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21.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
「下妻物語」は最高傑作だと思っているが、此方は生理的に駄目だ。一言で言うと、頭のおかしな変人に興味が無いのだ。中谷美紀は脱ぐ度胸が無いのであれば、最初からこの役を受けるなと。このストーリーからして脱がないのは余りにも不自然だろ、昔の大女優なら普通に脱いでいたものだ。生きる大変さは分かる、しかし先を考えて行動するのが人だろう。人殺しにどう共感しろと言うのか。最後も浮浪者になり周りに迷惑を掛けている。ああ中谷美紀のあの顔がムカツク。
[DVD(字幕)] 2点(2007-12-07 22:31:19)(良:2票)
22.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 
「魔界転生」「戦国自衛隊」そしてコレと近年のリメイクに共通して言えるのは、年月が経ったにも関わらずストーリー・演出・役者とすべてにおいて幼稚になっているという点。子供の頃、重厚な大人の映画を観て、大人になってお子ちゃま映画を観せられという不可解さ。先ず監督が「ゴジラ」等の特撮映画に関わっていたら要注意、人間描写が下手糞で有り得ないSFを平気で入れる。N2爆弾というのは「エヴァ」のパロディですな、この馬鹿監督はやっていい題材かどうかの判別も付かないのだろうか。コレが海外で上映されると思うだけで同じ日本人として恥ずかしく思う。ストーリーは無論駄目駄目、後半の押付けがましい音楽以降の40分は全部削除でいい。映像で評価できるのは津波と日本を上から見たシーンぐらい。この映画の最大の見所は首相を中心とした世界との駆け引きだろ、総理の石坂浩二が早々に敵前逃亡してどうする! 旧作の故丹波先生はしっかり日本のために働いていたぞ。これを見ても、将来何時起きてもおかしくない大地震に対する参考にも何一つならない。せめて原発の対処ぐらい描けよ。それにしても何処まで世界に嫌われているのだか、私は此れまでの世界に対する貢献を考えれば助けの手が差し伸べられると信じたい。
[DVD(字幕)] 1点(2007-05-04 17:04:59)(良:2票)
23.  椿三十郎(2007) 《ネタバレ》 
流石原作クラッシャー森田芳光、最後の砦である黒澤作品も何の躊躇いも無くリメイクして崩壊させてしまった。大体「模倣犯」の監督がのうのうとまだ監督をやれている時点でおかしい、邦画の質の低さの原因はこの馴れ合い体質に尽きる。更にシャブ中の角川春樹まで関っているのか、どうしようもないな。黒澤映画という最も重厚な映画に、軽い役者の代名詞である織田裕二を選ぶ神経が分からない。どう考えても織田自身が世間一般の感覚とズレているし、独特の喋り方のあの胡散臭さが生理的に受け付けない。世間では何割の方が支持しているのか一回投票でもすればいいと思う。豊川悦司の妙に高い声・ガッツポーズをとる鈴木杏・松山ケンイチ以下キャラの被った藩士・他の作品のイメージが強すぎる中村玉緒に藤田まことと他の出演者も微妙に違うと感じた。20年ぐらい前に観た時は面白かった記憶しかないのだが(付けるとしたら9点)、今回出演者が此れだから脚本のアラまで見えてしまった。最初の藩士の話だけでは筋道は分かりずらいし、誘拐したりやることが回りくどい。あとどう考えても1人だけ生き残った織田を疑うだろう。褒められるのは殺陣ぐらい。一番気になっていた最後の一騎打ちは、あれでもいいと思うが血が足りない。
[地上波(吹替)] 3点(2008-12-30 07:36:55)(良:1票)
24.  ゲド戦記 《ネタバレ》 
