61. いぬのえいが
《ネタバレ》 面白かったです。オムニバスという形式をうまく使っていたと思います。「バウリンガル」のくだりはつまらなかったですけど・・。ラストのほうは号泣できるし、展開にテンポがあるので飽きないところもいいと思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-21 01:10:23) |
62. のんちゃんのり弁
《ネタバレ》 よかったです!主役の小西さんをはじめとして、ダメ亭主の岡田さん、初恋相手の村上さん、子役の子、などなど、全ての登場人物が「生きて」いましたが、その中でも岸辺一徳さん!!彼の登場シーンから、映画の質がグッと上がった気がします。後半に向けて、感動が雪だるま式に大きくなっていく映画。いわゆる「尻つぼみ」の逆です。前半でイマイチかな、と思った人も、最後まで見るのをオススメします。ラストシーンも大好き! [DVD(邦画)] 8点(2011-10-19 00:37:41) |
63. となり町戦争
《ネタバレ》 「戦争」とはどういうものなのか、ということを、恐ろしいほどのリアリティを持って描いた傑作です。今まで見たどんな戦争映画よりも胸に突き刺さってきました。江口洋介の芝居のうまさも手伝って、息苦しくなるほど「ホンモノの戦争」を体験させられます。あえて「となり町との戦争」という設定にすることで、戦争の本質が浮き彫りになる「構造」は、見事の一言。ちょっと反戦色が強すぎるところと、ラストあたりがメロドラマ過ぎるところがマイナス点ですが、こんな傑作映画がそれほど評判になっていないのは、タイトルのせいでしょうか?それとも平和ボケしすぎた日本人の国民性のせい?? [DVD(邦画)] 9点(2011-10-18 01:44:10) |
64. うた魂♪
《ネタバレ》 すっごく感動しました。「フラガール」みたいな安い映画なのかと思って、しばらく敬遠していたのですが、今回見て、本当によかったです!出だしではコテコテのコメディと思わせておいて、なんという感動!!中盤からラストまで泣きっぱなしでした。映画を観てこんなに泣いたのはめずらしいです。 [DVD(邦画)] 9点(2011-10-16 17:01:03)(良:1票) |
65. 問題のない私たち
《ネタバレ》 すごい・・・。これ、すごい映画です・・。「いじめ」を題材にした映画やドラマは数多く見てきたけど、もっとも深く切り込んだ作品なんじゃないかと思います。展開にやや強引なところはありますが、込められたメッセージは本当に深遠で、「泣かすシーン」なんかないのに、涙が止まりません。前半と後半をキッチリ区切った構成によって、効果的にテーマを表現することに成功しています。この映画の一番の肝は、ラスト近くで主人公が気づくこと。それは、そもそも「いじめ」とは何か、ということ。生徒同士のいじめの話だけでは絶対に表現し得なかった「いじめの真実」です。奇しくも、この映画に出演している沢尻エリカが、その後日本中からイジメのターゲットにされてしまうというのもなんだか妙縁ですね。 [DVD(邦画)] 9点(2011-10-15 23:11:52)(良:1票) |
66. 金融腐蝕列島[呪縛]
とにかく丁寧で完璧。一瞬たりとも無駄なシーンがありません。原田監督の才能と実力を見せ付けられました。主人公の幼い娘の使い方とか、もう宇宙レベル。監督力オリンピックがあったら、金メダルも夢じゃない!設定自体に興味を持てなかったところと、ストーリーが平板なところがマイナス点。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-07 21:29:47) |
67. テケテケ2
《ネタバレ》 前作の「テケテケ」も充分面白かったんだけど、こっちのほうがずっと面白い!「テケテケ」は、この映画の序章に過ぎなかった! セリフ、芝居、映像、音楽、ストーリーの面白さやサスペンス感も、前作より上。人間ドラマとしても質が上がっています。 そして何より「都市伝説」というものに新たな解釈を与えたアイデアが秀逸です。ここらへんは、量子論を勉強した人だと、より楽しめるかも。 傑作!! [DVD(邦画)] 8点(2011-10-07 17:21:18)(良:1票) |
