1. われらが背きし者
《ネタバレ》 ユアン・マクレガーの演技は鬼気迫る勢いでよかった。 雰囲気はいいのだがストーリーは淡々と進み盛り上げに欠けた印象。 巻き込まれるし、危険な逃亡劇になるし。 理由はあるにせよお人良すぎ。超ハイリスクノーリターン。海外は何が起こるかわからん。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-07-31 20:54:43) |
2. ブラック・シー
長年勤めていた会社から解雇され離婚も経験し孤独で悲壮感が漂う男が 訳あって回収できない海の底に沈む金塊を一発逆転で狙うジュードロウ。 ぼろい潜水艦に各パートのエンジニアを寄せ集めるが言語・文化が違うロシア人とイギリス人が乗り込み コミュニケーションが取れずカオス状態。 潜水艦マネジメントも甘くなく内紛。火災に爆発に浸水。 死と隣り合わせの金塊回収。 まさしくハイリスクハイリターン。 脱出不可能な海底サバイバルは終始見応えあり。 トービンの奮闘と最後の終わり方も良かった。 潜水映画に外れ無しの定説はここでも発揮。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-07-20 23:53:58) |
3. ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
《ネタバレ》 イギリス首相に選ばれたウィンストン・チャーチルの半生を描いたものでなく、 ナチス侵攻による国家存亡の危機の局面でチャーチルを軸に奮闘するイギリスの実録映画。 ダンケルク背景に徹底抗戦を訴えても兵士の死人は増えていく。 ナチスの脅威に押され弱腰の和平ムードの中、強い信念で屈しなかった。 ここは見応えありましたね。 酒飲みで自信家だが少なくともこの映画ではチャーミングの一面もあるし、信念とカリスマ性が伴った人物。 ゲイリー・オールドマンの演技は力強かったし特殊メイクは必見。 オスカーに相応しいとおもいます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-07-18 23:21:45) |
4. 最後の決闘裁判
《ネタバレ》 リドリー・スコットが西洋の実話を迫力満点に描く。 ジャン、ジャック、マルグリット三者のそれぞれの立場、主張、身分が異なり さらにはプライド、野心、嫉妬が絡んで核心の強姦事件に渦巻く人間関係。 では決闘で正義か悪か決めようではないか。 そこに証拠や根拠はない。まさに勝てば官軍負ければ賊軍。 現代では考えられない雌雄の決し方がクライマックスを白熱させる。 人間ドラマも重厚でサスペンス要素もありアクションもガツンとくる。見て損はない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-07-11 23:42:17) |
5. ファーザー
オスカー俳優のアンソニーが認知症の難役アンソニーを演じる。 演技力はさすがというか、もはや神の領域。 他人事ではない老後のリアル。 ただ、おもしろいかというとそういう感想は抱かない。考えさせられたというほうが正しいかな。 なお、あらゆる製薬メーカーが認知症の治療薬開発の研究をおこなっているが 進行を抑制する薬はあるものの治す薬は未だない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-07-09 23:44:08) |
6. FALL/フォール
ありそうでなさそうな600メートルの高所サバイバル。 ダンが滑落したあたりはクリフハンガーを思い出しました。 鉄塔に上る動機が常軌を逸しているが近代的なドローンやSNSを盛り込んだりして美映像。見せかたは良い。 しっかし下手なホラーより恐かった。 話の半分以上が鉄塔の上という高所恐怖症には痺れて見てはいられないだろう。 少し捻った展開もあり、脱出模索あれこれあり、ハラハラドキドキ感ありで 楽しめました。お父さんは大切にしなさい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-07-01 23:49:30) |
7. 17歳の瞳に映る世界
17歳中絶の話。 思春期の妊娠の絶望感がリアリティあって遊びもない。地味にもがく。それ以上でもそれ以下でも無い直球映画。 それが合うかどうかというところ。 私にとっては暗く重たく冷たい…。似たような境遇経験あれば胸に響きそうだ。 邦題は見終わった後なるほどなと思うタイトル。 傑出とおもいます。 男性の私には映らない、感じることができない世界。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-23 22:47:05) |