政治家と映画監督だけは世襲をやってはならないのが良く分かった。小池一夫作「クライング・フリーマン」の中にも「血の継承は組織を衰退させる」とある。鈴木という独裁者に操られた馬鹿息子がその気になって、ただ能力が無いから父親の作品からそこらじゅうパクって繋ぎ合わせましたという感じ。一番酷いのは脚本なので、吾朗には才能が無いとはっきり断言する。冒頭、いきなり親殺しという強烈な出だしで興味を煽っておきながら、最後まで説明が無いのはどういう事か? それでいてテーマが”命の大切さ”だと、嘗めるのもいい加減にしろと言いたい。理由の無い行動は無意味にしか写らない。そもそも何処が戦記なのか? 魔法と龍への変身が出てくれば客が喜ぶと思っているだろ、反対に「ああまた何時もの魔法の何でもありか」とグッタリするだけ。そして主役の気持ち悪い”ひきつった顔”は、そのままこの作品の嫌悪感に繋がる。主役の顔だけ質が落ちるのは、吾朗が関係しているからじゃないだろうな。正に「ゲロ戦記」、かつて此処まで感情移入出来ない主役がいただろうか。宮崎作品は敵でも何となく憎めないというのが特徴であった、今回なんであろうか、脇役ですら下品極まりなく苛立ちしか感じないのは。声優も相変わらず糞、なんとか様になっているのは菅原文太だけ。それ以外はボソボソで音量を上げたり下げたりしんどいわ。結局、評価出来るのは作画と音楽、特に風景は何時も通りの素晴らしさで実に趣きがある。といっても後半、クオリティーがガクッと落ちるのは今まででは考えられない事。やはりあらゆる面で、指導力に欠陥がある。もうジブリで売るのは止めようや、どうみても鈴木Pのやり方は昔の角川映画そのものなのよ。内容は関係なしに、スポンサーを付け兎に角宣伝しまくるという。内容が悪ければ反発がくるだけだし、今のネットの時代、悪い噂はすぐさま千里を走るのだから。 
[DVD(字幕)] 1点(2007-07-06 04:05:50)(良:1票)
25.  シュリ
初の韓国映画だったが、私としては冒頭のエグイ特訓シーンがすべてであった。「仁義なき戦い」や「男たちの挽歌」を観た時と同じ衝撃で、今の日本では出せないパワーを感じた。北朝鮮兵という、一歩間違えれば政治問題に発展しかねない題材で、見事に北朝鮮側の名誉も守る創りとなっていることについては流石と感心した。邦画には「宣戦布告」という、北朝鮮の名を出せないのに創った恥ずかしい映画があるが、それと見比べると両国の問題に取りこむ姿勢の違いが分かる。ストーリーに関しては皆さんの書いている通りで、アクションに迫力があっただけに勿体ないと感じた。
6点(2004-01-04 01:46:18)(良:1票)
26.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 
序盤のテロシーンの迫力に一気に惹き込まれた。二段攻撃は余りに衝撃的で、実際に真似されたらどうするのか?と思う程。そういえば自爆テロをハリウッドが真っ向から見つめた映画は始めてではないだろうか。ただ停まっているだけの車が恐怖なのである。そもそも悪いのは占領と取れる行為ばかりしているアメリカに決まっているので、どちらの味方でもなく観ていたのが本音である。アラブ人が脇役としていい味を出している。中盤までは良かったが、最後は何時ものアクション映画になってしまっている。あの自動車事故で全員ピンピンしておられたら緊迫感も糞も無い。
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-28 02:30:13)(良:1票)
27.  香港国際警察/NEW POLICE STORY
元祖「ポリス・ストーリー」を観終わった爽快感とは今回ほど遠いものであった。猟奇的過ぎるのと、幼稚さが相まって、何とも言えない不快感だけが残る。シリアス路線のくせに犯人・警察両方とも常識では考えられない行動ばかりで、所詮”ジャッキーの為だけのストーリー”にしか感じられない。あれでは単なるジャッキーの独りよがりである。高所からのアクションだけは流石だったが、それ以外はどうしても衰えばかりが目立つ。年齢を考えれば恋愛を絡めるのももどかしいし、個人的にはマギー・チャンとの間に生まれた息子がパートナーで良かった気がする。あれからもう20年経つのだから。
[DVD(字幕)] 4点(2005-09-16 20:08:15)(良:1票)
28.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
