い。新米天使や天使長であるジョーダンを振り回すジョーも笑えるし、この二人を演じるバック・ヘンリーとジェイムズ・メイソンが良い味を出していて、中でもジェイムズ・メイソンの紳士的な佇まいと存在感が本作に深みを与えているように思う。ラスト、ジョーとしての記憶を失い、別人として生きることになった主人公を前にしたマックスの表情がなんとも寂しげで切なく、思わず泣けてくるのだが、その後の主人公がやって来たベティと意気投合するのは一応、ハッピーエンドにはなっていて、初めて見た時はとても印象に残っていたのだが、今見ると少し説得力に欠けるものがあるように感じるのがちょっと残念。でも、本作でそれはそこまで気にすることでもないような気がした。(2023年10月1日更新)
[DVD(字幕)] 7点(2023-10-01 19:26:05)
22.  リトル・マーメイド(1989) 《ネタバレ》 
今年実写版も公開されたディズニーアニメの一編。子供の頃に一度は見ていそうだが、見るのはたぶん今回が初めて。アンデルセンの「人魚姫」が原作とのことだが、いかにもディズニーらしい作品になっていて最後まで何も考えず楽しく見る事ができたし、主題歌である「アンダー・ザ・シー」をはじめとした楽曲も素晴らしいのもディズニーらしさを感じる部分である。ストーリーとしては子供向けらしくやや予定調和に感じる部分(ラストなど。)もあるがさほど気にならなかった。前半はサメに追いかけられるシーンなどディズニーらしいドタバタした動きもあって楽しいが、アリエルがアースラと契約して声を失うかわりに人間になり、王子と出会う後半部分は今見ると声を失って自分の正体を王子に告げることのできないもどかしさや葛藤が見ていて伝わってこないのに物足りなさを感じてしまうのだが、やはりそれは仕方がないことかもしれない。知り合いにセバスチャンが好きという人がいるのだが、確かにキャラが立っていて愉快で面白く、間違いなく本作のMVPはこのセバスチャンだろうと思うし、その知り合いの意見にも納得。吹き替えで見たのだが、上條恒彦の吹き替えもハマっていて、とくにセバスチャンが「アンダー・ザ・シー」を歌うシーンは上條恒彦の歌手としての上手さも相まってとても良かった。
[DVD(吹替)] 6点(2023-09-14 23:21:41)
23.  フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白 《ネタバレ》 
昔、テレビで見てけっこう印象に残ってた映画。その時以来のかなり久しぶりに見たのだが、今見ると単純で作りがSFとしては甘い部分もあり、ツッコミどころもあるのだが、それでもやっぱり安心して見ていられる映画で、今見てもそこそこ面白かった設定自体はかなり突拍子もないのだが、恋人の事故にショックを受けたメル・ギブソン演じる主人公・ダニエルが冷凍保存されるまでをじっくり描くことで、ラストの告白シーンの感動につなげる構成はうまいと思うのだが、やはり目覚めた後のクーパー親子(ジェイミー・リー・カーチス、イライジャ・ウッド)との交流の部分にこの映画の良さを感じる。とくにナッドとのふれあいは微笑ましく、中でも好きな女の子への接し方を相談するあたりは思わずダニエルに対して良い父親だなぁと思わせてくれるのが良かったし、やはり二人で飛行機の操縦ごっこをするシーンも秀逸で、それがラストにつながる伏線になっているのも良い。恋人は既に死んでいて最終的にクレアと結ばれるのかと思わせる(初めて見た時はまんまとそう思ってしまった。サブタイトルの邦題で思いっきりネタバレしてるのに。)ミスリードも利いている。でも、やっぱり親子との交流を描いた中盤部分が良かっただけに、序盤20分と終盤がなんか違う映画のように見えてしまい、一体、この映画の主題は何だったんだろうと(もやもやするまでもないが。)見終わって少し考えてしまった。(2023年9月10日更新)
[DVD(吹替)] 6点(2023-09-10 23:48:53)
24.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
20年ぶりくらいに再見。鳥が突然人間に牙を向くというストーリーは、鳥が身近にいる動物だからこそリアリティーが感じられるもので、ひょっとしたら現実にあり得ることかもというのと、然したる理由もわからないままというのにこの映画の怖さがあり、実際鳥が本格的に人間を襲い始める後半部分はドキドキしながら見ることができるのだけど、前に見た時も思ったが前半が少し冗長に感じる。序盤からその後の鳥の襲撃を予感させるシーンがあるものの、前半のラブコメ調と後半のホラー調の構成がうまくいっているとはいえず、前半と後半でそれぞれがほとんど独立してしまっている印象。明確な結末を描いていないのはヒッチコックの何かしらの意図が感じられるのだが、やはりモヤモヤする終わり方ですっきりしない。それでも、そこそこ面白いと思ってしまうのは最初にも書いた設定のリアリティーと恐怖演出の見事さ。でも、やっぱりもう少し構成をうまくやってほしかったというのはあり、そこが惜しい。(2013年12月5日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2023-09-06 17:54:50)
