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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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41.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 
思ってた以上に『勇気ある追跡』で、そして、だったら正直『勇気ある追跡』(声:小林昭二)の方が面白いよねぇ、って。コーエン兄弟の映画が苦手で、そんな中では今回は普通に見られる映画(普通にって言葉を使うのは嫌いなんですけど、この場合は本当に普通に、ってカンジで)でした。対話シーンや暴力シーンにイガイガしたモノを感じるのは確かだけれども、お話は判りやすいし、映像は1ショット1ショットがキマっていてイイし。だけど、ヘビ以降、『勇気ある追跡』とは違うヨ!って主張し始めて、それがまあ、なんて言うか、余計な事をして・・・みたいに感じられて。『勇気ある追跡』はヘビで実質的な終わりみたいなモノなワケですが(はい、キム・ダービーの面白キャラ状態はここで終了、って)、今作ではハッピーエンドでは終わらせないぞとばかりに夢の中へ消えた男と現実を生きる女、みたいなハナシになって。アレを描く事で、この映画は何かご立派なモノへと変化したんでしょうかねぇ? ジョン・ウェインとキム・ダービーのシンプルなアンバランスっぷりに比べると、今作はちょいと複雑化した感じもしますが、それが必ずしも魅力には繋がってない気がするんですよね。単純にジェフ・ブリッジスよりジョン・ウェインのルースター・コグバーンの方が魅力的だし。『ノーカントリー』を見た時と同様、自分にはコーエン兄弟って随分と遅れてやってきたヌーヴェルヴァーグって印象なんですよね。
[映画館(字幕)] 6点(2011-03-29 23:55:34)
42.  時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 
1974年っていうと、私が映画オタクになった年ですなぁ。この映画の中の映画オタクにはあんまりシンパシーを感じなかったけれど。さて、今回の『時かけ』。悪くはないのですが、『時かけ』のルールにぐるぐるに縛られた上、作る方もそのルールゆえの安易な物語作りでラクしてないか?と。原作と大林版とに依存して一本の作品として独立できていない上(芳山&深町の物語が大前提として存在していて)、物語は『時かけ』の縛り(時間旅行者に関わった全ての人間の記憶を消す)を反復するゆえに、過去の『時かけ』をなぞって『時かけ』ループの中に収まり、不幸がまた1セット追加されました、という状態。過去作に配慮して冒険してないんですよね。原作も過去の映画も壊さない、傷付けないための妥協の産物。アニメ版の方がよっぽど冒険してました。原作や大林版、アニメ版から逃げないで(あるいはそのお仲間にさせてねって姿勢でなく)もっと勝負に出て欲しかったですよ。あと、重箱の隅ですが涼太の部屋にあった映画のポスター関連、時代考証ミスが何点か。1974年2~3月時点で公開されてない映画があります。一方で仲里依紗主演の青春映画としては良くできていたと思います。豊かな表情をいっぱい捉えてましたし、チープな画づくりが気になったものの情感に溢れていましたし。なので『時かけ』としては落第、青春映画としては合格というところ。
[映画館(邦画)] 6点(2010-03-17 13:53:40)(良:2票)
43.  トワイライト~初恋~ 《ネタバレ》 