8. ワイルド・スピード/EURO MISSION
《ネタバレ》 FAST & FURIOUS 6. 前回のファミリーメンバーとドウェイン・ジョンソンが協力要請し、手を組む。 生きていたレティを取り戻すために。 アメリカ、ブラジルに留まらず舞台はワールドワイドに。 前回に続き、アクションはますますド派手になり戦車や飛行機やら二輪やらエンジン積むものは全部詰め込んだ感じ。 ファミリーVSショウ一味はとにかく見応えあり。 デッカード演じるジェイソンステイサムまで加わり今後に期待しかない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-15 23:56:35) |
9. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 最後の車爆発シーン,もみくちゃにされ服破れた教師が逃げていく。 体罰がお得意の聖職者がそんな弱くていいのか。 ダニエルとメロディの幼きながら純粋な恋をすっ飛ばす滑稽なラストでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-07-15 18:26:04) |
10. ホテル・ムンバイ
《ネタバレ》 テロを題材にした社会派映画は欧米中心で観てきました。 インドは文化もコミュニティも新鮮です。 あたりまえですがテロ事件って平和な日常の中で突如悲劇に見舞われるわけで、予知できるものなら事件にはなりません。 前触れもなく何が襲ってきているのかもわからず、パニックを起こして、そこがたまたまホテルで、ホテルマンはお客様を守るか自分の命を守るかマインドが試されるわけで… 逼迫した状況で人は人間性を試されますが、今日この場で初めて会った人と手を取り合うのか、立ち向かうのか、蹴落とすのか。 凄惨さと人間のリアルな心理が絶妙に描かれてました。 怖さはありますが、目を背けないためにも世に発信すべき映画だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-28 12:12:54) |
11. 誰よりも狙われた男
《ネタバレ》 ベテラン捜査官の経験と勘で重厚感あるシリアスな展開で進む。 本格スパイだがド派手な演出はなし。緊張感が高まるリアルな諜報戦。 おもしろかったですわ。 そして怒りと無念の咆哮。 FUCKで締めくくったラスト。遺作になったことが残念でなりません。 味がある実力派ホフマンは後からジワリときます。 また映画の中で会いましょう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-05-30 23:13:55) |
12. 風をつかまえた少年
アフリカの最貧国のひとつマラウイ。 ん?マラウイってどこ? ありました。広大なアフリカ大陸で日本より国土が小さい国。 大干ばつで飢饉が襲う。飢えにより、心も貧しくなっていく村人たち。やがて家族も引き裂かれていく。 少年は貧困で学費を払えず通学を断念するが、独学で風力発電をおもいつく。 前半はどっしりと貧しさの過酷さをクローズアップし、いつになったら風をつかまえるんだ?ともおもったが 逆境の中、家族を助けたいという少年の思いはたくましく最後は爽快であった。 派手さは無いが、教育の大切さを実感した映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-21 23:58:18) |
13. サード・パーソン
《ネタバレ》 クラッシュ,スリーデイズのポール・ハギスに惹かれて見ました。 描き方が斬新で。幾つものストーリーが繋がりそうで繋がらない。最後は点が線になりました。 愛を求める旅であるが、プロセスは人ぞれぞれ。愛は絶望と隣り合わせ。じわりじわりとくる深い大人な作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-20 23:47:05) |
14. エイリアン/ディレクターズ・カット
《ネタバレ》 もはや語る必要もない大作『エイリアン』のディレクターズ・カット版を、デジタル・リマスターを施してリバイバル。 未公開追加は左程、スペシャル感が無く残念。 ただ、何度見ても凡作には超えられない恐怖と面白さ。エイリアンの美術的センスと異様なアビリティ。 天才リドリー・スコットの出世作であり賞賛もの。序盤は特にプロメテウスの伏線がよくわかります。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-18 23:59:35) |
15. ナイト・オン・ザ・プラネット