25.  キートンのマイホーム(文化生活一週間)
いちばん印象に残ったのはやはり家が回転するシーン。1番の方も書いておられるが、CGなど存在していないこの時代にこのシーンの撮影はさぞ大変だっただろう。見ながらどうやって撮影したのか本当に気になった。風呂にダイブしたり、ピアノの下敷きになったりするキートンのアクションもよくそれをやって死なないなと思うくらいに相当体をはっていて見ごたえじゅうぶんである。単純に楽しいと思える小品だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2023-05-01 16:02:25)
26.  キートンのゴルフ狂の夢(囚人13号) 《ネタバレ》 
邦題からしてネタバレしてるけど、それでもやっぱり面白い。看守を次々となぎ倒すごつい囚人が笑えた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-01 15:52:27)
27.  ある日どこかで
ひと月ほど前に見た「いま、会いにゆきます」と同工異曲のような映画だったが、全体の雰囲気が大人っぽくてこの映画もすごく良かった。クリストファー・リーブといえばスーパーマンというイメージが強いけど、この映画ではそれとは全く違う役柄をとても魅力的に演じており、彼がスーパーマンだけではない俳優だったんだなと感じた。本当に亡くなってしまったのが惜しい。ラフマニノフの音楽も映画に非常に合っていて最高だった。でも、あのラストはちょっと悲しすぎる。
[ビデオ(字幕)] 8点(2023-03-16 00:10:14)(良:2票)
28.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 
パニック映画の金字塔と呼ばれる名作。今回かなり久しぶりに見たが、やはり面白い。転覆によって上下がさかさまになった豪華客船からの脱出劇というシンプルなパニック映画だが、きちんと人間ドラマとして見ごたえのあるものになっており、そこがこの映画に深みを与えていて、ただ映像のすごさだけで魅せていくアトラクションタイプのパニック映画とは一線を画している。中でもクリスマスツリーを伝わって上に行くか、残って救助を待つかの判断を迫られて、上に行くことを選ぶスコット牧師(ジーン・ハックマン)と、残って救助を待つことを選ぶパーサー、それぞれに従った人々の運命は大きく変わることになるが、やはり運命というものは紙一重で、そこに留まるか、行動するかで大きく左右されるものなのだという事を思い知らされ、ここはとくに印象に残り、まさに同じような状況に陥った時に自分だったらどうするかを考えさせられるシーンだったと思う。でもそれがあるからこそ、牧師に従って行動した人々の勇気に感動することができるし、見ているこちらも勇気づけられた気持ちになれる。荻昌弘もこの映画の解説で「必ず前進するほうを選ぶ、こうした考え方が、我々を励ましてくれている。」と語っているが、本当にその通りだと思う。でも、ジーン・ハックマン演じる牧師はとても胡散臭く、見ていてこの牧師がイマイチ信用できないので、もし同じような状況になった時にこんな人が説得を始めたら、たぶん自分だったら残る方を選んでしまうかもしれないな。ロゴ役のアーネスト・ボーグナインはやや癖のある演技だが、いい味を出している。製作のアーウィン・アレンは本作の成功を踏まえて「タワーリング・インフェルノ」を製作していて、そちらも面白いが、やはり本作のほうが人間ドラマがよく出来ているように思え、個人的には本作のほうが好きである。そうそう、見たのが今日(大晦日)の未明だったのだが、舞台が大晦日から始まる映画なのでこの年末時期に見るにはピッタリの映画かもしれない。(2012年12月31日更新)
[CS・衛星(字幕)] 9点(2023-03-07 18:21:19)
29.  キートンのハード・ラック(悪運)
面白くないことはないし、いつものようにキートンの体を張った超人的な動きももちろん楽しめる。でも、キートンのほかの映画と比べると平凡な印象だった。 オチはシュールな感じで好きなんだけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-03 00:13:56)
30.  キートンの船出(漂流)