邦題に恥ずかしいオマケが付いちゃってるじゃないですか。~初恋~。やめてくでー。映画そのものの地雷臭を更に彩ってるわぁ、みたいな。で、映画は・・・青いよ。ずーっと画面青いよ。カメラマンの助手がタングステンタイプのフィルムにフィルター忘れちゃったんじゃないかってくらいに青いよ。それはともかく、なんか地雷かと思ったらそうでもなくって、ワリと楽しんでる自分がいて。いやいや、とってもユルくてヌルい映画なんですよね。一体いつになったら物語が展開するの?ってくらいにユルユルな状態が殆どで。ラスト30分くらいだけ、一応バタバタして。青年はつよぽんにウド・キア混ぜたような顔で、いいオトコ・・・かぁ?みたいな(ウド・キア入ってる時点で吸血鬼顔としては合格なんですけどね)。だけど、最近のハリウッドの脂身タップリコッテリクド過ぎ状態とか、エログロに走って汚物をスクリーンにぶちまけてるような感覚のとか、ああいうのにゲンナリした目に、このユルさは心地良いです。悲恋として伝わってこない(ヒロインが「さあ殺せ~、とっとと殺せ~」って状態じゃあねぇ)とか、展開ヘンとか(野球で唐突にクライマックス突入、追う事を楽しむって言いながら卑怯なテでおびき寄せる敵さん、なんやの?)ありますけど、私としては、こんくらいのヌルさが本来のアメリカ娯楽映画(ハリウッド製だと思ってましたが、製作会社、ネバダ州にありますね)の良さだと思ってるんですけどねぇ。スプラッタなし、ホラー要素も殆どない、バンパイアものにつきものな耽美すら微量な安心ラブラブ映画ざんした。
[映画館(字幕)] 6点(2009-04-05 17:44:50)(良:1票)
44.  DRAGONBALL EVOLUTION
鳥山明というと『ドラクエ』や『ブルドラ』等、ゲームのキャラでは今も馴染んでおりますが、マンガは『Dr.スランプ』止まりというか、『ドラゴンボール』は悟空が小さい頃までがせいぜい。延々と続く天下一武闘会とか、死んだ人間が平気であの世とこっちとを行き来してたりとかいう状態になると、全くついて行けなくなったワケで、だから原作に全く思い入れがない分、まだ楽しめるんじゃないかなぁ、と期待しておりました。まあ、結果はほぼ思った通り。ゆる~くそこそこ楽しめるアジアンテイストB級アクション映画、ってところで。ミョーにテクノロジーが進んでるかと思うと学校は現代風だし、日本語を話してる村は弥生時代みたいだし、一体いつの時代よ?みたいなヘンな世界観は、やる気があるんだかないんだか、とにかくツッコミどころ満載って感じですし、地球の危機もへったくれも、具体的な描写がなくて、ごくごく一部の人間が「エラいこっちゃ!」って騒いでるだけなので、なんにも迫ってきません。大体、駆け足でサックリと終わり過ぎ。何しろ映画が始まって1時間15分ほどでエンドクレジット出てきちゃいますから。でも、『ベスト・キッド ファンタジー編』みたいなノリを楽しむが勝ち、ってところですかね。その、イメージを上手くまとめる力がないために、色々な素材が調和せずにごろごろ溢れ出てます、ってカオスっぷりがいっそ楽しいや。個人的には最初の方で関めぐみが出てきた時点でさっさと全肯定!ってカンジですが・・・
[映画館(字幕)] 6点(2009-03-15 17:11:55)(良:1票)
45.  とかげの可愛い嘘 《ネタバレ》 
前半笑わせ、後半泣かせの毎度の韓国恋愛映画フォーマット。いい加減飽きるわ!ってところですが、あの手この手で料理法を変えてくるので、なんとなく楽しめてしまうのですよね。でも、冒頭の子供映画風、前半の『アメリ』風な物語がそれぞれ楽しかったので、もうそこだけで映画作ってくれればいいんですけど。HIV感染のお話、という種あかしが登場した時点で全てがばーっと見えてしまって、映画の底と限界が露わになって、あとは消化試合状態になってしまうのが残念です。境界を越えてしまった事で訪れた出会いと喜劇と悲劇の物語は、全編に渡って人と人とを隔てるものとして象徴的に境界が描かれてゆきますが、そんな凝った作りも、辿り着く世界が当たり前の場所ではもったいないなぁ、って感じがします。いっその事、『ドリームキャッチャー』『フォーガットン』くらいのトンデモ系に走っちゃった方がスッキリするんですけどね・・・ダメか・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-29 20:14:30)
46.  東京ゾンビ 《ネタバレ》 
