1. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 確かに1時間半がすごく短く感じます。12人ひとりひとりの社会的背景や性格のズレが見事に描かれていて、それが討論の熱気へとつながる。最初はきれいだったそれぞれのワイシャツの胸や脇が汗でにじんできているところなんかとてもリアルでした。余談ですが、日本も近々裁判員制度が変わりますね。ひょっとしたら自分もこういった「人を裁く」立場になるかもしれません。もし自分がこの12人の中の一人だったら、この12人の中のどの人物に近いか考えてしまいました。時期的にも、非常に良い時期に鑑賞したと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2007-02-27 17:57:47) |
2. 大脱走
《ネタバレ》 綿密な脱走計画を立てる前半、緊迫した脱走シーンの中盤、そして哀れな結果に終わる逃避行の後半。どのシーンにおいても気を抜くことなく、食い入るように見ることができました。またドラマな部分においても、「不屈の精神」だけでなく、盲人のコリンを助けながら逃げ続けるヘンドリーの姿や、閉所恐怖症に悩むダニーを必死で励ますウィリアムなど、細かい人情ドラマにも感動しました。 [DVD(字幕)] 10点(2007-02-05 17:04:13) |
3. ファーゴ
真っ白な平原の中に広がる真っ赤な鮮血。このコントラストがあまりにも印象的。また、100分足らずという比較的短い上映時間で見る者を飽きさせず、作品にのめり込ませる手腕はさすがコーエン兄弟。コーエン作品のマイベストです。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-14 15:20:59) |
4. カサブランカ
憧れますね、こういう愛情のかたちは。半世紀以上前の映画なのに、全然色あせていません。何度も見返したいですね。 [DVD(字幕)] 9点(2007-04-08 15:10:31) |
5. ミュンヘン
中東問題に関しては、どうしても我々日本人は感情移入しづらい。テロはどこをとっても悪だが、かといってミュンヘン村を襲撃したパレスチナ人が完全悪とはいえないのが中東問題であり、報復のスパイラルの成立でもある。もう少し世界史を勉強してからもう一度見ます。 個人的には、アヴナーとアリの絡みをもう少し見たかった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-18 23:23:48) |
6. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
私がスクリーンで見直したいと思う作品の1つです。映像が素晴らしいもんね!CG使いすぎって声も聞きますが、SFだからOKでしょ。 スター・ウォーズシリーズって、政治や師弟関係、親子関係のからみが数多く出てきて、ややこしいと思いきや、正義と悪の構図がしっかりと描かれているため、結構単純明快に理解できるんですよね。たまに全作見返したくなる映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-05 18:14:50) |
7. オールド・ルーキー
《ネタバレ》 アメリカの野球映画の何が良いって、演じている役者が本当に野球上手そうなとこです。日本映画の「タッチ」や「バッテリー」に見る役者のピッチングは野球経験者でなくとも笑っちゃうくらいしょぼい。アメリカ人は体格がいいのもあるけど、本当に球速そうに見えますもん。デニス・クエイドは個人的には「ラブオブザゲーム」のケビン・コスナーより面構えがよく、かっこよかった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-26 18:49:15) |
8. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 この映画はバックサウンドが少ないせいか、演じた役柄のせいか、役者ひとりひとりの演技がすべて印象的で記憶に残ります。というか演じているようにはみえず、本当の精神異常者のように見えるんですよね。コミカルにみえたり、妙にリアルで迫力があったり。そういった患者個々の演技力の高さも感心できます。 ちなみに、ラストで自殺したビリー役の人は、「ロード・オブ・ザ・リング」で蛇の舌グリマの役をやってる人なんですよね。蛇舌、じゃなかった、蛇足ですけど…。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-05 00:07:56) |
9. スモーク(1995)
こういう映画って受け入れられない人にはトコトンわかってもらえませんが、私みたいなこういうテンポが好みの人間にとってはドツボにはまる作品なんですよね。見せ方がうまいって言うか、何も盛り上がるところがないのに決して退屈しない、そして誰でも共感できることが物語の所々に散りばめられてて。レンタルで見ましたが、まさに“買い”の一本です。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-19 22:20:31) |
10. レ・ミゼラブル(1998)
リーアム・ニーソンの物腰柔らかで情熱に溢れた演技に好感をもてました。 原作未読・舞台未見なので内容が凝縮された本作でも充分に楽しめましたが、是非一度長い長い原作を読み舞台も見に行ってみたいですね。本作の良さはそうして初めて解りそうです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-06 20:37:11) |
11. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 数年ぶりに大掛かりなアクション映画を見ましたが、2時間強の間、USJとかにある映像アトラクション見ている感じですごい迫力でした。これだけでも見る価値はあると思います。10数年ぶりにマクレーン刑事としてスクリーンに戻ってきたブルース・ウィリスも、登場シーン(娘の彼氏をこずいてるとこ)ではめっちゃトシとったなぁって感じたのに、やっぱパワフルなアクションは変わっていなくてよかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-01 21:05:53) |
12. キッド(1921)
やっぱりチャップリンとキッドが抱き合うシーンが一番!親子の愛情が描かれている印象的なシーンですね。あと、笑えるシーンではマッチョとの絡みがおもしろい!子役の子も上手で、私が見た子役の中でベスト3の演技に入ります。 [DVD(字幕)] 8点(2007-06-24 21:55:25) |
13. ロッキー
《ネタバレ》 不器用なロッキーがエイドリアンを必死に口説こうとしている姿が人懐っこくて好きですね。昔みたときはあまり印象に残らないシーンだったのですが。 ラストシーンもエイドリアンと叫ぶなかに、“自分がゴロツキでないことを証明できた”という誇りが伝わってきて、スポ根好きの私としては胸にグッときました。 [地上波(字幕)] 8点(2007-06-02 11:59:52) |
14. アメリカン・ビューティー
この映画の登場人物たちって日本やアメリカを始め、先進国には少なからず、でも必ずいる人たちだと思います。それがリアルさを増してるというか、私自身も少なからず共感できてしまうというか…。けれども、こういう映画は好きです。途中から家族をほっぽりだして好きなことを始めちゃうケビン・スペイシーを少しだけ見習わなきゃなとも思います。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-29 23:04:07) |
15. 明日に向って撃て!
私も男性として、この2人に大きな憧れを抱きました。何度追い詰められても決して悲観せず、精一杯今の人生を楽しもうとする2人は、4月からの新しい時期に不安を覚える私にとってすごく勇気づけられました。最後の最後、死ぬ覚悟をしてもまだ将来の夢を語る。そんな男になりたいものです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-26 17:50:22) |
16. 12モンキーズ
最初から余談ですが、この映画は私が小学生だったころ親戚のおばちゃんに連れていかれ、初めて映画館に行って観た作品なのです。なのでそれほど最高傑作な映画ではないのですが、この映画から自分の映画好きが始まったんだな、と思うと1点献上したくなるんです。 内容はというと、完成度の高いストーリーや古畑任三郎みたいな音楽、キャスト、そして22世紀の未来世界のデザインなど、文句のつけどころはあまりないのですが、いかんせんややこしい。長いとは感じなかったものの、途中疲れてしまった感はあります。しかしこの作品を見て、ギリアムの作品をもっと見たくなったってことは言えます。7点+1点で。 [DVD(字幕)] 8点(2007-02-22 18:55:29) |
17. チャップリンの黄金狂時代
シリーズの中ではドラマ性は低いものの、笑えるシーンは多く、かなり楽しめる。 [DVD(字幕)] 8点(2007-02-16 02:00:43) |
18. 生きるべきか死ぬべきか
タイトルからしてシリアスなテーマだと思ってみたら大間違い!そのため前半は何が言いたいのかわからなかった。でも次第に笑いに引き込まれていきました。同じような作品に「チャップリンの独裁者」がありますが、私はこっちのほうが好きですね。あと、1942年という制作した時期も素晴らしい! [DVD(字幕)] 8点(2007-02-10 18:05:09) |
19. オーロラの彼方へ
《ネタバレ》 父子の交信でどんどん変わっていく過去と未来。スイスイと筋が通っていくところがみていて痛快でしたね。多少の疑問はありますが、そこはSF映画ってことで。父親が息子のことをチーフって呼んでいるのも父子の愛が感じられ、ラストで再開するシーンでは感動しました。ただ、邦題については「もっと気の利いたのなかったの?」って思います。原題の「frequency(周波数、振動)」ってのもよくわかりませんが。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-23 23:26:28) |
20. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 ラストのエルネストの誕生会での演説シーン、若いのにえらいしっかりした事言うやんけと思ったら、チェ・ゲバラだったんですね。テロップで知るまで全く気づきませんでした。ただ、物語としてはかなり中途半端に思えます。革命家としてのチェ・ゲバラを描くならむしろハンセン病療養所あたりから物語が始まってもいいし、そのでないなら世界遺産などを軸とした生粋のロードムービーにしてもよかったのでは。ただ1ついえるのは、大きなバイクを転がしてみたいと思ったこと。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-02 00:11:21) |