この映画に期待したのは、ストーリーなど置いておいて兎に角「戦闘シーン」である。そして、最初の戦闘だけであるが、やっと手に汗握るアクション映画に出会えた。盾を上手く使っての戦法であるが、無論個人の能力が優れているのであろうが、それがチームになった場合の攻撃は本当に説得力がある。一番のお気に入りは弓矢の雨を盾で受けるシーン。残念なのは、忍者もどきや”ゴブリン”の登場によって中途半端なファンタジーになってしまった点。幾ら神話だろうが、入れていいものと悪いものの区別はある筈。主役の豹のような動き・肉体を含めた役作りは見事としか言い様が無い、多少は筋肉をCG処理しているのだろうか。ふと思ったのは、日本には盾の文化が殆ど無いということ、動きの鈍い鎧武者ではこの盾を持った裸のにーちゃんに勝てないだろうなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2007-10-08 09:24:17)(良:1票)
29.  シンデレラマン
20何年ぶりに「ロッキー」を彷彿とさせる映画に出会え、同じ様に感動出来たことがすべて。世界恐慌というどん底のアメリカが舞台で、家族・親友と共に必死に生きる様が描かれている。ラッセル・クロウの演技がまた良い、強さと弱さが表裏一体の様な難しい役を自然に演じきっている。そして名作に名脇役有り、裏で支えるマネージャーの存在が光っていた。 
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-17 04:30:28)(良:1票)
30.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 
最近、派手なアクション映画を見ても何か物足りないと感じる。これは、ブラッカーマー製作の軽薄な作品の観終わった後と似ている。派手になればなるほどリアリティーが薄れ、成り金主義ばかりが見えてしまうという。「1」の重厚な人間描写や哀愁が無いのだ。全世界を巻き込むサイバーテロであるが、2時間では流石に早足過ぎて呆気にとられるだけで終わってしまった。やはりこういうのは「24」でじっくり観たい。大体このシリーズ、政府への復讐なら復讐でそれに専念すればいいものを、何時も金儲けに走って自滅している。最初から其れだけの技術があれば、もっと安全に稼げるだろうに。一番ガッカリしたのは、マクレーンの履歴を調べたにも関らず過去の活躍など一切話題に上がらなかった点。十数年ぶりの復活なのに此れでは余りにも寂しい。家族の安否の事など全く念頭に無いマクレーンも親として人間として変。 
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-18 16:22:59)(良:1票)
31.  亡国のイージス 《ネタバレ》 
真面目な雰囲気だし最初は良かったのだが、思い返すと「中身が無かった」という何時もの邦画であった。アクションの爽快感か、国家の危機を描いたサスペンスかどちらかに焦点を当てればいいものを、結局どっち付かずで、最後は邦画お得意の”お涙頂戴”でお茶を濁している。福井晴敏なので最初から駄目なのは分かっていたが、何時も思うのは何故この程度の作品しか書けない奴を映画界は有り難がって使っているのだろうかという点。軍事に関してもトム・クランシーや「宣戦布告」の麻生幾と比べると天と地程の差がある、どう考えても軍事オンチとしか思えない。ミサイルを主砲で撃ち落すか普通? 此れを観てもイージス艦の能力など全く分からないし、参考にさえならない。今の緊張した情勢からいってもミサイルを撃ち落す能力が本当にあるのか知りたいと思う視聴者が殆どではないのか。今回であれば、即航空機発進で撃破すればいいだけの話。出演者がまた酷い、私の大嫌いな役者が3人も出ていたらストーリー所では無い。特に中井貴一が苦手で、後半のアホ面の多さには本当に鬱になった。寺尾も含めどいつも煮え切らない態度なのでイデオロギーなどさっぱり分からないし、それでいて何処か偽善者的な所がイライラするのだ。唯一期待した真田広之も年下にため口をたたかれているという体たらく。未だに、このようなハリウッドの劣化版しか創れない邦画に未来は無い。
[地上波(字幕)] 3点(2006-11-05 14:14:04)(良:1票)
32.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 
観終わった率直な感想としては「生理的に受け付けない、二度と観たくない」である。怪物が気持ち悪いのはまあ良いとして、問題はあらゆる場面で暗い韓国社会が垣間見えるのだ。怪物騒動の中、警察・軍隊は守ってくれず、市民はデモをしているような国には絶対に住みたくない。いきなり怪物登場で、今までに無いパターンで期待したのだが、ソン・ガンホの人間像からおかしくなった。怪物退治が完全にぼやけてしまっている、重火器で応戦しないとは夢にも思わなかった。日本版ならパトレイバーが出動していたぞ。CGの急速な進歩は認める。