前半が「ゾンビ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」で後半が「ランド・オブ・ザ・デッド」に「マッスルヒート」を混ぜたような映画でした。でも原作は「ランド~」よりも先なんですよね。「マッスルヒート」は脚本書いた人が同じなので納得ですが。ゾンビものとしてはゆる~いカンジですね。ゆる~いキモチで見てください、って作りですし。でも、画面の作りそのものまでゆるくなってしまってるのはダメかなぁ。ちょっと今のNGじゃない?みたいな映像が結構あって。ゆる~い気分を与えるのに、現場までユルくなっちゃダメなんでないの?と。アフロ浅野とハゲ哀川コンビが楽しくて、だから前半は楽しめましたが、後半に入るといかんせん「マッスルヒート」のイタさと同じだなぁ、と。それに、非常識が常識な世界の物語なので、何が起こってもバカ映画モードな心は動きゃしませんし。むしろシリアスになられると違和感、みたいな感じで。それにしても、思い込み哀川の伏線が最後にあんな風に生きてくるとは思いませんでした。ああいうバカさでもっと全編が彩られてたら最高だったんですけどね。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-13 23:43:43)(良:1票)
47.  とらばいゆ
wunderlichさまがご指摘の通り、見ていて「ああ、これは小津映画の世界だなぁ」と思いました。いちいちお好み焼き屋を営む実家に帰るあたりは『早春』かな。元ネタの方はおでん屋でしたが。ご丁寧に「ダンナに持って帰りな」って部分も入ってますし。小津映画との大きな違いと言えば、男側が『お茶漬の味』の佐分利信とは違って広い心と言うよりは気が弱いので耐え忍んでおります、ってカンジなところですか。『お茶漬の味』のレビューで書いたように、登場人物がキャンキャンと価値観を押し付ける状態だったりもするのが現代的だったりもして。でも、時代が変わっても結局のところは同じ場所に落ち着くのですね。カメラが落ち着きなくくるくる動くのがちょっと煩わしく、でも、最初の方で3人対1人を交互にパンして瀬戸朝香が芋けんぴをがしがし食べながら「ケッ!」と言うあたりはイイ感じ。大笑いではないけれど、くすっと笑えるようなエピソードが並んでいるのが楽しく、ただ、登場人物全てに画面で見えている以上の奥行きはまるっきり感じられないって点では、まあ軽い映画ではありました。将棋が姉妹にとってどれだけ大切なものなのか、セリフで伝わってくるもの以上の大きさは感じられなかったのが残念。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-24 00:37:10)
48.  ドクター・ドリトル(1998)
野犬の保護施設で「おれはカイザー・ソゼだ!」とか「デッドドッグ・ウォーキング!」とかいうの、ウケました。中身は他愛ない、ちょっと下ネタが多めなお子様向け、という感じでしたけど(子供はお尻とかオナラとか大好きですからねぇ)。原作童話の面白さからは遠く離れてしまって、子供の頃に楽しんだ世界を連想する事は全く不可能、エディは巻き込まれて混乱、って演技が多くてパッとしない、それでも動物のリアクションを見ているだけで楽しい映画でした。ただ、閑散とした元日の渋谷で見たこの映画、映画館でインフルエンザを貰ってきて、その後一週間寝込み、その上家族みんなに感染。この映画の事を思い出すたびに、人のいない、終末の世界みたいな渋谷と酷い具合の悪さ、そして家族からの非難を思い出すのでした。
6点(2003-12-14 16:12:26)
49.  ドラグネット・正義一直線
エイクロイドの喋り方だけで価値がある映画。トム・ハンクスは、この頃はまだバカで良かったですねぇ。でも、映画は時代に呑み込まれてる感が強くって、エイクロイドの堅物さ加減も揺らいじゃってて。あの堅物感をラストまでズドンと通してくれてたら、もっと笑えたんじゃないかな、と思いました。そう言えば、最近はちょっとムカっとした事があると頭の中で「キル・ビル」で聴いた「アイアンサイド」(=ウィークエンダーの曲)が流れるワケですが、それ以前はこの映画のテーマ曲だったよーな。「ちゃーんちゃらっちゃ!」って字で書いても判んないですね。