久しぶりに見たキートンの映画。キートン自身のアクションが少なめだったのは少々残念だけど楽しめた。キートンが浸水した船の中で動き回るシーンはカメラを回転させて撮影されていていて面白い。船の中での食事シーンもなにかドリフのコントのようで楽しかった。(「警官騒動」とかでも思ったけど、絶対にドリフターズのコントはこの時代のサイレント・コメディーの影響受けてるよ。)オチもいかにもという感じで好きなんだけど、全体的にはほかのキートン映画と比べるとやっぱりなにか物足りない出来。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-03 00:12:56)
31.  タイタニック(1997) 《ネタバレ》 
前回見たときは沈没シーンがすごくてほとんどそこばかりが印象にあったのだが、今回久しぶりに(15、6年ぶり)見てみると、ジャックとローズのラブストーリーにほとんど魅力を感じなかったせいか、とくにタイタニックが沈みはじめるまでを描いている前半がけっこう退屈に感じた。以前見た時も前半はあまり記憶に残らなかったのだが、今回見てそれがなぜかよくわかった気がした。舞台が豪華客船という不特定多数の人物が登場する映画なのだから、グランドホテル形式の群像劇にしてしまったほうが絶対に良かったと思う。(ふたりのラブストーリーはこの中の一つでいい。)実際、主役ふたりのラブストーリーよりも、後半の沈み始めた船のなかでパニックを抑えるために最後まで演奏を続ける楽団や、沈みゆく船に残された端役の乗客のほうが印象に残ってしまい、彼らの背景のドラマが見たかったと思ってしまう。それだけにエピソードを主役ふたりに絞ってしまったのはもったいなかった。ラブストーリーをやりたいなら別に背景がタイタニックの沈没という「史実」でなくてもいいだろうに。しかしどうやらそうではなく、最後のビル・パクストンのセリフからもキャメロンはラブストーリーよりもタイタニックの沈没を映画にしたかったようで、確かにタイタニックが氷山にぶつかってから沈没していくまでの過程は今見てもかなりリアルに出来ている。だからそれだけに、それが出来れば背景のストーリーは客受けが良ければ何でもいいのかという感じ。でも、取り残されたジャックを助けにいくローズというのはやっぱり今見てもキャメロンらしさがいちばん感じられるシーンで、ここが主役ふたりのシーンでいちばん印象に残る。キャシー・ベイツが出ているが、画面に映るたびに「ミザリー」を思い出して怖かった。(2018年1月21日更新)
[CS・衛星(吹替)] 6点(2023-03-03 00:05:08)
32.  ミッドナイトクロス 《ネタバレ》 
主人公が音響効果を担当している映画ほどではないが、この映画もどちらかといえばB級映画の部類に入るのではないだろうか。でも最後までけっこうはらはらしながら見ることが出来た。ラストのオチは見る前に知ってたのでそれほど驚かなかったが、やはり(「セブン」ほどではないにしろ)後味は悪い。冒頭のホラー映画の女性の叫び声が笑えた。
[ビデオ(字幕)] 8点(2023-02-06 18:15:08)
33.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
シリーズ第5作。前作ではマクレーンの娘が主要人物として登場していたが、それに対して今回は息子(ぜんぜん似てないぞ。)がマクレーンの相棒として登場するのはまあ自然な流れと思うものの、今回はブルース・ウィリスがジョン・マクレーンを演じていて「ダイ・ハード」とタイトルがついていれば何でもいいという感じが非常に強くなっていて、舞台がこれまでと違ってアメリカ国外であるなどこのシリーズっぽさがほとんどなく、マクレーンのキャラも完全に崩壊していて、ブルース・ウィリスが同じ役名の違う人物を演じているだけの別の映画を見てるようで、B級アクション映画としてはまあまあだが、「ダイ・ハード5」として見てしまうと相当な物足りなさを感じてしまうし、6週間ほどで5作全部見たわけだが、本作が断トツにいちばんつまらなかった。全部見終わってあらためて1作目の偉大さが分かるし、個人的にも多少の思い出補正が入っているのもあるが、このシリーズはやっぱり1~3までかなと思う。
[DVD(字幕)] 4点(2023-02-05 12:50:23)
34.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 