[DVD(字幕)] 3点(2007-03-30 23:56:59)(良:1票)
33.  ホワイトアウト(2000) 《ネタバレ》 
今思えば、この作品で邦画の娯楽アクションの質が決まってしまった気がする。テーマは面白そうだしキャストも豪華なのに、結局脚本が糞という。荒唐無稽であり得ない展開を平気で入れる。こういう駄目な脚本家を何時まで経っても切れないから邦画には未来が無いのだ。織田裕二が幾ら暑苦しい男であっても、極寒の中濡れた服で平気でいられたらリアリティーは吹き飛ぶというもの。あと松嶋菜々子は単なるお飾りだし、警察は無能、テロリストは勝手に自滅していく。最悪はホワイトアウトという現象が関係ない序盤で出ただけという事。 
[地上波(邦画)] 3点(2007-12-30 06:46:19)(良:1票)
34.  オーロラの彼方へ
最初の展開は感動的で申し分無いのだが、過去との交信とせめて火事からの生還ぐらいで止めておけば良かったと思う。それでも十分奇跡だろうに、あのハッピーエンドは全くいただけない。犯人は30年じっとしてたというのか? 下手をしたら息子も殺されるだろうに。未来など親父が店で食事をするだけで連鎖的に全て変わるだろう。そのために不幸になる者も出ると考えないのか? そういう無神経さが映画と分かっていても後味を悪くしている。
4点(2003-12-07 19:03:23)(良:1票)
35.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 
このサイトで知り観たのだが、正直期待していた程の出来では無かった。途中から高倉健と警察の攻防がメインになってしまい、期待していた新幹線のパニックものでは無く、単なる刑事ものになってしまっている。レビューを読んで、国鉄が協力しなかったと知り納得した。脚本も、もう少し大作にあった気遣いが欲しい。喫茶店の偶然の火事(それは無い)、ダイナマイトに火花が散るのを気にしない千葉真一、最後の射殺と白ける場面が多々あった。高倉健が主役にも関わらず、一瞬のチョイ役にも有名俳優を使う東映のやり方が一番不快に感じた。
5点(2004-01-19 00:53:28)(良:1票)
36.  スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい 《ネタバレ》 
ガンマニアの私としては、ドンパチモノという事とパッケージの連射式ショットガンに釣られて観た。一番の収穫は対戦車ライフルの登場、しかしこの大口径で非人道的に人を撃ちまくるのは流石にやり過ぎ。無論殺害シーンはぬるかったが。殺し屋達は皆予想がつかない行動ばかりで、悪くいうと計画性が無い。特に女性殺し屋。ブラックなユーモアが至る所にあり個人的には好きであるが、ドンパチモノの割には爽快感は少ない。ベン・アフレックが出ていたとは全く気付かなかった。
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-03 03:45:17)(良:1票)
37.  北の零年 《ネタバレ》 
テレ朝が関わって更に何十周年記念と付くと「千年の恋 ひかる源氏物語」を思い出し、駄作の匂いしかしない。そういえばアレにも吉永小百合が出ていたっけ、全く大スポンサー様のやり方はいつも同じだ、ただ大女優・今一番のっている俳優を使えばいいと考えている。一番重要なのは脚本なのに、普通「デビルマン」の脚本家を選ぶか? 公開後、視聴者からの意見を聞き評価を行い、反省し次に役立たせるという普通の行為が何故出来ないのか。肝心の内容であるが、一言で言うと「まあつまらん、ぐだぐだ長い」である。もっと広大な話だと思っていたら、こじんまりしたある村の話ではないか。展開も、不幸・不幸・ええじゃないか・吉永ピンチ・不幸・不幸・ラストサムライとまあ暗いこと。少しは希望や喜びを描けよ。
[DVD(字幕)] 2点(2006-12-25 17:26:16)(良:1票)
38.  パッチギ! 《ネタバレ》 