6点(2003-12-13 15:47:39)(笑:1票)
50.  どつかれてアンダルシア(仮)
スペインにもどつき漫才があったのか~!と、それがまず衝撃的でした。あんまり笑えないんですけどね。実のところ、映画の中身はかなり暴力的な愛憎劇だったりしますが、これって日本人にはストレートに判る世界って気がします。あの漫才コンビの現実って、もしかしてこんななのかも、なんてヘンなリアリズムを感じる映画なのでした。
[試写会(字幕)] 6点(2003-11-24 15:10:41)
51.  翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜 《ネタバレ》 
 前作ほどのインパクトは無かったわね。っていうか東京の人間なので関西の感覚はそんなには判らないわ。でもでもちょっと東京の人間が考えた関西人、みたいな感じもしたのよね。現実に粉モンへのこだわりなんてそんなに強かったりするのかしら?  大阪出身の友人がかつて「三都物語とか言うけど大阪と神戸と京都は仲悪い」って言ってたので、そこら辺がキーになるんでしょうね、とは思ってたけれど、もう少し細かい地域性みたいなのが見たかったかしらね。前作っていうか今作も埼玉の細かな地域性は出てたけれど関西に関してはかなり大雑把な扱いだったように思うの。   埼玉との国境が近い池袋で見たのだけど、やっぱり池袋の人にウケてたのは埼玉ネタ。冒頭の武蔵野線とかクライマックスの行田タワーとか。アタシは目黒の人間なのでそこもそんなにピンと来ないのだけど、西武と東武の対立なんかはさすがに池袋で見てこそよね。ちなみにわが東横線は今やどっちにも繋がっているという節操の無さね。   二階堂ふみさんがあんまり活躍しなかったのが残念ね。あと笑いをパロディに頼り過ぎかしら。『チャーリーとチョコレート工場』や『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のパロディ部分は長くてテンポ殺してたように思うし(GACKTさんが関西弁になっちゃうのも『魔宮の伝説』かしら?白い粉はカリの血?)。杏さんはヅカの男役みたいで良かったわ。っていうか普段シリアスな演技してる人たちがぶっ飛んだ役を演じているのって見ていて楽しいわよね。   あとエンドロールのネタはあれ全く映画の笑いではないワケで、そないなところから持ってこんとアカンみたいなんは違うんとちゃいます?(関西人に嫌われる、いい加減な関西弁喋る東京モン)
[映画館(邦画)] 5点(2023-12-03 12:49:41)
52.  となりの怪物くん 《ネタバレ》 
 それなりに楽しんでしまい、それなりに感動したりもしてしまったのですが、でも、だからって肯定しちゃっていいシロモノでは無い気がして。  この程度のモノが本当に『キミスイ』の監督が撮った映画なの?って感じで。   少女マンガの映画化作品に見られるお馴染み記号的表現で固められたような映画で、この作品ならではの工夫は見られません。数多の類似作品から何ら進歩も発展もしていません。  殴られた人間がありえないくらいにぶっ飛んだり、白目剥いて失神したり、雨の中を泣きながら走ったり、原作に寄せようと無理矢理な髪型、髪色、衣装にしたり(つまりコスプレ感丸出し)。安易にキラキラ輝く世界に見せようとしてハイキーで立体感が欠如した映像とか、そういう「お約束」って本当に必要とされているモノなんでしょうか?   原作から色々と端折っているのでしょう、いきなりな展開と、心情の読めないキャラの唐突な言動が羅列された上で、最後に至ってもちゃんとケリが付かないままに放置されるキャラ続出。   それでも菅田将暉の複雑な役柄の器用な演じ分けと、土屋太鳳のひたむきなキャラとで、メイン二人が魅力的なために見られるモノになっていて(そしてメイン二人以外のキャラにちっとも魅力が無い状態なのも事実で。『キミスイ』の義理で出てるだけ?みたいな浜辺美波の扱いの悪さときたら。もこみちも実在感の欠片もないオブジェの如き存在ですし)。   このテの映画が好きなので、たとえマンネリでもパターン化されいてもつい見ちゃうのですが、目先の利益を優先して安易な映像化で原作を浪費してゆくのはそろそろ終わりにした方がいいんじゃないかなぁ。少女マンガの映画化ならばこの程度でいいや、って感じの低めな目標と結果が容易に見て取れる状態は情けないですよね。ロケーションは良かったので、そういうところは大切にして欲しいですけれど。