68. ブラックキス
《ネタバレ》 こういうの受け付けないですね。オシャレともかっこいいとも新しいとも思わなかったです。むかーし、手塚監督の撮ったショートムービーには面白いものもあったんだけどなあ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-10-04 00:48:00) |
69. ひぐらしのなく頃に
《ネタバレ》 学芸会以下。役者の芝居もだけど、絵のとり方やストーリーの進行も下手すぎ。この監督は「うめく排水管」以外は全然ダメだなあ。基本0点の出来なんだけど、エンドロールで主人公のメモを一枚づつ見せる演出だけは気に入ったので、その分の1点。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2011-10-04 00:44:06) |
70. リング0 バースデイ
《ネタバレ》 メッチャクチャ。最初のほうだけはワクワクさせるものがありましたが、ストーリーはグダグダもいいところです。仲間由紀恵もまだ下手ですねえ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-10-04 00:41:02) |
71. テケテケ
《ネタバレ》 ストーリーはなんてことないんだけど、大島優子がうまくてビックリ!彼女の芝居で引っ張ってますね。ちゃんと人間ドラマとして成立してるし、最後の1年後のシーンもすごく気に入りました。自分的には、「テケテケなんて本当はいない」という可能性を示唆するようなラストだったら、もっとよかったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-04 00:39:00) |
72. ポストマン・ブルース
《ネタバレ》 出だしの部分はかなりいい感じで、これは期待できるなと思いましたが、まったくダメでした。「勘違いから犯罪者にされてしまい、どんどんエスカレートしていく」というコンセプトは好きなんですが、人間の反応にことごとくリアリティや必然性がなく、単なるペープサートになってしまってます。あと、プロットがうまくかみ合っていませんね。ストーリーだけでもしっかりつくれば、見れるものになったかも・・。堤真一はやはりうまく、遠山景織子はやはりかわいい。その二つに3点。 [インターネット(字幕)] 3点(2011-10-03 14:04:34) |
73. ゲド戦記
《ネタバレ》 充分面白かったです。最近の宮崎駿の数本に比べたら、はるかによかったです。ラストの解決の仕方がご都合主義で唐突で「千と千尋」みたいだなと思いましたが、前半から中盤にかけては、かなりいい線いってました。 [地上波(邦画)] 7点(2011-08-29 11:18:36) |
74. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 「自殺サークル」とか「紀子の食卓」には、監督のメッセージを観客に押し付けない懐の深さがあった。だから園監督と、見ている自分のとの共存が、映画の中に可能だった。 ところが本作での園監督は「オレは正しい。俺に従え」と一方的に主張してくる。その姿は村田そのもの。 そう。死ぬ間際になって「お父さんごめんなさい。もう悪いことはしません」と、急に弱々しい姿を見せるあの男だ。トラウマが彼を悪人にしたっていうのか?そんな設定にはうんざりだよ。 社本の反撃にはスカッとしたが、ラストはいただけない。何が「生きることは痛い」だよ。お前死んじゃったじゃないか。 したたかに生きろよ。すべて村田夫妻のしわざに見せかけて警察も世間もあざむいて「のうのうと」生き伸びろよ。生きるって、そういうことじゃないのか? 村田の妻が、次々に勝ち馬に乗っていく姿は、美しかった。女らしいってこういうことだもんね。 でも「痛みをともなって生きろ」とかいう監督の安っぽいメッセージの押し付けが全編を支配しているので、イヤーな気持ちになるんだよなあ。 あと「愛のむきだし」の満島ひかりみたいな「うまい」女優が、一人もいなかったのもしらける要因。 ただ、なんだかんだ言っても、内蔵グチャグチャの描写が単なるスプラッタになっていない、こういうリアルな映画は大好きなので、7点。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-29 00:44:28)(良:2票) |