雰囲気は好きです。 夜のタクシーって人気が少なくて異人種との出会いがあって特別な時間と空間だと思うんです。 そんな場所で交差する人間ドラマの縮図。味があってロードムービーの醍醐味が味わえる作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-08 23:18:04) |
16. 炎のランナー
《ネタバレ》 当時のイギリスの情景が美しく、爽快な走り、聞き慣れたタイトルズ。 パリオリンピックにスポットライトが当たったリデルとハロルドの青春。 実話なのでここまではよく伝わってくる。 が、数多の栄光を勝ち取ったオリンピック選手がいる中でなぜこの2人を題材に描いたのかよくわからない。 いつの時代でも宗教、潜在的な差別は付き物で事情は分かるがドラマティックに欠ける。 しかも、ライバルの2人は交差しないし、特に友情も伺えない。晴れないハロルド。不細工な走りのリデル。すっきりしない終わり方。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-31 11:49:20) |
17. ファーナス/訣別の朝
大好きなリベンジマッチ系。 クリスチャン・ベールとケイシー・アフレックの演技は兄弟愛に偽善なく力強い。 閉塞感漂う田舎町の鉄鋼業を背景にした人間トラブル。 脚本に捻りは無いが、徹底した復讐劇に救いが無いところがよい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-21 00:06:22) |
18. マラヴィータ
リュックベッソンにスコセッシっていろいろ詰め込んで豪華だが 結局、デニーロの顔だけで孤軍奮闘。 長いし、テンポ悪いし、クライムとしてもコメディとしても中途半端で笑えない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-12-20 23:17:53) |
19. アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
《ネタバレ》 世代が違うし、スケートファンでもないのであまりトーニャのことはわかりませんが トリプルアクセルを初めて成功させた天才の半生は必ずしもスポットライトが当たってばかりではない。 ダークヒーローの光と闇、紆余曲折あって面白い。 育ちや教育は重要だし、そういう星の下で生まれてきたと言ってしまえばそれまでだが、出てくる登場人物がトーニャを不幸に巻き込むバカばかりで…。虚しくてあまりいい気分にはならない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-11-27 23:43:00) |
20. 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
《ネタバレ》 繰り返す延期の中、劇場行ってきました。待望の“No Time To Die”意味は死んでる暇もないってとこでしょうか。 鑑賞の注意点はそのままの続編ですし前作より6年経過していることもあり要予習です。 「スペクター」は必須で伏線はカジノ・ロワイヤルから全て繋がってます。また、顔と名前はぐらいは一致させておかないと前半はついてこれないとおもいます。 CIAのフィリックスとかカジノロワイヤルから出てますからね。ボンドが悲しむのもわかります…。 さて、中身のほうはというと配給元が変わったので多少心配してましたが、安定感あり満足です。 説明不要ですがダニエル・クレイグの5作目でありファイナル。 スペクター(首領ブロフェルド)との決着、マドレーヌとの愛の行方、毎度ながらMI6との駆け引き。いろんな事情が交差します。 さらに後任でパワフルな黒人女性の007,CIAのセクシーエージェントのパルマ,意外な形でスペクターを殲滅させた新しい悪のサフィン。引き立てる役者は揃う。 007シリーズでは初めてとなるボンドの娘や衝撃のクライマックス。アクションもカッコええ。見所満載でございます。 テーマは愛ですね。これに尽きると思います。 あえて気になるところを挙げるとすれば、本作、クレイグのラストということで彼を引き立てすぎたんじゃないでしょうか。 それがストーリーに影響は少なからず出してしまっているとおもいます。 見ようか迷っている人も、やはり映画館で見るべきでしょう。TVと内容は同じでも臨場感やサウンドが違う。また、実力派ビリーアイリッシュが贈るラストに合わせた物哀しいsongも素晴らしい。 何はともあれ鑑賞の余韻は十分に浸りました。 ダニエルボンド、フォーエバー。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-10-03 23:56:31)(良:1票) |