[映画館(邦画)] 5点(2018-05-07 22:06:33)
53.  トワイライト ささらさや 《ネタバレ》 
 画はキレイなカットがいっぱいあって、あのミニチュア風の風景(実景の中央部分だけピントをハッキリさせて周囲をボカすとああ見えるという、iPhoneアプリでもカンタンに撮れる技法です)も味があって。でも、あのエフェクトに大して意味は無かった気が。   で、問題は音痴な脚本や演出。  感動させたいのならば、話がブレてしまうのはいけません。   大泉洋のモノローグで始まり、終わる映画ではあるのですが、映画本体はほぼガッキーの映画です。ガッキーが義父の目を逃れてささらでの生活を送ってゆくっていう。それがクライマックスに突如として大泉の映画になっちゃう。あのね、そこまでは観客の視点はガッキーに寄り添ってたと思うの。そこでいきなり大泉の方にシフトしたところで、じゃあ素直に感動できますか?ってハナシで。  常に大泉がガッキーに寄り添っているっていう、そこが感じられないの。大泉視点から外れちゃうの。中途半端な群像劇に突入する事で更にブレが生じて、その上、義父の素っ頓狂な行動で殆ど意味不明ワールドに突入して。  クライマックスの突如として大泉が父ちゃんの過去を見るあたりの強引さ、そしてそれ以上にその見せ方の下手さ(あの一連の映像から、何故父ちゃんが母ちゃんの死に向き合わなかったのかが理解できます?)、感動してくださーい!って叫んでるばかりで中身が見えてきませんよ?   ガッキーの成長、大泉の愛、父ちゃんの愛、ささらの人々の暮らし、一体何をいちばん描きたかった、何がいちばん大切だったの? それ、もう少し初期段階で明確化しとかないと。結果的にベテランキャストも勿体ない使い方になっちゃってますし。   ガッキーと赤ちゃんは魅力的でしたけどね。
[映画館(邦画)] 5点(2014-12-04 22:04:16)
54.  図書館戦争 革命のつばさ 《ネタバレ》 
同時期に公開している同じProduction I.G.による『BLOOD-C』と同様、脚本に難アリ。どちらも過剰に画とセリフと音楽によって状況を説明し続けるクセに、基本となる世界そのものの説明はまるで欠落していて一見さんには意味不明という状態。著作物に対する検閲と武装する程の組織的対立の背景、それにラノベ的「うふふあはは」なラブストーリーが乗っかる違和感、少なくともこの映画一本ではそこを上手く伝えようとする意識が全く働いていないように思えます。更に物語がちっとも面白くは思えず。全編の7割以上がひたすら説明って感じで、やっと物語が動き出したかと思えば別にオリジナルな面白さを見せる事もなく。地下鉄に飛び乗るとか車で逃亡するとか、よく見るようなネタを反復した上で主人公の取った捨身の行動の無意味さっぷりったら。あんな状態を「良くやった」は無いでしょ。結果的にたまたま他者によって救われただけだし。現都知事のアホっぷりを予見したかのような原作には時代を読む力があったのかもしれませんが、じゃあ映画は表現の自由の危機に対して矢を放てるような力を持った作品かと言うと残念ながら・・・。そこはまず作品世界をハッキリと刻み込んだ上でないと。映画って小説やテレビアニメとはまた別メディアですから、映画は映画としてキチンと仕切ってないのは志が低いとしか言えません。それにしてもラストのところのシーツ越しの映像、あれはシーツ越しのみでいいのに何故わざわざ間にアップのカットを入れましたかね? 映像でそんな事まで説明しなくちゃいけないんですかねぇ?