75. 母べえ
とても良かった!!じわじわ泣けてきました。絵の撮り方にも厚みがあって、ここち良かったです。戦争がどうとか思想の自由がどうとか、そういうメッセージ性は、僕はあまり感じませんでした。「人が生きていく」ということをちゃんと描いた作品だと思います。母べえの気の強いキャラクターに深みがあり、成功していました。他の役者陣もほんとうに良かったのですが、山ちゃん役の浅野忠信だけは、いただけません。重要な役だけに残念です。 [地上波(邦画)] 8点(2011-08-18 23:30:29) |
76. ブタがいた教室
《ネタバレ》 テーマはとてもよかった。 生き物は皆、他の生き物を殺して生きている。それは人間だけに限らない。 でも、おそらく「殺すことはいけないこと」「殺すのはかわいそう」という発想は、人間だけのものだろう。 「殺す」という必然の行為と、「殺したくない」という感情。その葛藤にむき合わせることは、本当に重要な教育だと思う。 様々な意見が出てくること、そしてそれを1つにまとめないところは、素晴らしい。だからもちろん映画として「これが正しい答えです」なんてものは、なくて正解。 ただ、この映画は後半、物足りなかったのも事実。同じことの繰り返しになってしまって時間がもったいなかった。せっかくなら、もうちょっと掘り下げてほしかったな。 [地上波(邦画)] 6点(2011-06-25 14:29:05) |
77. ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
これは面白いです。 テレビシリーズも全部見ていましたが、その完結編にふさわしい素晴らしい出来だったと思います。 とにかくよく練られている。これだけの事を考えるのはすごい!! どんでん返しに次ぐどんでん返しですが、本当に計算されつくしているので、くどく感じません。 3回見ましたが、初見の時に「あれ?おかしくない?」と思ったところも、3回目には納得。自分の考えが足りなかったのだと気づきます。見れば見るほど筋が通っていることがわかってくる。ただ、ひとつだけ、今でもおかしいと思っていることがあるんですが・・・。これも、もっと考えれば納得できるかな?? とにかくワクワクドキドキで、最後まで引き込まれます。理屈好きな人には特にオススメ!! [DVD(邦画)] 8点(2011-03-31 00:18:38) |
78. 悪夢のエレベーター
《ネタバレ》 なかなかトリッキーで、面白い映画でした。中盤までは「ああ、そういうストーリーね」と、あえて観客にタカをくくらせておいて、後半で怒涛の展開。ちょっとオープンっぽいエンディングも余韻があってよかったです。序盤のエレベーターシーンのやりとりは、もうちょっと自然に抑え気味にしたほうが、もっと面白くなった気がします。 [DVD(邦画)] 8点(2011-02-09 09:58:43) |
79. 崖の上のポニョ
ストーリーは、まったく練られてなくてメチャクチャですね。「千と千尋」や「ハウル」 同様、「世界のルール」が唐突でご都合主義で必然性がありません。しかし特に前半、登場人物たちのふれあいにはリアリティと感動があり、人間が生きていました。「ハウル」に比べればはるかにいい映画です。 [地上波(邦画)] 6点(2010-02-11 23:02:19) |
80. 落語娘
ミムラがとてもとても魅力的。津川雅彦も「こんなにいい役者だったのか」とビックリ。益岡徹も深みのある芝居をしていて、とてもよかった。ストーリーもトリッキーで、よい。登場人物たちのやりとりに心を奪われ、落語家たちの世界に入り込んで見ているうちに、いつのまにか、思いもしなかった場所に連れて行かれる。そんな感じ。「緋扇長屋」の内容にも厚みがあって、劇中劇の部分だけでも感動できた。映画の結びもきれいだったと思う。気に入った! [地上波(邦画)] 7点(2010-02-06 00:35:35) |