かなり久しぶりに見たけど、めちゃくちゃ面白かった。やはりまずなんといってもいかにもヒーローという感じではない普通の男である主人公ジョン・マクレーンが訪れた別居中の妻ホリーの勤務先であるナカトミビルでテロ事件に巻き込まれ、たった一人でテロリストに立ち向かうことになるという設定自体が面白いのに脚本も緻密で、マクレーンが口が悪かったり、弱音も吐きながら孤軍奮闘する人間臭い姿(妻との間に問題を抱えているという設定も利いている。)に思わず感情移入してしまうし、ハンスたちテロリストとの戦いも派手なアクションだけではなく、心理戦も見ごたえじゅうぶんでハラハラドキドキが最後まで持続するので大味な感じは全くなく、見ていて飽きない。ハンスやカールといったテロリスト側の登場人物さえも魅力的に描かれているのがよく、やはりアクション映画は悪役にこそ魅力がなければと改めて思った。(吹き替えで見たのでちょっとこういうことを言うのはあれかもしれないが、ハンスを演じているアラン・リックマンはなんとこれが映画デビュー作とのこと。とてもそうは思えない存在感がすごい。)人質の命の軽く見ているFBIの掃討作戦ヘリがビルの屋上の爆発に巻きこまれて炎上する因果がなんとも印象深い。子供を誤射したことによるトラウマで銃を撃てなくなったパウエルが最後にしぶとく生き残ったカールを射殺するシーンは思わず感動してしまった。やはり最初に書いたようにとても緻密な脚本で、登場人物一人一人を大切に描いているからこそただのアクション映画というだけではなく、きちんと人間ドラマとしての魅力もある作品になっていて、まさにこれぞこれからもずっと残っていく名作に違いないと思う。(2022年12月31日更新)
[DVD(吹替)] 9点(2023-01-30 17:21:13)
35.  チャップリンの伯爵 《ネタバレ》 
チャップリンとエリック・キャンベルのコンビが金持ちのパーティーに紛れ込んで伯爵とその秘書になりすます。今回もエリック・キャンベル演じる大男はチャップリンにひげをひっぱられたりしてひたすらいじめられ役に徹していて二人の絡みはとても楽しい。食事のシーンでこの大男がパスタを食べる仕草がなんとも笑える。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-29 23:17:51)
36.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 
「アルマゲドン」や「シックス・センス」が流行っていた高校の頃、もうブルース・ウィリスは「ダイ・ハード」はやらないのかと友人と話していたことが今となっては懐かしいが、前作から12年後に公開されたシリーズ第4作。マクレーンが完全にスキンヘッドになっていたり、1作目で登場したマクレーンの娘ルーシーが成長して再登場(役者は変わってるけど。)したりと1作目から続けて見ていると登場人物の変化に時の流れを感じる。敵がサイバーテロ集団というのも現代的で、新聞の文字ならぬ歴代大統領の映像をつなぎ合わせた犯行声明などは強烈にブラックで印象に残るものの、アクション映画としてはかなり普通の印象で、マクレーンもトレーラーに乗って戦闘機を墜落させるなど別の映画なんじゃないかと思うほど無敵のヒーローぶりを見せていて1作目のたまたま巻き込まれただけの普通の刑事という設定はどこへという感じになっているのはちょっと残念に思う(1作目でハンスに「ランボーのつもりか」と問われて否定的な答えをしていた同一人物とは信じられない。)し、サイバーテロというハイテクなテーマも確かに面白いのだけど、ちょっとこのシリーズには似合わない感じがした。とはいえ、今回のマクレーンの相棒となるハッカー青年が良いキャラしてるし、ホリーと別れたことでマクレーンと疎遠になり、彼を嫌うようになったルーシー(このへんの話をちゃんと映画でやってほしかった気もするが、それだけで一本アクション映画ではない違う映画ができそう。)がしっかりマクレーンの血筋を引いているところはニヤリとさせられる。いろいろ書いたのだが、何も考えず見る分には退屈はしない映画だとは思う。でも、やっぱりシリーズとしては前作のほうが面白かったかな。
[DVD(吹替)] 6点(2023-01-22 00:01:13)
37.  ダイ・ハード3 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。1作目のジョン・マクティアナン監督が復帰した今回はマクレーン以外の前作までのレギュラーが登場しない、劇中の時期がクリスマスではない、舞台が特定の場所ではなくニューヨーク全体、マクレーンに最初から最後まで一緒に行動する相棒がいるなど前2作のパターンを破って新しい展開を見せている一方、ストーリーは2作目を半ば無視して1作目の直接的な続編のようになっていて、マクティアナン監督の「これが自分のダイ・ハードの続編だ。」という声が聞こえてきそうな作品になっている。初めて見た時は前2作との違いに少し戸惑って物足りなさを感じていたのだが、今見ると1作目より劣るものの、2作目よりは面白かった。前作ではヒーロー然としすぎていた感のあったマクレーンが今回は停職中に二日酔いの状態でサイモンに指名されて呼び出され、グダグダ言いながら奔走するのは1作目のマクレーンのイメージにだいぶ戻っている感じでなかなか良いし、(でも、1作目ではここまで頼りない感じではなかった。)