[映画館(邦画)] 5点(2012-07-06 21:13:38)(良:1票)
55.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
もうホント「話のつまらなさ」だけがこの映画の欠点で、だけどそれが自分としては酷い減点対象で。カメラとか照明とか色彩設計とか、とってもいいんですよね。ビルや街灯や車内の照明が作り出す夜の街の空気感。光と影、暖色と寒色のコントラストを作って、徹底的に光側と影側、暖色側と寒色側に被写体を分けるこだわり。寡黙な、静かな時が流れてゆく中で、じわりと染み出してくる生と死の匂い。主人公が返り血に染まったサソリのジャケットをもう脱ごうともしない時点で、主人公の意志がどこに向っているのかが判る、そこに漂う切なさ。そういう上手さを評価する事はいくらでもできる、よく撮れてる映画なんですけどもさー、話がありきたりなヤクザ映画。いや、ヤクザ絡み映画っていうか。『さらば映画の友よ インディアンサマー』とか『3-4X10月』とかみたいな。血みどろバイオレンスシーンは、そういう映画なんだからそうなんでしょうよ、って状態ですけれど、せっかくのテクニックが、その程度のハナシでいいのかねぇ?って感じがしてしまって仕方ないワケですよ。今時「せな(背中)で泣いてる唐獅子牡丹」やっちゃってるよ~、ってのが正直な感想。どうせそこまでカッコ付けるなら、もっともっと削ぎ落としたシャープな映画でも良かったんじゃないかなぁ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-04-01 14:56:23)
56.  トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1 《ネタバレ》 
まず、最大の難点。あの狼族の刻印とかいうやつ、これまでのシリーズで語られてきました? この完結編前半の展開を安直に解決に導く、とても便利な存在として出てきてしまうワケですが。大体、刻印というのがどういう仕組み、どういう状況で成立するのか、映画で語られていないので、いきなりセリフで出されたところで「へ?」って感じで。それにしても完結編の前半だってのに、まーた延々と「うふふあはは」してて、そうそう、このシリーズってその「うふふあはは」が本体で、あとはオマケみたいなモンだよねぇ、って思い出したりして。で、エドワードの誤爆によるベラの生命の危機がメインという、ツッコミどころ満載な作品の後半部分、生命を削られてゆくベラのメイクやり過ぎ。あれじゃ『バタリアン』のオバンバか『スペースバンパイア』のミイラバンパイアだよ・・・。そういうのはリアルでなくていいのに。美しいままっていうウソでも許容できるモノなのに。せっかくの南国の島で「うふふあはは」な映画だったのにヒロインの存在がホラーになってどうすんの。最後の最後にやっとこさシリーズにとっての脅威が登場するものの、意味不明な会話のみで1シーンだけという、完結編に向けて全然引っ張れてないよ!っていうユルさも含めて「コレが『トワイライト・サーガ』なんだろうねぇ、せっかくここまで付き合ってきたんだから、まあ最後まで見ようかねぇ」と、ごくごく消極的ながらもなんとなく楽しめていない事もない私ではありました。一応、それぞれのキャラの行く末が気にならない事もないですし。それにしても、結婚式に出席した花婿の親戚一同全員具合が悪そうな顔色してるって誰かツッコまないのかねぇ?
[映画館(字幕)] 5点(2012-03-25 16:59:15)
57.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 《ネタバレ》 
最初の方に出てくるチェルノブイリの映像イメージがほぼ『コール・オブ・デューティ4』のチェルノブイリそのまんまで、あー・・・ってカンジで、だけど映画は今までのシリーズ、今までのマイケル・ベイ作品の中じゃいちばんマシじゃない?って感じがしました。何しろ、これまでは必ず映画が始まって30分から1時間くらいで、もう飽き飽き、さっさと終わらせてくんないかなぁ?って思っていたのが、今回は2時間くらいはもちましたもん。相変わらず、この人の作品、映像が繋がってなくて、必要な映像が足らなくて、不要な映像がいっぱいあって、不要な枝葉のエピソードが多くて、ゴチャゴチャとっ散らかりまくっておりますが、とりあえずド派手な映像で楽しませるって点においては、今回ワリとイケておりました。あの『トランスフォーマーだよ全員集合!』なビルでのドタバタは、そもそも全く無駄な展開って点でどうかと思うんですが、高さと重力をモチーフにした映像は面白かったですし。例によってクライマックスが長過ぎクド過ぎで台無しでしたけどね。それに、登場人物全員、躁病状態でテンション高過ぎで、セリフの殆どが叫んでるっていうのも、毎度の事ながらウンザリでしたけど。でも、それより最大の致命的な問題は、ヒロインかなぁ。そもそも主人公の行動の核が、彼女を守るってところにあったワケですが、その映画のテンションを引っ張るだけの魅力ある存在では「ちっとも!全く!これっぽちも!!」なかったわなぁ、って感じで。マイケル・ベイって色々な欠点がある監督ですけど、もしかしたら、最悪な欠点は「プレイボーイ誌のピンナップにウッヒョー!ってなってる中学生」みたいな感じのオンナのシュミかもしれません。
