1. JAWS/ジョーズ
スピルバーグの才能が爆発してる。確か彼が20代半ばで撮った作品。天才というほか無い。今見るとサメは結構ハリボテなんだが、当時はそんなこと気にもならなかった。 <<追記>>スピルバーグ作品は主人公達の家族の描写が丁寧でとても好きです。人食いザメの被害者の母親にビンタされ、元気のない署長が息子と交わすなにげない交流や、それをそっと見守る妻、名シーンだと思います。 10点(2003-12-12 12:36:05) |
2. 七人の侍
弓道経験者が見ればわかるが、志村喬が弓を引く姿、美しいです。さすが黒澤、手抜きがありません。 10点(2003-12-12 12:32:23) |
3. Shall we ダンス?(1995)
人生ってちょっとしたきっかけと勇気さえあれば変える事ができるのかもしれないって思わせてくれる映画。 9点(2004-07-09 20:57:41) |
4. シティ・オブ・ゴッド
ハリウッド映画ともベッソンとも北野映画とも違う乾いた暴力描写が全編にわたって続きます。特に子供達の演技がすごい。途中で彼らが役者であることも忘れてしまった。 9点(2004-02-26 17:41:31) |
5. ショーシャンクの空に
評判良いのは知ってたのですが、何故か今まで敬遠してました。とにかく最後まで飽きさせない脚本、演出が素晴らしい。観終わった後の爽快感も格別ですね。娯楽映画の模範解答のような映画だと思います。ただ、あまりに完璧、隙が無さ過ぎて、逆に10点つけたほかの映画のようには心に残らないかもしれません。贅沢ですが。 9点(2003-12-12 12:35:52) |
6. ジョニー・マッド・ドッグ
ブラジルギャングの生き様を描いた「シティ・オブ・ゴッド」以来、久しぶりに衝撃的な作品に出会った。 本作はフィクションではあるが、舞台背景はアフリカで起こっているまぎれもない現実だ。 出演俳優は皆現地で兵士として戦っていた少年少女だという。演技はつたないかもしれないがどんな名優にも敵わない迫力がある。 アフリカの混沌の責任はどこにあるのかという視点はまず横に置いて、近年貧しくなりつつあるといってもまだまだ平和な日本と同じ時間に、地球の裏側ではもうひとつの現実があるということを知る意味では意義ある作品だと思う。そしてもっと俯瞰すれば、この地獄はそれ程特別というわけではなくではなく、人類の歴史そのものがこのような殺し合いの連続でもあったのだとも感じる。 日本公開版の予告編は今話題の戦場カメラマン渡辺陽一氏のナレーションに「狂犬注意!」のコピーが踊る製作者の志とはかけ離れた勘違いも甚だしい売り方をしている。配給会社の程度が知れるというものだ。 [DVD(字幕)] 8点(2011-01-12 20:07:13)(良:1票) |
7. 下妻物語
最近「嫌われ松子の一生」を観て、邦画にもすごい監督がいると思っていたので、その前作を遡って観てみた。 「嫌われ松子」でも毒々しい色彩感覚だと思ったが、これは彼のカラーなのだろうか、画面一杯に極彩色が鏤められていて、米国の安いお菓子を食べているような感覚。 どんな短いカットも隅々まで手が入っていて、隙間がなくびっしり情報が詰め込まれている。 そしてそのままテンポ良くどんどんカットを積み重ねて物語が進んでいく。 このリズム感はやはり他の邦画にはなかなか無いところ。 全編毒々しい色彩とコミカルでナンセンスな展開だが、ふたりの心のうつろいや友情はリアルに描かれている。 深田恭子は知っていたが、演技を観るのははじめて。彼女のクライマックスでの豹変ぶりもすさまじいが、白百合イチゴ役の土屋アンナは本作を観るまで知らない女優だった。この人はすごい。本物のヤンキーかと思った。役への入り込み方が半端でない。 数々の賞を受賞したと言うが、それもうなずける迫真のヤンキーっぷりだった。 [DVD(邦画)] 8点(2007-09-09 20:50:58) |
8. 幸福の黄色いハンカチ
不器用でダメな自分でも、それでも愛してくれて帰りを待っていてくれる。男性からすれば天使のような女性だけど、女性から見てどうなのでしょうかね。御伽噺と言ってしまえばそれまでだけど、山田洋次の不器用な人間に注ぐ暖かい視線が心地よい映画でした。高倉健はじめ桃井かおり、武田鉄矢の存在感が素晴らしい。ただ気になったのはズームを多用した雑なカメラワークと、巨匠の仕事とはいえ、どうしても違和感のぬぐえなかった音楽。山田洋次の繊細な演出の足を引っ張っているようで残念でした。 [DVD(邦画)] 8点(2006-07-29 19:03:40) |
9. ジャーヘッド
現在日本とアメリカは民主主義という同じ価値観を共有している同盟国です。政治だけでなく、経済、文化でも最も強い影響を受け、地球の反対側にあっても遠くて近い国。しかし最も違うのは、アメリカはWWⅡで日本をコテンパにのした後も世界中で戦争を続けていること。かたや日本は半世紀以上、一度も戦争をしていません。もう殆どの世代が戦争体験が無い。ところがアメリカは、戦争はリアルなものとして身近にある。この映画を観ていると、主人公と僕は殆ど同世代ですが、体験する世界のあまりの違いを目の当たりにした思いです。しかし、60年間戦争をしていないという国のほうが実は少ないのかも(この先はわからないけど)。 [DVD(吹替)] 8点(2006-07-28 16:02:42) |
10. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
芸達者なハリウッドの一流スターを配したリメイク版、こちらも楽しんで観れました。かなりオリジナルに忠実なリメイクですが、よく見るとリッチな照明と贅沢なカメラワーク。さすが大予算の余裕を感じさせます。ちょっと羨ましい感じもしました。殆どオリジナルから手を加えていないとはいえ、主人公の微妙な心情は文化の差なのか、幾分単純化されているように感じました。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-13 07:49:23) |
11. ジャッキー・ブラウン
パム・グリアはこの時48歳くらいか。若い!音楽の使い方がまた渋いね。 8点(2003-12-12 22:53:35) |
12. JSA
これは韓国ならではのテーマですね。物語の構成も凝っていて完成度高いと思いました。向こうの人は顔かたちは僕らと同じだけど、なんだか骨太ですね。 8点(2003-12-12 12:30:57) |
13. ショーン・オブ・ザ・デッド
英国映画に出てくる俳優っていうのは同じ白人でも米国映画に出てくる人となにか雰囲気が違いますねえ。なんというか、美男美女とは違うあくの強い顔つきとキャラクター。それがとても印象に残ります。それは「28日後」を観ても思ったことですが。ところで本作は基本的にコメディなんだけど、ギャグがまたひねくれてると言うか、いかにも英国風。ところがおふざけで終わることなく、怖がらせる所はしっかり演出してます。観て損はなかったと言う感想ですが、絶賛されるほど面白くも無かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-29 17:34:13) |
14. シンドラーのリスト
史実との兼ね合いでいろいろ賛否がありますがね。物語としてみればよく出来てると思います。スピルバーグは画で物語を語るのが天才的にうまいですね。映画の何たるかを本能的にわかってる感じがします。 7点(2003-12-12 12:37:18) |
15. ジュラシック・パーク
説明臭いセリフが少々鼻につくけど、アイデアの勝利。飽きずに最後まで見れる。 7点(2003-12-12 12:35:10) |
16. 7月4日に生まれて
クルーズが役者魂をみせた快作。戦争映画というのは、どちらかの視点に偏ってしまうのは承知の上。 7点(2003-12-12 12:33:20) |
17. シックス・センス
オスメントの天才的演技に拍手。後半、車の中で、オスメントが、母に「おばあちゃんがあなたのこと愛してるっていってる」って言う所ありますよね。ここ、泣いちゃいますね、何度見ても。なぜかなあ。ただのホラー映画ではないと思いますね。 7点(2003-12-12 12:32:58) |
18. 守護神
ハリウッド青春映画の定番を馬鹿正直にてんこ盛りした毒にも薬にもならない作品。ひねくれ大人の自分にはパロディを観ているような気にさえなった。「逃亡者」「ダンス・ウィズ・ウルブス」という名作を生み出したふたりが関わっているにしては寂しい限り。デートに選ぶ作品としては無難だが20代以上なら底の浅い男と見切られる可能性アリ。とはいえ日々人命救助に命をかける沿岸警備隊の努力と勇気には敬意を表する。 [DVD(吹替)] 6点(2007-06-22 03:34:41) |
19. シリアナ
石油利権をめぐって繰り広げられる欲望剥き出しの熾烈な争い。コマとして動く人々の後ろには企業や国家の巨大な意志があって、そのもとでは、人ひとりの命など虫けら以下の価値しかない。世の中コインの裏表で、こういうドロドロした世界というのはおそらくあるんでしょうね。この映画、複数のエピソードが同時進行するうえにいまいち説明不足なので、事前に登場人物やプロットなどの情報を知ってから鑑賞したほうがよりよいと思います。 [DVD(吹替)] 6点(2006-07-17 16:18:08) |
20. 人狼 JIN-ROH
押井氏の関わった作品を見るのはこれが初めてですが・・・。昭和30年代風の日本を再現した美術は素晴らしい。が、過剰な重武装の首都警の成り立ちに無理がありすぎるのと、反政府勢力が何のために戦っているのかいまひとつわからない。どうもガンアクションをやりたいが為にお膳立てしました感が漂ってしまい、登場人物へ感情移入しづらい。その土台がいまひとつなので、雨宮圭の行動も今ひとつ説得力が無い。しかも甲高いアニメ声でかなりイライラさせられた。あの声質は日本アニメのお約束なのだろうか? 6点(2004-10-14 23:42:46)(良:1票) |