黒人のゼウスとのコンビも典型的なバディームービーのパターンなのだが、やはりこのコンビぶりが良い。それにサイモンが二人に仕掛けるクイズを解きながら場所を移動していくのはスリルと緊張感があり、これまでとは違った面白さがある。ゼウスが人種差別意識を持っているというのは今回見るまですっかり忘れていたが、あくまで味つけ程度でそこまで踏み込まないのはちょっと中途半端に思うもそれをやると娯楽映画ではなくなってしまうというのがあるのだろう。いつもマクレーンがもっとも運の無い男とされるシリーズだが、今回はマクレーンではなく、このゼウスがそれに該当するのも面白い。クライマックスはタンカーが舞台になっているが、これは、本作が企画段階では船を舞台にする予定だった名残だろうか。(「沈黙の戦艦」に先を越され変更。)それにしてもこういうニューヨークが舞台の大規模テロ事件を描いた映画、911後の現在ではもう作られないかもしれない。(2023年1月12日更新)
[DVD(吹替)] 8点(2023-01-21 14:25:56)
38.  ダイ・ハード2 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。前作からちょうど一年後のクリスマスの空港を舞台に、またもやテロ事件に巻き込まれたマクレーンの活躍を描いているが、昔見た時はもっと面白くない印象だったのだが、久しぶりに見ると普通に面白かった。舞台がビルから空港に変わったのはもちろん、金目的だった前作の敵と違ってスチュアート大佐率いるテロリストの目的が護送されてくる麻薬王の奪還というものになっているのもスケールアップした感があり、まさにアクション映画の王道という感じだ。しかし、その分、ビルが舞台だった前作のような閉塞感は広い空港が舞台の本作ではなくなっており、マクレーンも最初からヒーロー然としている(前作はマクレーンが本当に巻き込まれただけの普通の男に最初から最後までちゃんと描かれているところにリアリティが感じられたのだが。)など前作と間を置かずに見たら物足りない部分も多いのはやはりちょっと残念に思うし、前作が凄すぎたせいかどうしても比べると普通のアクション映画のように感じてしまう。とはいえ、途中で登場した鎮圧部隊が実は敵側の仲間だった展開はひねってあるし、管制塔からのスチュアートの誘導に従った飛行機が墜落、炎上するシーンはなかなかショッキングだった。クライマックスの飛行機の翼の上での死闘もかなりの迫力で手に汗握るなど、娯楽アクション映画としての一定のレベルは保たれていて、さっき書いたように決して面白くない映画ではない。前作の原作小説とまったく無関係の小説が原作となっているのは最近知ったのだが、シリーズ映画でそういうことは珍しいのではないかと思う。(2023年1月8日更新)
[DVD(吹替)] 7点(2023-01-09 14:01:31)
39.  タイムライン 《ネタバレ》 
「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」に「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を足したような内容なので新鮮味はほとんどないけど、思ったより面白かった。ただ不満なのはフランソワの扱い。みんなに「君が必要だ。」と説得されて同行し、あっけなく殺された挙句、その後は完全に忘れさられたような存在になってしまっている。あれだけ説得してたのは何でなんだ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2023-01-02 10:59:26)
40.  サーカス(1928) 《ネタバレ》 
チャップリンはこの頃から単なるドタバタ喜劇に終わらないメッセージ性の強い映画を作っていくことになるが、本作はそういったメッセージ性は薄く、初期短編を思わせるようなドタバタ喜劇になっていて何も考えずに楽しめる作品。とにかくチャップリンの長編映画の中では笑えるという点ではいちばん面白い映画ではないかと思う。とくにライオンの檻でのシーンは笑えた。綱渡りのシーンも、実際にスタントなしで演じているだけあって見ごたえじゅうぶん。それでいてラストのちょっと切ない余韻の残し方はいかにもチャップリン映画らしい。チャップリンのほかの長編と比べれば深みはないし、名作として今でも知られる作品の多いチャップリン映画の中でもあまり知名度は高くないように思われる本作ではあるが、個人的にはこの映画も好きな一本で、もしチャップリンの映画を一本も見たことがない人には初期の短編作品とともにお勧めしたい映画だ。(2013年2月2日更新)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-26 23:37:02)
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