[映画館(字幕)] 5点(2011-07-28 21:36:52)(笑:1票)
58.  トイレット 《ネタバレ》 
動き出す物語。『かもめ食堂』を起点とし、作品を重ねるごとに淀んで行った感のある『めがね』『プール』『マザーウォーター』に対して、荻上監督は前に進もうというベクトルを示したように思えます。ばーちゃんの存在によってバラバラだった兄妹が家族として意志を持って動き始める、その背景にある物への執着からの脱却は、ラストに至ってそこまでか!とブラックな笑いにまで昇華させたり。ただ、荻上監督の語り口は従来とあまり変化していないように思えて、それがこの「起伏がありクライマックスでの盛り上がりが設定されている映画」に対して相応しくは思えなかったのですよね。お馴染みのタッチ、登場人物の動作を淡々と追う、そこから今は捉えられても、じゃあそこまで重ねてきたドラマ、生はどれだけ反映されてゆくのだろうか?って言うと、それを想起させるまでのモノは存在しなくて。そしてそこから未来へ向かってゆく動のベクトルを感じさせてもくれなくて。ただ状況が転じてゆくだけなので、肝心のキャラの意志、映画の意志が大変に薄いものに感じられてしまいました。結果としてなんとなく前に進んでみようかと思うって程度の感覚の映画で、でも、それは映画作品自体が、と言うよりも作ってる人達の意識が、みたいに映ってしまうのはどーかと思ったりするんですよねぇ。あと、もたいまさこはイメージが固まり過ぎていて、そのイメージに依存しているようなフシがあるのも、ちょっとね。
[映画館(字幕)] 5点(2011-05-09 21:07:03)
59.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 
退屈じゃないけれど面白いってワケでもなく。ダメじゃないけれどイイって程でもなく。見て損じゃないけれど得ってワケでもなく。オリジナルの知名度やキャストに比べて、どうにもこうにも平凡な娯楽映画って印象でした。裏切りに次ぐ裏切り、陰謀渦巻く状況に翻弄されてハジケきれませんでした、なんて展開でいいのかいなぁ?って感じで。かと思うとクライマックスでは4人が、ではなくて敵が何もかも引っかき回してメタメタな事になってしまいますし。もっと単純に爽快、って映画を期待したのですが、悪役の方が痛快じゃ困ってしまいます。90年代はシリアス演技派路線だったのに、何故か最近仕事を選ばないカンジなリーアムと、『ハング・オーバー』の二枚目と、『第9地区』のおっちゃんとが、まるでコスプレしてるみたいに見えて、スターかくし芸大会みたいな映画だなぁ、なんて思いながら妙に冷めてスクリーン眺めてるような状態で。部分部分でテンション上がるものの、それがちっとも継続していかないもどかしさが繰り返される映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2010-08-22 14:55:31)(笑:1票)
60.  どろろ 《ネタバレ》 
品揃えだけはたっぷりの、大して美味しくない和・洋・中・デザートごっちゃなバイキング料理みたいな映画でした。一応時代劇なハズですが、ベリーダンス出てきたり(髪形がモロに現代風)、香港映画風だったり、西部劇風だったり、CGバトル炸裂だったり、とにかくいろいろやりたくて、でもやったはいいけどまとまってない、って。まあ『タオの月』とか『さくや妖怪伝』とか『SHINOBI』とかいったインチキ時代劇と同じようなカラーの世界ではあります。半端にギャグ入れてみたり、唐突にそこだけ変形ワイプ入れたり、その場で思いついたような、映画の流れを無視するようなゴチャゴチャさ加減にはちょいと辟易。失速して後半ダレますしね。CGなんかモノによっては未だにモーションブラー入れてなくてパタパタ動いてたりしますし、途中のダイジェスト展開な妖怪退治シーンは下手すると『ウルトラファイト』並の映像を見せられたりもしますし。第一、あのダイジェストシーンでドラマが切れてしまうので、テンション下がっちゃうんですよね。それでもなんとなく楽しめてしまったのはどろろの存在かなぁ。柴咲コウ自身は役に合ってるとは思えない気がしてならなかったんですが、それでもどろろのドラマ部分に関しては楽しめたって感じ。加工し過ぎな画調やら、バラバラ好き勝手に見える脚本や演出やらを、コウちゃんが合わないなりに頑張って補ってました、みたいな、ちょっと同情点入れたいような映画でした。
[映画館(邦画)] 5点(2007-01-27 17:49:07)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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