井筒監督がとうとう言動に負けない強烈な作品を撮った。出来れば朝鮮についてタブーだった時代に風穴を開けて欲しかった。ただ問題作でもある、朝鮮寄り過ぎるのである。「嫌韓流」を読んでいなければ、強制連行についてそのまま信じてしまっただろう。真にどちらがとは言えないが、日本人自体がもう一度、歴史認識について考えるいい機会にはなると思う。あと別にケンカは一般人に迷惑を掛けさえしなければ好きにやればいいと思うのだが、小銭泥棒だけは別の問題である。何処の国だろうが犯罪は犯罪、こういう行為が差別を更に生むのである。結局この作品が好きな理由は、沢尻エリカと「イムジン河」に尽きる。主役の男も実にいい雰囲気で、人が良いだけではなく葛藤の様子が良く描かれていた。沢尻エリカの容姿であれば、正直国籍など関係ないし、そういう環境の子を好きになる自分が好きだったりするもの。私は単に京都弁の女性に弱いので参ったのが大きい。 
[DVD(邦画)] 9点(2007-01-13 01:40:37)(良:1票)
39.  レディ・ジョーカー 《ネタバレ》 
原作クラッシャーと言えば「模倣犯」の森田芳光であるが、この平山秀幸という男も大概酷く、「OUT」「魔界転生」と魅力的な原作をことごとく消化不良にしてきた、無能という言葉がぴったりの監督である。タイプで言うと”見殺しタイプ”とでも言おうか。こういう無能な監督をのさばらせているから、いつまで経っても邦画は駄作ばかりなのだ。原作は面白いであろう「日本沈没」「デスノート」も監督の経歴を見るだけで観る気も起こらない。今回で言うと、観客に対する説明責任を果たしていない。最後、俳優・製作者が皆無気力になって投げっぱなしにするのである。題名の「レディ・ジョーカー」という不憫な子がキーワードでは無かったのか、最後何故見捨てる?口の軽い奴はヤクザの脅しに屈する筈なので金がそのままということは無いだろう。汚職警官から犯人が漏れるなど、一番つまらない展開である。ああいうスリーパーは最後のドンデンとして取っておくもの。過去の差別の経緯も、時間が経ちすぎて何が脅しになるのかさっぱり分からない。相変わらず説教臭い長塚京三、人質として大人しくしているのかと思えばアレである。唯一、なるほどと関心したのがすぐ人質を解放した点であるが。もう少し、起承転結という基本を大事に出来ないものか。 
[DVD(字幕)] 2点(2006-07-22 05:29:57)(良:1票)
40.  バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌 《ネタバレ》 
子供の頃から一番好きだった深作欣二監督の遺作ということで、複雑な想いで観た。たけしに負けないキャラの竹内力を選択したことは流石と関心したが、それ以外は不安材料しかなかった。観た結論から言うと、最初の竹内力のシーンのみ深作作品で、残りは”健太作品”であった。深作はあのようなアクションの撮り方をしないし、荒唐無稽なストーリーには絶対ならない。まず”テロリストが島に潜伏”という設定であるが、世界情勢をみれば”テロリストは地下に潜るもの”で”籠城すれば空爆される”と誰でも知っている。更に、ビルを爆破されているにも関わらず、ゲーム感覚で子供に戦わすという。これについて、何らかの理由付けを行わなかったのは傲慢としか言いようが無く、”映画だから許される”と制作者が考えていたのならばその時点で観る価値は無い。戦闘シーンも弾道や爆風をCG処理しているせいだろうが、風景スクリーンの前で演技をしているような違和感がする。ストーリーとしては、人物描写が不十分で、それでいて訳の分からないメッセージを詰め込みすぎで、特別大物ゲストの回想シーンもあいまって、継ぎ接ぎだらけに感じる。ラストも有り得ない方法で生き残るので白ける。深作監督には申し訳ないが、サバイバルゲームを見せられて”戦争批判”と言われてだれが共感出来るだろうか。かえって”テロ促進”と捉えられてもおかしくない危険な作品となっている。これを観るかぎり、健太に才能は無い。現在、邦画の娯楽アクションは酷い状況にあるが、ますます先が見えなくなった。今後創るにしても、父親の恥になるような作品だけはやめて貰いたい。
[映画館(字幕)] 1点(2003-12-30 04:46:37)(良:1票)

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